委員長 | 白戸 太朗君 |
副委員長 | 斉藤やすひろ君 |
副委員長 | ほっち易隆君 |
理事 | 内山 真吾君 |
理事 | とや英津子君 |
もり 愛君 | |
竹平ちはる君 | |
土屋 みわ君 | |
龍円あいり君 | |
斉藤 りえ君 | |
アオヤギ有希子君 | |
清水 孝治君 | |
谷村 孝彦君 |
欠席委員 一名
出席説明員生活文化局 | 局長 | 武市 玲子君 |
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長 新型コロナウイルスワクチン接種連絡調整担当部長兼務 | 古屋 留美君 | |
私学部長 | 戸谷 泰之君 | |
オリンピック・パラリンピック準備局 | 局長 | 延與 桂君 |
次長 | 小池 潔君 | |
技監 | 荒井 俊之君 | |
理事総務部長事務取扱 | 渡邉 知秀君 | |
調整担当部長 | 菅原 雅康君 | |
計画推進部長競技・渉外担当部長兼務 | 川瀬 航司君 | |
パラリンピック部長 | 丸山 雅代君 | |
大会施設部長 | 鈴木 一幸君 | |
スポーツ推進部長 | 鈴木 研二君 | |
教育庁 | 教育長 | 藤田 裕司君 |
次長 | 福崎 宏志君 | |
教育監 | 増田 正弘君 | |
技監 | 矢内真理子君 | |
総務部長 | 安部 典子君 | |
都立学校教育部長 | 谷 理恵子君 | |
地域教育支援部長 | 小菅 政治君 | |
指導部長 | 藤井 大輔君 | |
人事部長 | 浅野 直樹君 | |
福利厚生部長 | 田中 宏治君 | |
教育政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長 新型コロナウイルスワクチン接種連絡調整担当部長兼務 | 稲葉 薫君 | |
教育改革推進担当部長 | 佐藤 聖一君 |
本日の会議に付した事件
オリンピック・パラリンピック準備局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費 オリンピック・パラリンピック準備局所管分
生活文化局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出 生活文化局所管分
教育庁関係
契約議案の調査
・第九十四号議案 都立小台橋高等学校(三)改修及び新築工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出 教育庁所管分
付託議案の審査(決定)
・第百七号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費 文教委員会所管分
○白戸委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
初めに、契約議案について申し上げます。
契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
令和四年二月二十五日
東京都議会議長 三宅しげき
(公印省略)
文教委員長 白戸 太朗殿
契約議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
記
1 調査議案
第九十四号議案 都立小台橋高等学校(三)改修及び新築工事請負契約
2 提出期限 令和四年二月二十八日(月)
○白戸委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、教育庁関係の契約議案の調査並びにオリンピック・パラリンピック準備局、生活文化局及び教育庁関係の中途議決に関わる付託議案の審査を行います。
これよりオリンピック・パラリンピック準備局関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、オリンピック・パラリンピック準備局所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しております。
その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
資料について理事者の説明を求めます。
○渡邉理事 去る二月十日の当委員会におきまして要求のございました資料につきましてご説明いたします。
お手元に配布してございます文教委員会要求資料をご覧ください。
表紙をおめくりください。資料1、東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金繰入金に係る予算額の推移でございます。
当局において歳入予算として計上しております財務局所管の東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金繰入金について、平成二十六年度から令和四年度までの予算額の推移を事業区分ごとにお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料2、大会経費に係る事業と予算額の推移をご覧ください。
