文教委員会速記録第一号

平成二十九年二月二十日(月曜日)
第三委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長植木こうじ君
副委員長栗山よしじ君
副委員長里吉 ゆみ君
理事川松真一朗君
理事野上 純子君
理事小宮あんり君
宮瀬 英治君
小松 久子君
鈴木 錦治君
きたしろ勝彦君
今村 るか君
鈴木貫太郎君
古賀 俊昭君
高木 けい君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長塩見 清仁君
次長理事兼務岡崎 義隆君
技監上野 雄一君
技監三浦  隆君
技監小野 恭一君
理事小山 哲司君
理事延與  桂君
総務部長鈴木  勝君
調整担当部長雲田 孝司君
総合調整部長児玉英一郎君
連絡調整担当部長岡安 雅人君
連携推進担当部長丸山 雅代君
事業推進担当部長計画調整担当部長兼務戸谷 泰之君
運営担当部長田中  彰君
パラリンピック担当部長障害者スポーツ担当部長兼務萱場 明子君
大会施設部長根本 浩志君
競技・渉外担当部長小野 由紀君
開設準備担当部長鈴木 一幸君
施設担当部長花井 徹夫君
施設整備担当部長小野 幹雄君
スポーツ施設担当部長田中 慎一君
スポーツ推進部長小室 明子君
スポーツ計画担当部長川瀬 航司君
ラグビーワールドカップ準備担当部長
国際大会準備担当部長兼務
土屋 太郎君

本日の会議に付した事件
オリンピック・パラリンピック準備局関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十九年度東京都一般会計予算中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 オリンピック・パラリンピック準備局所管分
・平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出 オリンピック・パラリンピック準備局所管分
・東京都体育施設条例の一部を改正する条例

○植木委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、オリンピック・パラリンピック準備局関係の第一回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取を行います。
 なお、提出予定案件については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これよりオリンピック・パラリンピック準備局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、局長から紹介があります。

○塩見オリンピック・パラリンピック準備局長 去る一月十六日付の人事異動により、当局幹部職員に異動がありましたので、ご紹介申し上げます。
 理事でパラリンピック準備調整担当の延與桂でございます。
 以上でございます。
 なお、自治体調整担当部長の井上卓、輸送担当部長の朝山勉は、公務のため本日の委員会を欠席させていただいております。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○植木委員長 紹介は終わりました。

