委員長 | 河野ゆりえ君 |
副委員長 | 早坂 義弘君 |
副委員長 | 田の上いくこ君 |
理事 | とや英津子君 |
理事 | 谷村 孝彦君 |
理事 | 内山 真吾君 |
龍円あいり君 | |
栗下 善行君 | |
林あきひろ君 | |
斉藤まりこ君 | |
伊藤こういち君 | |
大場やすのぶ君 | |
両角みのる君 |
欠席委員 一名
出席説明員生活文化局 | 局長 | 野間 達也君 |
次長 | 土岐 勝広君 | |
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 根本 浩志君 | |
文化振興部長 | 古屋 留美君 | |
オリンピック・パラリンピック準備局 | 局長 | 中村 倫治君 |
次長 | 小池 潔君 | |
次長総務部長事務取扱 | 佐藤 智秀君 | |
理事 | 西村 泰信君 | |
調整担当部長 | 菅原 雅康君 | |
計画推進部長 | 田中 彰君 | |
ボランティア担当部長 | 小高 都子君 | |
担当部長 | 松本 祐一君 | |
教育庁 | 教育長 | 藤田 裕司君 |
次長 | 松川 桂子君 | |
教育監 | 宇田 剛君 | |
技監 | 矢内真理子君 | |
総務部長 | 安部 典子君 | |
都立学校教育部長 | 谷 理恵子君 | |
地域教育支援部長 | 田中 宏治君 | |
指導部長 | 増田 正弘君 | |
人事部長 | 浅野 直樹君 | |
福利厚生部長 | 小菅 政治君 | |
教育政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 小原 昌君 | |
特別支援教育推進担当部長 | 高木 敦子君 |
本日の会議に付した事件
理事の互選
オリンピック・パラリンピック準備局関係
付託議案の審査(質疑)
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費 オリンピック・パラリンピック準備局所管分
教育庁関係
契約議案の調査
・第七十七号議案 都立日野高等学校(二)改築工事請負契約
・第七十八号議案 都立町田の丘学園(二)西校舎棟ほか改築工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費 教育庁所管分
生活文化局関係
提出議案について(説明)
・第百一号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出 生活文化局所管分
付託議案の審査(質疑)
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費 生活文化局所管分
付託議案の審査(決定)
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費
文教委員会所管分
○河野委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
初めに、委員の所属変更について申し上げます。
議長から、去る二月十六日付をもって、平慶翔議員が本委員会委員から経済・港湾委員会委員に変更になり、新たに、栗下善行議員が経済・港湾委員会から本委員会委員に所属変更になった旨の通知がありましたので、ご報告いたします。
この際、新任の栗下善行委員をご紹介いたします。
○栗下委員 よろしくお願いいたします。
○河野委員長 紹介は終わりました。
○河野委員長 次に、平慶翔議員の所属変更に伴い、理事一名が欠員となっておりますので、これより理事の互選を行います。
互選の方法はいかがいたしましょうか。
○栗下委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。
○河野委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認めます。よって、理事には内山真吾委員をご指名申し上げます。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認めます。よって、理事には内山委員が当選されました。
次に、議席についてお諮りいたします。
議席は、お手元配布の議席(案)のとおりといたしたいと思いますので、ご了承願います。
○河野委員長 次に、契約議案及び民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく議案について申し上げます。
契約議案及び民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
令和三年二月二十六日
東京都議会議長 石川 良一
文教委員長 河野ゆりえ殿
議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
記
1 調査議案
(1) 契約議案
第七十七号議案 都立日野高等学校(二)改築工事請負契約
第七十八号議案 都立町田の丘学園(二)西校舎棟ほか改築工事請負契約
(2) 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく議案
