文教委員会速記録第十二号

令和五年十月三日(火曜日)
第三委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長入江のぶこ君
副委員長伊藤しょうこう君
副委員長加藤 雅之君
理事桐山ひとみ君
理事斉藤 りえ君
理事とや英津子君
北口つよし君
アオヤギ有希子君
大松あきら君
鈴木  純君
白戸 太朗君
阿部祐美子君
三宅 正彦君
伊藤 ゆう君

欠席委員 なし

出席説明員
生活文化スポーツ局局長横山 英樹君
次長久故 雅幸君
総務部長奈良部瑞枝君
教育庁教育長浜 佳葉子君
次長田中 愛子君
総務部長山田 則人君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百六十八号議案 東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○入江委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   私学振興に関する意見書(案)
 東京の私立学校は、それぞれ独自の建学の精神や教育理念に基づき、新しい時代に対応する個性的で特色ある教育を積極的に展開しており、東京都ひいては我が国における公教育の進展に寄与している。
 現在、都内の学校に在学する園児・児童・生徒のうち、私立学校に在学・在園する割合は、高等学校で約六割、幼稚園では約九割を占めており、私立学校が東京の公教育に果たす役割は極めて大きい。
 少子高齢化が急速に進行する中で、持続可能な社会を創り上げ、社会課題の解決を図っていくためには、将来を担う子供たちの個性や能力を最大限に伸ばす教育の充実がますます重要となっている。
 こうした状況において、公立・私立あいまっての教育体制を維持し、各学校が新たな時代に対応した質の高い教育を実践していくことが必要であり、そのためには、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立高等学校等の経営の健全性を高めていくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、令和六年度予算編成に当たり、私学教育の重要性に鑑み、教育基本法第八条に規定される「私立学校教育の振興」を名実共に確立するため、現行の私学助成に係る国庫補助制度を堅持するとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 私立高等学校等の経常費助成等に対する補助を拡充すること。
二 私立高等学校等におけるICT教育設備の整備や生徒の高等学校段階からの海外留学等に対する補助制度を拡充すること。
三 私立高等学校等における耐震化、省エネルギー設備の導入、換気・冷房設備の整備など、施設・設備に対する補助制度を拡充すること。
四 より一層の保護者負担の軽減を図るため、私立高等学校等就学支援金制度等を拡充改善するとともに、私立中学校等の生徒に対する授業料支援制度を創設すること。
五 都道府県の行う私立高等学校等奨学金事業に対する国の支援を拡充すること。
六 私立専修学校については、専門課程及び高等課程に対する新たな助成制度を設けること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和五年十月 日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣 宛て

○入江委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、そのほかの意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○入江委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百六十八号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百六十八号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○入江委員長 異議なしと認めます。よって、第百六十八号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○入江委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○入江委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○入江委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、浜教育長から発言を求められておりますので、これを許します。

○浜教育長 所管二局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 ただいま本定例会でご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、誠にありがとうございました。
 ご審議の過程でいただきました貴重なご意見、ご要望を踏まえまして、今後の事務事業に万全を期してまいりたいと存じます。
 入江委員長をはじめ委員の皆様方には、委員就任以来、児童生徒の学力、体力向上の推進、都立高校改革の推進、グローバル人材の育成、学校施設環境の整備、また、都民生活の支援や安全・安心施策の推進、消費生活行政の推進、私学振興、芸術、文化、スポーツ振興など、私どもが所管しております事務事業に関しまして、様々な視点から熱心にご審議をいただきましたことに、改めて心から感謝を申し上げます。
 今後とも、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 簡単ではございますが、お礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○入江委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
 この文教委員会では、教育庁、生活文化スポーツ局と、都民お一人お一人の生活に直接関わる大変重要な多くの案件を活発にご議論いただきました。
 加藤副委員長、そして伊藤副委員長、理事の皆様、そして委員の皆様のご協力に大変感謝申し上げます。
 また、浜教育長、横山局長をはじめとして理事者の皆様におかれましては、当委員会の審議に当たっての資料の提供や、また、長時間の質疑対応などで大変なご協力をいただきまして、厚く御礼申し上げます。
 この委員会で重ねてきた活発な議論が、今後、都民のために確実で発展的な都政運営に生かされていくことを願っております。
 最後になりましたが、議会局の紀平さん、関さん、そして高嶋さんをはじめとして多くの皆様に支えていただきまして、円滑な委員会運営をすることができました。心から感謝申し上げます。
 簡単ではございますが、委員長の挨拶とさせていただきます。皆様、本当にありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五分散会

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