経済・港湾委員会速記録第一号

平成三十年二月二十日(火曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長伊藤 ゆう君
副委員長上野 和彦君
副委員長山崎 一輝君
理事尾崎あや子君
理事栗下 善行君
理事小山くにひこ君
鈴木 邦和君
細田いさむ君
柴崎 幹男君
森村 隆行君
ひぐちたかあき君
のがみ純子君
鈴木 章浩君
あぜ上三和子君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長藤田 裕司君
次長十河 慎一君
総務部長寺崎 久明君
産業企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務清水 英彦君
商工部長坂本 雅彦君
金融部長加藤  仁君
金融支援担当部長川崎  卓君
観光部長小沼 博靖君
観光振興担当部長浦崎 秀行君
農林水産部長藤田  聡君
安全安心・地産地消推進担当部長武田 直克君
全国育樹祭担当部長村西 紀章君
雇用就業部長小金井 毅君
事業推進担当部長蓮沼 正史君
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長澤   章君
理事福田  至君
管理部長松永 哲郎君
事業部長白川  敦君
企画担当部長吉村 恵一君
渉外調整担当部長有金 浩一君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務松田 健次君
財政調整担当部長長嶺 浩子君
移転支援担当部長赤木 宏行君
新市場整備部長岡安 雅人君
新市場整備調整担当部長影山 忠男君
新市場事業推進担当部長櫻庭 裕志君
移転調整担当部長前田  豊君
事業支援担当部長西坂 啓之君
基盤整備担当部長村井 良輔君
技術調整担当部長鈴木  理君
施設整備担当部長佐藤 千佳君
建設技術担当部長吉野 敏郎君
港湾局局長斎藤 真人君
技監小野 恭一君
総務部長古谷ひろみ君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務中村 昌明君
調整担当部長及川 勝利君
港湾経営部長蔵居  淳君
港湾振興担当部長相田 佳子君
臨海開発部長篠原 敏幸君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務山岡 達也君
臨海副都心まちづくり推進担当部長矢部 信栄君
港湾整備部長原   浩君
計画調整担当部長竹村 淳一君
離島港湾部長小林 英樹君
島しょ・小笠原空港整備担当部長松本 達也君
労働委員会事務局局長池田 俊明君

本日の会議に付した事件
労働委員会事務局関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成三十年度東京都一般会計予算中、歳出 労働委員会事務局所管分
中央卸売市場関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成三十年度東京都と場会計予算
・平成三十年度東京都中央卸売市場会計予算
・平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第三号)
・東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
産業労働局関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成三十年度東京都一般会計予算中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 産業労働局所管分
・平成三十年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・平成三十年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・平成三十年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 産業労働局所管分
報告事項(説明)
・東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について
・PRIME観光都市・東京-東京都観光産業振興実行プラン二〇一八-について
港湾局関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成三十年度東京都一般会計予算中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 港湾局所管分
・平成三十年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・平成三十年度東京都港湾事業会計予算
・平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費 港湾局所管分
・十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事請負契約
・十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事請負契約
請願の審査
(1)二九第四三号 葛西海浜公園で地元住民等が取り組む水質改善活動に対する支援及び協力に関する請願
(2)二九第四四号 葛西海浜公園の水域部の維持管理の強化及び利活用の推進に関する請願

○伊藤委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、労働委員会事務局、中央卸売市場、産業労働局及び港湾局関係の第一回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、産業労働局関係の報告事項の聴取並びに港湾局関係の請願の審査を行います。
 なお、提出予定案件及び報告事項については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これより労働委員会事務局関係に入ります。
 第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○池田労働委員会事務局長 平成三十年第一回都議会定例会におきましてご審議をお願いいたします労働委員会事務局所管の議案につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、平成三十年度一般会計予算中、労働委員会事務局所管分の一件でございます。
 平成三十年度一般会計予算案についてご説明を申し上げます。
 お手元の資料1、平成三十年度一般会計予算説明書の一ページをお開きください。まず、総括でございます。
 歳出額は六億五千七百万円で、労働委員会の運営に要する経費及び事務局の運営に要する経費を計上したものでございます。
 歳入額は、五千円を見込んでおりまして、内訳は使用料及び手数料として二千円、諸収入として三千円を計上したものでございます。
 次に、二ページをお開きください。歳出予算の事項別説明でございます。
 まず、労働委員会の運営に要する経費は二億二千七百万余円でございまして、前年度当初予算額に比べ、不当労働行為事件に係る審問の経費の見直しなどにより百万余円の減となっております。
 経費の内訳ですが、会長を含む労働委員会委員三十九名の報酬が二億二千百万余円、審問に出席した証人への費用弁償など委員会運営費が六百万余円でございます。
 次に、労働委員会事務局の運営に要する経費は四億二千九百万余円でございまして、前年度当初予算額に比べ、事務費の見直しなどにより二百万余円の減となっております。
 経費の内訳ですが、事務局職員の人件費が三億五百万余円、その他職員関係費が七千九百万余円、審問に際しての速記料、命令書等の事件関係書類印刷経費など事務局運営費が四千四百万余円でございます。
 これらを合計いたしますと、一番下の計の欄にございますとおり、歳出総額は六億五千七百万円で、前年度当初予算額と比べ四百万円の減となっております。
 以上で当局所管の議案についてのご説明を終わらさせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で労働委員会事務局関係を終わります。

