経済・港湾委員会速記録第九号

平成二十九年八月二十三日(水曜日)
第十二委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長伊藤 ゆう君
副委員長上野 和彦君
副委員長山崎 一輝君
理事おときた駿君
理事尾崎あや子君
細田いさむ君
柴崎 幹男君
森村 隆行君
ひぐちたかあき君
のがみ純子君
栗下 善行君
鈴木 章浩君
あぜ上三和子君

欠席委員 一名

出席説明員
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長澤   章君
理事福田  至君
管理部長松永 哲郎君
事業部長白川  敦君
企画担当部長吉村 恵一君
渉外調整担当部長有金 浩一君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務松田 健次君
財政調整担当部長長嶺 浩子君
移転支援担当部長赤木 宏行君
新市場整備部長岡安 雅人君
新市場整備調整担当部長影山 忠男君
新市場事業推進担当部長櫻庭 裕志君
移転調整担当部長前田  豊君
事業支援担当部長西坂 啓之君
基盤整備担当部長村井 良輔君
技術調整担当部長鈴木  理君
施設整備担当部長佐藤 千佳君
建設技術担当部長吉野 敏郎君

本日の会議に付した事件
中央卸売市場関係
事務事業について(説明)
第二回臨時会提出予定案件について(説明)
・平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第二号)
報告事項(説明)
・市場移転問題に関する経緯について

○伊藤委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中央卸売市場関係の事務事業の説明聴取、第二回臨時会に提出を予定されております案件の説明聴取及び報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、提出予定案件に対する質疑は会期中の委員会で、報告事項に対する質疑は八月二十五日の委員会で、事務事業に対する質疑は後日の委員会でそれぞれ行いますので、ご了承願います。
 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○村松中央卸売市場長 中央卸売市場長の村松明典でございます。
 伊藤委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも、当局の事業運営に全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の澤章でございます。理事、技術調整担当の福田至でございます。管理部長の松永哲郎でございます。事業部長の白川敦でございます。企画担当部長の吉村恵一でございます。渉外調整担当部長の有金浩一でございます。市場政策担当部長の松田健次でございます。財政調整担当部長の長嶺浩子でございます。移転支援担当部長の赤木宏行でございます。新市場整備部長の岡安雅人でございます。新市場整備調整担当部長の影山忠男でございます。新市場事業推進担当部長の櫻庭裕志でございます。移転調整担当部長の前田豊でございます。事業支援担当部長の西坂啓之でございます。基盤整備担当部長の村井良輔でございます。技術調整担当部長の鈴木理でございます。施設整備担当部長の佐藤千佳でございます。建設技術担当部長の吉野敏郎でございます。最後に、当委員会との連絡に当たります総務課長の高角和道でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○伊藤委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○伊藤委員長 次に、事務事業について理事者の説明を求めます。

○村松中央卸売市場長 中央卸売市場の事務事業の概要につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元にお配りしてございます事業概要要旨をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。初めに、中央卸売市場が所管する事業についてでございます。
 中央卸売市場の所管事業は、水産物、青果物、食肉及び花きといった生鮮食料品等について、取引の適正化や流通の円滑化を図り、都民の消費生活の安定に資することを目的として、十一の中央卸売市場の管理運営、芝浦と場におけると畜解体及び民営の地方卸売市場の開設許可や指導監督などの事業を所管しております。
 次に、当局の主な事業についてご説明申し上げます。
 初めに、東京都卸売市場整備計画についてでございます。
