経済・港湾委員会速記録第六号

令和四年五月二十六日(木曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長細田いさむ君
副委員長後藤 なみ君
副委員長松田 康将君
理事中田たかし君
理事山崎 一輝君
理事あぜ上三和子君
清水とし子君
玉川ひでとし君
磯山  亮君
本橋たくみ君
田の上いくこ君
阿部祐美子君
入江のぶこ君
高倉 良生君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長坂本 雅彦君
次長根本 浩志君
総務部長松本 明子君
産業企画担当部長新型コロナウイルス感染症対応事業推進担当部長兼務米澤 鉄平君
企画調整担当部長新型コロナウイルスワクチン接種連絡調整担当部長兼務勝見 恭子君
企画調整担当部長飯野 雄資君
商工部長緑川 武博君
商工施策担当部長新型コロナウイルス感染症対応事業推進担当部長兼務福田 哲平君
金融部長戸井崎正巳君
金融支援担当部長高野  豪君
観光部長築田真由美君
観光振興担当部長天津 利男君
農林水産部長新型コロナウイルス感染症対応事業推進担当部長兼務山田 則人君
安全安心・ 地産地消推進担当部長新型コロナウイルス感染症対応事業推進担当部長兼務鈴木のり子君
雇用就業部長山崎 太朗君
事業推進担当部長内田 知子君
中央卸売市場市場長河内  豊君
管理部長松田 健次君
事業部長前田  豊君
市場政策担当部長渡邉 貴史君
渉外調整担当部長北島  隆君
財政調整担当部長萩原 功夫君
環境改善担当部長萩原 清志君
港湾局局長矢岡 俊樹君
技監山岡 達也君
理事総務部長事務取扱相田 佳子君
企画担当部長石井  均君
調整担当部長堀内  弘君
港湾経営部長野平雄一郎君
港湾振興担当部長猪倉 雅生君
臨海開発部長松本 達也君
開発調整担当部長佐藤 賢治君
臨海副都心まちづくり推進担当部長大野 克明君
港湾整備部長片寄 光彦君
計画調整担当部長薮中 克一君
担当部長港湾計画担当部長兼務水飼 和典君
離島港湾部長村田 拓也君
島しょ・小笠原空港整備担当部長川崎  卓君

本日の会議に付した事件
中央卸売市場関係
報告事項(説明・質疑)
・令和三年度東京都中央卸売市場会計予算の繰越しについて
港湾局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・令和四年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 港湾局所管分
・ 新砂水門(再整備)(四)建設工事請負契約
報告事項(説明・質疑)
・令和三年度東京都一般会計予算(港湾局所管分)の繰越しについて
・令和三年度東京都臨海地域開発事業会計予算の繰越しについて
・令和三年度東京都港湾事業会計予算の繰越しについて
産業労働局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・令和四年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、債務負担行為 産業労働局所管分
・東京都労政会館設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例
・東京都しごとセンター条例の一部を改正する条例
報告事項(説明・質疑)
・令和三年度東京都一般会計予算(産業労働局所管分)の繰越しについて
陳情の審査
(1)三第一二二号 感染拡大防止協力金の申請に関する陳情

○細田委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がございましたので、紹介をいたします。
 議事課担当書記の佐々木洋輔君です。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○細田委員長 次に、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申合せしましたので、ご了承願います。
 次に、先般の人事異動に伴い、労働委員会事務局の幹部職員に交代がありましたので、ご紹介いたします。
 労働委員会事務局長に桜井政人君が就任いたしました。
 桜井事務局長から挨拶並びに交代のあった幹部職員の紹介がございます。
 桜井政人君をご紹介いたします。

○桜井労働委員会事務局長 去る四月一日付で労働委員会事務局長を拝命いたしました桜井政人でございます。
 細田委員長をはじめ、委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜り、東京の経済の発展と働き方改革の着実な推進に向け、安定した労使関係の構築に尽力してまいります。
 続きまして、さきの人事異動に伴い就任いたしました当局の幹部職員をご紹介いたします。
 本委員会との連絡に当たります総務課長の本田尚美でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○細田委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○細田委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、港湾局及び産業労働局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、中央卸売市場、港湾局及び産業労働局関係の報告事項の聴取並びに産業労働局関係の陳情の審査を行います。
 なお、本日は、提出予定案件につきましては、説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、報告事項につきましては、説明聴取の後、質疑を終了まで行いますので、ご了承願います。
 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がございましたので、中央卸売市場長から紹介がございます。