第八十九号議案 有明アリーナの公共施設等運営権の設定について
2 提出期限
(1) 契約議案
令和三年三月一日(月)
(2) 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく議案
令和三年三月十七日(水)
○河野委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、生活文化局関係の令和三年度補正予算案の説明聴取、オリンピック・パラリンピック準備局、教育庁及び生活文化局関係の中途議決にかかわる付託議案の審査並びに教育庁関係の契約議案の調査を行います。
なお、令和三年度補正予算案については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
これよりオリンピック・パラリンピック準備局関係に入ります。
初めに、過日の委員会で紹介できませんでした幹部職員について、オリンピック・パラリンピック準備局長から紹介があります。
○中村オリンピック・パラリンピック準備局長
去る二月十二日の当委員会を欠席しておりました幹部職員をご紹介申し上げます。
担当部長で特命担当の松本祐一でございます。松本は、輸送担当部長を兼ねてございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〔理事者挨拶〕
○河野委員長 紹介は終わりました。
○河野委員長 次に、付託議案の審査を行います。
第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、オリンピック・パラリンピック準備局所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しております。
その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
資料について理事者の説明を求めます。
○佐藤次長 去る二月十二日の当委員会におきまして要求のございました資料につきましてご説明申し上げます。
お手元に配布してございます文教委員会要求資料をごらんください。
表紙をおめくりください。資料1、東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金繰入金に係る予算額の推移でございます。
当局において歳入予算として計上しております財務局所管の東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金繰入金につきまして、平成二十六年度から令和三年度までの予算額の推移を事業区分ごとにお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料2、大会経費に係る事業と予算額の推移をごらんください。
昨年十二月に公表いたしました大会経費バージョンファイブの区分にて、平成二十六年度から令和三年度までの予算額の推移をお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料3、東京二〇二〇大会に関係する主な事業と予算額の推移をごらんください。
大会に関係する当局所管事業の例として、事業名と平成二十六年度から令和三年度までの予算額の推移をお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料4、東京二〇二〇大会に係る共同実施事業等の予算額内訳をごらんください。
平成二十九年度補正予算から令和三年度予算案までに計上いたしました共同実施事業等の予算額の内訳につきまして、仮設等、エネルギーなどの各区分の項目ごとにお示ししてございます。
続きまして、二枚おめくりいただき、資料5、東京都から組織委員会への派遣職員数等をごらんください。
上段の表は組織委員会への派遣職員数を、下段の表は、行政系派遣職員のうち、都及び特別区における新型コロナウイルス感染症対策業務従事職員数をお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりください。資料6でございますが、シティキャストの予定人数、応募者数及び登録者数をお示ししてございます。
続きまして、一枚おめくりいただき、資料7、東京二〇二〇組織委員会会長発言に対する都への意見件数等をごらんください。
二月四日から二月十七日までの都への意見件数及びシティキャストの辞退申し出件数をお示ししてございます。
説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○河野委員長 説明は終わりました。
ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
発言を願います。−−発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上でオリンピック・パラリンピック準備局関係を終わります。
○河野委員長 これより教育庁関係に入ります。
初めに、契約議案の調査を行います。