○植木委員長 次に、第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○塩見オリンピック・パラリンピック準備局長 平成二十九年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております議案の概要につきましてご説明申し上げます。
 今定例会で委員の皆様にご審議いただきますオリンピック・パラリンピック準備局関係の案件は、予算案二件、条例案一件の計三件でございます。
 初めに、平成二十九年度予算案の概要についてご説明申し上げます。
 東京二〇二〇大会とその前年に開催されるラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた準備を加速させるとともに、東京パラリンピックを契機とした障害者スポーツのさらなる振興や、都民の誰もが、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツを楽しむことができるスポーツ都市東京の実現に向けた取り組みなど、さまざまな施策を展開していくために必要な経費を計上しております。
 まず、東京二〇二〇大会の開催準備では、新規恒久施設の整備などを着実に進めるとともに、ボランティアやセキュリティー対策など、ソフト面につきましても準備を本格化させてまいります。
 アジア初開催となるラグビーワールドカップ二〇一九につきましては、東京二〇二〇大会と一体のものとして捉え、戦略的に準備を進めてまいります。
 障害者スポーツの振興につきましては、障害者スポーツの理解促進、普及啓発や、身近な地域におけるスポーツの場の拡大、アスリートの発掘、育成、強化を一体的に捉えた競技力の向上など、障害のある方がスポーツに親しめる環境整備をさらに加速させてまいります。
 最後に、スポーツ都市東京の実現に向けた取り組みといたしましては、都民の皆様が身近な場所でスポーツに参加できる環境を整備するとともに、アスリートの発掘、育成、強化に向けた総合的な競技力向上施策を確実に展開してまいります。
 それでは、お手元の資料第1号、平成二十九年度予算説明書をごらんください。
 表紙をおめくりいただきまして、一ページをお開きください。予算総括表でございます。
 上段の網かけの行をごらんください。歳入といたしまして三百六十七億三千百万余円を計上してございます。
 続きまして、中段の網かけの行をごらんください。歳出といたしまして六百四十六億六千八百万円を計上してございます。前年度と比べ百九十七億七百万円の減となっております。
 平成二十八年度予算における二百億円の障害者スポーツ振興基金と約二百三十億円の武蔵野の森総合スポーツ施設の整備費を除きますと、平成二十九年度予算は、競技施設整備費の増や障害者スポーツ振興予算の倍増などにより、実質的な予算の拡充を図っております。
 続きまして、平成二十八年度補正予算案についてご説明申し上げます。
 お手元の資料第2号、平成二十八年度補正予算説明書をごらんください。
 一枚おめくりいただき、補正予算総括表をごらんください。
 補正予算額として、歳入は五十二億七千八百万円の増額補正を、歳出は三十四億三千万余円の減額補正を行っております。
 以上、予算案二件について説明を終わらせていただきます。
 続きまして、お手元の資料第3号、平成二十九年第一回東京都議会定例会提出予定案件(条例案)の概要をごらんください。
 表紙をおめくりください。東京都体育施設条例の一部を改正する条例でございます。
 本条例案の改正理由は二点でございます。
 一点目は、これまで仮称で武蔵野の森総合スポーツ施設として整備を進めてきた施設の名称を、武蔵野の森総合スポーツプラザとして新たに東京都体育施設とするため、関連する規定を追加するものでございます。
 一枚おめくりいただき、二ページをごらんください。
 二点目は、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場及び第一球技場について、改築に伴う利用料金の上限額を改定するものでございます。
 以上が平成二十九年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております議案の概要でございます。
 詳細につきましては、引き続き、総務部長から説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○鈴木総務部長 引き続き、私から、提出予定案件の詳細につきましてご説明申し上げます。
 最初に、平成二十九年度予算案につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料第1号、平成二十九年度予算説明書の二ページをお開きください。事業区分別の予算一覧でございます。
 スポーツ振興管理、オリンピック・パラリンピック準備、スポーツ推進の三つの事業区分ごとに予算額と財源内訳を記載してございます。
 一枚おめくりいただき、三ページをごらんください。第一の事業区分、スポーツ振興管理でございます。こちらは、管理事務に従事する職員費及び管理事務費で、十一億五千七百万円を計上しております。
 続きまして、四ページをごらんください。第二の事業区分、オリンピック・パラリンピック準備でございます。こちらは、オリンピック・パラリンピック準備事業に従事する職員費及び大会の準備費でございまして、三百八十七億四千六百万円を計上しております。
 主な事業についてご説明いたします。
 まず、資料中ほどの2の経費内訳(2)、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催準備として四十三億四百万余円を計上しております。