これまでに公表してきた大会経費の区分にて、平成二十六年度から令和四年度までの予算額の推移をお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料3、東京二〇二〇大会に関係する主な事業と予算額の推移をご覧ください。
大会に関係する当局所管事業の例として、事業名と平成二十六年度から令和三年度までの予算額の推移をお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料4、東京都から組織委員会への派遣職員数をご覧ください。
大会時と現在の組織委員会への派遣職員数をお示ししてございます。
説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○白戸委員長 説明は終わりました。
ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上でオリンピック・パラリンピック準備局関係を終わります。
○白戸委員長 これより生活文化局関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、生活文化局所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
○斉藤(や)委員 私の方からは、幼稚園従事者の補助について、絞ってお伺いをしたいと思います。
令和三年度最終補正予算案におけます幼稚園教諭等の処遇改善に係る補助の増額補正について質問したいと思います。
まず、簡単で結構でございますが、本補助の目的について伺いたいと思います。
○戸谷私学部長 国は、本年二月から、私学助成を受ける私立幼稚園に対して、教員等の収入の引上げを目的とする幼稚園の教育体制支援事業を開始してございます。
しかしながら、国の事業は、学校法人立の幼稚園のみが対象でありまして、個人立や宗教法人立等の幼稚園が対象外となっていたことから、国事業の対象外となるそれらの園に対して、都独自で国と同様の支援を行うものでございます。
○斉藤(や)委員 私も、当初、幼稚園の教諭という点では、現場では、個人立、宗教法人立にかかわらず、同じ人材確保に大変困っているということもありますので、どうして国は、それをちゃんと見ないのかなという考えでおりましたけれども、歴史があることかもしれませんが、こうした私立幼稚園の現場では、教員等の確保に大変ご苦労されている。
そうした中で、この私立幼稚園におけます処遇改善を支援する取組は大変重要でございます。国の支援の対象外となる幼稚園に対しましても、都独自で国と同様の支援を行うということで、非常に評価をしたいと思っております。
具体的にはどういった支援を行うのか、内容について伺いたいと思います。
○戸谷私学部長 国の事業と同様の支援内容としておりまして、具体的には、私立幼稚園等が、各園に勤務する教員等を対象に賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提といたしまして、その収入を三%程度、月額九千円相当を引き上げるために必要な経費の一部を補助するものでございます。
○斉藤(や)委員 賃上げ効果が継続される取組を行うということを前提に補助を行うということですが、実際には、各園によりまして、教員等の勤務条件や雇用形態は様々であろうと思います。
園内は、マネジメントが非常に重要ですね。チームワーク、様々、園長先生もいらっしゃるし、また、教諭以外の方々もおられるので、やっぱり全体のチームワークがあって、子供のための環境というのは整っていくと思うのですけれども、こうした園内のマネジメント、チームワークが大事だという中で、なかなか賃上げの実感がない。これは、ほかの所管でいえば、介護なんかもそうなんですけれども、国がどんなに処遇改善といっても、現場ではその実感がない。それをひもといてみると、全体でマネジメントの中でやりくりしているというような現場もあったりします。
そうした中でありますけれども、あくまでも従事者への処遇改善ということでありますから、その実効性があるものとするためには、一定の補助をする場合の要件を設けることが欠かせないのではないかと思います。
都は、どのような補助要件を設けているかを伺いたいと思います。
○戸谷私学部長 補助に当たりましては、本事業による補助額の全額を賃金改善に充てること、そして、改善額の三分の二以上を基本給または毎月支払われる手当により行うことなどを要件としてございます。
また、本事業による賃金改善計画書の作成、その計画内容の教職員への周知につきましても求めているところでございます。