第七十七号議案及び第七十八号議案を一括して議題といたします。
本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
○とや委員 共産党のとや英津子です。よろしくお願いします。
私からは、都立町田の丘特別支援学校西校舎ほか改築工事の契約議案について質問させていただきます。
特別支援学校の教室不足については、障害児教育を実施するに当たって、ふさわしい教育環境を求める立場から、私どもは繰り返し教室不足の解消を求めてきた重要課題であります。
町田の丘特別支援学校については、二〇一四年、予算特別委員会において、小竹都議が学校の深刻な状況を示し、改善を求めていたものであります。ようやく教室不足改善への道が切り開かれたものであり、教育委員会としても、さらなる教育環境の拡充に取り組んでいただくことを期待しております。
同時に、課題についても、きょうは指摘をさせていただいて、その改善を求めたいと思います。
今回の工事は、第二次主要施設十か年維持更新計画及び東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画に基づいて改築工事が行われます。
かなりの長期間にわたる工事となるわけですが、最初の工事、第一期から第三期までの工程について改めてお示しください。
○高木特別支援教育推進担当部長 都立町田の丘学園の改築工事につきましては、学校運営を円滑に継続できますよう、工期を大きく三期に分けて実施することとしております。
具体的には、第一期工事といたしまして、敷地東側における肢体不自由教育部門が主として使用する東校舎の改築、第二期工事といたしまして、敷地西側における知的障害教育部門が主として使用する西校舎の改築、第三期工事といたしまして、敷地南側におけるグラウンドの整備を行うこととしております。
現在、東校舎の改築工事を完了し、第二期工事に着手するため、敷地西側にある既存校舎の解体工事を行っているところでございます。
○とや委員 一期工事開始からフルオープンまで約六年間という長期間の工事となります。
知的小中学部の生徒は、現在、仮校舎に移転をしておりますが、基本的には、外に移転して工事を行うということではなくて、学校は通常授業を行いながらの工事であります。
そのために、一期工事の際にも、各会派の皆さんから安全面での懸念の表明もされて、我が党からも、障害を持つ子供たちの中には、重機にくぎづけになってしまう子や、騒音や振動、粉じんに敏感であるなど、障害の特性もあって、教育環境を考える際には、きめ細かな配慮をお願いしていたところであります。
当時の説明でも、教育委員会として安全面に配慮する旨の答弁がありましたが、一期工事の際に、二回、事故があったと聞いております。
その内容と対応についてお聞きしておきたいと思います。
○高木特別支援教育推進担当部長 第一期工事の期間中におきまして、施工業者の不注意により、二件の事故が発生しております。
一件目は停電事故であり、工作物を解体するため重機を移動する際に、工事区域内の電線と接触し、電柱を転倒させてしまったことから発生したものでございます。
二件目は小規模火災事故であり、工事区域内で鉄骨を切断する際に発生した火花が工事の養生用シートに引火して発生したものでございます。
いずれも、速やかな復旧作業や消火活動を行い、児童生徒に被害が及ぶことはございませんでしたが、事故の再発防止に向けて、安全管理体制の強化や作業員に対する安全教育の徹底などについて、施工業者に対し厳重な指導を行いました。
○とや委員 工事現場というのは非常に危険な場所であって、特に障害を持つ子供たちが通う学校での事故ということで、私も、この話を聞いて本当に心配になりました。
この事故によって、二〇二〇年二月末には終了予定の工事が、五カ月延長されたと聞きました。工事のおくれ、工期のおくれは、それ自体が子供たちの負担にもなってくるというふうに思います。
安全への配慮を万全にしていただいて今回の工事にも着手していただきたいと思いますが、今回の二期工事を安全に実施するための対策について伺います。
○高木特別支援教育推進担当部長 一連の改築工事におきましては、児童生徒の安全を確保するため、工期ごとに適切な工事区域を設定する計画でございます。
具体的には、高さ三メートルの万能鋼板による仮囲いにより工事区域を設定し、日常的な学校運営の区域と完全に分離することとしております。
また、学校が利用する正門とは別に工事車両の出入り口を設けるとともに、誘導員を配置して十分な安全対策を講じることとしております。
○とや委員 今のご答弁をお聞きして、当時、あの事故が起きる前の一期目の工事の議事録も私は読ませていただいたのですが、そのときと同じ説明になっております。前回のようなことが起きないようにということで、安全への配慮は万全にお願いしたいと思います。
また、保護者からの疑問や不安への対応を丁寧に行っていただくように求めておきます。
次に、今回の工事で対象となる校舎の東棟のプールについて伺っていきたいと思います。
プールについては、前回の質疑の中でも、一期目の質疑の中でも温水化を要求したわけですけれども、私ども、ずっとこれはいっているのですが、検討していただいたのでしょうか。