○河内中央卸売市場長 去る四月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、ご紹介をさせていただきます。
 事業部長の前田豊でございます。市場政策担当部長で子供政策連携室子供政策調整担当部長兼務の渡邉貴史でございます。渉外調整担当部長の北島隆でございます。財政調整担当部長の萩原功夫でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○細田委員長 次に、理事者から報告の申出がありますので、これを聴取いたします。

○松田管理部長 令和三年度予算の繰越しにつきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料、令和三年度予算繰越説明書をご覧いただきたいと存じます。
 恐れ入ります、一ページをお開き願います。
 中央卸売市場会計予算の繰越しにつきましてご説明申し上げます。
 1の建設改良費繰越についてでございます。
 施設の新設等を行う市場施設拡張事業につきましては、予算計上額が三億九千四百四十五万八千円で、このうち、令和三年度の支払い義務発生額は二億一千六百九十七万一千円、翌年度繰越額は一千三百四十万九千円といたしました。
 繰越理由、繰越内容等につきましては、一番右端の説明欄にご記載のとおり、工事の調整等に時間を要したため、必要な予算を令和四年度に繰り越して使用するものでございます。
 次に、施設の更新、改修等を行う市場施設改良事業につきましては、予算計上額は四十三億九千七百五十三万七千円で、このうち、令和三年度の支払い義務発生額は十六億六千六百二十万余円、翌年度繰越額は二億二千二百九万六千円といたしました。
 繰越理由、繰越内容等につきましては、一番右端の説明欄にご記載のとおり、工事の調整等に時間を要したため、必要な予算を令和四年度に繰り越して使用するものでございます。
 以上、簡単ではございますが、令和三年度予算の繰越しにつきましてご説明を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○細田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○玉川委員 新型コロナウイルス感染症は、日本国内の最初の感染者が確認されてから既に二年以上が経過しており、長期間にわたっております。
 東京都におきましては、先般、五月二十二日をもってリバウンド警戒期間が終了し、徐々に平時に戻りつつあるものの、労働環境や流通環境の変化など、都民の経済活動に大きな影響を与えてきております。これは、中央卸売市場の運営、特に計画的に進めていくべき施設整備にも大きな影響が及んでいるものと考えられます。本日は、その点について確認をしていきたいと思います。
 まず、令和三年度の予算繰越しのうち、中央卸売市場が新型コロナウイルス感染症の影響により工期の延長を行うことになった案件の件数、金額、案件名について伺います。

○渡邉市場政策担当部長 令和三年度予算の繰越しでございますが、中央卸売市場会計で五件、金額は約二億三千六百万円となっております。
 このうち、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により工期の延長が発生し、それに伴って繰越しが必要となった案件は二件であり、金額は合計で約九千二百万円でございます。
 案件名でございますが、一件目が、板橋市場花き棟受変電設備改修工事、二件目が、食肉市場・大田市場卸売場等照明器具取替工事となっております。

○玉川委員 この新型コロナウイルス感染症によって、具体的にどのような影響を受け、どの程度の期間、工事が遅れたのか伺います。

○萩原環境改善担当部長 繰越しとなりました二件の工事に関する工期の延長理由といたしまして、施工業者からは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、電気機器類に使用される半導体製品の生産ラインの停止や流通経路の寸断などにより、部品の調達に遅延が生じているためとの報告を受けてございます。
 具体的には、板橋市場花き棟受変電設備改修工事では、受変電設備の機器類の調達の遅れにより、来年二月頃まで工期を延長することとなりました。
 また、食肉市場・大田市場卸売場等照明器具取替工事では、照明器具に使用するLED機器類の調達の遅れにより、食肉市場については本年六月頃、大田市場については本年九月頃まで工期を延長することとなりました。

○玉川委員 私は、本年第一回定例会におきまして中央卸売市場の環境対策について質問をし、省エネ施策の推進を求めたところであります。
 今回、工期延長となった案件の中には、食肉市場と大田市場のLED照明器具の取替え工事が含まれているとのことでありますが、これらの工事の遅れにより、中央卸売市場が推進する各市場のLED化事業全体に大きな遅れが生じることはないのか伺います。

○渡邉市場政策担当部長 都はこれまで、卸売場など主要な市場施設や東京都事務室について、照明器具のLED化を計画的に進めてまいりました。
 令和三年度に実施を予定しておりました食肉市場、大田市場におけるLED照明器具の取替え工事が工期延長となる一方、葛西市場など五市場における小規模な工事については、当初の予定どおり照明器具のLED化を実施するなど、取組を着実に進めております。
 中央卸売市場では、卸売場などの照明器具の使用に伴うエネルギー需要が高く、省エネ施策の推進は環境への負荷を低減していく上で重要な取組であることから、引き続き、各市場における照明器具のLED化の推進に向けて着実に取り組んでまいります。