○斉藤(や)委員 賃金改善計画書の作成も、現場は大変だと思いますけれども、一定の要件を設けることで、補助制度として少し複雑なものとならざるを得ないという、その制度上の問題もあると思いますけれども、今回の補助が、せっかく行っていただくわけですから、各園にしっかりと利用してもらえるように、その補助の申請ですとか、審査に当たりましては、各現場の園の事務負担を十分に考慮していただきまして−−これは矛盾しているように聞こえるかも知れません。今度は条件つけるようにといいながら、今度はちゃんと話を聞いて円滑にいくようにと。
やっぱり全体のバランスというか、円滑にいくには、執行の現場が非常に重要だと思いますので、ぜひそうした執行段階で十分配慮していただきたいということを要望して、私の質問を終わりたいと思います。
○とや委員 共産党のとや英津子です。よろしくお願いします。
質問に入る前に申し上げたいことがあります。去る二月十日、私の質問の際、公明党、谷村委員が行った不規則発言についてです。
不規則発言そのものについては、以前、質問が聞き取れないために、委員会として一致して慎もうということになっていたはずです。それを破って何度も行ったことに対して抗議します。今後、このようなことがないようにしていただきたいと思います。(谷村委員発言を求む)
もう一つは、不規則発言の内容です。
谷村委員は、少しせきやくしゃみをした私に対し、直接、コロナではないかといい、質問中は、帰った方がいい、感染したら訴えるよ、周りに迷惑、治してから出直してきなさいよ、こっち向かないでよ、危険が増すなどなどといいました。誰に対しても最もいってはいけない、コロナ差別、人権侵害に匹敵する発言であり、よくある不規則発言として済ますことはできない重大な内容です。(谷村委員発言を求む)
今、コロナ感染が広がり、学校や保育園に通う子供たち、家庭内感染、高齢者にも広がっています。都議会でも感染者が出て、誰が感染してもおかしくない状況で、多くの人が不安な毎日を過ごしているだけに、看過できません。
傍聴者にも、インターネット配信でもはっきりと聞こえ、私たちにも問合せが来ています。
コロナに限らず、あらゆる差別や人権侵害をやめよと、子供たちの教育を論じる場である都議会、特に(谷村委員発言を求む)文教委員会でこのような発言が行われることは断じて許されないことだと思います。二度とこのようなことがないよう、ここで改めて厳しく抗議し、質問に入ります。(谷村委員発言を求む)(発言する者あり)
まずですね
○白戸委員長 谷村、一回ちょっといいですか。(「今、指名がありました」と呼ぶ者あり)ちょっと一旦、意見があります。
○谷村委員 とや委員に申し上げます。
とや理事をはじめ共産党の議員は、本会議場でも、また、委員会室においても不規則発言をしております。ほかがやるのは駄目で、共産党がやるのはよいというのは、いつもの共産党独特の独善主義を示したものであり、受け入れられません。
前回、とや理事は、明らかな症状が出ておりました。検査をしたということを確認しましたけれども、それは一週間前というふうにおっしゃっておりました。今のオミクロンの特性から見て、一週間前に検査したから、それが感染はしていないということを証明するのは、とても難しい話です。
事実、その同じ文教委員会と前後して行われた都市計画委員会で、共産党の原田議員が二時間にわたって質問を長々とされたと伺いました。その後、彼は感染をされたということもお伺いしました。
この感染下に行われる委員会であるがゆえに、そうした感染状況が疑われる委員がいる場合は、委員会としてきちんと確認をして、そして開かれるべき、あるいは発言を許すべき、出席を許すべきことだと申し上げておきます。
そして、元に戻しますが、特に、とや理事の質問では、理事者側に対して礼を欠く発言が多く、それは内容にとどまらず、話し方においても、詰問をするような発言がよくかいま見られます。まず、自らを省みて発言をすべきだと強く申し上げておきます。
○白戸委員長 この種の発言、本来の議事内容に戻っていただきたいと思います。
○とや委員 今、谷村委員から、私に対して発言がございました。コロナの感染についてのお話でしたけれども、二月十日以降も、私はきちんとPCR検査を行い、つい二日前に陰性の結果が出ております。
誰でも感染の危険と隣り合わせでいるわけですから、それについて不規則発言という形で、帰った方がいいとか、感染したら訴えるよとか、周りに迷惑、治してから出直しなさいとか、全然−−やっぱり感染していない人間に対していうことではないし
○白戸委員長 とや理事
○とや委員 誰に対しても、いうことではないというふうに思います。(発言する者あり)
○白戸委員長 はい。ありがとうございます。
○とや委員 厳しく抗議して、質問に入ります。(谷村委員発言を求む)
二一年度最終補正予算案において私立幼稚園等(谷村委員発言を求む)
○白戸委員長 この問題に対しては、これで終わります。
○とや委員 教育体制支援事業費補助として三千万円が計上されました。これは、二〇二一年十一月のコロナ克服・新時代開拓のための経済対策として、看護、介護、保育、幼児教育などの現場で働く方々の収入の引上げを含む内容で、国が閣議決定したものの具体化です。