○高木特別支援教育推進担当部長 都立特別支援学校において、プールにつきましては、夏季に水泳の授業を円滑に行うことを目的として設置しており、改築等の際に、各学校の設置学部や障害種別、立地条件などに応じて必要な施設、設備を整備しております。
本校のプールの仕様につきましては、設計の段階から学校と協議を重ねており、肢体不自由教育部門を初めとして体温調節のできない児童生徒がいることや、学校の教育課程などを十分考慮し、屋内型の加温式プールとして整備する計画でございます。
○とや委員 文科省の特別支援学校施設整備指針では、利用内容に応じて、必要な規模で計画することが重要であるとしています。また、自立活動での利用を考慮して計画することが望ましいと。プール周辺における補助用具を使用しての移動や、はっての移動等を考慮して計画してほしいことも重要であるとしています。
また、幼児や小学部低学年児童の体格、活動の内容等を考慮し、形状等を工夫したプールを計画することが望ましいと。
そして、自立活動での利用など日常的な利用を考慮し、維持管理等に十分留意しつつ、温水プールとして計画することが望ましいとあります。
これは教育委員会も承知しているということを、過去の質疑の中を通じて私も承知していますが、この文科省の指針でもあるプールの温水化について、都教委としてどういうふうに受けとめていますか。
○高木特別支援教育推進担当部長 都立特別支援学校では、学習指導要領に基づき、体育や保健体育の授業において、児童生徒の健康の保持増進と体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てることを目標として、水泳とともに、陸上運動、球技、器械運動などの指導を行っております。このため、都立特別支援学校におきまして、水泳指導は通年で行われるものではございません。
本工事におきましては、屋内型の加温式プールを整備する計画としており、夏季の水泳指導期間中において適切な水温とすることができることから、夏季に水泳の授業を円滑に実施するための十分な仕様であると認識しております。
○とや委員 通年で行うべきものではないということではありますが、学校からも、保護者からも、通年で温水でプールをやってほしいと、そういう要望も出ているはずです。
私どもは、この間の指針も示して、プールは温水にすることを求めてきています。年間を通じて特別支援学校でのプールの活用ができれば、子供たちの成長にとっても大きな効果があると考えます。
それだけではありません。都教委は、この間、障害者スポーツの振興として、地域にプールを開放してきています。これは、プールが障害者にとって全身運動にもなって、大変人気で強い要求であったからであり、都教委がそれを受けとめてきたからではないかと思います。
そういったことも考えて、やっぱり二重、三重にも効果があって、文科省の指針でも推奨されているプールの温水化を強く求めておきたいと思います。
次に、スクールバスについても伺います。
特別支援学校に通学する子供たちは、スクールバスに乗車することで安心・安全に通学することができております。
一方、乗車時間が長いことで負担がかかっているとの声も届いています。本来、乗車時間は六十分以内にすべきであり、都教委としても、全てのコースで児童生徒の乗車時間を六十分以内に短縮して、通学の負担を軽減することを推進計画の中でも述べていらっしゃいます。
そこで伺っておきたいのですが、本校と、今、移転している山崎校舎で、スクールバスの乗車時間は、一番長い児童生徒で何分になりますか。
○高木特別支援教育推進担当部長 令和二年度におきまして、スクールバスで通う児童生徒の一番長い乗車時間は、本校で六十五分、山崎校舎で七十六分でございます。
なお、一人目の乗車から学校に到着するまでの時間の平均は、本校で四十九分、山崎校舎で五十七分であり、児童生徒の乗車時間の平均は、本校、山崎校舎とも三十五分でございます。
○とや委員 平均で見れば六十分以内だからと、今おっしゃいましたけれども、そういうことではないと思います。一人の子供の通学時間が六十分以上になれば、それ自体、問題ではないでしょうか。六十分を超える生徒が一人でもいれば、子供に負担がかからないように時間を短縮するべきだと考えます。
スクールバスについて、現在の台数と、今後ふやす予定はありますか。
また、来年度、令和三年度と今後の予定を伺っておきたいと思います。
○高木特別支援教育推進担当部長 令和二年度の運行台数は、本校と山崎校舎を合わせて二十二台でございます。
令和三年度の運行台数は、令和二年度と同様の二十二台の予定でございます。
都立特別支援学校のスクールバスの台数は、学校が保護者の意見を十分に聞き取り、児童生徒の住所、乗車人数、乗車時間などを総合的に勘案し、運行コースなどを調整した上で決定しております。
今後のスクールバスの運行台数につきましても、引き続き適切に決定してまいります。
○とや委員 現在、適切ではないと私は思っています。
さらに、来年度も現在のままで運行するということですが、コロナのもとで密を避けることも必要になっているんじゃないでしょうか。
