委員長 | 伊藤 ゆう君 |
副委員長 | 上野 和彦君 |
副委員長 | 山崎 一輝君 |
理事 | 尾崎あや子君 |
理事 | 栗下 善行君 |
理事 | 小山くにひこ君 |
鈴木 邦和君 | |
細田いさむ君 | |
柴崎 幹男君 | |
森村 隆行君 | |
ひぐちたかあき君 | |
のがみ純子君 | |
鈴木 章浩君 | |
あぜ上三和子君 |
欠席委員 なし
出席説明員産業労働局 | 局長 | 藤田 裕司君 |
次長 | 十河 慎一君 | |
総務部長 | 寺崎 久明君 | |
産業企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 清水 英彦君 | |
商工部長 | 坂本 雅彦君 | |
金融部長 | 加藤 仁君 | |
金融支援担当部長 | 川崎 卓君 | |
観光部長 | 小沼 博靖君 | |
観光振興担当部長 | 浦崎 秀行君 | |
農林水産部長 | 藤田 聡君 | |
安全安心・地産地消推進担当部長 | 武田 直克君 | |
全国育樹祭担当部長 | 村西 紀章君 | |
雇用就業部長 | 小金井 毅君 | |
事業推進担当部長 | 蓮沼 正史君 | |
中央卸売市場 | 市場長 | 村松 明典君 |
次長 | 澤 章君 | |
理事 | 福田 至君 | |
管理部長 | 松永 哲郎君 | |
事業部長 | 白川 敦君 | |
企画担当部長 | 吉村 恵一君 | |
渉外調整担当部長 | 有金 浩一君 | |
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 松田 健次君 | |
財政調整担当部長 | 長嶺 浩子君 | |
移転支援担当部長 | 赤木 宏行君 | |
新市場整備部長 | 岡安 雅人君 | |
新市場整備調整担当部長 | 影山 忠男君 | |
新市場事業推進担当部長 | 櫻庭 裕志君 | |
移転調整担当部長 | 前田 豊君 | |
事業支援担当部長 | 西坂 啓之君 | |
基盤整備担当部長 | 村井 良輔君 | |
技術調整担当部長 | 鈴木 理君 | |
施設整備担当部長 | 佐藤 千佳君 | |
建設技術担当部長 | 吉野 敏郎君 | |
港湾局 | 局長 | 斎藤 真人君 |
技監 | 小野 恭一君 | |
総務部長 | 古谷ひろみ君 | |
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 中村 昌明君 | |
調整担当部長 | 及川 勝利君 | |
港湾経営部長 | 蔵居 淳君 | |
港湾振興担当部長 | 相田 佳子君 | |
臨海開発部長 | 篠原 敏幸君 | |
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務 | 山岡 達也君 | |
臨海副都心まちづくり推進担当部長 | 矢部 信栄君 | |
港湾整備部長 | 原 浩君 | |
計画調整担当部長 | 竹村 淳一君 | |
離島港湾部長 | 小林 英樹君 | |
島しょ・小笠原空港整備担当部長 | 松本 達也君 | |
労働委員会事務局 | 局長 | 池田 俊明君 |
本日の会議に付した事件
港湾局関係
契約議案の調査
・第八十六号議案 十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事請負契約
・第九十号議案 十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第九十九号議案 平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費 港湾局所管分
中央卸売市場関係
付託議案の審査(質疑)
・第百二号議案 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第三号)
産業労働局関係
付託議案の審査(質疑)
・第九十九号議案 平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 産業労働局所管分
付託議案の審査(決定)
・第九十九号議案 平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 経済・港湾委員会所管分
・第百二号議案 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第三号)
○伊藤委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
初めに、契約議案について申し上げます。