 都は、本年二月に平成二十八年度から三十二年度までの五カ年を計画期間といたします第十次東京都卸売市場整備計画を策定いたしました。
 同計画では、卸売市場を取り巻く環境等が大きく変化する中で、都の卸売市場が今後とも公共的役割を果たし、時代の要請に応えていくため、老朽化施設の維持更新等を着実に進めていくとともに、特色のある市場づくりに向けて取り組んでいくこととしております。
 特色ある市場づくりに当たりましては、市場関係者が経営戦略を検討、確立していくことが必要としております。
 なお、本計画は、豊洲市場に係る取扱量見込み等を含まない暫定計画としております。
 続きまして、豊洲市場についてでございます。
 豊洲市場につきましては、昨年八月の移転延期後、豊洲市場における土壌汚染等に関する専門家会議、市場問題プロジェクトチーム、市場のあり方戦略本部における検討を進め、本年六月二十日には、豊洲市場への移転等を内容といたします基本方針をお示ししたところでございます。
 今後につきましては、豊洲市場への移転を円滑に行うことを最優先事項といたしまして、豊洲市場を中央卸売市場として継続的に運営し、日本の中核市場に育ててまいります。
 今後とも、円滑な移転に向け、市場関係団体との調整を精力的に行ってまいります。
 移転後は、千客万来施設も含め、市場業者の皆様とともに、豊洲地区のにぎわいを創出してまいります。
 次に、食の安全・安心の確保についてでございます。
 都は、食の安全・安心の確保を図るため、都と業界から成る安全・品質管理者の体制整備を通じて、中央卸売市場で取り扱う生鮮食料品の事故防止に努めております。
 また、卸売業者、仲卸業者などが自主的に品質管理を行うための品質管理マニュアルの作成支援や、衛生意識向上のための研修会を開催するなど、市場で取り扱われる生鮮食料品などの安全・安心の確保を図っております。
 最後に、卸売市場法の改正についてでございます。
 本年八月一日、農業競争力強化支援法が施行され、農産物流通等の合理化を実現するための施策が円滑かつ効果的に実施されるよう、行政機関における連携協力が規定され、この一環といたしまして、現行の卸売市場法の見直しの検討が国において進められております。
 都におきましては、国の動向を引き続き注視するとともに、円滑かつ安定的に生鮮食料品等を供給する中央卸売市場としての責務を果たしてまいります。
 以上で中央卸売市場の事務事業の概要について説明を終わらせていただきます。
 なお、詳細につきましては、管理部長からご説明させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○松永管理部長 中央卸売市場の事務事業について、お手元の資料1、事業概要に基づきましてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。中央卸売市場の目的及び役割についてでございますが、生鮮食料品等の円滑な供給と消費生活の安定を図り、公正かつ迅速な取引を確保することを目的として、市場の管理運営を行っております。
 また、中央卸売市場は、集荷、公正な価格形成、分荷、確実な取引の決済、流通経費の削減、正確な情報提供、衛生の保持の役割を担っております。
 次に、中央卸売市場の経由量でございますが、水産物、青果物、食肉及び花きの全国の総流通量に占める、全国の市場及び中央卸売市場並びに東京都中央卸売市場それぞれの経由量と割合を表に記載しております。
 二ページをお開き願います。上段の(1)では水産物、青果物及び花きにおける市場流通の仕組み、下段の(2)では、食肉における市場流通の仕組みをそれぞれ図示しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 三ページから六ページにかけましては、市場流通に関係いたします機関及び業者等について、それぞれ記載しておりますので、ごらんいただきたいと存じます。
 続きまして、七ページから一三ページにかけましては、東京都における市場の始まりから、中央卸売市場の最近までの沿革を記載しております。
 一四ページをお開き願います。各市場の概要でございます。
 1の市場分布図に市場の配置状況を記載しております。現在、中央卸売市場として、築地市場を初め十一の市場を図のように設置してございます。
 これら市場のそれぞれの取扱品目は、下の一覧表のとおりでございます。
 続きまして、一五ページをごらんいただきたいと存じます。市場別の所在地、敷地面積、建物面積、取扱数量、取扱金額を一覧にしてお示ししてございます。
 一六ページをお開き願います。卸売業者、仲卸業者、関連事業者、売買参加者の数について、市場別に記載してございます。
