経済・港湾委員会速記録第十七号

令和六年十二月十六日(月曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長小林 健二君
副委員長青木 英太君
副委員長内山 真吾君
理事上田 令子君
理事菅野 弘一君
理事白石たみお君
かまた悦子君
遠藤ちひろ君
細田いさむ君
藤田りょうこ君
福島りえこ君
宮瀬 英治君
三宅 正彦君
西崎つばさ君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長田中 慎一君
次長理事兼務安部 典子君
総務部長阿部 泰之君
中央卸売市場市場長早川 剛生君
次長松田 健次君
管理部長住野 英進君
港湾局局長松川 桂子君
技監村田 拓也君
総務部長戸谷 泰之君
労働委員会事務局局長堀越弥栄子君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第二百九十六号議案 東京国際クルーズふ頭桟橋外四施設の指定管理者の指定について
・第二百九十七号議案 東京都立海の森公園の指定管理者の指定について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○小林委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百九十六号議案及び第二百九十七号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○白石委員 日本共産党の白石たみおです。第二百九十七号議案、都立海の森公園の指定管理者の指定について、意見表明いたします。
 都立海の森公園は、東京港の中央防波堤内側埋立地の東側に位置し、ごみと残土の島を海上公園として整備すると決定してから約二十年の期間を経て、二〇二五年三月下旬にグランドオープンします。
 指定管理者制度を導入する目的は、海上公園の管理運営を効果的かつ効率的に行うために民間のノウハウを活用することが必要として、審査を経て西武造園株式会社を指定管理者の候補者といたしました。
 そもそも指定管理者制度は、地方公共団体に代わって公の施設の管理運営を代行させることで行政コストの縮減を図ることを目的とした制度です。都民の貴重な財産である都立公園は、都市の自然環境の保全、改善と都市景観の向上を目的とした空間として良好に保つことが求められます。
 海の森公園は、広く都民などが利用するもので、快適で安全な公園の管理は、本来、直営で行うべきです。直営での管理運営が、民間が持っているノウハウの活用を妨げるものではありません。
 とりわけ、海の森公園は海に囲まれており、地震や台風などによる高潮や津波の被害を受けやすい立地です。移動手段は東京港海の森トンネルやゲートブリッジなど、いずれもトンネルや橋を経由しないと行き来できません。発災時に道路や橋が寸断された場合は、行き場がなくなるなどの特徴を持っております。
 ところが、指定管理者の選定基準や審査項目に防災対策はありません。募集要項の指定管理者と東京都の責任分担では、災害時、緊急時対応は指定管理者の責任としております。災害対策マニュアルは、指定管理者が決定された後、指定管理者が作成するとしておりますが、本来、公園利用者の避難計画や防災備蓄など、安全確保や防災対策は都の責任で行うべきです。
 以上の理由から、海の森公園は都直営で管理運営すべきです。よって、第二百九十七号議案、東京都立海の森公園の指定管理者の指定については反対を表明して、意見表明といたします。

○小林委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百九十七号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○小林委員長 起立多数と認めます。よって、第二百九十七号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百九十六号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小林委員長 異議なしと認めます。よって、第二百九十六号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○小林委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小林委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小林委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、松川港湾局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○松川港湾局長 本委員会所管四局を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。
 小林委員長をはじめ委員の皆様方には、本定例会に提案いたしました議案につきましてご審議の上、ただいまご決定を賜り、誠にありがとうございました。
 ご審議の過程でいただきましたご意見、ご指導をしっかりと受け止め、今後の事務事業の執行に万全を期してまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

○小林委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会