契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
平成三十年三月五日
東京都議会議長 尾崎 大介
経済・港湾委員長 伊藤 ゆう殿
契約議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
記
1 調査議案
第八十六号議案 十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事請負契約
第九十号議案 十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事請負契約
2 提出期限 平成三十年三月六日(火)
○伊藤委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、港湾局、中央卸売市場及び産業労働局関係の中途議決に係る付託議案の審査並びに港湾局関係の契約議案の調査を行います。
これより港湾局関係に入ります。
初めに、契約議案の調査を行います。
第八十六号議案及び第九十号議案を一括して議題といたします。
本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。--発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
この際、本案に対して意見のある方は発言を願います。
○あぜ上委員 第八十六号議案及び第九十号議案について申し上げます。
今回の契約案件は、新客船ふ頭整備に伴う百三十メートルの岸壁建設工事と、新客船ふ頭ターミナル施設新築電気設備工事です。
我が党はこれまでも、晴海客船ふ頭を廃止し、巨額を投じて青海に新たな客船ふ頭をつくることは問題であると申し上げてまいりました。
前回の委員会では、二〇二〇年には百十三回の寄港、うち大型客船を含む外国籍船の寄港数は七十五回の目標だとのご答弁をいただきましたが、その見通しについては語られませんでした。既にご努力されている中でも、昨年の実績は二十九回です。ちなみに国が国際クルーズ拠点の一つに選定した横浜港の昨年の実績は百七十八回です。東京港の実に六倍です。
さらに、横浜市では来春、大黒ふ頭の一部を改修して大型客船ふ頭をオープンさせ、新港ふ頭、そして、大さん橋の国際客船ターミナルと、三つのふ頭で大型客船に対応する整備を進めています。
クルーズ船には期待の声があることは承知していますが、都が大型クルーズ客船の需要予測もできない中で、約三百八十億円という巨費を投じて大型客船ふ頭を整備することは、都民の納得と合意は得られないと考えます。
よって、第八十六号議案及び第九十号議案については反対です。
○伊藤委員長 発言は終わりました。
お諮りいたします。
本案につきましては、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○伊藤委員長 次に、付託議案の審査を行います。
第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、港湾局所管分を議題といたします。
本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で港湾局関係を終わります。
○伊藤委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第百二号議案を議題といたします。
本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
○鈴木(邦)委員 私からは、今回の補正予算に関しまして、豊洲市場における国庫交付金の返還に伴う加算金について質問いたします。
この加算金は約四億円の計上となっておりますが、実際には交付金の元金の返還があり、加算金はそれに伴うものです。本日は、その事実関係を整理するとともに、再発防止策について考えてまいります。
初めに、今回の国庫交付金は豊洲市場の整備に関するものですが、具体的にどのような事業に対して、また、どのような手続を行って国から交付金を受け入れてきたのか伺います。
○松永管理部長 豊洲市場の整備は、青果棟、水産仲卸売り場棟、水産卸売り場棟、管理施設棟の主要四棟の建築、電気設備工事を主な対象として、国庫交付金の交付決定を受けて工事を進めてまいりました。
このうち、強い農業づくり交付金は、平成二十三年度、二十五年度当初分、二十五年度補正分及び二十六年度補正分と、国の予算措置に合わせまして、平成二十七年度までを実施期間として受け入れてまいりました。
その際、都は、財政富裕団体であることなどを理由として、国の交付要綱上の満額の交付金から三分の一に圧縮される財源調整を受けております。