 次の一七ページから三四ページにかけましては、築地市場以下十一市場の概要と沿革を記載しております。後ほどご参照いただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、三五ページをお開き願いたいと思います。中央卸売市場の組織でございます。
 管理部、事業部、新市場整備部の三部七課から成っております。事業所は、築地、食肉、大田など十一市場となっております。
 三六ページから三九ページにかけましては、各課、事業所の分掌事務を記載しておりますので、ご参照願います。
 四〇ページをお開きください。職員定数でございます。
 職員定数でございますが、平成二十九年八月一日現在で六百二十四名となっております。
 四一ページをごらんいただきたいと存じます。中央卸売市場の財政状況についてでございます。
 当局所管の会計は、中央卸売市場会計と、と場会計の二会計でございまして、中央卸売市場会計は、地方公営企業法の財務規定等を適用する公営企業会計となっております。
 平成二十九年度の予算規模は、(2)の平成二十九年度予算概要に記載してありますとおり、支出予算の総額は四百二十三億三千七百万円となっております。
 と場会計につきましては、四五ページから四六ページに記載しております。
 四五ページをお開き願います。と場会計は、と畜事業を対象とした特別会計で、平成二十九年度の予算額は六十七億八千五百万円でございます。
 次に、四七ページをごらんいただきたいと存じます。市場における業務状況でございます。
 四七ページから四九ページ中段にかけまして、市場取扱物品の概況、四九ページ中段から五〇ページにかけまして、平成二十八年東京都中央卸売市場における取扱状況、五一ページで、平成二十八年東京都地方卸売市場の取扱状況につきまして、それぞれ取扱品目ごとにお示ししてございます。
 五二ページをお開き願います。続きまして、事務事業の概要でございます。
 施設整備事業といたしまして、五二ページから五四ページ上段にかけまして、本年二月に策定した第十次東京都卸売市場整備計画の概要を記載しております。
 次に、五四ページ上段から五五ページまでは、第十次東京都卸売市場整備計画における市場別の整備計画でございます。
 五六ページから七四ページにかけましては、豊洲市場の整備について記載してございます。
 まず、五六ページから五七ページまでは、豊洲市場整備の基本的な考え方及び豊洲市場の計画、施設概要でございます。
 一ページおめくり願いまして、五八ページから六一ページにかけましては、新市場整備の経緯を年表にして記載してございます。
 六二ページをお開き願います。六二ページから六三ページ中段にかけて、豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議の内容を記載してございます。
 以下、六三ページ中段から六五ページ中段にかけましては、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議、六五ページ中段から下段にかけて、豊洲新市場整備方針の策定、六六ページから六七ページの中段にかけて、技術会議報告書(その二)の内容、六七ページ中段からは、土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会、六八ページから六九ページにかけて、昨年九月に設置いたしました豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議、七〇ページでは、市場問題プロジェクトチーム、七一ページ上段から下段にかけて、市場のあり方戦略本部、七一ページ下段では、本年六月二十日にお示しした市場移転に関する基本方針の内容を記載してございます。
 また、七二ページから七三ページにかけましては、市場移転に関する関係局長会議の内容について記載しておりまして、七三ページでは、七月二十一日の会議で示されました豊洲市場への移転に関する基本スタンス、豊洲市場の開場に向けたスケジュールイメージ、豊洲市場用地の土壌汚染対策に係る無害化にかわる新たな方針をお示ししてございます。
 一枚おめくりいただき、七四ページは千客万来施設事業の概要でございます。
 七五ページから七六ページ中段にかけましては、豊洲市場移転支援について記載しております。
 豊洲移転サポート相談室の設置や、市場業者の円滑な移転をサポートするための移転支援策を実施しております。
 七六ページ中段から下段にかけましては、豊洲市場への移転延期に伴う補償について記載しております。
 本年一月に補償スキームの策定を公表し、移転延期の状況において市場業者等に生じている具体的な損失に対し、補償基準に基づき、公正、迅速かつ誠実な補償を行うこととしています。