文科省は、三密状態にならないようスクールバスを増便した場合に、所要経費の二分の一を補助するというふうにいっていますよね。
こうした制度も活用して増便するべきではないでしょうか。お答えください。
○高木特別支援教育推進担当部長 都立特別支援学校のスクールバスは、学校の春季及び夏季休業期間中を除き、緊急事態宣言の発令に伴う都立学校の臨時休業期間中も休まず運行いたしましたが、この間、保健所やスクールバス車内での感染を疑った例は一例のみでございます。
スクールバスの感染防止策につきましては、バス事業者に対し、乗務員の手洗い、せきエチケットの励行、バス車内の清掃と消毒、出発前及び到着前の換気を行うなど、車両における感染症対策に係る取り組みを徹底するよう、従来から指導しております。
さらに、感染防止策を徹底する観点から、バスの形状に合わせた仕切りを座席の間に設置するなどの対策を行うなどしてございます。
○とや委員 三密状態にならないようにスクールバスを増便してほしい、そういう声もあるでしょう。実際に届いていると思いますよ。同時に、やっぱり教育委員会としても課題として認識をしている六十分以内ということについてもクリアしていくという、この二つの課題を解決するためには、スクールバスの増便をするべきです。国が補助するといっているわけだから、ぜひ検討していただきたいということを求めておきます。
次に、これまで非常に大きな課題であった教室不足の解消について伺います。
現在の保有教室数と転用教室、間仕切り教室の状況、そして、現在の学級数をお示しください。
また、改築でどのように改善されるのか、お答えいただけますか。
○高木特別支援教育推進担当部長 令和二年五月一日現在の都立町田の丘学園の通学籍の学級数は七十九学級でございます。
同じく令和二年五月一日現在、保有する普通教室の数は七十三教室であり、このうち転用教室は四教室でございます。また、間仕切り教室数は六教室でございます。
本件工事を含む一連の改築工事により確保する普通教室の数は、八十二教室でございます。
○とや委員 現在、学級数は七十九学級。訪問も入れると八十一学級になるわけですが、保有教室は七十三。転用と間仕切りでしのいでいるという状況であります。
こちらの学校は、NHKでも教室不足が取り上げられて、子供の教育環境として、これでいいのかという課題を投げかけた過去があります。
今回の工事によって八十二教室になるということですけれども、現在の小学部、中学部、高等部の児童生徒数、学級の障害種別と学級の種別の内訳、児童生徒数及び八十二学級になった場合の学級数を、障害の種別と学級の種別で児童生徒数を示していただけますか。
○高木特別支援教育推進担当部長 令和二年五月一日現在、都立町田の丘学園における通学籍の児童生徒数は、七十九学級、三百七十四人でございます。
学部別では、小学部百三十九人、中学部七十五人、高等部百六十人でございます。
なお、訪問籍の児童生徒は三人であり、小学部一人、高等部二人でございます。
また、障害種別では、肢体不自由教育部門、十七学級、四十九人、知的障害教育部門、六十二学級、三百二十五人でございます。
さらに、学級区分では、普通学級は、六十二学級、三百三十人、重度重複学級は、十七学級、四十四人でございます。
今後、整備を予定している普通教室数八十二教室のうち、障害種別では、肢体不自由教育部門十九教室、知的障害教育部門六十三教室でございます。
また、都立町田の丘学園の増改築を計画した東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画策定時の推計人数は四百九人であり、その内訳は、肢体不自由教育部門七十六人、知的障害教育部門三百三十三人でございます。
なお、当該推進計画では、令和八年度までに学級数分の普通教室数を確保することとしており、学級数の具体的な数値は示しておりません。
○とや委員 今お答えいただいたように、かなりの大規模校になっているわけであります。三百七十四人の子供たちが通学しているわけですが、さらに、肢体不自由児と知的の併置校ということになっています。訪問学級の子供たちも含めると三百七十七人ということです。
旧校舎時の学級数が四十二学級だというふうに聞いているわけですから、倍の規模となっていくわけですけれども、七十九学級が八十二学級になると、三学級分増設されることになるわけで、町田の丘特別支援学校の児童生徒数の推移を今お答えいただいたわけですが、都教委の四百九人という数字は、おっしゃったように二〇一〇年度の整備計画が入った当時のものであります。
しかし、その後の第二期、二〇一七年度の推計では、一番新しい推計になるのかな。そうすると、四百六十八人になっています。
仮に普通校舎三学級分がふえたとしても、フルオープン時には、また教室不足が生じるのではないかと懸念がありますが、いかがでしょうか。
○高木特別支援教育推進担当部長 都教育委員会は、知的障害教育部門の在籍者数のさらなる増加が見込まれたことから、東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画におきまして、令和六年度に、八王子市鑓水に仮称都立南多摩地区特別支援学校を開設することといたしました。