○鈴木(邦)委員 次に、東京都は、当初、幾らの国庫交付金を受け取る予定だったのか、そして、実際には幾ら交付される見込みなのかを伺います。
○松永管理部長 豊洲市場整備に係る国庫交付金は、平成二十三年度から二十七年度までの間に、合計約二百八億円の交付決定を受けております。
今回、国の二十六年度補正分で措置された強い農業づくり交付金について、約二十億円を返還することにより、最終的な交付金の額は約百八十八億円となる見込みでございます。
○鈴木(邦)委員 ただいまのご答弁にありましたように、当初は交付されるはずだった二十億円を、都は最終的に返還することとなってしまいました。
今回の補正予算の中では、返還に伴う加算金として四億円が計上されておりますが、実際には、返還金二十億円と合わせて二十四億円の損失と考えられます。
では、なぜ今回この交付金を返還しなければいけなくなったのか、また、都は返還しなければならないとの認識がなかったのか伺います。
○松永管理部長 今回、返還することになった国庫交付金は、平成二十七年度末までに完了せず、平成二十八年度に繰り越して実施した事業に対し、一部取り消しを受けることになるものでございます。
しかし、先ほどご答弁申し上げましたとおり、交付金の交付に当たりましては、都は、財政富裕団体であることなどを理由として、国の交付要綱上の満額の交付金から三分の一に圧縮される財源調整を受けてきた経緯がございます。
このため、都は、平成二十三年度から二十五年度補正分までの交付金については、交付金額を確定するために、国に提出する実績報告書には、財源調整後の交付金額に見合った完成事業費として、おおむね三分の一の額を記載して提出し、国からは、その都度、額の確定を受けてまいりました。
したがいまして、最終年度である平成二十六年度補正分におきましても、平成二十七年度末時点では、財源調整後の国庫交付金を全額収入できるに至る事業は既に完了しているとの認識のもと、これまでと同じ考え方に基づき、実績報告書を提出してきたものでございます。
○鈴木(邦)委員 ただいまのお話にありましたとおり、都が満額の交付金から三分の一に圧縮される財源調整を受けているという、ほかの都市にはない特殊事情が返還の原因となっているのは確かです。
一方で、この事業の最終年度までに工事が完了しなかったということも原因であります。
今回の工事は、業界要望などの理由により延期となったということですが、本件に限らず、都が発注する工事が延期となるということは常に起こり得ます。
その場合でも、都が工事延期に伴う繰り越し事務手続を行っていれば、実施期間内に工事を竣工できないことを丁寧に説明し、国に理解してもらう機会もあったはずです。
都が、交付金を受け取る側の責任として、工期の延長の際の対応について、要綱をしっかりと確認し、国と調整する必要があったと考えています。
最後に、今後、別の事業で国庫交付金を返還することがないよう、どのように対応していくのか伺います。
○松永管理部長 都といたしましては、これまでも国と調整を図りながら、各年度における交付金の額の確定の流れに従い手続を行ってまいりましたが、最終年度の国庫交付金については、国から未竣工工事がある等の指摘を受け、返還することになったものでございます。
今回の件を踏まえまして、国庫交付金の交付申請、事業実施、設計変更、額の確定など、それぞれの段階におきまして、引き続き、交付金の対象事業と対象外の区分などの確認を着実に行ってまいります。
また、こうした事実確認の報告を国に対しても緊密に行い、関係要綱等の解釈にそごがないよう、国との意思統一を一層図ってまいります。
○鈴木(邦)委員 ただいまご答弁をいただきましたように、今後の事業において、こうした返還が行われることのないよう、国とより密に連携して進められることを求めまして、私の質疑を終わります。
○尾崎委員 私の方からは、中央卸売市場二〇一七年度補正予算案の築地市場解体工事について幾つか質問します。
最初に、解体工事契約は舛添知事のときに行っ たものです。小池知事が誕生し、二〇一六年八月三十一日に築地市場の移転延期となったとき、解体工事請負業者とは、どのような話し合いが行われたのか伺います。
○白川事業部長 豊洲市場への移転延期を受けまして、契約約款に基づき、平成二十八年九月九日付で工事の一時中止を各事業者へ通知をしたところでございます。
全ての事業者が、移転方針が決定した際には工事を行いたいという意向を示していたところでございます。
○尾崎委員 小池知事が誕生して、八月三十一日に築地市場の移転延期となったことで、私は、移転延期がいつまで延期になるのか期間が明らかでなかったもので、解体工事の契約は解除になったと思っていましたが、ただいまの説明でも、一時中止ということがわかりました。