○玉川委員 新型コロナウイルス感染症のみならず、現下のウクライナ危機などにより、さらなる物流の混乱などが生じており、今後も影響が拡大することが懸念されます。
 各市場のLED化は、今後予想される電力需要の逼迫対策としても大きな意味を持ち、このような状況の中で、中央卸売市場でLED化の取組を着実に進めていくことが確認できました。
 引き続き、様々な知恵を出し合いながら、中央卸売市場における環境対策事業を迅速に進めていくことを求めまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○細田委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議はありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細田委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○細田委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、港湾局長に矢岡俊樹君が就任いたしました。
 矢岡局長からご挨拶並びに交代のあった幹部職員の紹介があります。
 矢岡俊樹君をご紹介いたします。

○矢岡港湾局長 去る四月一日付で港湾局長に就任いたしました矢岡俊樹でございます。
 細田委員長をはじめ、各委員の皆様方には、港湾局所管の事務事業につきまして、日頃から特段のご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、事務事業の執行に当たりましては、一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 続きまして、先般の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がありましたので、紹介させていただきます。
 港湾振興担当理事で総務部長事務取扱の相田佳子でございます。調整担当部長の堀内弘でございます。港湾経営部長の野平雄一郎でございます。臨海副都心まちづくり推進担当部長の大野克明でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○細田委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○細田委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○矢岡港湾局長 令和四年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、補正予算案一件、工事請負契約議案一件でございます。
 初めに、補正予算案につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料1、令和四年度一般会計補正予算説明書に内容を記載してございます。
 今回の補正予算案につきましては、東京の経済を守る取組として、伊豆諸島航路事業及び航空路事業補助の取組に十一億四千六百万余円を計上してございます。
 次に、工事請負契約議案につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料2、工事請負契約議案の概要をご覧ください。
 表紙をおめくりいただきまして、目次に記載しておりますとおり、新砂水門(再整備)(四)建設工事の一件でございます。
 以上で令和四年第二回定例会提出予定案件の概要説明を終わらせていただきます。
 詳細につきましては、港湾振興担当理事からご説明申し上げます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○相田理事 ただいまの局長の概要説明に続きまして、提出案件の詳細についてご説明申し上げます。
 初めに、令和四年度一般会計補正予算案につきまして、お手元に配布の資料1、令和四年度一般会計補正予算説明書によりご説明を申し上げます。
 一ページをお開き願います。総括表でございます。
 今回の補正予算案に計上しておりますのは、2、島しょ等港湾整備事業でございまして、補正予算額の合計は、最下段に記載のとおり、十一億四千六百万余円でございます。
 五ページをお開き願います。歳出の内訳でございます。
 1、島しょ等港湾整備事業のうち、1、離島航路・航空路補助事業の補正予算額は十一億四千六百万余円でございます。
 内容につきましては、右端の説明欄に記載のとおり、伊豆諸島航路事業及び航空路事業補助でございまして、具体的には、竹芝から神津島の航路の欠損額を補填対象に追加するとともに、既存航空路の拡大する欠損額の補填を行うものでございます。
 なお、財源につきましては、他局が所管する総務費国庫補助金の予算計上に伴い、財源更正を行っております。
 六ページをお開き願います。一般会計の歳出合計につきましては、最上段に記載のとおり、十一億四千六百万余円でございます。
 以上で補正予算案についての説明を終わらせていただきます。
 続きまして、工事請負契約議案につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料2、工事請負契約議案の概要をご覧ください。
 一ページをお開き願います。件名は、新砂水門(再整備)(四)建設工事でございます。
 本件は、想定し得る最大級の地震への耐震性を確保するとともに、設備の耐水対策を実施するものでございます。
 工事箇所は東京都江東区新砂三丁目地先から同区夢の島三丁目地先まで、契約の相手方は東亜建設工業株式会社、契約金額は十四億七千九百五十万円、工期は令和五年十一月三十日でございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数等はご覧のとおりでございます。
 二ページに案内図を、三ページに図面を掲載してございますので、後ほどご覧いただきたいと存じます。
 以上で、簡単ではございますが、令和四年第二回都議会定例会に提出を予定しております港湾局関係の案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○細田委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。--なければ、資料要求はなしと確認をさせていただきます。