 七七ページをごらんください。市場における財産管理事務でございます。
 市場施設につきましては、卸売業者、仲卸業者を初めとする市場業者に対しまして、売り場、事務室等の各種施設の使用許可をしております。使用許可状況につきましては、市場別の使用者数、許可件数、許可面積、許可冷蔵庫について、下の表にまとめておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 七八ページから八三ページにかけましては、市場施設及び設備の維持管理事務について記載しております。
 次に、八四ページから八七ページは、環境整備事務についてでございます。
 環境整備事務といたしましては、自動車排気ガス対策、廃棄物処理対策、衛生管理などに取り組んでおります。
 八八ページ上段は、福利厚生事業として、築地市場厚生会館について記載してございます。
 八八ページ中段から九〇ページにかけましては、業務の指導監督事務について記載してございます。
 中央卸売市場における取引業務の適正化を図り、生鮮食料品等の円滑な供給を確保するため、卸売業者、仲卸業者等の市場事業者に対して、取引業務の巡回調査、経理及び業務検査、経営改善等の事務を行っております。
 次に、九一ページをお開き願います。食の安全・安心確保への取り組みについて記載してございます。
 都では、各市場の都職員、卸売業者及び仲卸団体に安全・品質管理者を設置し、市場で取り扱われる生鮮食料品等の安全・安心の確保を図っております。
 また、食品に関する危機管理対応として、食品危害対策マニュアルを作成し、食の安全・安心を脅かす事態に対しての対応を図ることとしております。
 九二ページをお開き願います。九二ページからは、広報広聴への取組について記載してございます。
 都では、生鮮食料品等流通に関して、中央卸売市場の持つ機能や役割に対する理解と信用向上に努めるとともに、広く都民、消費者の声を把握し、食生活の安定や地域と共存する市場づくりに資することを目的として広報広聴活動に取り組んでおります。
 九六ページをお開きいただき、下段をごらん願います。豊洲市場の風評被害対策については、豊洲市場の移転、開場に向け、豊洲市場の実態を正しく伝えて誤解を解消するとともに、新しい市場についての機能を含めた魅力を積極的に発信してまいります。
 九七ページは、統計事務として、東京都中央卸売市場が取り扱う生鮮食料品等の取扱数量、取扱金額、平均卸売価格等について、ホームページへの記載、各種統計資料の作成等を行ってございます。
 九七ページ中段からは、地方卸売市場の事務について記載してございます。
 平成二十九年四月一日現在、都内では、水産三市場、青果五市場、花き四市場の計十二市場が地方卸売市場として設置されており、各市場の配置は下の図のとおりとなってございます。
 一ページおめくりいただき、九八ページは、地方卸売市場の現況、九九ページは、地方卸売市場指導監督事務について記載してございます。
 一〇〇ページからは、と畜事業について記載してございます。
 平成二十八年のと畜頭数は、一〇〇ページ中ほどの表に記載してありますとおり、年間で牛が八万九千四百六十七頭、豚が二十万二千六百六十七頭となっております。
 また、BSE対策、家畜伝染病の防疫対策、放射性物質対策について取り組みを記載してございます。
 一〇二ページをお開き願います。附属機関等の一覧表でございます。
 知事の附属機関といたしまして、東京都卸売市場審議会及び東京都中央卸売市場取引業務運営協議会が設置されております。
 それぞれの附属機関の活動状況につきましては、次の一〇三ページ、一〇四ページにそれぞれ記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 なお、一〇五ページ以降に業務状況関係の資料、市場年表等を参考資料としてまとめてございますので、ご参照願います。
 事務事業につきましては以上でございます。
 引き続き、お手元の資料2の経営状況説明書をごらんいただきたいと存じます。
 これは、東京食肉市場株式会社の経営状況を記載した資料でございまして、同社は、東京都監理団体指導監督要綱に基づき、その他報告を受ける団体に指定されております。
 この会社は、食肉の価格安定と流通の円滑化を図るために都が出資している会社で、市場の卸売業者として、家畜の荷受け、販売及び畜産加工品の販売の受託などの事業を行っております。
 内容につきましては、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で中央卸売市場の事業に関する説明を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○あぜ上委員 それでは、資料を四点お願いいたします。