それでは、当時の契約と今回の補正で幾ら増額になったのか、また、増額の理由は何かを伺います。
○白川事業部長 第一期解体工事は、平成二十八年度当時、当初予算でございますが、五十四億三百万円を計上したところでございます。契約金額は、四つの工区を合計いたしまして、三十五億八千三百一万四千五百八十八円でございます。
今回の補正予算につきましては、四十二億九千九百六十一万七千円を計上しておりまして、契約金額との差額は七億一千六百六十万二千四百十二円となっておるところでございます。
今回、既に契約しております契約、この契約約款に基づきまして、設計変更を行うとともに、経済情勢の変化に伴う契約変更分を見込んで予算を計上しているところでございます。
○尾崎委員 ただいまのご答弁で、当初の契約から約七億二千万円がふえている、その理由などは、経済情勢の変化に伴い、変更分を見込んでいるということだということがわかりました。人件費や材料代がふえたということだと思いますが、単純に単価は二割程度上がったということになるのだと思います。
市場関係者の中には、豊洲市場への移転について、土壌汚染が残っているような豊洲には移転できないという不安や不満の声が上がっています。豊洲市場で習熟訓練に参加した人たちからも、道路が狭い、豊洲では窓がなく息苦しい、働いている人のことも考えてほしいなどの感想が寄せられています。市場業者、関係者の意見をよく聞くことが求められていると思います。
築地市場解体工事については、市場関係者への説明はどのように行っているのですか。
○白川事業部長 場内の市場関係者の方々へは、引っ越し実施計画とともに、解体工事の施工計画につきましても、事前に十分な周知を図ってまいります。
また、場外市場など近隣の方々へは、車両基地整備工事等の並行する工事とともに、解体工事の施工計画につきまして、事前に十分な説明を行ってまいります。
○尾崎委員 市場関係者や近隣の方々への解体工事の説明はこれからということです。解体工事の前提条件は、豊洲市場への移転、豊洲市場の開場、移転ができるかにかかっていると思います。
本来であれば、豊洲市場への移転についての市場関係者や近隣の方々の疑問や不安、意見に、小池知事や都がきちんと向き合っていくことが一番大事な問題だと思います。
小池知事は、二月十七日、築地市場を訪問し、業界団体代表者と意見交換を行いました。知事は、築地市場跡地に中央卸売市場はつくらないといっていますが、市場機能を残すことは否定していません。また、築地再開発については、有識者による会議で進めている議論を見守るとの考えを示しています。
そうであるならば、解体工事は、築地再開発検討会議の議論を待って行うべきですが、いかがですか。
○白川事業部長 築地市場の跡地につきましては、環状第二号線地上部道路と東京二〇二〇大会の車両基地が、それぞれ平成三十一年度末までに整備が完了するよう、本年十月の豊洲市場への移転完了後、速やかに解体工事に着手をいたします。
なお、築地再開発につきましては、築地再開発検討会議において、自由な発想で幅広い観点から議論が進められているところでございます。
○尾崎委員 築地再開発検討会議で方向が決まっていない中で、築地市場の解体を決めるのは納得いきません。
三月一日の我が党の代表質問に、知事は、築地市場の建物について、歴史的、文化的な観点から捉えることは一つの見解であり、それを後の世に伝えていく方策はさまざまあると答弁しました。
しかも、昨年六月二十日の知事の基本方針発表のときには、築地に市場機能を残す、築地ブランドを守るといっているのです。
それなのに、築地市場を解体してしまえば、歴史的、文化的な建造物を後世に残すことができません。築地市場を解体したら、どうやって市場機能を残すのか、問題は山積しているのに、問題は何も解決していないのに、築地市場の解体を行うことはあってはならないことから、今回提案されている補正予算案には反対です。
○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で中央卸売市場関係を終わります。
○伊藤委員長 これより産業労働局関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、産業労働局所管分を議題といたします。
本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。--発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で産業労働局関係を終わります。
○伊藤委員長 これより付託議案の審査を行います。