○細田委員長 続きまして、理事者から報告の申出がありますので、これを聴取いたします。

○相田理事 令和三年度予算の繰越しにつきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料3、令和三年度繰越説明書をご覧いただきたいと存じます。
 三ページをお開き願います。
 初めに、一般会計予算の繰越しについてご説明させていただきます。
 繰越明許費繰越の総括表でございます。
 一番上の段に記載のとおり、令和三年度の歳出の予算現額七百二十三億七千九百万余円に対しまして、繰越明許費の予算議決額は百三十億五千三百万円、繰越しいたしました額は四十八億四千六百万余円でございます。
 次に、繰越しの内訳についてご説明申し上げます。
 五ページをお開き願います。1、東京港整備事業でございます。
 繰越明許費の予算議決額は百二億一千万円、繰越額は二十四億五千四百万余円でございます。
 五ページから七ページの右側説明欄に記載のとおり、工事の調整等に日時を要したことなどにより、事業の一部を翌年度に継続実施するものでございます。
 八ページをお開き願います。2、島しょ等港湾整備事業でございます。
 繰越明許費の予算議決額は二十八億四千三百万円、繰越額は二十三億九千百万余円でございます。
 八ページから一〇ページの右側説明欄に記載のとおり、工事の調整に日時を要したことなどにより、事業の一部を翌年度に継続実施するものでございます。
 一一ページをお開き願います。事故繰越の総括表でございます。
 一番上の段に記載のとおり、令和三年度予算の歳出の支出負担行為額十三億六千百万余円に対しまして、繰越額は十二億五千四百万余円でございます。
 繰越しの内訳につきましては、一三ページから一四ページに記載してございます。右側説明欄に記載のとおり、工事の調整に日時を要したため、事業の一部を翌年度に継続実施するものでございます。
 以上で一般会計予算の繰越しについて説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、臨海地域開発事業会計予算の繰越しについてご説明申し上げます。
 一七ページをお開き願います。建設改良費繰越の総括表でございます。
 令和三年度予算で建設または改良に要する経費として計上した額は八十八億八千六百万余円、このうち、繰越額は右から三列目、翌年度繰越額の欄に記載のとおり、十八億四千二百万余円でございます。
 繰越しの内訳につきましては、一九ページから二三ページにかけて記載してございます。右側説明欄に記載のとおり、工事の調整に日時を要したことなどにより、事業の一部を翌年度に継続実施するものでございます。
 引き続きまして、港湾事業会計予算の繰越しについてご説明申し上げます。
 二七ページをお開き願います。建設改良費繰越の総括表でございます。
 令和三年度予算で建設または改良に要する経費として計上した額は九億四千万余円、このうち、繰越額は右から三列目、翌年度繰越額の欄に記載のとおり、六千九百万余円でございます。
 繰越しの内訳につきましては、二九ページから三〇ページに記載してございます。右側説明欄に記載のとおり、工事の調整に日時を要したため、事業の一部を翌年度に継続実施するものでございます。
 以上で令和三年度予算の繰越しにつきましてご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○細田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を一括して行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細田委員長 発言がなければ、お諮りをいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議はございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細田委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。

○細田委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、産業労働局長から紹介がございます。

○坂本産業労働局長 先般の人事異動によりまして、当局幹部職員に交代がございましたので、ご紹介をさせていただきます。
 金融部長の戸井崎正巳でございます。雇用就業部長の山崎太朗でございます。企画調整担当部長の飯野雄資でございます。商工施策担当部長の福田哲平でございます。観光振興担当部長の天津利男でございます。安全安心・地産地消推進担当部長の鈴木のり子でございます。事業推進担当部長の内田知子でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○細田委員長 紹介は終わりました。