この中では、民間部門における春闘に向けた賃上げの議論に先んじて、収入を三%、月額九千円引き上げる措置を二月から前倒しで行うことになっています。
この事業は、私学助成を受けている幼稚園が対象となっているわけですが、東京都は、個人立や宗教法人の幼稚園が対象外になったために、都が同じ補助率で補助することになっています。この措置自体、前進であり、幼稚園で働く教員、職員の処遇改善の実効ある対応であることを期待します。
一方、東京では、これらの幼稚園以外にも、朝鮮幼稚園など外国人学校の幼稚部など、幼児教育を行っている施設があります。都は、都内の幼稚園類似園十一園には同じ補助を行うとしていますが、外国人幼稚園は対象外です。
国が対象外としている個人立や宗教法人も同等の扱いにして処遇改善を図るというのであれば、全ての幼稚園、幼児教育を行っている施設を対象にすべきではないでしょうか。お答えください。
○戸谷私学部長 国と都の事業の対象につきましては私立幼稚園でありまして、外国人学校の幼稚部は対象としておりません。
○とや委員 閣議決定の文書では、看護、介護、保育、幼児教育など、新型コロナウイルス感染症への対応と少子高齢化への対応が重なる最前線において働く方々の収入の引上げを含めという目的があります。そうであるなら、幼児教育を行っている外国人幼稚園も対象にすべきだと思います。
残念ながら、国は言葉どおりには実施しないわけですが、東京都が独自にやることはできるのではないかと思います。
個人立や宗教法人等の幼稚園は対象にして、外国人幼稚園は対象外にしているとの根拠は何なのか。ルールや規定はあるのでしょうか。
○戸谷私学部長 本事業の対象は幼稚園であるという考え方の下に、都が補助要綱等を制定し、実施するものでございます。
○とや委員 東京都が要綱を策定するわけですから、はっきりいって、都の判断でできるわけです。
この間、幼児教育無償化の対象からも外れてきたのが外国人の幼稚園です。今、国が、一定の条件を満たして、自治体が認めればできるということになっていますが、それでも、この措置はほんの一部でしか実施されていません。差別的な扱いが続いていることが、私、本当に残念でならないです。
東京で働く私立幼稚園、外国人学校の幼稚部全ての教員、職員を対象にした補助をしていただくよう強く求めておきます。
幼稚園教諭の賃金についてですけれども、そもそも国が処遇改善に動く背景には、福祉や保育の現場で働く人たちの賃金の低さがあります。これを是正していくことは、経済の好循環を生み出す上でも効果があると思います。
前回の委員会で都内私立幼稚園教員の平均給料月額をお聞きしましたが、二十三万八千五百円とお答えいただきました。
私立幼稚園教員は、全産業と比較しても低い賃金といわれているわけですが、今回の賃金の引上げによって、私立幼稚園本務教員の平均賃金は、全産業平均と比較してどの程度差が縮まるのか、お答えください。
○戸谷私学部長 国の事業は、収入で約三%、月額九千円相当の賃金引上げを目指すものでございまして、都の事業も同様でございます。
全産業平均の賃金とは比較できないものでございます。
○とや委員 政府の公的価格評価検討委員会の中間整理では、介護や障害福祉職員、保育士等、幼稚園教諭について、補正予算による月九千円、月収の三%程度引上げ後も、全産業全体から見ると乖離があると指摘されています。そして、さらなる処遇の改善に取り組むべきだと述べているわけです。
そこで、都としてお聞きしたいのですが、幼稚園教員の賃金の低さの要因をどのように考えているのか、伺います。
○戸谷私学部長 私立幼稚園は、各幼稚園の判断で教員の賃金を決定しているものと理解してございます。
○とや委員 各幼稚園の判断だというふうにおっしゃいましたが、私立幼稚園が好き勝手に判断して賃金を決めているというようなご答弁です。
私立の学校や幼稚園は、東京都の助成があっても運営費が足りなくて、助成額の引上げを求めています。それは、生活文化局としても、私学助成の拡充を求める声を毎年聞いているので、理解しているはずです。
例えば、東京都は現在、経常経費補助や都独自の運営費補助を私立学校や幼稚園に行っています。私学への補助は、公立学校の運営費を基礎にして計算されているわけですが、公立幼稚園の生徒一人当たりの運営費は九十六万六千六百八十六円、これに対して、私立は二十一万九千四百十八円と、最新の、今ある資料で見ましたら、そうなっていました。東京都からの補助は、公立の運営費の二分の一にも満たない額の補助となっているわけです。
教職員で見ますと、本務教員の単価は、全日制の高校で四百三十六万二千八百円、中学校で四百二十三万五千四百円。
では、幼稚園はどうかというと、学校法人立で二百二十万七千八百円、学校法人志願園は百五十四万五千四百円と大きな差があります。
さらに、厚労省の資料では、幼稚園教員の平均年齢は、私立園で三十三歳、これに対し、公立は四十三歳。平均勤務年数は、公立十七・七年、私立園は八・七年です。