○伊藤委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○村松中央卸売市場長 平成三十年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております中央卸売市場の案件につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の提出予定案件の概要の一ページをお開き願います。
 今回提出を予定しております案件は、平成三十年度東京都と場会計当初予算案外三件でございます。
 平成三十年度東京都と場会計当初予算案につきましては、歳入及び歳出は、ともに六十三億六千六百万円といたしました。平成三十年度東京都中央卸売市場会計当初予算案につきましては、収入三百十一億九千七百万円、支出八百一億九千七百万円といたしました。
 次に、平成三十年度当初予算案編成の考え方につきましてご説明を申し上げます。
 我が国の景気は、雇用、所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、卸売市場を取り巻く流通環境は、市場経由率の低下傾向や取扱数量、金額の減少傾向の長期化など、厳しい状況が続いており、市場業者の経営にも大きな影響を及ぼしております。
 こうした中、東京都の卸売市場は、十一の中央卸売市場が相互に補完しながら、都内の地方卸売市場も含めた流通ネットワークを形成し、一体としてその機能を果たしております。また、社会的インフラとして都民の食生活の安定などの基本的役割に加え、都民の多様化するニーズへのきめ細やかな対応、日本の食文化の発信、地域への貢献など、多面的役割も求められております。
 中央卸売市場会計当初予算におきましては、こうした状況を踏まえまして、市場機能を効果的に発揮できるよう、ハード、ソフト両面から編成を行いました。
 第一に、開場日が本年十月十一日に決定いたしました豊洲市場への円滑な移転、開場を確実に実施するとともに、開場後の活性化に向けた開設者としての取り組みなどを進めてまいります。また、築地市場の確実な閉場、解体工事の早期着工により、その後の跡地整備につなげるとともに、築地の再開発に向けた検討を進めていくための予算を計上しております。
 第二に、第十次東京都卸売市場整備計画を踏まえ、大田市場青果プロセスセンターの整備や、老朽化施設の維持更新及び省エネ、環境対策の観点からの施設整備を実施するとともに、各場ごとに特色ある市場づくりに向けた検討を行います。
 第三に、厳しい事業環境が続く卸売市場の活力を高めるため引き続き、市場業者がみずから実施する活性化事業や、地方卸売市場の開設者が行う施設整備に対しまして補助を行うなど、市場業者の取り組みを支援してまいります。
 こうした施策等を通じて、今後の卸売市場法改正を見据えながら、卸売市場の基本的使命でございます生鮮食料品等の安定供給、食の安全・安心の確保に全力を尽くしてまいります。
 また、と場会計予算につきましては、都民に食肉を安定的に供給するため、衛生改善などの施設改修に取り組むとともに、平成三十年度内のHACCP導入に向けた対応を進めてまいります。
 続きまして、平成二十九年度補正予算案についてご説明いたします。
 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算案につきましては、支出四億三千八百四十一万二千円といたしました。
 次に、平成二十九年度補正予算案編成の考え方につきましてご説明を申し上げます。
 契約済みの築地市場解体工事の工期を延伸するための予算措置を行うとともに、豊洲市場整備に伴う国庫交付金の返還に伴う加算金を計上いたしました。
 最後に、条例案についてでございます。
 東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例案についてでございます。
 改正の内容でございますが、豊洲市場の開場日が確定したことに伴いまして、平成二十八年第一回都議会定例会において議決いただきました卸売業者低温売り場、低温荷さばき場及び低温作業所の使用料に係る経過措置期間を改正するものでございます。
 以上をもちまして、平成三十年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております案件の概要について説明を終わらせていただきます。
 なお、詳細につきましては管理部長よりご説明させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○松永管理部長 それでは、今回提出を予定しております平成三十年度当初予算案二件、平成二十九年度補正予算案一件、条例案一件につきまして、お手元の配布資料に基づいてご説明申し上げます。
 初めに、資料1の平成三十年度東京都と場会計当初予算案の概要についてご説明いたします。
 一ページをお開き願います。上段の表の1、予算総括表の歳入合計、歳出合計につきましては、ともに六十三億六千六百万円で、前年度に比べ四億一千九百万円の減でございます。
 次に、下段の2、事項別一覧表でございます。
 (1)、歳入の主なものについてでございますが、使用料及び手数料は、と畜解体に伴う使用料及び手数料で、十四億二千九百万余円でございます。
 繰入金は、と場事業の収支不足額に対する一般会計からの繰入金で、四十一億二千七百万円でございます。
 都債は、と場の施設整備事業の財源として発行するもので、七億五千八百万円でございます。
 二ページをお開き願います。(2)の歳出でございます。
 管理費は、職員の人件費等で、二十二億九千百万余円でございます。
 運営費は、と場の維持管理等に要する経費で、二十七億一千七百万余円でございます。
 施設整備費は、と場の衛生改善工事等に要する経費で、七億六千四百万余円でございます。
 公債費会計繰出金は、都債の元金償還金及び利子等に要する経費で、五億九千二百万余円でございます。
 以上が平成三十年度東京都と場会計当初予算案の概要でございます。
 続きまして、資料2の平成三十年度東京都中央卸売市場会計当初予算案の概要についてご説明いたします。
 一ページをお開き願います。中央卸売市場会計は、地方公営企業法の財務規定等が適用されておりますので、予算は収益的収支と資本的収支に分かれております。
 1の予算総括表でございます。上段の(1)、収益的収支は、市場の経常的な事業活動を経理するものでございます。
 市場事業収益は、二百三十六億三千八百万円で、前年度に比べ十六億六千九百万円の増でございます。
 市場事業費は、六百三十五億五千六百万円で、前年度に比べ三百五十六億六千八百万円の増でございます。
 この結果、収益的収支は三百九十九億一千八百万円のマイナスとなりました。
 なお、市場事業費のうち、二百四十七億一千五百万余円は特別損失で、詳しくは後ほどご説明させていただきます。
 中段の(2)、資本的収支は、市場の建設改良事業等を経理するものでございます。
 市場資本的収入は、七十五億五千九百万円で、前年度に比べ七十五億五千七百万円の増でございます。
 市場資本的支出は、百六十六億四千百万円で、前年度に比べ七十一億九千二百万円の増でございます。
 この結果、資本的収支は九十億八千二百万円のマイナスとなりますが、損益勘定留保資金その他により補填いたします。
 下段の(3)は、中央卸売市場会計の収入、支出の合計を記載してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 続きまして、二ページをお開き願います。2の事項別一覧表でございます。
 (1)、収益的収入でございます。
 市場事業収益でございますが、二百三十六億三千八百万円で、内訳を予算科目別にお示ししてございます。
 主なものとして、市場使用料は百二十一億七千五百万円で、前年度に比べ八千九百万円の増でございます。
 一般会計補助金は、市場取引の指導監督に要する経費など行政的経費に対する補助金でございまして、四十六億二千七百万円で、前年度に比べ四億二千二百万円の増となっております。
 雑収益等は、市場業者が使用した光熱水費の受け入れ等で、五十五億四千百万余円でございます。
 次に、(2)、収益的支出でございます。
 市場事業費でございますが、六百三十五億五千六百万円で、内訳を予算科目別にお示ししてございます。
 管理費は、職員の人件費や市場施設の維持管理等のための経費でございまして、二百四十九億四百万余円で、前年度に比べ八十六億五千四百万余円の増となってございます。
 業務費は、市場取引の指導監督等に要する経費で、一億七千三百万余円でございます。
 減価償却費等は、九十三億二千八百万余円でございます。
 生鮮食料品流通対策費は、生鮮食料品等の流通対策事業や地方卸売市場の指導監督及び助成事業、築地の再開発に向けた検討等に要する経費で、三十三億九千五百万余円でございます。
 なお、築地の再開発に向けた検討経費は、都市整備局及び政策企画局に執行委任する予定でございます。
 支払い利息等は、市場施設を整備するための財源として発行いたしました企業債に係る経費等で、十億三千八百万余円でございます。
 特別損失は、固定資産の除却損、市場関係業者への補償費等で、二百四十七億一千五百万余円でございます。
 三ページをお開き願います。(3)、資本的収入でございます。
 市場資本的収入でございますが、七十五億五千九百万円で、内訳を予算科目別にお示ししてございます。
 企業債は、市場施設を整備するための財源として発行するものでございまして、六十七億五千七百万円で、前年度から皆増となってございます。
 その他、国庫補助金及びその他資本収入を見込んでございます。
 (4)、資本的支出でございます。
 市場資本的支出でございますが、百六十六億四千百万円で、内訳を予算科目別にお示ししてございます。
 建設改良費は、流通環境の変化や既存施設の老朽化等に対応するための施設整備に要する経費でございまして、百三十四億九千六百万余円で、前年度に比べ七十四億八千四百万余円の増となってございます。
 建設改良費の内訳として、1の施設拡張費から4の建設利息までお示ししておりますが、そのうち1の施設拡張費、八十三億七千四百万余円につきましては、主なものを一覧にしてございます。豊洲市場の五、六、七街区駐車場棟ほか便所整備工事や大田市場の青果プロセスセンター整備事業など、それぞれの市場の施設整備等を行う予定でございます。
 そのほか、2の施設改良費、3の資産購入費及び4の建設利息については、それぞれ記載の金額を計上してございます。
 続きまして、企業債償還金は、企業債の元金償還に要する経費で、三十億六千三百万円でございます。
 投資は、豊洲市場移転支援事業の損失補償に要する経費で、七千二百万円でございます。
 四ページをお開き願います。債務負担行為でございます。
 豊洲市場環境影響評価事後調査委託として、債務負担行為の期間を平成三十一年度までとし、限度額は一億二千六百万円を計上してございます。
 次に、豊洲市場移転支援事業として、期間を平成三十一年度から五十二年度までとし、限度額は四十億五千六百万円を計上してございます。
 次に、築地市場解体工事として、期間を平成三十一年度までとし、限度額は六十一億百万円を計上してございます。
 次に、市場建設改良事業として、期間を平成三十一年度までとし、限度額は七億八千八百万円を計上しております。
 最後に、豊洲市場移転支援事業損失補償として、期間を平成三十年度から六十三年度までとし、限度額は九十一億九千八百万円を計上しております。
 内容につきましては、右の表にお示ししてございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 以上が平成三十年度東京都中央卸売市場会計当初予算案の概要でございます。
 続きまして、資料3の平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算案の概要についてご説明いたします。
 一ページをお開き願います。予算総括表でございます。
 (1)、収益的収支でございます。
 市場事業収益につきましては、補正予定額はございません。
 市場事業費の補正予定額は四億三千八百万余円で、既定予定額との合計は三百五十八億四千八百万余円でございます。
 この結果、収益的収支は百三十八億七千九百万余円のマイナスとなります。
 中段(2)の資本的収支につきましては、補正予定額はございません。
 下段の(3)は、中央卸売市場会計の収入、支出の合計を記載してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 続きまして、二ページをお開き願います。事項別一覧表でございます。
 (1)、収益的収入につきましては、補正予定額はございません。
 (2)、収益的支出でございます。補正予定額は四億三千八百万余円で、豊洲市場整備に伴う国庫交付金のうち、平成二十七年度に完了せず、翌年度に繰り越した工事に対する交付金約二十億円の返還に伴う加算金でございます。
 三ページをお開き願います。(3)、資本的収入、(4)の資本的支出につきましては、補正予定額はございません。
 四ページをお開き願います。債務負担行為でございます。
 築地市場解体工事として、債務負担行為の期間を平成三十年度から平成三十一年度までとし、限度額四十二億九千九百万余円を追加いたしました。
 内容は、契約済みの築地市場解体工事に係る経費でございます。
 以上が平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算案の概要でございます。
 最後に、条例案についてご説明いたします。
 資料4の平成三十年第一回東京都議会定例会条例案の概要をごらんください。表紙を二枚おめくりいただき、一ページをお開き願います。東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例でございます。
 1の改正の理由につきましては、先ほど市場長からご説明申し上げましたとおり、豊洲市場の開場日が本年十月十一日に確定したことに伴いまして、卸売業者低温売り場、低温荷さばき場及び低温作業所の使用料に係る経過措置期間を変更する必要がございます。
 2の改正の概要についてでございます。
 平成二十八年第一回東京都議会定例会において、東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例が議決され、都が整備する低温施設を適用対象とする新たな使用料に係る規定を設けてございます。
 また、使用料につきましては、市場業者の経営状況に配慮し、低温化機能に係る経費相当額を三分の一ずつ段階的に引き上げる経過措置を講ずることとしておりました。
 このたび、豊洲市場の開場日確定に伴い、使用料の経過措置期間を平成三十三年三月三十一日までに変更するものでございます。
 なお、本則適用までの経過措置の詳細につきましては、資料中ほどにございます表にお示ししてございます。
 3の施行年月日につきましては、公布の日から施行することとしております。
 これらの条例案は、資料5としてまとめてございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 以上をもちまして、平成三十年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております案件につきまして説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○あぜ上委員 豊洲市場に関連して四点お願いしたいと思います。
 豊洲市場の使用料、利用料の一覧。
 それから、追加工事における仕様書を変更した工事のおのおのの理由。
 三点目が、追加工事において当初見積価格と最終見積価格の金額が上昇した主なものの金額の上昇率とその理由及び新たに加わったものについてのその理由。
 四点目が、追加工事についての企業へのヒアリングの議事録。
 以上です。