○細田委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○坂本産業労働局長 令和四年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、令和四年度補正予算案一件、条例案二件でございます。
 初めに、補正予算案につきましてご説明申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症が都内の経済や雇用に依然として影響を及ぼす中、ウクライナ情勢に伴う原油、原材料価格の高騰や供給不安など、事業者を取り巻く環境は厳しさを増しております。
 加えまして、円安の進行による輸入価格の上昇や原材料の不足による影響、さらに、今後の電力需給を見据えた対策は喫緊の課題となっております。
 こうした状況を踏まえまして、事業者の事業継続への下支えや働く方々への支援に万全を期すとともに、中小企業における電力の削減や脱炭素化に向けた取組などを後押しすることが重要でございます。
 また、引き続き、さらなる感染拡大防止を推進していくことも必要です。
 このため、産業労働局では、第一に、深刻な状況に置かれている事業者に対する経営、金融の両面からの支援を強化するとともに、国内外向けの販路拡大など、事業者の収益力向上や働く方々の再就職を強力にサポートすること、第二に、電力需給を踏まえた事業者の危機管理対策を支援するとともに、省エネルギー化や脱炭素化に寄与する設備投資などの事業者の取組をより一層後押しすること、第三に、事業者による感染拡大防止対策の取組を引き続き支援するとともに、感染症の影響により売上げが減少した事業者の経営基盤の強化などの取組にきめ細かく対応すること、今申し上げましたこの三点を柱といたしまして、令和四年度補正予算案に、歳出総額で百五十四億二千万余円を計上しております。
 これらの取組を総合的に展開し、都内経済の着実な回復につなげていくため、局一丸となって全力で取り組んでまいります。
 続きまして、条例案についてご説明申し上げます。
 初めに、東京都労政会館設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、東京都国分寺労政会館及び東京都八王子労政会館の廃止に伴い、所要の改正を行うものでございます。
 次に、東京都しごとセンター条例の一部を改正する条例につきましては、東京都しごとセンター多摩の移転に伴い、所要の改正を行うものでございます。
 以上で第二回定例会提出予定案件の概要説明を終わらせていただきます。
 なお、各案件の詳細につきましては、総務部長からご説明させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○松本総務部長 今回提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明申し上げます。
 初めに、当局所管の令和四年度一般会計の補正予算案につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料1、令和四年度一般会計補正予算説明書をご覧ください。
 表紙をおめくりいただき、一ページをご覧ください。総括表でございます。
 今回の補正予算額は、左下の合計欄にございますとおり、百五十四億二千三百九十九万五千円でございます。
 次に、歳入の主な内訳についてご説明申し上げます。
 三ページをお開きください。中段の3、国庫支出金の補正予算額は三十億三千四万一千円でございます。これは、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を受け入れるものでございます。
 六ページをお開きください。歳出の説明でございます。
 1、中小企業対策の補正予算額は百三十九億四千二百五十五万六千円でございます。
 そのうち、1、経営安定支援は三十八億五千三百九十六万八千円を計上しております。
 表の右側説明欄の1、中小企業における危機管理対策促進事業は、今後の電力需給を見据え、中小企業がBCPを実践するに当たって、電力不足への対応に資する設備等を導入する場合の助成を拡充するもので、七千九百九十六万八千円を計上しております。
 2、中小企業等による感染症対策助成事業は、コロナ対策リーダーを配置する飲食店や中小企業等が、それぞれの業界団体の感染症防止ガイドライン等に沿った対応を行う際の経費の一部に助成を行うもので、三十七億七千四百万円を計上しております。
 次に、中段にございます、2、販路開拓支援は、円安を契機と捉え、中小企業の輸出促進を図るため、地域の金融機関と連携して、製品等の情報を英語で発信する取組などの支援や貿易保険料の一部に助成を行うもので、一億三百五十五万円を計上しております。
 次に、下段にございます、3、技術支援は、企業等が競争力を強化しながら事業の省エネを実現するために必要となる機械設備を新たに導入する際の助成を拡充するもので、二十億一千六百万六千円を計上しております。
 七ページをお開きください。上段にございます、4、総合的支援は七十億七千二百九十六万二千円を計上しております。
 表の右側説明欄の1、業態転換支援は、飲食事業者が新たにデリバリーやテークアウトのサービスを始めるなど業態転換に取り組む際の費用などに助成を行うもので、六億八千二百万円を計上しております。
 2、事業復活支援金等受給者向け緊急支援事業は、事業復活支援金等を受給した中小企業等に対し、経営課題を解決するため、専門家の派遣や、販路拡大に向けたサポートを行うもので、四十九億七千四百七十万二千円を計上しております。
 3、原油価格高騰等対策支援事業は、専門家による電力の使用を抑える仕組みの導入に係る助言等を行うとともに、事業所等における断熱性能を高めるための取組に係る経費の一部に助成を行うもので、二億三千三百万円を計上しております。
 4、原油価格高騰等に伴う経営基盤安定化緊急対策事業は、中小企業等に対して、専門家を派遣するとともに、その助言を受けて、省エネルギー化や固定費の削減に資する設備等を導入する際の経費の一部に助成を行うもので、十一億六千九百万円を計上しております。
 5、円安進行等対応緊急サポート事業は、事業継続に苦慮する中小企業に対して、特別相談窓口の設置や専門家の派遣とともに、下請事業者へのしわ寄せ防止を図るための集中企業巡回を実施するもので、一千四百二十六万円を計上しております。
 次に、中段にございます、5、金融支援は、新型コロナウイルス感染症、ウクライナ情勢や円安などを発端として、事業活動に影響を受けている中小企業者等を支援するため、新型コロナウイルス感染症・ウクライナ情勢・円安等対応緊急融資を創設するもので、融資に係る利子補給に要する経費として八億九千六百七万円を計上しております。
 次に、2、観光産業の振興の補正予算額は四億二千五百二十万六千円でございます。
 右側説明欄の1、宿泊施設活用促進事業は、宿泊事業者が実施する需要の創出や収益力向上に資する取組への助成を拡充するもので、一億円を計上しております。
 2、アドバイザーを活用した観光事業者支援事業は、観光事業者が専門家のアドバイスを受け実施する経営改善や新たな事業展開に向けた取組への助成を拡充するもので、一億円を計上しております。