幼稚園教員の勤務年数が短いことと賃金が低いことが悪循環を起こしており、改善されていない現状があります。
補助金の公私格差是正、勤務年数の低さと低賃金の悪循環が重なって、賃金が低い現状があるのではないでしょうか。
また、幼稚園教諭の賃金の低さは構造的な問題でもあります。
そこで、私立幼稚園教員の男女比についてお答えください。
○戸谷私学部長 文部科学省による令和三年度学校基本統計調査によりますと、都内の私立幼稚園教員の男女比は、男性六・八%、女性が九三・二%となってございます。
○とや委員 女性が圧倒的に多いのが幼稚園教員や保育士ですが、これらの平均は、全産業平均と比較して、本当に賃金が低い職業となっています。
男女平等参画計画案が今、策定されているわけですが、この資料でも、女性の所定内給与は男性の七四%、平均勤続年数は、男性は女性の一・四九倍となっています。
このような問題をはらんでいることを認識していただくとともに、補助金の効果として、給与水準の維持向上や教育環境の整備、充実等に充てるというふうに都も述べているわけですから、現状の解決に力を尽くしていただきたいということを強く要望しておきます。
この賃上げの効果ですが、賃上げがきちんと効果を発揮して、安心して働くことができる環境となるためには、今後の取組が重要だと思います。
十月以降の補助スキームについて伺います。
○戸谷私学部長 都の事業は、令和四年九月までも、十月以降につきましても、国の事業に合わせて、国と同様の支援を行うものでございます。
○とや委員 国からの資料を見ますと、九月までは補助が四分の三だけれども、十月以降は二分の一の補助に引き下げられます。これでは、事業者が負担できなければ活用できないのではないか、処遇改善の効果も出ないのではないかと思います。
なぜ補助額を引き下げるのか。上半期と同様の補助が必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○戸谷私学部長 都の事業は、国の事業に合わせた補助制度としているところでございます。
○とや委員 何度も国に合わせるとおっしゃるわけですが、コロナ禍で、幼稚園、学校や保育園など子供が集団で教育、保育を受ける施設は、教員も、職員も、子供も、通常では考えられない負担がかかっています。感染と隣り合わせであり、子供に感染させてはいけないと、先生たちも緊張の毎日です。
この状況を考えれば、今回の給与引上げ額では全く足りないくらいだといわなければなりません。さらなる処遇の改善が必要だと思います。
私立幼稚園の教員や職員の処遇の改善を効果あるものとするため、少なくとも、今回と同じく、十月以降も四分の三補助を、都の独自の財源として対応していただきたいし、今後も私立幼稚園への、経常経費補助を含む、処遇の改善を含む補助の引上げ等を求めて、質問を終わります。ありがとうございました。
〔谷村委員発言を求む〕
○谷村委員 先ほどの、とや理事の発言につきまして発言をさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○白戸委員長 はい。
○谷村委員 とや理事から、先ほど看過できない発言がありました。あたかも本委員会でコロナ差別があったかのようなものであります。
二月十日、本委員会が行われました。とや理事の席は、私の席から一・五メートル以内であります。当日、とや理事も二時間近くの質問を予定されていました。せき、鼻水をすする音を、委員会が始まって、ずっと繰り返しておられました。
今、コロナ禍の第六波にあって、体調が悪い人、また、そのように見える人は、周囲に配慮することが当然の時代であります。
繰り返しになりますが、共産党の原田議員の感染の判明は、本委員会が開かれた翌日と聞いております。ウイズコロナの時代に向かっていくには、風邪のような症状が出た場合、出勤や人との面会も控えるのが当然であります。
とや理事は、ウイズコロナの時代の在り方について、どこか勘違いをされていると明確に申し上げておきます。
感染のおそれがある人、そのような症状が見られる人は、周囲に最大限配慮すべき必要があります。とや理事は、私の近くの席で、せき、鼻水をすする行為を繰り返し続け、そして、振り向いて、私は検査をしているから大丈夫ですと強弁されました。しかし、本人にその検査の時期を確認すると、一週間前だといわれました。
現在のオミクロン株は、一週間前に感染していないことがたとえ分かったとしても、それは、一週間後のこのときに陽性ではないということを証明するものには何らなりません。
今後、このウイズコロナの中にあって、都議会でも委員会、本会議等が開かれると思いますが、そういう症状が出た場合、最大限配慮をし、あるいは、本委員会においても、理事会と委員長がしっかりと配慮していただくことを強く求めておきます。
○とや委員 今、公明党、谷村委員から発言がございました。