○伊藤委員長 ただいま、あぜ上委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○伊藤委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○藤田産業労働局長 平成三十年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料1をごらんください。表紙の裏側の一ページでございます。
 今回提出を予定しております案件は、平成三十年度当初予算案四件、平成二十九年度補正予算案一件の合計五件でございます。
 初めに、平成三十年度当初予算案につきましてご説明申し上げます。
 我が国の経済は、緩やかに回復し、雇用環境の改善も続いているものの、海外経済の不確実性など、先行きはいまだ予断を許さない状況にございます。
 都内に目を向けますと、人手不足や後継者不足に悩む事業者も多く、厳しい経営環境にある中小企業の経営基盤強化に、都として引き続き万全を期す必要がございます。
 また、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会とその先を見据えつつ、新たな産業の育成やインバウンド対応、働き方改革や生産性向上など、東京のさらなる成長に向けた取り組みを推進していくことも重要であります。
 これらを踏まえまして、平成三十年度当初予算案では、第一に、さまざまな産業において事業者の持続的な成長に向けた支援を強化すること、第二に、事業者の経営基盤を強化していく観点から喫緊の課題でございます人材の確保、育成や事業承継などに対する支援の強化を図っていくこと、第三に、事業者による働き方改革や女性の活躍推進などの取り組みを後押しし、働く方々の豊かな生活の実現につなげていくこと、第四に、東京二〇二〇大会を契機に、東京の活性化はもとより、その効果を日本各地に波及させる取り組みも進めていくこと、以上四点を基本方針として、必要な経費を計上いたしました。
 分野別の主な取り組みといたしましては、まず中小企業対策では、IoTやAIの活用など生産性の向上やイノベーションの創出に対する支援を強化し、中小企業のさらなる成長を後押しするとともに、中小企業制度融資を初めとする多様な金融支援策を講じ、新たな事業展開や経営の安定化に取り組む中小企業の円滑な資金繰りを支援してまいります。
 また、起業、創業の一層の促進や、喫緊の課題となっております事業承継に対する支援の充実により地域経済を支える中小企業を活性化いたしますほか、意欲ある女性や若者による商店街での開業や、まちづくりの視点からの商店街活性化の取り組みなどの支援を充実し、商店街の振興をサポートしてまいります。
 観光産業の振興では、富裕層に的を絞ったプロモーションや、国際スポーツ大会を契機とした観光PRを積極的に展開し、外国人旅行者のさらなる誘致を促進するとともに、多摩・島しょ地域の豊かな自然やプロジェクションマッピング、ナイトライフ観光といった新たな魅力など、都内各地域の特色を生かした観光資源の開発を後押ししてまいります。
 また、観光事業者のインバウンド対応や経営力の強化に資する多言語化の取り組みや、多様な人材活用などへの支援を充実し、観光消費を一層拡大いたしますほか、外国人旅行者に対する観光案内機能の強化や多様な文化、習慣への対応、バリアフリー化の推進などを通じ、旅行者の受入環境を向上させてまいります。
 農林水産対策では、新たな農地の創出や、先進技術の導入による生産性の向上、東京都GAPの普及促進などの取り組みを進め、将来にわたり力強く持続する東京農業を実現してまいります。
 また、ことしの秋開催予定の全国育樹祭を契機とした森づくりや木材利用への機運の高まりを捉え、林業、木材産業のさらなる発展を後押しし、東京の森林を守り次の世代に着実に継承してまいります。
 雇用就業対策では、テレワークの普及推進や育児休業の取得促進など、ライフワークバランスの推進に取り組む企業に対する支援を一層強化してまいります。
 また、地域や業界を通じた採用、定着に資する取り組みや、企業による中核人材確保を支援することで、人手不足に悩む中小企業の人材確保を後押ししてまいります。
 さらに、企業の女性活躍推進への取り組みの加速化や働く意欲のある高齢者の就業の後押し、障害者や難病、がん患者の採用等に取り組む企業の支援の充実により、誰もが活躍できる職場環境を整備してまいります。
 こうした内容を盛り込みました平成三十年度当初予算案の一般会計の合計は、六ページの記載のとおり、四千五百五十五億一千百万円となってございます。
 主な対策別の内訳は、中小企業対策が三千八百四億九千万余円、観光産業振興が百六十六億百万円、農林水産対策が百六十四億三千六百万余円、雇用就業対策が二百八十一億三千八百万余円でございます。
 この一般会計と、中小企業設備導入等資金会計を初めとする三つの特別会計を合わせました全会計の当初予算案の総括は、一番下の段に記載がございますとおり、四千七百八十九億四千三百万円でございます。
 続きまして、平成二十九年度補正予算案につきましてご説明申し上げます。
 今回の補正予算案は、一般会計の歳入歳出予算、繰越明許費、及び債務負担行為に関して補正を行うものでございます。
 主な内容についてでございますが、第一に、有明体操競技場について、東京二〇二〇大会後に都内中小企業の振興に資する展示場として利用する部分に相当する整備費を計上するもの、第二に、事業実施額が計画額を下回るなど、現時点で不用額が生じることが明らかな事業について予算の減額を図るもの、第三に、債務負担行為について、事業実施額が計画額を上回ることが想定されることにより、限度額を引き上げるものでございます。
 以上で、第一回定例会に提出を予定しております案件の概要説明を終わらせていただきます。各案件の詳細につきましては、この後、総務部長からご説明をさせていただきます。どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○寺崎総務部長 今回提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明申し上げます。
 資料2の平成三十年度当初予算案の概要をごらんください。
 説明におきましては、金額の百万円未満を切り捨てさせていただきます。
 二ページをお開きください。平成三十年度産業労働局予算総括表でございます。
 一般会計と三つの特別会計を合わせた平成三十年度予算額の総合計は、左下の歳出合計の欄にありますとおり、四千七百八十九億四千三百万円でございます。
 このうち、一般会計は四千五百五十五億一千百万円で、二十九年度予算額との対比では、百六十七億三千万円の減、率にして三・五%の減となってございます。
 五ページをお開きください。一般会計の1、事項別歳出予算内訳について、主なものをご説明いたします。
 初めに、ローマ数字のⅠ、中小企業対策の平成三十年度予算額は、三千八百四億九千万円で、百七十七億三千九百万円の減でございます。
 1、経営革新支援は、五億六千万円を計上しております。
 このうち、概要欄の2、生産性向上のためのベストプラクティス提供事業は、生産性の向上に役立つ先進事例や知見などの情報を中小企業に提供するもので、新たに八千三百万円を計上してございます。
 八ページをお開きください。3、販路開拓支援は、三百二十一億六千九百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の6、中小企業海外展開支援事業では、海外企業連携プロジェクトにおいて、海外企業への生産委託や技術提携を望む中小企業に対し、海外企業とのマッチング支援を新たに行うなど、七億六千八百万円を計上してございます。
 一〇ページをお開きください。5、技術支援は、九十八億四千万円を計上しております。
 このうち、下段の(6)、生産性向上のためのIoT、AI、ロボットの導入支援は、IoTなどの最先端技術の利活用による中小企業の生産性向上を支援するもので、新たに七千八百万円を計上しております。
 一一ページをお開きください。下段の(15)、未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクトは、オープンイノベーションによる、中小企業の技術力を活用した先進的、革新的なプロジェクトに対し支援を行うもので、一億六千万円を計上してございます。
 一三ページをお開きください。7、地域工業の活性化は、四十三億九千百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の3、地域産業活性化支援事業は、区市町村による地域産業活性化に向けた取り組みや、IoT等を活用した産業振興の取り組みなどを支援するもので、新たに五億一千万円を、また、4、都内ものづくり企業地域共生推進事業は、地域との共生を目指すものづくり企業が行う操業環境の改善や耐震補強などの取り組みを、区市町村と連携して支援するもので、新たに二億円をそれぞれ計上してございます。
 一四ページをお開きください。8、地域商業の活性化は、四十九億一千九百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の2、魅力ある商店街づくりでは、将来を見据えた戦略的な取り組みにチャレンジする商店街に対し支援を行う商店街チャレンジ戦略支援事業や、進め若手商人育成事業を着実に実施いたします。
 加えまして、商店街リノベーション支援事業において、外部の専門家を活用し、まちづくりの視点を持って行う商店街活性化の取り組みを新たに支援いたします。これらの取り組みにより、総額で四十八億七百万円を計上してございます。
 一七ページをお開きください。11、金融支援は、三千六十四億一千六百万円を計上しております。
 このうち、(1)、中小企業制度融資につきましては、二千四百三十四億三千百万円を計上しております。
 これは、概要欄の融資目標額の表の一番下、計の欄にありますとおり、融資目標額を一兆五千億円に設定し、それに必要な金融機関への預託金として計上したものでございます。
 これにより、都内中小企業に対し、成長と経営安定の両面から支援を行うとともに、創業や事業承継などの経営課題にきめ細かく対応できるよう、制度の充実を図っております。
 一九ページをお開きください。(6)、女性・若者・シニア創業サポート事業は、地域に根差した創業を支援するため、資金供給と経営サポートをあわせて実施するもので、融資実績の伸長を踏まえ、必要な融資原資を追加するなど、十八億七千九百万円を計上しております。
 二〇ページをお開きください。(18)、事業承継支援ファンドは、ファンドへの出資を通じ、中小企業の円滑な事業承継と成長を後押しするもので、新たに二十五億一千二百万円を計上しております。
 二一ページをお開きください。ローマ数字のⅡ、観光産業の振興の平成三十年度予算額は、百六十六億百万円で、一億九千八百万円の増でございます。
 1、外国人旅行者誘致の新たな展開は、五十二億一千四百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の2、観光プロモーション等の積極的な展開では、国際スポーツ大会を契機とした観光振興において、ラグビーワールドカップ二〇一九の国内開催都市と連携したPR活動を新たに実施するなど、十八億二千四百万円を計上しております。