 3、観光関連事業者向け安全・安心確保支援事業は、団体旅行の早期需要回復に向けて、感染症対策に万全を期した上で実施する旅行業者の受注型企画旅行に係る経費に助成を行うもので、一億円を計上しております。
 4、観光資源の保全等のための支援事業は、都内の貴重な観光資源の喪失を防ぐため、観光関連事業者に対して、クラウドファンディングによる資金調達に係る手数料の助成などを行うもので、一億二千五百二十万六千円を計上しております。
 八ページをお開きください。3、農林水産対策の補正予算額は四億六千二百九十四万三千円でございます。
 1、農業経営の安定は三億六千七百二十四万三千円を計上しております。
 右側説明欄の1、国産農作物を使用した商品開発及び購入促進キャンペーンは、国際的な小麦確保の見通しや価格の状況を踏まえ、生産者団体や他の地域などと連携し、米粉等を用いた商品開発や販売を支援するとともに、情報発信等を実施するもので、七千六百九十六万円を計上しております。
 2、配合飼料価格高騰緊急対策事業は、畜産経営者の負担を軽減するため、国の配合飼料価格安定制度において、畜産経営者が負担する積立金に対する補助を拡充するもので、百五十万円を計上しております。
 3、山村・離島振興施設整備事業及び4、都市農業収益向上緊急対策事業でございますが、これらは、資材価格の高騰による農業経営への影響を緩和するため、農業者が収益向上に資する農産物の加工や販売のための機器等を導入する際の経費への補助などを行うもので、対象となる地域を分け、それぞれ、七千百万円、一億二千六百三十六万一千円を計上しております。
 5、ハウス栽培における温室効果ガス排出削減事業は、温室効果ガスの排出抑制を一層推進するため、燃油暖房設備が設置されたパイプハウス等へのヒートポンプ導入を支援するもので、九千百四十二万二千円を計上しております。
 次に、下段にございます、2、林業経営の安定は、輸入木材製品等の価格高騰を踏まえ、多摩産材を含む国産木材製品の商談型展示イベントを開催するとともに、ウェブサイトで情報発信等を実施するもので、六千万円を計上しております。
 九ページをお開きください。3、水産業経営の安定は三千五百七十万円を計上しております。
 右側説明欄の1、島しょ漁業操業支援緊急対策事業は、燃料価格の高騰による漁業者の負担を軽減するため、漁業者の燃油購入経費の一部に助成を行うもので、三千二百万円を計上しております。
 2、燃油価格高騰緊急対策事業は、燃油価格の高騰に備え国と漁業者が資金を積み立てる漁業経営セーフティーネット構築事業において、燃油価格の高騰により積立金が取り崩された際に、漁業者が新たに支払う積立金に対する補助を拡充するもので、三百七十万円を計上しております。
 次に、4、雇用就業対策の補正予算額は四億二千五百十七万円でございます。
 1、雇用・就業の促進は一億一千七百三万八千円を計上しております。
 説明欄の1、ウクライナ避難民等に対する就労支援事業は、ウクライナから避難されてきた方々等の採用を検討している中小企業等に対して、受入れに関するセミナーを実施するとともに、コンサルタントを派遣するもので、三千三百五十七万五千円を計上しております。
 2、感染症・ウクライナ情勢に伴う離職者等の人材マッチング支援事業は、感染症などの影響に伴う離職者等と、ITなど成長産業分野の企業や物価高騰を踏まえ業態転換などを図る企業との大規模なマッチング機会を提供するもので、八千三百四十六万三千円を計上しております。
 次に、下段にございます、2、適正な労働環境の確保は、法の改正を契機に、育休取得を一層推進するため、夫婦双方の育休取得計画書を作成し、女性従業員に育児休業を取得させた企業に対して定額の助成等を行うもので、一億九千六百四十三万四千円を計上しております。
 一〇ページをお開きください。上段にございます、3、職業能力の開発・向上は、短期間で集中的に資格を取得し、早期の再就職につなげられるよう、求職者等に対し、eラーニングと試験直前対策合宿を組み合わせた訓練を新たに実施するもので、一億一千百六十九万八千円を計上しております。
 次に、5、産業政策の立案の補正予算額は一億六千八百十二万円でございます。
 説明欄の1、江戸東京きらりプロジェクトは、円安を契機と捉え、東京の産業分野における伝統の技による優れた産品の販売促進に向けた取組を実施するもので、八千四十万六千円を計上しております。
 2、東京や国内で作る工業製品等の調達・購入促進キャンペーンは、原材料等の調達を輸入から都内や国内へ切り替えることを希望する中小企業等に対し、国内調達に向けた支援などを行うとともに、都内や国内産品の活用に向けた情報発信を実施するもので、八千七百七十一万四千円を計上しております。
 最後に、債務負担行為でございます。
 一三ページをお開きください。新型コロナウイルス感染症・ウクライナ情勢・円安等対応緊急融資利子補給は、緊急融資を利用した事業者に対し、一年間利子補給を行うもので、来年度以降に必要となる利子の補給額を債務負担として設定するものでございます。
 一四ページをお開きください。農業経営収入保険保険料補助は、農業経営のセーフティーネットである収入保険への加入をより一層促進するため、令和五年度を責任期間とする保険に新たに加入する農業者が負担する保険料を補助するもので、農業者が加入申請を行った後、令和五年度に保険料の額が確定して以降に助成金の支払いが発生することから、債務負担を設定するものでございます。
 以上で補正予算案についての説明を終わらせていただきます。
 続きまして、条例案についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、条例案の概要をご覧ください。
 表紙をおめくりください。本定例会には、二件の条例案をご提案させていただく予定でございます。
 一ページをご覧ください。東京都労政会館設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
 改正の内容でございますが、東京都労働相談情報センター国分寺事務所及び八王子事務所の移転、統合に伴い、東京都国分寺労政会館及び東京都八王子労政会館を廃止するため、東京都労政会館の設置及び施設等に係る規定を整備するものでございます。
 なお、条例の施行期日は、令和四年十月一日としております。
 二ページをお開きください。東京都しごとセンター条例の一部を改正する条例案でございます。
 改正の内容でございますが、東京都しごとセンター多摩の移転に伴い、東京都しごとセンター多摩の設置及び施設等に係る規定を整備するものでございます。
 なお、条例の施行期日は、令和四年十月一日としております。
 資料3は、議案文でございます。後ほどご覧いただければと思います。
 以上で令和四年第二回定例会に提出を予定しております案件の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○細田委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細田委員長 なければ、資料要求はなしと確認をさせていただきます。