私がせきや鼻水をすすっていたということですが、テープ、インターネット配信を聞いていただければ分かりますが、最初のところだけで、後は一度もそういった症状はありませんし、テープを止めていただいて、私は自分のアレルギーのことをいいました。しかし、それもすぐに収まりました。にもかかわらず、今のような発言をされることは心外です。
もう一つ、私が問題にしているのは、検査をするとかしないとか、そういうことよりも、やっぱり、いつも誰がコロナにかかるか分からない中で、皆さん、感染の不安を抱えている。そういうときに、あんたはコロナじゃないかとか、感染したら訴えるよとか、あるいは出直してこいとか、ちょっと信じられないような発言が、この委員会で不規則発言としてされたこと、そのことを残念に思っています。こういうことがないようにしていただきたいなと申し上げて、終わります。
〔谷村委員発言を求む〕
○白戸委員長 簡潔にお願いします。
○谷村委員 記録には、とや理事のせき、そして鼻水をすする音、録画では拾っていないかもしれませんが、私はすぐそばですので、ずっとそれを繰り返しされていたことは事実です。そういう事実をなくして−−私は、今日は帰って休んだ方がいいんじゃないですかということを申し上げたわけであって、それをあたかも差別をしたかのようないい方をされるのは、とても心外であります。
アレルギーだとおっしゃいましたが、どのようなアレルギーかというのは、特におっしゃっていませんでしたけれども、とや理事とは、今まで文教委員会等で、ずっと委員会での、いろんな季節によっても、ずっと、委員長をされていたこともありましたけれども、そうしたアレルギー体質のようなことを見たことはありませんでしたので、その説明が私自身には理解ができなかったので、まずは体調を優先すべきだということを申し上げたわけであります。
このときですので、今後もこういったことはあるかと思います。コロナの感染を疑われるような症状が出ている場合は、それは、自分のご発言のときだけは席を外すとか、あるいは、発言するときは発言席に移るとか、そういった配慮をしていくことをご検討いただくことを強く要望しておきます。
○白戸委員長 この後、委員会終了後、理事会を開催したいと思いますので、理事の皆さん、よろしくお願いします。(谷村委員「委員長、その理事会には、私も出席させてください」と呼ぶ)オブザーバーという形でよろしいでしょうか。(谷村委員「当該議員ですので。そのことで理事会があるのならば、私も出席をさせていただきたいと思います」と呼ぶ)はい。
質疑に戻ります。
とや理事の質疑が終わったというところで、ほかに発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 ほかに発言がなければ、本案に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ございませんね。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 異議なしと認めまして、付託議案に対する質疑は終了いたします。
以上で生活文化局関係を終わります。
○白戸委員長 これより教育庁関係に入ります。
初めに、契約議案の調査を行います。
第九十四号議案を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
お諮りいたします。
本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○白戸委員長 次に、付託議案の審査を行います。
第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、教育庁所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で教育庁関係を終わります。
○白戸委員長 これより付託議案の審査を行います。
第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、文教委員会所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に質疑を終了しております。
これより採決を行います。
第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、文教委員会所管分を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○白戸委員長 異議なしと認めます。よって、百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十八号)中、歳出、繰越明許費、文教委員会所管分は、原案のとおり決定いたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時三十七分散会
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