第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、経済・港湾委員会所管分及び第百二号議案を一括して議題といたします。
本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。
○尾崎委員 第百二号議案、二〇一七年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第三号)に反対の立場から発言します。
この補正予算は二つの内容があり、一つは、築地市場の解体工事、もう一つは、国庫交付金の一部返還に伴う加算金です。
国庫交付金の一部返還に伴う加算金については、豊洲市場建設が二カ月ずれ込んだことによる交付金の返還に伴う加算金として国に納付するものであり、反対するものではありません。
しかし、築地市場の解体工事については、豊洲市場の開場日を十月十一日と決定し、築地市場を解体し、二〇二〇東京五輪時に駐車場の拠点としていく、また環状二号線の建設を進めるためのものであり、反対です。
反対の理由の一つは、豊洲市場への移転反対の声があり、市場関係者の納得、合意がなされていないことです。築地市場の解体の前に、豊洲市場への移転について、市場関係者、築地女将さん会や水産仲卸業者、築地市場で働く労働者、消費者の多くの方々から、移転には反対、豊洲市場で安心・安全が担保できないとの声が上がっています。
新市場建設協議会の中でも、豊洲移転について不安や不満を抱えている方が、今なお多くいること、仲卸業者の方が納得をしていただいたというような安易な発言はしないでもらいたいという厳しい声が上がっています。
市場関係者との合意がとれないまま豊洲市場への移転を推進し、環状二号線の建設や二〇二〇年東京五輪の駐車場の拠点づくりを優先させるようなことはあってはなりません。
二つ目の理由は、十月十一日が豊洲市場の開場日と決まりましたが、昨年九月の地下水の調査では、ベンゼンは環境基準の百六十倍も検出され、全ての街区で環境基準では出てはならないとなっている猛毒のシアンも検出されているのです。
移転先となる豊洲市場の安全・安心が担保されていないことです。建物下の盛り土がないかわりの追加対策や、地下水を管理する地下水管理システムの強化の追加対策はまだ終わっていません。しかも、追加対策工事の効果の検証も保証されない中で、築地市場の解体を許すことはできません。
三つ目は、昨年六月二十日に、小池知事は、築地は守る、豊洲を生かす基本方針を発表しました。そのとき、築地ブランドは守る、築地に市場機能を残すと表明したことに反するからです。
ユネスコの諮問機関であるICOMOSは、築地市場も含め、日本の二十世紀遺産に選定しました。世界の潮流は古い建物を壊さず、仕事をしながら再生する、新しい魅力をつくり出すことです。
築地市場を解体し、どうやって築地ブランドを守っていくのか、築地に市場機能を残すというのか、具体的にされていません。築地再開発検討会議の中でも、歴史的な建造物と評価し、残すべきだという意見も出ています。
築地ブランドは、築地市場があるからこそ守られるものだと思います。築地再開発検討会議のメンバーには、市場関係者も入っていない中での議論は不十分であるといわざるを得ません。しかも、この会議は、築地の今後についてはまだ明らかにしていません。そんな状況で築地市場の解体を行ってしまえば、百年の悔いが残りかねません。
最後に、日本共産党都議団は、安全・安心を最優先するため、土壌汚染が残っている豊洲市場への移転は反対であり、築地市場での現在地再整備を強く求めるものです。よって、補正予算に反対であることを述べ、意見表明とします。
○伊藤委員長 発言は終わりました。
これより採決を行います。
初めに、第百二号議案を採決いたします。
本案は、起立により採決いたします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○伊藤委員長 起立多数と認めます。よって、第百二号議案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、経済・港湾委員会所管分を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤委員長 異議なしと認めます。よって、第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、経済・港湾委員会所管分は、原案のとおり決定いたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時二十九分散会
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