また、近隣の都立知的障害特別支援学校における通学区域の調整などにより、知的障害のある児童生徒の増加に適切に対応してまいります。
○とや委員 学校を増設するということと通学区域の調整があるというお答えでしたけれども、私、ちょっとここでお聞きしておきたいのですけれども、南多摩の特別支援学校を開設するということなんですが、この学校は、知的の高等部ということで計画されているんです。二期計画の第一次計画で示されていると思いますが、計画自体が、コロナ禍で一年延長になったということを聞いているんですけれども、その影響はないのかどうか教えていただきたいのと−−要するに、今、改築中の町田の丘が開設する時期と鑓水の南多摩の特別支援学校を開設する時期がずれてしまうんじゃないかという懸念があります。
そのことについてちょっと教えていただきたいのと、先ほど質問したスクールバスの乗車時間も、この学区域の変更などで短縮されるのかどうか、六十分以内になるのかどうか、そういった見通しがありますか。
○高木特別支援教育推進担当部長 ただいまご質問にありました第三次実施計画と第二期の第一次実施計画につきまして、推計の時点が違いますので、推計数に差はありますが、第二期の第一次実施計画が一年延伸したことによる影響というのはございません。
また、開設する町田の丘と南多摩の時期につきましては、多少のずれはございますけれども、子供たちの教室不足に対する大きな影響はございません。
また、通学区域につきましては、この地区の学校の新築の状況、それから増改築の状況などを鑑みまして、今後、学区域の変更などを行い、教室不足の解消に努めてまいります。(「バス、バス。スクールバス、六十分以内に……」と呼ぶ者あり)
スクールバスの時間につきましては、学校が保護者の意見を十分に聞き取って、児童生徒の住所や乗車人数、乗車時間などを総合的に勘案して、運行コースを調整し決定するものでございます。
したがいまして、学校が開設した時点で、保護者の方からなどの意見を十分聴取した上で決定してまいります。
以上でございます。
○とや委員 やっぱり通っている子供たちの保護者の皆さんの声を十分に聞き取っていただきたいなというふうに思います。
特別支援学校がかなり大規模化をしているもとで、子供たちの教育環境に影響はないのか、懸念もあります。そうした視点も考えて、現在、小中学生が一時移転している分校舎の今後の扱いについてお聞きしておきたいと思います。
これからも、今ある山崎校舎についてもキープしておいて活用すべきだという声があるわけですけれども、これについてどういうお考えを持っているのか、お聞かせください。
○高木特別支援教育推進担当部長 都立町田の丘学園山崎校舎は、校舎の増改築が完了するまでの間、町田市から土地を借用し、知的障害教育部門の小中学部の児童生徒の仮設校舎として設置しております。
本校の増改築工事が完了した際には、小中学部及び高等部そろって、よりよい教育環境を整えた本校において教育活動を展開してまいります。
○とや委員 東京都は、特別支援教育について、中長期の計画を立てて増改築を行ってきているわけですが、それでも教室不足が解消されていない現状があります。
今回、町田の丘特別支援学校が改築されることで、教室不足が解消されて子供たちの教育環境が改善することを期待するわけですけれども、一方で、大規模化という課題もあります。この地域での特別支援教育をどのように構築していくのか、子供の立場に立った計画が求められております。
今後の町田の丘特別支援学校を含めた地域での教育環境について、一定の改善は必要と考えるわけですが、都としての考え、構想をお聞きしておきたいと思います。
○高木特別支援教育推進担当部長 都教育委員会は、特別支援教育推進計画に基づき、仮称都立南多摩地区特別支援学校の新設や、都立町田の丘学園の校舎の増改築を初め、近隣の都立知的障害特別支援学校における通学区域の調整などにより、在籍者数の増加に適切に対応してまいります。
さらに、仮称都立南多摩地区特別支援学校に職能開発科を設置し、就業技術科を置く都立南大沢学園や周辺の知的障害特別支援学校と連携した重層的な職業教育を展開することで、当該地域における知的障害のある児童生徒の教育環境の充実を図ってまいります。
○とや委員 この間、私どもは、特別支援学校に通う子供たちの教育環境を改善してほしいと、保護者や教職員の皆さんから、要望を毎年いただいてまいりました。
都教委は、施設の修繕など、要求を取り入れて、この間、改善されたものもありますが、根本的な解決がいまだ図れていないのが現状であります。
今年度の特別支援学校の保有教室の状況は、都がカーテン教室の解消を目指すことを都民に示し、努力はしていらっしゃるというものの、二千二百二十二保有教室のうち、三百四十五教室が転用教室、カーテンなどで間仕切りしている教室は百七十六教室に上っております。新設校でも、最初から間仕切りをしなければならない、あるいは転用をしなければならないという現状があります。これは本当に驚くべき数字だと思います。