○細田委員長 次に、理事者からの報告の申出がございますので、これを聴取いたします。

○松本総務部長 令和三年度東京都一般会計予算の繰越しにつきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料4、令和三年度東京都一般会計予算繰越説明書をご覧ください。
 表紙をおめくりください。1、繰越明許費繰越でございます。
 対象となりました事業は、ページ中ほどの事業内訳欄に記載しておりますとおり、営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金(新型コロナウイルス感染症緊急対策)外三事業でございます。
 繰越明許費の予算議決額は四千四百三十九億四千六百七十五万一千円で、翌年度繰越額は三千四百十三億六千四百六十九万九千円でございます。
 事業内訳欄にございます営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金については、申請の受付期間が令和三年度から四年度にわたることなどに伴い、協力金の支給が令和四年度となる場合があること、また、地域観光支援事業は、国の地域観光事業支援に係る国庫補助金を活用するもので、国の動向を踏まえて事業を実施することを理由に繰り越したものでございます。また、林道整備及び治山事業及び農林災害復旧については、掘削作業に際し、追加施工等が必要となったため、工期に遅れが生じ、事業完了までに相当期間を要することなどから、執行の終わっていない経費について、令和四年度に繰り越したものでございます。
 これら繰越しの事業に要する財源内訳及び事業規模等につきましては、記載のとおりでございます。
 二ページをお開きください。2、事故繰越でございます。
 対象となりました事業は、事業内訳欄に記載しておりますとおり、京浜島勤労者厚生会館の整備の一事業でございます。
 支出負担行為額は四千四百九十四万二千七百円でございます。
 新型コロナウイルスの影響による電気部品の大幅な納期遅延により、工期に遅れが生じたため、執行の終わっていない二千七百四十四万三千円を令和四年度に繰り越したものでございます。
 繰越しの事業に要する財源内訳及び事業規模等につきましては、記載のとおりでございます。
 以上で令和三年度東京都一般会計予算の繰越しについてのご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○細田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○細田委員長 発言がなければ、お諮りをいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議はありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○細田委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。