 主な内訳でございます。アの開催都市PRとして十三億一千六百万余円を計上しております。平成三十年二月に開催される平昌二〇一八冬季大会におきまして、ジャパンハウスでの開催都市PRや、都内及び被災地でのライブサイトを実施してまいります。
 また、昨年のリオ大会で引き継いた大会旗を、現在、都内や被災地でお披露目する東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックフラッグツアーを実施しておりますが、来年度からは全国にも展開し、東京二〇二〇大会に向けた開催機運の醸成をさらに図ってまいります。
 続きまして、ウの大会成功に向けた区市町村支援として五億二千五百万余円を計上しております。引き続き、大会の成功及び大会後のレガシーにつながる区市町村独自の取り組みを支援してまいります。
 続きまして、エの大会開催を通じた被災地支援事業として二億七千五百万余円を計上しております。復興へ向けて力強く歩む被災地の姿を記録した映像を、国際スポーツ大会など、さまざまな機会を通じて世界に発信するとともに、未来(あした)への道千キロメートル縦断リレーでは、昨年四月の熊本地震で被災された県内の大学生を招待するなど、スポーツの力で被災地を元気にするための取り組みを引き続き実施してまいります。
 このほか、キのボランティアの気運醸成・育成支援として二億六千五百万余円を計上し、ボランティアの募集、育成などに向けた運用計画の策定や、募集、管理システムの構築などを行ってまいります。
 また、クのオリンピック・パラリンピック開催計画として四億二千八百万余円を計上し、大会開催時の都市運営やセキュリティー対策など準備を着実に進めてまいります。
 続きまして、(3)、オリンピック・パラリンピック競技施設等の整備として二百九十五億九千八百万余円を計上しております。オリンピックアクアティクスセンター、海の森水上競技場、有明アリーナ、カヌースラローム会場、大井ホッケー場、アーチェリー会場、有明テニスの森の計七施設の整備費を計上してございます。
 続きまして、二枚おめくりいただき、六ページをごらんください。第三の事業区分、スポーツ推進でございます。こちらは、スポーツ推進事業に従事する職員費及びスポーツの推進を図るための経費で、二百四十七億六千五百万円を計上しております。
 主な事業についてご説明いたします。まず、資料中ほどの2の経費内訳(2)、スポーツ推進施策の企画調整として八千九百万余円を計上しております。新たな取り組みとしてスポーツを通じた健康増進に関する研究調査などを実施いたします。
 続きまして、(9)、障害者スポーツセンターの運営として八億四千四百万余円を計上しております。こちらは、障害者総合スポーツセンターと多摩障害者スポーツセンターの指定管理料でございます。
 続きまして、(10)、体育施設の運営として十八億五千四百万余円を計上しております。こちらは、現在当局が所管しております東京体育館など六施設の運営に要する指定管理料などの経費に加え、来年度開業予定の武蔵野の森総合スポーツプラザにつきましても、指定管理者制度による管理運営を予定していますことから、所要の経費を計上してございます。
 最下段、(12)、総合的な競技力向上策の推進等として十五億二千三百万余円を計上しております。国際大会候補選手などが行う強化合宿や海外遠征などの競技活動への支援を行うとともに、国際的なトップコーチを招聘して優秀な指導者を育成するなど、世界を目指す東京アスリートを育成、強化するための取り組みを推進してまいります。
 また、地区の体育協会を通じたシニアスポーツの振興を一層図るため、地区体育協会への補助限度額を一団体当たり六十万円から百万円に大幅に拡充しております。
 さらに、体育の日記念行事として毎年開催しておりますスポーツ博覧会など、さまざまなスポーツイベントを展開することによりまして、都民がスポーツに触れる機会の拡大にも引き続き努めてまいります。
 一枚おめくりいただきまして、七ページをごらんください。(13)、体育施設の整備として百十三億一千五百万余円を計上しております。主に都立体育施設の計画的な改修、整備などを図るための経費で、駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場や有明コロシアムの改修工事などを予定してございます。
 このほか、区市町村向けのスポーツ施設整備費補助事業といたしまして、今年度予算と比較して約三億円の増となります二十三億三千七百万余円の予算を計上しております。
 東京二〇二〇大会の事前キャンプや練習会場を確保するための施設整備に対する補助の拡充や新設を行うとともに、スポーツ実施率の向上に向けて、公園内における運動器具設置工事を新たに補助メニューに加えるなど、区市町村の取り組みに対する支援をさらに充実してまいります。
 続きまして、(15)、ラグビーワールドカップの開催準備でございます。二〇一九年に日本で開催されますラグビーワールドカップの準備に要する経費として六億二千九百万余円を計上しております。来年度は、交通輸送実施計画や、公式イベントスペースでありますファンゾーンの運営計画策定などの開催準備を着実に進めますとともに、開催二年前イベントやラグビーフェスティバルなど、大会の普及啓発や機運醸成に向けた取り組みを推進してまいります。
 続きまして、(16)、障害者スポーツの振興につきましては、今年度創設いたしました障害者スポーツ振興基金を積極的に活用し、今年度予算額の約二倍となります六十四億二千六百万余円を計上しております。事業の実施に当たりましては、今年度から報告団体として位置づけました公益社団法人東京都障害者スポーツ協会との連携を一層強化してまいります。
 都立学校活用促進モデル事業につきましては、特別支援学校の活用をさらに図ることといたしまして、二十八年度の五校から二十九年度は十校へと倍増をいたします。