さらに、教育委員会は、増築などとともに、今お答えいただいた学区域の変更などで、全体として教室不足を解消するとしていますが、一方で、行政区分あるいは生活圏を無視した学区割りになっているというところもあります。
大規模化で解決することは、子供たちへの負担を考えても避けるべきであり、適切な学校規模の学校を地域ごとにつくっていくこと、学区の変更は、保護者の意見をよく聞き、地域の実情に合わせて、不自然な形にならないよう求めておきたいと思います。
また、プールやスクールバスについても改善を強く求めて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○河野委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
お諮りいたします。
本案は、いずれも異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○河野委員長 次に、付託議案の審査を行います。
第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、教育庁所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。−−発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で教育庁関係を終わります。
○河野委員長 これより生活文化局関係に入ります。
初めに、第百一号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、生活文化局所管分について理事者の説明を求めます。
○野間生活文化局長 令和三年第一回東京都議会定例会に追加提出いたしました当局所管の議案の概要につきましてご説明申し上げます。
今回提出いたしました議案は、令和三年度補正予算案一件でございます。
恐れ入りますが、お手元に配布しております資料第1号、令和三年度生活文化局所管補正予算説明書の一ページをお開き願います。Ⅰ、補正予算総括表でございます。
表の右から二つ目、補正予算額の欄をごらんいただきたいと思います。
表の中ほどに歳出という欄がございますが、生活文化費の文化振興費に三億八千七百万円を計上してございます。
以上で私からの議案の説明を終わらせていただきます。
詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○根本総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 引き続きまして、私から、追加提出議案の詳細につきましてご説明申し上げます。
恐縮ですが、今お開きの資料第1号、令和三年度生活文化局所管補正予算説明書の二ページをお開き願います。
芸術文化活動の幅広い支援として、アートにエールを!東京プロジェクト(ステージ型)を追加実施するための経費を計上しております。
文化の灯を絶やさないため、緊急事態宣言等によりイベントの開催を制限されている芸術文化団体等に対し、公演の実施を支援するとともに、オンライン配信を通じて都民が芸術文化に触れられる機会を提供いたします。
以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○河野委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。−−なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
○河野委員長 次に、付託議案の審査を行います。
第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、生活文化局所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。−−発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で生活文化局関係を終わります。
○河野委員長 これより付託議案の審査を行います。
第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、文教委員会所管分を議題といたします。
本案につきましては、既に質疑を終了しております。
これより採決を行います。
第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、文教委員会所管分を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○河野委員長 異議なしと認めます。よって、第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、文教委員会所管分は、原案のとおり決定いたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時四十九分散会
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