文教委員会速記録第十九号

平成二十七年十二月十四日(月曜日)
第三委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長植木こうじ君
副委員長里吉 ゆみ君
副委員長高木 けい君
理事栗山よしじ君
理事ほっち易隆君
理事野上 純子君
小松 久子君
山崎 一輝君
野上ゆきえ君
今村 るか君
鈴木貫太郎君
鈴木あきまさ君
古賀 俊昭君
斉藤あつし君

欠席委員 なし

出席説明員
生活文化局局長多羅尾光睦君
次長桃原慎一郎君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務武市 玲子君
オリンピック・パラリンピック準備局局長中嶋 正宏君
次長理事兼務岡崎 義隆君
総務部長鈴木  勝君
教育庁教育長中井 敬三君
次長松山 英幸君
総務部長堤  雅史君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百九十七号議案 東京都情報公開条例の一部を改正する条例
・第百九十八号議案 東京都個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十九号議案 東京都特定個人情報の保護に関する条例
・第二百号議案 学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第二百一号議案 都立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二号議案 東京都立多摩社会教育会館条例を廃止する条例
・第二百三十二号議案 東京体育館の指定管理者の指定について
・第二百三十三号議案 東京武道館の指定管理者の指定について
・第二百三十四号議案 東京辰巳国際水泳場の指定管理者の指定について
・第二百三十五号議案 有明テニスの森公園テニス施設の指定管理者の指定について
・第二百三十六号議案 東京都障害者総合スポーツセンター外一施設の指定管理者の指定について
・第二百三十七号議案 東京都立埋蔵文化財調査センターの指定管理者の指定について
・諮問第四号 地方自治法第二百六条の規定に基づく審査請求に関する諮問について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○植木委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書二件につきましては、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○植木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百九十七号議案から第二百二号議案まで及び第二百三十二号議案から第二百三十七号議案まで並びに諮問第四号、地方自治法第二百六条の規定に基づく審査請求に関する諮問についてを一括して議題といたします。
 本案及び本件につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案及び本件に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○里吉委員 第二百二号議案、東京都立多摩社会教育会館条例を廃止する条例について意見を申し上げます。
 この条例案は、都立多摩社会教育会館の中にある多摩図書館の移転に伴い、残っている会議室、ホールを閉鎖するというものです。
 都立多摩社会教育会館は、当初、市民活動の拠点だったわけですが、都教委は、この間、その役割を縮小させてきました。現在は貸し館しか行っておらず、近隣など、三多摩地域で会議室、ホールが整備されてきたこと、稼働率が三割から五割台であることなどから廃止するということです。
 しかし、かつては市民活動のサポートコーナーとして活用されていたのに、そのときも市民活動を支えるのは区市町村だといって、社会教育、市民活動の支援という社会教育会館としての本来の仕事を廃止してしまうなど、機能を縮小させてきた経過があります。
 我が党は、多摩地域では、複数の自治体にまたがって活動している市民サークルも多いことや、他県の例も示して、都民の社会教育活動を支援することは都の責任であること、その拡充こそ必要であることを主張してまいりました。
 都立多摩図書館の移転先には、二百名程度のセミナールームを設置し、都民へも貸し出す計画もあり、条例に反対はいたしませんが、改めて都として、社会教育を支援する役割を果たすこと、そのために多摩図書館でも単なる貸し館ではない取り組みとなるよう要望し、意見といたします。

○小松委員 議案第百九十七号、東京都情報公開条例の一部を改正する条例外二議案について意見を述べます。
 百九十七号、百九十八、九号についてですが、この条例三本とも、いわゆるマイナンバー法の制定と行政不服審査法の改正を受けて規定されるものです。
 マイナンバー制度の導入に伴い、情報公開条例と個人情報保護条例の一部を改正する百九十七号、百九十八号の二条例と、マイナンバー法により新設される特定個人情報を厳格に保護するため、規定整備を行う新設条例の第百九十九号です。
 都がこれらの整備によって、特定個人情報の管理を法で定められた以上に厳しく取り扱おうとしていることは理解します。
 しかし、マイナンバー制度そのものが、国民一人一人を国が一生涯にわたって識別し追跡することを可能にし、課税や徴税には好都合になる一方で、個人情報の流出やプライバシーの侵害への不安が拭えない仕組みだと考えています。
 ネットワークシステムによる特定個人情報の提供や任意代理人への自己情報の開示など、条例によって歯どめをかけても、運用する中で問題が起こってくる懸念があります。
 都議会生活者ネットワークは、個人にとってのメリットは少なく、リスクの過大なマイナンバー制度に反対であることから、この三議案について反対とします。
 以上です。

○植木委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百三十二号議案及び第二百三十三号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○植木委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十二号議案及び第二百三十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百九十七号議案から第百九十九号議案までを一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○植木委員長 起立多数と認めます。よって、第百九十七号議案から第百九十九号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百号議案から第二百二号議案まで及び第二百三十四号議案から第二百三十七号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○植木委員長 異議なしと認めます。よって、第二百号議案から第二百二号議案まで及び第二百三十四号議案から第二百三十七号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、諮問第四号、地方自治法第二百六条の規定に基づく審査請求に関する諮問についてを採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は、棄却すべき旨答申することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○植木委員長 異議なしと認めます。よって、諮問第四号は棄却すべき旨答申することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○植木委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○植木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○植木委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、中井教育長から発言を求められておりますので、これを許します。

○中井教育長 所管三局を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。
 ただいま本定例会でご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 また、さまざまな視点からご審議をいただきまして、厚く御礼申し上げます。
 ご審議の過程で賜りました貴重なご意見、ご要望等につきましては、今後の事務事業の執行に当たりまして十分反映し、万全を期してまいる所存でございます。
 今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○植木委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時八分散会

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