 また、障害者スポーツの魅力をテレビやSNSなど、さまざまなメディアで広く発信することで、障害者スポーツの競技観戦を促進してまいります。
 また、パラリンピックに向けた選手の発掘に加え、新たに育成に向けた取り組みを実施するなど、競技力向上にも積極的に取り組んでまいります。
 あわせて、障害者スポーツセンターの改修も計画的に進めてまいります。
 二枚おめくりいただきまして、九ページをごらんください。繰越明許費でございます。これは、オリンピック・パラリンピック競技施設の整備につきまして、気象状況などの影響を考慮したもので、計上額は十六億一千二百万円でございます。
 続きまして、二枚おめくりいただきまして、一一ページをごらんください。債務負担行為総括表でございます。
 債務負担行為のⅠといたしまして、六件で二百九十八億百万余円を計上しております。
 一枚おめくりいただき、一二ページをごらんください。
 主な事項としまして、下段の2、オリンピック・パラリンピック競技施設等の整備がございます。債務負担の期間を平成三十一年度まで、限度額を百五十七億四千六百万余円としております。
 債務負担の理由といたしましては、有明テニスの森、大井ホッケー競技場、カヌースラローム会場の競技施設におきまして、工事期間が複数年度にわたり、分割契約が困難なためでございます。
 このほかの事項につきましては、記載のとおりでございます。
 続きまして、平成二十八年度補正予算案についてご説明申し上げます。
 お手元の資料第2号、平成二十八年度補正予算説明書の二ページをお開きください。今回の歳入の補正予算額として五十二億七千八百万円を計上しております。
 歳出予算の減額補正に伴い、財務局所管の東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金からの繰入金を更正するとともに、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からの出捐金返還収入を計上するものでございます。
 また、中段の網かけの行をごらんください。歳出の補正予算額として三十四億三千万余円を減額しております。給与費のほか、オリンピック・パラリンピック競技施設に係る契約実績の残など、現時点で不用となることが見込まれる経費について減額補正を行うものでございます。
 以上で予算案二件の説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、資料第3号、平成二十九年第一回東京都議会定例会提出予定案件(条例案)の概要をごらんください。
 表紙をおめくりいただきまして、一ページをごらんください。今回提出を予定しております条例案は、東京都体育施設条例の一部を改正する条例でございます。
 初めに、1の武蔵野の森総合スポーツプラザの新設に伴う改正でございます。施設名称、位置及び利用料金の上限額の規定を追加するものでございます。
 一枚おめくりいただきまして、二ページをごらんください。2の駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場及び第一球技場の利用料金の改定でございます。これは施設の改築に伴い、受益者負担の適正化を図るため、利用料金の上限額を改定するものでございます。
 3の施行期日でございますが、平成二十九年四月一日を予定しております。ただし、武蔵野の森総合スポーツプラザに係る規定につきましては、東京都規則に定める日としております。
 なお、それぞれの利用料金の上限額につきましては、三ページ及び四ページに別表としてまとめておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 最後に、お手元配布の資料第4号につきましては、提出させていただきます議案となります。後ほどごらんいただければと存じます。
 以上で今定例会に提出を予定しておりますオリンピック・パラリンピック準備局関係の案件につきまして説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○植木委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○里吉委員 それでは、三点にわたって資料要求させていただきます。
 まず一点目、東京体育館、駒沢オリンピック公園総合運動場、東京武道館、辰巳国際水泳場、有明テニスの森、有明コロシアム、若洲ヨット訓練所のそれぞれの稼働率の推移、過去十年分、お願いします。
 二点目、東京都体育施設の利用目的別利用実績、国際大会ですとか、都民のスポーツ利用ですとか、イベント利用、それぞれの利用日数について過去五年分の実績をお願いします。
 三点目、駒沢オリンピック公園総合運動場の屋内球技場と第一球技場の現在の利用料金、それから利用料金の過去十年間の推移。利用者数の実績、過去十年分の推移、また改築について利用者からの要望があれば、あわせてお願いいたします。
 以上です。

○植木委員長 ほかにありますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○植木委員長 ただいま里吉副委員長から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○植木委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上でオリンピック・パラリンピック準備局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十二分散会

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