 二二ページをお開きください。2、MICE誘致の推進は、十五億三千六百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の3、MICEの誘致・開催支援では、ユニークベニューワンストップ窓口の設置において、施設紹介、企画提案、各種調整等をワンストップで支援する総合窓口を新たに設置するなど、十億八千百万円を計上しております。
 二三ページをお開きください。3、魅力を高める観光資源の開発は、二十七億六千八百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の1、自然と調和した観光では、島しょ地域における観光連携実践プロジェクトにおいて、島しょ関連団体が連携して実施する旅行商品開発やプロモーション活動などの取り組みを新たに支援するなど、十二億五千九百万円を計上しております。
 二四ページをお開きください。概要欄の11、ナイトライフ観光の推進は、ナイトライフ観光資源の活用を図るための調査や情報発信などを行うもので、新たに六千五百万円を計上しております。
 二五ページをお開きください。4、受入環境の充実は、五十九億九千万円を計上しております。
 このうち、概要欄の5、観光案内機能の充実は、都内各地域において無料Wi-Fiやデジタルサイネージの整備、観光情報センターの運営などを行うもので、三十一億三千二百万円を計上しております。
 二六ページをお開きください。概要欄の13、タクシー事業者向け多言語対応端末導入補助事業は、タクシー事業者に対し、多言語対応や決済などで活用できるタブレット端末の導入費用の補助を行うもので、新たに一億円を計上しております。
 二七ページをお開きください。下段の6、推進体制の構築は、三億八千七百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の2、被災地応援ツアーは、福島県への宿泊及び日帰り旅行を促進するもので、一億円を計上しております。
 二八ページをお開きください。ローマ数字のⅢ、農林水産対策の平成三十年度予算額は、百六十四億三千六百万円で、九千九百万円の減でございます。
 1、農業経営の安定は、六十二億六千五百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の5、シニア向けセミナー農園整備事業は、買い取り申し出のあった生産緑地を都が買い取り、高齢者などが技術指導を受けながら農作業に取り組めるセミナー農園を整備するもので、新たに九億九千八百万円を計上しております。
 三二ページをお開きください。概要欄の6、農地の創出・再生支援事業は、農地の減少に歯どめをかけるため、新たな農地の創出や遊休農地の再生利用などを支援するもので、新たに三千七百万円を計上しております。
 三四ページをお開きください。2、林業経営の安定は、四十七億八千六百万円を計上しております。
 三六ページをお開きください。概要欄の10、森林・林業次世代継承プロジェクト事業は、林業振興や多摩産材の利用拡大など、東京の森林を次世代に継承するための事業を総合的に展開するもので、新たに二億八百万円を計上しております。
 三七ページをお開きください。3、水産業経営の安定は、二十八億二千二百万円を計上しております。
 三九ページをお開きください。(3)、漁業経営の安定の概要欄の3、東京の漁業を支える人材育成事業は、高齢化と後継者不足が深刻となっている漁業の新規就業者に対し、支援の充実を図るもので、三千万円を計上しております。
 四一ページをお開きください。ローマ数字のⅣ、雇用就業対策の平成三十年度予算額は、二百八十一億三千八百万円で、三億八千四百万円の増でございます。
 1、雇用・就業の促進は、百二十三億七千万円を計上しております。
 四三ページをお開きください。概要欄の4、高齢者就業対策では、シニア就業応援プロジェクトにおいて、企業へのインターンシップなどを通じ、意欲のある高齢者の就業と企業における高齢者の活用を新たに支援するなど、五億四千四百万円を計上しております。
 また、その下、5、障害者就業対策では、障害者等の就業に向けた取り組みの強化を図るため、中小企業障害者雇用支援助成事業や障害者安定雇用奨励事業、難病・がん患者就業支援事業において支援を拡充するなど、十四億四千七百万円を計上しております。
 四四ページをお開きください。概要欄の7、人材確保支援では、団体別採用力スパイラルアップ事業において、業界団体が傘下企業に行う、働き方改革等の視点に立った人材確保の取り組みに対し、計画の策定から実行まで二カ年にわたる支援を新たに行うなど、十三億一千四百万円を計上してございます。
 四五ページをお開きください。2、適正な労働環境の確保は、七十三億二千万円を計上しております。
 このうち、概要欄の8、正規雇用等転換安定化支援事業は、育成計画の策定や退職金制度などの環境整備を行う中小企業に助成金を支給し、質のよい正規雇用等への転換を後押しするもので、新たに二十四億二千八百万円を計上しております。
 四六ページをお開きください。概要欄の11、ライフ・ワーク・バランス普及促進事業は、ライフワークバランスのさらなる普及促進を図るため、総合的な情報発信などを行うもので、新たに一億二千万円を計上しております。
 中ほど17、働くパパママ育休取得応援事業は、従業員に長期の育児休業を取得させた企業に対し、助成金を支給するもので、新たに十四億三千五百万円を計上しております。
 四八ページをお開きください。3、職業能力の開発・向上は、八十四億四千八百万円を計上しております。
 このうち、概要欄の1、公共職業訓練では、職業能力開発センターなど十三校で、年間定員二万六千百三十七人の規模で訓練を行い、その下の2、再就職促進等委託訓練等では、民間教育訓練機関などを活用し、年間定員八千八百五十四人の規模で訓練を行うものでございます。
 五〇ページをお開きください。ローマ数字のⅤ、産業政策の立案の平成三十年度予算額は、二億七千四百万円で、一億八千百万円の増でございます。
 概要欄の3、江戸東京きらりプロジェクトは、東京の宝物の技術を次世代に継承させるため、東京の宝物を発掘し、付加価値をつけて世界に発信する取り組みを進めるもので、二億四千六百万円計上しております。
 五一ページをお聞きください。ローマ数字のⅥ、人件費等は、職員の人件費やその他職員関係費など、百三十五億七千万円を計上しております。
 以上が歳出予算の概要でございます。
 五二ページをお開きください。2、繰越明許費でございますが、1の林道整備及び治山事業で三億九千二百万円、2の農林災害復旧で六億三千二百万円、あわせて、十億二千四百万円を計上しております。
 五三ページをお開きください。三、債務負担行為でございます。
 こちらにつきましては、一枚おめくりいただきまして、五四ページ下段にございますとおり、債務負担行為のⅠとⅡで、合計二十五件、限度額七百九十九億五千七百万円を計上しております。
 五六ページをお開きください。特別会計についてご説明申し上げます。
 1、中小企業設備導入等資金会計は、高度化資金の貸し付けなどに要する経費として、二百三十三億三千二百万円を計上しております。
 2、林業・木材産業改善資金助成会計は、機械、施設の改良及び購入資金の貸し付けなどに要する経費として、五千二百万円を計上しております。
 3、沿岸漁業改善資金助成会計は、経営等改善資金の貸し付けなどに要する経費として、四千八百万円を計上しております。
 続きまして、当局所管の平成二十九年度一般会計補正予算案についてご説明申し上げます。
 資料3の平成二十九年度一般会計補正予算説明書をごらんください。
 これ以降の説明につきましては、金額を千円単位まで読み上げさせていただきます。
 表紙をおめくりいただき、一ページをごらんください。総括表でございます。
 歳出の補正予算額は、下段の合計欄にございますとおり、十億六千九十三万八千円となっており、財源につきましても更正を行うものでございます。
 次に、歳入の主な内訳についてご説明申し上げます。
 三ページをお開きください。下段の7、都債ですが、補正予算額は、マイナス三千百万円でございます。
 これは、林産費に対する都債を更正することによるものでございます。
 次に、歳出の内訳についてご説明申し上げます。
 五ページをお開きください。上段の1、中小企業対策の補正予算額は、十二億八百八万三千円でございます。
 これは、まず1の販路開拓支援では、有明体操競技場について、東京二〇二〇大会後に、都内中小企業の振興に資する展示場として利用する部分に相当する整備費を計上するもの、また、アジア特別商談会について、北京市における展示会が開催されず予算に不用額が生じることから、減額の補正を行うものであり、さらに2の金融支援では、保証債務履行損失補助について、実績が予定額を下回り予算に不用額が生じることから、減額の補正を行うものでございます。
 六ページをお開きください。2、農林水産対策でございます。
 これは、1の林業経営の安定において、先ほど歳入の内訳でもご説明いたしましたとおり、財源である都債の更正を行うものでございます。
 下段の3、雇用就業対策の補正予算額は、マイナス二百十六万八千円でございます。
 これは、1の適正な労働環境の確保において、職場における男女平等の意識啓発を図る出版物の統合により予算に不用額が生じることから、減額の補正を行うものでございます。
 七ページをお開きください。4、人件費等の補正予算額は、マイナス一億四千四百九十七万七千円でございます。
 これは、職員費において予算に不用額が生じることから、減額の補正を行うものでございます。
 続きまして、繰越明許費でございます。
 九ページをお開きください。年度内に事業が完了しないことが予想されるものにつきまして、下段の合計欄にございますとおり、一億九千万円を計上しております。
 最後に、債務負担行為でございます。
 一一ページをお開きください。事業実施額が当初計画額を上回ることが想定されるため、限度額の引き上げを行うものでございます。
 以上で平成三十年第一回定例会に提出を予定しております産業労働局関係の案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○尾崎委員 十三点、お願いいたします。
 一つは、中小企業対策予算、当初と補正含め、決算の推移。
 二番、農林水産対策予算、決算の推移。
 三、雇用就業対策予算、決算の推移及びその財源内訳。
 四、従業者規模別都内製造業の推移。
 五番、新・元気を出せ商店街事業の実績について。
 六、都内労働者の賃金の推移。
 七、派遣労働者数の推移。
 八、派遣元事業所数、派遣労働者数、一般派遣事業、特定労働者派遣事業別の派遣労働者賃金の推移。
 九番、東京都非正規雇用転換促進助成金の実績及び若者応援宣言企業奨励金の実績について。
 十番、都立職業能力開発センターにおける能力開発訓練の授業料収入の推移について。
 十一番、都立職業能力開発センター校別の就職支援推進員の配置状況の推移について。
 十二番、東京の農地面積の推移について。
 十三番、区市町村別農地面積、市街化区域内農地、生産緑地面積の推移について、お願いいたします。

