文教委員会速記録第九号

平成二十七年六月二十二日(月曜日)
第三委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長小竹ひろ子君
副委員長里吉 ゆみ君
副委員長山崎 一輝君
理事小林 健二君
理事島崎 義司君
理事鈴木 錦治君
宮瀬 英治君
小松 久子君
伊藤こういち君
ほっち易隆君
小山くにひこ君
今村 るか君
古賀 俊昭君

欠席委員 なし

出席説明員
生活文化局局長小林  清君
総務部長桃原慎一郎君
オリンピック・パラリンピック準備局局長中嶋 正宏君
次長理事兼務岡崎 義隆君
総務部長鈴木  勝君
教育庁教育長中井 敬三君
次長松山 英幸君
総務部長堤  雅史君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した再雇用職員又は日勤講師としての採用選考において不合格とされたこと又は採用決定を取り消されたことが違法であること等を理由とする損害賠償請求事件の控訴提起に関する報告及び承認について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○小竹委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書一件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○小竹委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した再雇用職員又は日勤講師としての採用選考において不合格とされたこと又は採用決定を取り消されたことが違法であること等を理由とする損害賠償請求事件の控訴提起に関する報告及び承認についてを議題といたします。
 本件につきましては、既に質疑を終了しております。
 この際、本件に対して発言の申し出がありますので、これを許します。

○里吉委員 都の控訴提起に関する報告及び承認について、反対の意見を申し上げます。
 判決は、再雇用拒否の都教委の判断は、定年退職者の生活保障と知識、経験等の活用という再雇用制度の趣旨に反し、また、国旗掲揚、国歌斉唱に関する一〇・二三通達が発出される以前の再雇用制度等の運用実態とも大きく異なっていることから、法的保護の対象となる原告らの合理的な期待を大きく侵害しており、裁量権の逸脱、濫用に当たり、違法であるとしています。
 また、判決は、学習指導要領における国旗・国歌の扱いが他の内容に比べて特段区別した位置づけが与えられているとは認められず、また、君が代斉唱の職務命令が思想及び良心の自由についての間接的な制約となることは否定できず、その思想、信条等に従ってされた行為を理由に大きな不利益を課すことは、とりわけ慎重な考慮を要すると述べています。
 よって、日本共産党都議団は、知事の専決処分の承認には反対し、控訴の取り下げ、原告への謝罪と賠償金の支払いを求めます。
 以上、意見といたします。

○小竹委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した再雇用職員又は日勤講師としての採用選考において不合格とされたこと又は採用決定を取り消されたことが違法であること等を理由とする損害賠償請求事件の控訴提起に関する報告及び承認についてを採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、報告のとおり承認することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○小竹委員長 起立多数と認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○小竹委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小竹委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、中井教育長から発言を求められておりますので、これを許します。

○中井教育長 所管三局を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。
 ただいま本定例会でご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 また、さまざまな視点からご審議をいただきまして、厚く御礼申し上げます。
 ご審議の過程で賜りました貴重なご意見、ご要望等につきましては、今後の事務事業の執行に当たりまして十分反映し、万全を期してまいる所存でございます。
 今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○小竹委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五分散会

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