文教委員会速記録第四号

平成十五年二月十八日(火曜日)
第三委員会室
午後一時四分開議
 出席委員 十四名
委員長渡辺 康信君
副委員長服部ゆくお君
副委員長河西のぶみ君
理事執印真智子君
理事中嶋 義雄君
理事遠藤  衛君
福士 敬子君
小美濃安弘君
野島 善司君
相川  博君
石川 芳昭君
大西 英男君
曽根はじめ君
山本賢太郎君

 欠席委員 なし

 出席説明員
大学管理本部本部長鎌形 満征君
管理部長飯塚 宏子君
生活文化局局長三宅 広人君
総務部長嶋津 隆文君
教育庁教育長横山 洋吉君
次長幸田 昭一君
総務部長中村 正彦君

本日の会議に付した事件
 付託議案の審査(決定)
 ・第四十八号議案 東京都男女平等推進基金条例を廃止する条例
 ・第四十九号議案 東京都国際平和文化交流基金条例を廃止する条例
 ・第百三十四号議案 平成十四年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出 文教委員会所管分

○渡辺委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、平成十四年度関係の付託議案の審査を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第四十八号議案、東京都男女平等推進基金条例を廃止する条例、第四十九号議案、東京都国際平和文化交流基金条例を廃止する条例及び第百三十四号議案、平成十四年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、文教委員会所管分を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○曽根委員 それでは、第四十八号議案、男女平等推進基金条例の廃止に対する意見を述べます。
 昨日、審議の際にも述べましたように、この基金の廃止については、第一に、この基金の実施主体であった女性財団の廃止に至る都側の根拠も手続も、女性団体はもちろん、多くの都民の納得を得られるものではなかったこと、第二に、果実活用型基金として役割が薄れたとしても、男女平等施策を進める貴重な財源として、ほかの活用法の選択肢を示すことなく、ただ一般財源へ戻すだけという基金の処分方法の問題、第三には、基金を廃止しても男女平等施策は重視して力を入れるといってきた都自身の言明が、この施策の事業費が来年度予算上もほぼ横ばいにとどまるなど、具体化されていない問題など、女性施策全体の後退につながりかねないという危惧を抱かざるを得ないものです。
 また、昨日の審議を通じても、局長などから、男女平等施策は条例や行動計画に基づいて進めるという答弁はあったものの、例えば、先日私が指摘したように、都の予算の中でシーリングをかけずに必要額を十分確保できるという位置づけの重点事業などに格上げしていくというような、明確な施策充実の決意が示されなかったのは極めて残念です。
 こうした現状での男女平等推進基金の廃止は認めるわけにはいかないということを述べて、意見とします。
 以上です。

○福士委員 国際平和交流基金及び男女平等推進基金の廃止について意見を申し述べます。
 両基金については、果実活用型として生かせないことはわかりますけれども、なぜ廃止なのかということについては、昨日の質疑からも何も見えてきません。この二つの事業は、逆に今後もっと重要かつ花形として発展させるべきものではないかというふうに私は考えております。また、文化的事業の普及啓発活動は、すぐに結果が出るものではなく、限りなく継続し、社会の動きに合わせて活動、発展させることが必要なものであるというふうに思います。その意味で、基金を残すことが重要であり、一部を設置目的に合う事業に向け取り崩しをしても、残りは今まで行ってきたように一般会計に貸し出すなど、何らかの方法もあったというふうに思われます。これらの努力もなく、特に男女平等関連に関しては、男女平等参画基本条例ができた途端に、セクハラ訴訟費用も廃止し、それから企業の調査費を半減、女性財団の廃止などなど、矢継ぎ早に後退がありました。で、今回の基金廃止につながっております。
 今回の質疑では、基金を廃止しても一般財源で必要な事業を行うということでしたけれども、二、三年は質を落とさずとも、数年後に過小評価されていけば、限りなく財源を削られる可能性も出てきます。このように社会文化の象徴的なものを軽視することへの危惧も含め、そして百三十四号は基金廃止に伴う繰り入れもあり、すべての議案に反対をいたします。
 以上です。

○渡辺委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第四十八号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○渡辺委員長 起立多数と認めます。よって、第四十八号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第四十九号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○渡辺委員長 起立多数と認めます。よって、第四十九号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百三十四号議案中、歳出、文教委員会所管分を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○渡辺委員長 起立多数と認めます。よって、第百三十四号議案中、歳出、文教委員会所管分は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十一分散会

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