○細田委員長 次に、陳情の審査を行います。
 陳情三第一二二号を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○米澤産業企画担当部長新型コロナウイルス感染症対応事業推進担当部長兼務 お手元の資料5、請願・陳情審査説明表をご覧ください。
 表紙をおめくりいただき、件名表をご覧ください。整理番号1の陳情についてご説明申し上げます。
 一ページをご覧ください。整理番号1、陳情三第一二二号、感染拡大防止協力金の申請に関する陳情についてでございます。
 陳情者は、大田区の伊島巧さんでございます。
 陳情の要旨は、都において、営業時間短縮等に係る感染拡大防止協力金の申請受付期間を過ぎた場合の救済措置を設け、令和三年二月八日から三月七日まで及び令和三年三月八日から三月三十一日までの要請に係る協力金の申請を受理していただきたいというものでございます。
 続いて、本件に関する現在の状況についてご説明いたします。
 都は、営業時間の短縮要請等の実効性を確保するため、要請に協力いただいた事業者に協力金を支給しております。
 協力金の申請については、事業者が期限内に確実に申請できるよう、各協力金の申請受付開始に先立ち、申請期間や必要書類を示した実施概要をホームページで公表しております。加えて、受付開始時には、詳細を記した申請受付要項をホームページで公表するとともに、区市町村や都税事務所等で配布しております。
 各回の協力金については、一か月以上の十分な申請受付期間を確保するとともに、申請状況によっては、申請期限について柔軟な対応をしております。
 また、令和三年六月二十一日から七月十一日までの要請に係る協力金以降、各協力金の申請期限が近づいた際に、飲食店が登録しているコロナ対策リーダー約十二万人に対してメールでお知らせする取組も実施しております。
 さらに、令和四年一月二十一日から二月十三日までの要請に係る協力金以降、過去に申請実績がある事業者のうち、当該回の申請がなされていない事業者を対象とし、申請期限が近づいた際に個別にメールでお知らせする取組を実施しております。
 以上で陳情三第一二二号の説明を終わらせていただきます。よろしくご審査くださいますようお願い申し上げます。

○細田委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○清水委員 日本共産党都議団を代表して、陳情三第一二二号、感染拡大防止協力金の申請に関する陳情に対する意見を申し上げます。
 都は、営業時間の短縮などの要請にご協力いただいた事業者に協力金を支給していますが、協力金の支給が感染拡大の防止に寄与していること、これは都も認めているところです。新型コロナのまん延防止措置が解除されても客足が戻らない中、業者にとっても大変重要な支援です。
 また、協力金制度は、事業者の皆さんの声にも応えて、支給金額や対象が変わったり、先渡し制度も導入されるなど、分かりにくいものにならざるを得ない経過もありました。
 また、制度の周知方法は、ホームページで公表、これが中心となっているために、申請が始まったことを知らなかったとの声も度々寄せられており、特に情報弱者に対する配慮が求められていました。
 昨年六月から七月の協力金のときにはコロナ対策リーダーへのメールの連絡が行われ、今年一月から二月の協力金では、過去に申請実績がありながら申請されていない事業者に対して個別にメールでお知らせするといった対応が行われました。これは大事な前進だと思います。
 しかし、裏を返せば、これまでの周知方法には不十分さがあったということですから、救済措置を設けるのは当然ではないでしょうか。この財源となっている国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金制度も、締切り期間中に申請ができなかった方に、遡って申請することを禁じてはおりませんし、愛知、神奈川、埼玉では、既にそうした措置が実施をされています。事務作業を委託する財政力も東京都には十分あります。
 今、都内事業者を取り巻く状況は、コロナ禍のみならず、円安や原材料の高騰、ウクライナ情勢など、一層厳しさを増しています。あらゆる手だてを尽くして事業者を支えること、また、その姿勢を示すことが求められています。
 よって、この陳情の採択を求めます。

○細田委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、採択とすることに賛成の方はご起立を願います。
   〔賛成者起立〕

○細田委員長 起立少数と認めます。よって、陳情三第一二二号は不採択と決定いたしました。
 陳情の審査を終わります。
 以上で産業労働局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五十四分散会

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