○伊藤委員長 ただいま尾崎理事から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。

○伊藤委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○加藤金融部長 お手元の資料4、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告についてをごらん願います。
 都は、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例に基づきまして、中小企業者の事業再生の促進を図ることを目的といたしまして、都が東京信用保証協会に対して有する回収納付金を受け取る権利一件を放棄いたしましたので、ご報告申し上げます。
 放棄した権利の内容でございますが、表の番号1、権利を放棄した金額は四百四十六万五千三十七円であり、権利を放棄した日は、平成三十年一月三十日でございます。
 権利放棄の理由ですが、本件は、本条例第三条第一号に規定する中小企業再生支援協議会の決定に従い、認定支援機関の支援により策定された事業再生計画に基づくものであり、かつ当該計画が事業者の事業の再生に資すると認められるためでございます。
 以上で、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について、ご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○小沼観光部長 PRIME観光都市・東京、東京都観光産業振興実行プラン二〇一八につきましてご説明させていただきます。
 資料でございますが、資料5が概要、資料6が本文となっております。資料5によりましてご説明させていただきます。
 まず、資料上段の1、策定の意義をごらんください。ここでは、プラン策定の背景などをまとめております。
 今回のプランは、東京都観光産業振興実行プラン二〇一七を土台といたしまして、直近の観光を取り巻く環境の変化を分析し、施策の検証を加えまして、来年度以降の観光振興施策の取り組みの方向を示す新たなプランとして取りまとめております。
 次に、2、観光を巡る現状についてですが、外国人旅行者が急増している一方で、消費行動に変化が見られることなど、五つの切り口から分析を行っているところでございます。
 3、これまでの取組の検証では、PDCAサイクルによりまして、これまでの施策の実績を確認し、観光をめぐる現状の変化を踏まえ、今後の方向性を示しております。
 4、今後の取組の視点では、観光分野の取り組みにおける重要な視点として、観光を有力産業に育て上げることや東京二〇二〇大会とその先を見据えた観光振興など、六つにまとめ、今後の施策の展開に当たってのポイントを示しております。
 続きまして、二ページをごらんください。5、本プランにおける数値目標では、昨年度に設定いたしました国内外からの旅行者数や消費額などに加え、国や地域の特性に応じて分類した、欧米豪、東アジア地域など三つの市場別の旅行者数の目標値を新たに設定しております。
 6、観光産業振興に向けた今後の施策展開では、六つの戦略とそれに基づく具体的な施策を整理しております。
 1では、消費拡大に向けた観光経営を実現するため、外国人材の活用に取り組む事業者への支援等に取り組んでまいります。
 2では、良質な観光資源を開発するため、ライトアップの活用のほか、多摩・島しょ地域の観光振興として、島の観光資源を宝物としてブランディングする町村の取り組みの支援等を進めてまいります。
 3では、富裕な旅行者層の誘致など戦略的なプロモーションに取り組んでまいります。
 4では、MICE誘致のため、ユニークベニューの活用を推進してまいります。
 5では、受け入れ環境の向上のため、観光ボランティアの活動エリアの拡大や、外国人、障害者等、あらゆる人が快適な旅行を楽しめるアクセシブル・ツーリズムの充実などを進めてまいります。
 6では、ラグビーワールドカップを契機とし、国内の開催都市と連携した旅行者誘致等に取り組んでまいります。
 以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○伊藤委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○斎藤港湾局長 平成三十年第一回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、平成三十年度予算案三件、平成二十九年度補正予算案一件、工事請負契約議案二件でございます。
 まず、予算案についてでございます。
 お手元の資料1、平成三十年度予算案及び平成二十九年度補正予算案の概要に基づきましてご説明させていただきます。
 一ページをお開き願います。Ⅰ、平成三十年度予算案をごらんください。
 1、予算額でございます。港湾局は、一般会計、臨海地域開発事業会計、港湾事業会計の三つの会計を所管しております。
 まず、一般会計でございますが、一千二百二十九億二千万円で、前年度予算額と比較して三・六%の増となっております。この主な理由は、東京港整備事業のうち、港湾整備事業などの増によるものでございます。
 次に、臨海地域開発事業会計でございますが、五百四十億八千七百万円、前年度比で一〇三・二%の増となっております。この主な理由は、現金支出を伴わない土地処分原価の増でございます。
 次に、港湾事業会計でございますが、四十七億二千二百万円、前年度比で二四・二%の減となっております。この主な理由は、港湾施設整備事業の減でございます。
 続きまして、2、主要事業をごらんください。当局の予算編成の考え方を七つの柱に整理しております。順を追って説明をさせていただきます。
 なお、事業名の後ろには括弧書きで所管会計を表記しております。
 初めに、(1)、東京港の機能強化に向けた取組の推進でございます。
 外貿ふ頭整備では、船舶の大型化や増加する貨物に対応するため、中央防波堤外側地区等において、ふ頭整備を推進してまいります。
 次に、円滑な物流ネットワークの整備では、物流機能の強化を図るため、臨港道路南北線など道路等の整備や交通混雑対策等を推進してまいります。
 続きまして、(2)、大型クルーズ客船の誘致推進でございます。
 新客船ふ頭整備では、大型クルーズ客船の寄港に対応可能なふ頭の整備を推進してまいります。
 次に、客船誘致では、国際観光振興に寄与する客船の誘致に向けた取り組みを推進してまいります。
 続きまして、(3)、水上交通ネットワークの充実でございます。
 水辺に立地する観光資源等を結ぶ水上交通ネットワークの形成や、魅力的な水辺空間を創出する取り組みを推進してまいります。
 続きまして、(4)、緑があふれ、親水性豊かな港の実現でございます。
 海上公園整備では、ラムサール条約湿地登録に向けた取り組みを進めるとともに、自然環境保全や景観に配慮した緑地等を、引き続き整備してまいります。
 このほか、廃棄物処理場の整備や、運河の環境改善を図る汚泥しゅんせつに取り組んでまいります。
 続きまして、二ページをお開き願います。(5)、臨海地域開発のさらなる推進でございます。
 臨海副都心整備では、広域幹線道路整備に対する費用負担等の必要な経費を計上しております。
 次に、臨海副都心の居心地の良いまちづくりとして、遮熱性舗装の整備等を推進するとともに、東京二〇二〇大会の開催を見据え、多様な来訪者への受け入れ環境整備など、臨海副都心の居心地のよいまちづくりを推進してまいります。
 続きまして、(6)、地震・津波・高潮対策の推進でございます。
 海岸保全施設整備の推進では、災害から都民の生命、財産を守るため、平成二十四年度に策定した海岸保全施設の整備計画に基づきまして、水門、排水機場や防潮堤の耐震対策等を進めてまいります。
 次に、港湾施設等の防災力向上として、引き続き岸壁、橋梁等の耐震強化に取り組むとともに、道路の無電柱化を推進してまいります。
 最後に、(7)、島しょ地域における生活と産業を支える機能の拡充でございます。
 生活航路を支える施設整備では、定期船の就航率向上に向け、岸壁や防波堤等を整備するとともに、航空路運賃及び航空機購入費に対する補助や航空機事故被害者生活再建支援制度の構築に取り組んでまいります。
 次に、漁業活動を支援する施設整備として、漁港の利用環境向上や、漁業活動の前進基地としての機能拡充等のため、防波堤の整備や護岸改良等を推進してまいります。
 次に、島しょ地域における防災対策の推進として、津波避難施設や海岸保全施設等の整備を推進してまいります。
 主要事業の説明は以上でございます。
 三ページをごらんください。続きまして、3、繰越明許費でございますが、百六十億九千六百万円を計上しております。
 次に、4、債務負担行為でございますが、一般会計で三百七十一億四千四百万円、臨海地域開発事業会計で六十一億五百万円、港湾事業会計で五十二億八千百万円をそれぞれ計上しております。
 最後に、Ⅱ、平成二十九年度一般会計補正予算案でございますが、一般会計港湾局所管の歳出予算について、予算の執行状況の精査により、四十億一千九百万円を減額するものでございます。
 以上で平成三十年度予算案及び平成二十九年度補正予算案について説明を終わらせていただきます。
 続きまして、工事請負契約議案についてご説明申し上げます。
 お手元の資料4、工事請負契約議案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりいただきまして、目次に記載しておりますとおり、十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事など二件でございます。
 以上で第一回定例会提出予定議案の概要説明を終わらせていただきます。
 詳細につきましては総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○古谷総務部長 ただいまの局長の概要説明に続きまして、提出案件の詳細についてご説明申し上げます。
 初めに、平成三十年度の港湾局の当初予算案についてでございます。
 お手元の資料2、平成三十年度当初予算説明書の一ページをお開き願います。当局所管の三会計の予算総括表でございますが、局長からご説明申し上げましたので省略させていただきます。
 それでは、一般会計予算案からご説明させていただきます。
 五ページをお開きください。総括表でございます。
 事業名の欄に記載のとおり、東京港整備事業、島しょ等港湾整備事業、港湾総務事業の三事業がございまして、平成三十年度予算額の合計は、一番下の段に記載のとおり、千二百二十九億二千万円で、平成二十九年度予算額に比べ四十三億一千九百万円の増となっております。
 次に、歳入についてご説明申し上げます。
 九ページをお開き願います。九ページに、1、分担金及び負担金、2、使用料及び手数料、一一ページに3、国庫支出金、一三ページに4、財産収入、一四ページに5、繰入金、一五ページに6、諸収入、一八ページに7、都債を計上しております。
 以上、歳入予算額の合計は、一八ページ一番下の段に記載のとおり、五百五十五億三千万余円でございます。
 次に、歳出についてご説明申し上げます。
 二一ページをお開き願います。1、東京港整備事業のうち、1、港湾整備事業でございます。
 右側の説明欄に記載のとおり、1のふ頭整備では、新客船ふ頭や中央防波堤外側外貿コンテナふ頭の整備、3の道路・橋梁整備では、臨港道路南北線及び接続道路の整備や無電柱化の推進など、港湾施設の建設整備に要する経費を計上してございます。
 二二ページをお開き願います。2、環境整備事業は、海の森公園整備等、海上公園整備に要する経費を計上してございます。
 3、汚泥しゅんせつ事業は、運河に堆積した汚泥除去に要する経費を計上してございます。
 二三ページをごらんください。4、廃棄物処理場建設事業は、新海面処分場など廃棄物処理場等の整備に要する経費を計上してございます。
 5、海岸保全施設建設事業は、津波や高潮等から都民を守るために必要な防潮堤や水門、排水機場の耐震強化等の建設整備に要する経費を計上してございます。
 二四ページをお開き願います。6、東京港整備貸付金は、東京港埠頭株式会社に対する貸付金を計上してございます。
 二五ページをごらんください。7、港湾施設運営事業は、東京港、東京ヘリポート及び廃棄物処理場の管理運営に要する経費を計上してございます。
 以降、二六ページの12、職員費までは、維持管理経費や人件費などでございます。
 二七ページをごらんください。2、島しょ等港湾整備事業でございます。
 1、港湾整備事業は、大島元町港外十二港の防波堤、岸壁等の建設整備を行うものでございます。
 二八ページをお開き願います。2、漁港整備事業は、大島元町漁港外十六漁港の防波堤、岸壁等の建設整備を行うものでございます。
 三〇ページをお開き願います。3、海岸保全施設整備事業は、大島波浮港外九港の海岸保全施設の整備を行うものでございます。
 三一ページをごらんください。4、空港整備事業は、大島空港外五空港等の建設整備を行うものでございます。
 三二ページをお開き願います。5、災害復旧事業は、伊豆諸島及び小笠原諸島に係る災害復旧に要する経費でございます。
 6、離島航路・航空路補助事業は、伊豆諸島における航路、航空路の維持のために、航路事業等に対する補助を行うものでございます。
 7、施設運営事業から三三ページの9、職員費までは、維持管理経費や人件費などでございます。
 また、三三ページ中ほどには、3、港湾総務事業に係る経費を記載してございます。
 三四ページをお開き願います。以上、歳出予算額の合計は、千二百二十九億二千万円でございます。
 次に、繰越明許費でございます。
 三七ページをお開き願います。平成三十年度計上額の合計は、一番下の段に記載のとおり、百六十億九千六百万円でございます。
 次に、債務負担行為でございます。
 四一ページをお開き願います。債務負担行為は、四一ページから五六ページにかけて記載してございます。
 限度額の合計は、五六ページ一番下の段に記載のとおり、三百七十一億四千三百万余円でございます。
 以上で一般会計予算案の説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、臨海地域開発事業会計予算案についてご説明申し上げます。
 五九ページをお開き願います。総括表でございます。
 平成三十年度予定額の合計は、一番下の段に記載のとおり、五百四十億八千七百万円で、平成二十九年度予定額に比べ二百七十四億七千五百万円の増となっております。
 次に、収益的収入及び支出についてご説明申し上げます。
 六三ページをお開き願います。収益的収入の部でございます。
 1、開発事業収益について、1、営業収益から3、特別利益は、埋立地の処分代金等でございます。
 以上、平成三十年度予定額合計は、一番下の段に記載のとおり、四百五十四億一千二百万円でございます。
 六四ページをお開き願います。収益的支出の部でございます。
 1、営業費用から六六ページの3、特別損失までは、埋立地の処分原価、管理経費及び企業債利子等でございます。
 以上、平成三十年度予定額合計は、六六ページ一番下の段に記載のとおり、三百七十六億二千七百万円でございます。
 次に、資本的収入及び支出についてご説明申し上げます。
 六九ページをお開き願います。資本的収入の部でございます。
 平成三十年度予定額合計は、一番下の段に記載のとおり、四億二千六百万円でございます。
 七〇ページをお開き願います。資本的支出の部でございます。
 1、埋立地造成事業は、豊洲・晴海地区における防潮護岸整備に要する経費など、埋立地の造成整備等に要する経費でございます。
 2、環境整備事業は、晴海緑道公園の海上公園の整備に要する経費を計上してございます。
 3、道路橋梁整備事業は、埋立地の道路整備に要する経費を計上してございます。
 七一ページをごらんください。4、埋立改良事業は、埋立地の道路及び橋梁施設の改良に要する経費を計上してございます。
 5、埋立造成関連事業及び6、職員費は、埋立地の造成に伴う測量、調査及び事務所管理経費等でございます。
 七二ページをお開き願います。7、臨海副都心建設事業は、区画道路等の整備や開発者負担金など、臨海副都心地域の開発促進を図るための諸施設整備に要する経費を計上してございます。
 8、臨海副都心改良事業及び9、臨海副都心建設改良関連事業は、公園改良や開発調査に要する経費等を計上してございます。
 七三ページをごらんください。以上、平成三十年度予定額合計は、一番下の段に記載のとおり、百六十四億六千万円でございます。
 次に、債務負担行為でございます。
 七七ページをお開き願います。債務負担行為は、七七ページから八三ページにかけて記載してございます。
 限度額の合計は、八三ページ一番下の段に記載のとおり、六十一億五百万円でございます。
 続く八四ページから八六ページにかけましては、一時借入金限度額、他会計からの補助金及び棚卸資産購入限度額について記載してございます。
 次に、重要な資産の処分でございます。
 八七ページをごらんください。土地を売却するもの一件でございます。
 以上で臨海地域開発事業会計予算案の説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、港湾事業会計予算案についてご説明申し上げます。
 九一ページをお開き願います。総括表でございます。
 平成三十年度予定額の合計は、一番下の段に記載のとおり、四十七億二千二百万円で、平成二十九年度予定額に比べ十五億八百万円の減となっております。
 次に、収益的収入及び支出についてご説明申し上げます。
 九五ページをお開き願います。収益的収入の部でございます。
 1、港湾事業収益について、1、営業収益から九六ページの3、特別利益までを計上してございます。
 以上、平成三十年度予定額合計は、九六ページ一番下の段に記載のとおり、四十七億九百万円でございます。
 九七ページをごらんください。収益的支出の部でございます。
 1、営業費用から九八ページの3、特別損失までは、港湾施設の管理運営経費及び企業債利子等でございます。
 以上、平成三十年度予定額合計は、九八ページ一番下の段に記載のとおり、三十八億三千九百万円でございます。
 次に、資本的収入及び支出についてご説明申し上げます。
 一〇一ページをお開き願います。資本的収入の部でございます。
 平成三十年度予定額合計は、一番下の段に記載のとおり、百万円でございます。
 一〇二ページをお開き願います。資本的支出の部でございます。
 1、建設改良事業は、日の出ふ頭野積場整備等、港湾施設の整備に要する経費等でございます。
 一〇三ページをごらんください。2、企業債費は、企業債の元金償還金でございます。
 以上、平成三十年度予定額合計は、一番下の段に記載のとおり、八億八千三百万円でございます。
 次に、債務負担行為でございます。
 一〇七ページをお開き願います。債務負担行為は、一〇七ページから一〇八ページにかけて記載してございます。
 限度額の合計は、一〇八ページ一番下の段に記載のとおり、五十二億八千百万円でございます。
 続く一〇九ページから一一一ページにかけましては、一時借入金限度額、他会計からの補助金及び棚卸資産購入限度額について記載してございます。
 以上で平成三十年度予算案についての説明を終わらせていただきます。
 引き続きまして、平成二十九年度一般会計補正予算案についてのご説明を申し上げます。
 お手元の資料3、平成二十九年度一般会計補正予算説明書の一ページをお開き願います。総括表でございます。
 今回の補正予算の趣旨でございますが、歳出を精査の上、不用額が生じることが明らかな事業について減額するものでございます。
 補正予算案に計上しておりますのは、1、東京港整備事業及び2、島しょ等港湾整備事業で、補正予算額の合計は、一番下の段に記載のとおり、マイナス四十億一千八百万余円でございます。
 五ページをお開き願います。歳入は、1、分担金及び負担金から七ページの4、都債までを計上しております。
 歳入の補正予算額合計は、七ページ一番下の段に記載のとおり、マイナス百八億七千三百万余円でございます。
 次に、歳出でございます。
 一一ページをお開き願います。1、東京港整備事業の補正予算額は、一番上の段に記載のとおり、マイナス十五億三千六百万余円で、1、港湾整備事業から一二ページの5、職員費まで内訳を記載してございます。
 一三ページをごらんください。2、島しょ等港湾整備事業の補正予算額は、一番上の段に記載のとおり、マイナス二十四億八千二百万円で、1、港湾整備事業から一四ページの4、空港整備事業まで内訳を記載してございます。
 また、一九ページには繰越明許費を記載してございます。
 以上で平成二十九年度補正予算案についての説明を終わらせていただきます。
 続きまして、工事請負契約議案につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料4、工事請負契約議案の概要をごらん願います。
 表紙の次のページの目次をお開きください。ごらんの二件でございます。
 一ページをお開きください。一件目は、十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事でございます。
 本件は、近年のクルーズ需要の増大及び客船の大型化を踏まえ、臨海副都心地域に世界最大の客船に対応可能な新たな岸壁を整備するものでございます。
 工事場所は東京都江東区青海二丁目地先、契約の相手方は東洋・不動テトラ建設共同企業体、契約金額は二十七億六千二百六十四万円、工期は平成三十二年二月二十八日でございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数等は、ごらんのとおりでございます。
 二ページに案内図を、三ページに図面を掲載してございますので、ごらん願いたいと存じます。
 それでは、四ページをお開きください。二件目は、十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事でございます。
 本件につきましては、新たなターミナル施設の電気設備を整備するものでございます。
 工事場所は東京都江東区青海二丁目地先、契約の相手方は住友電設株式会社、契約金額は十億七千六百六十五万二千円、工期は平成三十二年三月二十三日でございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数等は、ごらんのとおりでございます。
 五ページに案内図を、六ページに図面を掲載してございますので、ごらん願いたいと存じます。
 以上で、簡単ではございますが、平成三十年第一回都議会定例会に提出を予定しております港湾局関係の案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○あぜ上委員 臨海副都心地域の土地処分の実績。
 埋立地の土地処分の実績。
 それから、臨海副都心における公共用途での土地処分実績。
 埋立地における公共用途での土地処分の実績。
 そして、臨海副都心のまちづくりの都市基盤整備に要した事業費。
 港湾整備費におけるふ頭などの新規整備の事業費。
 それから、輸出輸入別のコンテナ個数の推移。これは全国、京浜港、東京港、過去十年の推移をお願いいたします。
 最後に、伊豆諸島各島への就航率の推移。過去五年、本船とジェットフォイル別でお願いいたします。

○伊藤委員長 ただいま、あぜ上委員より資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。

○伊藤委員長 次に、請願の審査を行います。
 請願二九第四三号及び請願二九第四四号については、内容に関連がありますので、一括して議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○篠原臨海開発部長 本日ご審査いただきます請願につきまして、お手元に配布いたしました資料5、請願・陳情審査説明表に基づき説明申し上げます。
 一ページをお開きください。ご審査いただきますのは、件名表にお示ししました請願二件でございます。
 それでは、二ページ目をお開きください。一件目は、請願二九第四三号、葛西海浜公園で地元住民等が取り組む水質改善活動に対する支援及び協力に関する請願でございます。
 この請願は、東京都江戸川区、認定NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会理事長、関口雄三さんから提出されたものでございます。
 請願の要旨は、都が海水浴イベントを実施しております葛西海浜公園におきまして、現在、地元NPO法人が水質浄化能力の高いカキなどが付着する竹ひびを自主的に設置して行っております水質改善の取り組みをさらに推進するため、支援及び協力を行っていただきたいというものでございます。
 現在の状況についてご説明いたします。
 葛西海浜公園は、江戸川区の沖合に広がる面積約四百十二ヘクタールの海上公園であり、その区域の大部分が水域となっております。
 葛西海浜公園でのカキによる水質浄化につきましては、都は平成二十一年度から設置手法や材料選定など検討を開始いたしまして、平成二十三年度に竹ひびをこの公園の西なぎさの水域において延長約六百メートルにわたり設置する実証実験を行いました。
 平成二十四年度時点で行った水質調査では、水質の変化はほとんど認められなかったのですが、カキなど海辺の生物が持つ浄化機能への理解は環境教育などの観点から大切であると考えております。
 現在は、公園の管理運営における地域との連携や環境教育などの観点から、公園指定管理者と地元NPO法人とが連携協力して竹ひびの設置を行っておりまして、都はこの取り組みを後援しております。
 続きまして、三ページをお開きください。二件目は、請願二九第四四号、葛西海浜公園の水域部の維持管理の強化及び利活用の推進に関する請願でございます。
 この請願は、一件目と同じ認定NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会理事長、関口雄三さんから提出されたものでございます。
 請願の要旨は、葛西海浜公園の沖合約二キロメートルに及ぶ約四百十ヘクタールの広大な水域につきまして、地元NPO法人をさらに活用し、清掃などの維持管理を強化するとともに、マリンレジャー等での利活用を推進していただきたいというものでございます。
 現在の状況についてご説明いたします。
 葛西海浜公園は、東西二つの人工なぎさと水域から成る海上公園でございまして、西なぎさでは海辺のレクリエーションを楽しむことができ、東なぎさは自然環境の保全区域として立ち入りを禁止している状態でございます。
 公園の維持管理につきましては、西なぎさにおいて利用者の多い夏の時期を中心にごみ拾いを年間二百四十日実施いたしますほか、流木など漂着物を確認した際にはその都度、撤去作業を行っております。
 また、地元NPO法人や東京都漁業協同組合連合会などの協力を得て、年間十日程度、ボランティアによる清掃活動を東西のなぎさにおいて実施しております。
 現在のマリンレジャー等による水域の利活用としましては、この公園が干潟とそこに生息する魚や水生生物などの保全を目的としていることに加えまして、遠浅である地形条件などを勘案し、海水浴体験や潮干狩りなどを実施しております。
 現在、公園に隣接するエリアが東京二〇二〇大会のカヌースラローム競技会場に予定されていることを踏まえまして、水域におけるカヌー等の利活用を検討しているところでございます。
 説明は以上でございます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○森村委員 本件につきましては、一点、簡潔に意見を申し述べさせていただきます。
 葛西海浜公園は、絶滅危惧種の鳥類や水生生物など、希少な生き物の生息地です。請願者は地元で長年活動されていらっしゃる方とのことで、この点につきましてはよくよくご存じであるものと存じますが、願意にありますマリンレジャー等での利活用につきましては、現在既に行われております海水浴体験や潮干狩りなどのように、都民が自然を身近な形で体験し理解するための利活用など、くれぐれも自然環境や生態系との両立が可能な形をとっていただけるよう要望いたします。
 豊かな自然環境を損なうことなく、また、この地に飛来する鳥たちの生態に極力ストレスを与えることのないよう配慮しつつ、都民が自然と触れ合い、学び、楽しむ機会を持続可能な形で提供することが同公園利活用の前提となるべきであることを申し述べ、私の意見とさせていただきます。

○のがみ委員 声がちょっと出ないので、済みません。ごめんなさい。これは風邪ではございませんので。済みません。
 今回の二つの請願は、葛西海浜公園の水質改善活動を支援してほしいという内容でございますけれども、これはこの公園をよりよくしたいという思いから発せられたものだと思います。
 葛西海浜公園は四百十二ヘクタールの都内最大の水域がありまして、都民が海と触れ合いを楽しむことができる貴重な公園でございます。
 現在、請願者であるNPOの方たちが取り組んでいるのは、竹ひびという竹を干潟に立てて、そこに付着するカキや海辺の生き物、すなわち自然の力によって水を浄化するための活動でございます。
 環境学習という観点から、こうした取り組みを地道に進めていくことは大切でございます。この活動の輪を広げ、東京の子供たちに、さらにはその次の世代へと引き継いでいってもらいたいと思っております。
 そのためには、NPO法人が行う竹ひびによる水質改善に対して、都がこれまで以上に積極的に支援、協力すべきと考えますが、都の所見をお伺いいたします。

○篠原臨海開発部長 請願にございました竹ひびは、かつて東京湾でのノリの養殖に広く利用されていたものでございます。この竹ひびに付着するカキなどが持つ自然の浄化機能を含めまして、歴史、文化の面でも、環境教育の面でも価値のある取り組みとして、都民に広く伝えていくべきと考えております。
 具体的には、竹ひびによる活動内容につきまして港湾局のホームページに掲載することや、ツイッターなどでの発信を行いますとともに、公園で実施しておりますイベントなどの機会を捉えまして、地元区とも連携しながら利用者、参加者にPRしてまいります。

○のがみ委員 ぜひとも、都による支援や積極的なPRを進めていただきたいと思っております。
 この地は、二年後の東京の二〇二〇年大会、葛西海浜公園のすぐ隣でカヌースラローム競技が行われます。葛西にも国内外から多くのお客様が訪れることになります。
 この公園での竹ひびによる環境改善や適切な維持管理の着実な取り組みとあわせて、ラムサール条約湿地への登録を契機として、自然豊かな葛西の海を東京の新たな魅力として世界にアピールすることにもつながっていくと考えます。
 ラムサール条約に関しましては、我が国における登録要件の三つのうち、一つ目の国際的に重要な湿原であるということは、登録をこれから国の方でやることになっておりまして、二点目の国指定の鳥獣保護区に指定されていることに関しましては、スズガモが二万匹、常に集まっているということでございます。
 それから、三点目の地元自治体からの賛意には、東京都の方も、また江戸川区の方も賛意があるということで、定期的にスズガモが二万羽以上来ているということで国際的な重要な湿原の基準を満たしていますし、それから都の鳥獣保護区にもなっておりますので、国が指定する手続を今、進めているところでございますので、これは、ことしの十月ぐらいに条約提携を、国の会議に合わせて葛西の登録ができるように鋭意取り組んでいるとのことでございます。
 最後に、このように、葛西海浜公園と葛西の海をさらに魅力あるものにしていく上で、この請願は意義あるものでありまして、その趣旨を採択すべきという私の考えを述べて、質問を終わります。お聞き苦しくて済みません。

○山崎委員 私は、今回の二つの請願について、まず趣旨採択すべきとの立場から、公園の水域の維持管理と利活用に関して二問、質問させていただきます。
 葛西海浜公園で行われている海水浴体験は、昨年の夏で六年となり、今では東京湾の夏の風物詩の一つとしても貴重なものになっていると思います。
 こうした公園での取り組みが、都民に非常に喜ばれているからこそ、きれいな浜辺として維持をし続けていくことが、これからも一層強く望まれることであります。
 それでは、葛西海浜公園の水域をより良好な環境としていく観点から、今後、都はどのように取り組んでいくのか、所見を伺います。

○篠原臨海開発部長 現在、葛西海浜公園では、利用者が安心して楽しむことができますように定期的なごみ拾いや巡回による監視を行っております。海水浴の時期には、水質の測定や砂浜の清掃を毎日実施しておりますほか、流木などの漂着物を確認した際には、速やかに撤去作業を行っております。
 今後も、こうした活動を徹底していきますとともに、地元区とも協力して、利用者の多い夏の時季を中心としてボランティアによる海岸清掃の拡大を図るなど、より快適な浜辺となるように努めてまいります。

○山崎委員 良好な浜辺の環境を確保するために、地元のボランティアの皆さんが懸命に力を尽くしていると聞いております。
 私も、昨年、この葛西の海浜公園に夏場にお伺いしたときに、ボランティアの人たちが一生懸命、清掃されていた姿を拝見いたしました。やっぱり、それを見ると、地元の皆さんが自分たちの海というか地元の海という、また地元の浜というか、そういう地元意識というものを非常に強く思っているからこそ、ボランティアでの清掃活動というものをされているんだなというところを目の当たりにしたわけでございます。
 そういった意味でも、都には、今後もボランティアの方々と一層に協力をしていただいて、海水浴を初めとする公園の利用が安心して楽しめるよう、取り組んでいただきたいことを要望しておきたいと思います。
 また、公園水域における具体的な利活用に関してでありますが、私は、地元区のカヌー協会のいろいろな事業にかかわっていることもあり、カヌーを初め、水辺で楽しめるスポーツやレジャーを東京に根づかせていきたいということは常々考えております。
 そうした点からは、葛西海浜公園には砂浜と広い水域があり、今後もさまざまなスポーツやレジャーで活用できる可能性を秘めたスポットだと思っております。
 公園水域の利活用については、昨年の本委員会で我が党の宇田川委員から、葛西海浜公園のラムサール条約登録に関連して述べたとおり、地元の皆さんにとって里海である葛西臨海公園の利用が制限されてはならないことは当たり前のことだと思います。
 地元の意見を聞きつつ、そして自然環境の保全と利活用の両立、大変なことだと思いますけれども、利活用の両立を図りながら、都民のスポーツやレジャーに広く活用すべきと考えますが、都の所見をお伺いいたします。

○篠原臨海開発部長 葛西海浜公園の水域利用につきましては、海水浴体験や潮干狩りのほか、海辺の生き物の観察など、都民が身近に海と親しみながら楽しんでいただくような利用を進めてまいりましたが、お話のように新たなスポーツやレジャーで利活用いただく余地があるものと考えております。
 先ほど現在の状況として説明いたしましたように、水域における新たな利活用として、地元区とも連携したカヌーでの利用を検討しておりまして、今後とも都民のさまざまなニーズに応えられる公園となるよう、幅広い利活用を図ってまいります。
 お話のラムサール条約におきましても、ワイズユース、賢い利用という点を基本的な考え方としております。引き続き、地元の意見に耳を傾けながら、自然環境の保全と利活用の両立を目指してまいります。

○山崎委員 葛西海浜公園は当然ながら都民のための公園であります。都民による利活用を推進するという点に関しては、今後とも積極的に進めていただくよう改めてお願いをしておきたいと思います。
 また、先ほど来出ておりますように、二〇二〇年の東京大会においてのカヌースラロームの競技会場がその敷地の横の方に隣接をするわけでございまして、そういったところとのこれからのいろいろな、さまざまな利活用という部分で検討してもらう、そういったものも大変重要なことになるのかな、そのように思っております。
 ただ、自然をしっかりと保護していかなきゃいけない観点、そして、さまざまなそういう利活用という部分、その二つを両方一緒に考えていくことは非常に大変なことかもしれませんけれども、皆さんと力を合わせて、こういったところも前に進めていきたいと思いますので、よろしくお願いをさせていただいて、質問を終わります。

○あぜ上委員 葛西海浜公園で地元住民等が取り組む水質改善活動に対する支援及び協力に関する請願並びに葛西海浜公園の水域部の維持管理の強化及び利活用の推進に関する請願について、一言申し上げたいと思います。
 私たち日本共産党都議団は、海全体をきれいにして子供たちに引き継いでいきたいという思いで、清掃活動など取り組まれている地域の方にもお会いをし、お話を伺い、現地も視察をしてまいりました。竹ひびなどのこうした活動への支援は重要だと考えます。
 また、お話を伺う中で、請願の趣旨は、葛西海浜公園の水域部の維持管理の強化とともに、潮干狩りや海水遊びなどのレジャーの推進を求めていることがわかりました。葛西海浜公園の湿地及びそこに生息する動植物など、自然環境の保全とともに進めていくことが非常に重要であると考えております。
 よって、趣旨採択を主張したいと思います。
 以上です。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 請願二九第四三号及び請願二九第四四号は、いずれも趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。よって、請願二九第四三号及び請願二九第四四号は、いずれも趣旨採択と決定いたしました。
 請願の審査を終わります。
 以上で港湾局関係を終わります。
 なお、本日審査いたしました請願につきましては、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時四十七分散会

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