 一点目は、中央卸売市場における市場別の業者数の推移。
 二点目が、中央卸売市場における取引方法別割合及び取引金額の推移。
 三点目が、卸売業者、仲卸業者の数の推移及び経営状況。
 四点目が、豊洲市場整備に係る当初事業費及び執行済額。
 以上です。

○伊藤委員長 ただいま、あぜ上委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。

○伊藤委員長 次に、第二回臨時会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○村松中央卸売市場長 平成二十九年第二回東京都議会臨時会に提出を予定しております案件につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の提出予定案件の概要の一ページをお開き願います。
 今回提出を予定しております案件は、平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算案でございまして、支出五十四億七千八百万円を計上しております。
 市場移転問題につきましては、昨年八月の移転延期決定以降、専門家会議や市場問題プロジェクトチームにおいて外部有識者による専門的見地から検証を行っていただいてまいりました。
 本年四月には、庁内の検討組織でございます市場のあり方戦略本部を設置し、そうした検証の成果を集約した上で、残された諸課題の総点検を行ってまいりました。
 こうした議論を踏まえて、六月二十日に、知事が基本的な考え方として基本方針を示し、これを受けて六月二十二日及び七月二十一日に市場移転に関する関係局長会議を開催し、行政として具体化に向けて課題を整理し、取り組むべき内容を取りまとめたところでございます。
 この経緯や内容につきましては、後ほど報告事項としてご説明いたしますが、関係局長会議では豊洲市場への移転を円滑に行うことを最優先事項とすることを申し合わせたところでございます。
 これを踏まえまして、今回の補正予算案は、豊洲市場への移転に向けた準備を早期に整えるとともに、築地の再開発に向けた検討を進めていくため編成したものでございます。
 本年六月二十日に公表いたしました市場移転に関する基本方針に基づきまして、六月二十二日及び七月二十一日に開催いたしました市場移転に関する関係局長会議で示された取り組みを実現するため、平成二十九年度に必要な経費を計上しております。
 内容につきましては、1、専門家会議の提言に基づく追加対策工事、2、開場に向けた移転準備に必要な経費、3、豊洲市場の使い勝手の向上に係る経費、4、築地の再開発に向けた検討に係る経費を計上しております。
 これによりまして、豊洲市場への円滑な移転を全力で進めるとともに、築地の再開発に向けた検討を着実に進めていくことといたします。
 以上をもちまして、平成二十九年第二回東京都議会臨時会に提出を予定しております案件の概要につきまして説明を終わらせていただきます。
 なお、詳細につきましては管理部長よりご説明させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○松永管理部長 それでは、提出を予定しております平成二十九年度補正予算案につきまして、お手元の配布資料に基づいてご説明申し上げます。
 資料3の平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算案の概要をごらんください。
 一ページをお開き願います。予算総括表でございます。
 中央卸売市場会計は、地方公営企業法の財務規定等が適用されておりますので、予算は収益的収支と資本的収支に分かれております。
 (1)、収益的収支は、市場の経常的な事業活動を経理するものでございます。
 市場事業収益につきましては、補正予定額はございません。
 市場事業費の補正予定額は二十五億二千二百万円で、既定予定額との合計は三百五十四億一千万円でございます。
 この結果、収益的収支は百三十四億四千百万円のマイナスとなります。
 中段(2)の資本的収支は、市場の建設改良事業等を経理するものでございます。
 市場資本的収入につきましては、補正予定額はございません。
 市場資本的支出の補正予定額は二十九億五千六百万円で、既定予定額との合計は百二十四億五百万円でございます。
 この結果、資本的収支は百二十四億三百万円のマイナスとなりますが、損益勘定留保資金その他により補填いたします。
 下段の(3)は、中央卸売市場会計の収入、支出の合計を記載してございます。
 既定予定額と補正予定額の合計で、収入合計は二百十九億七千百万円、支出合計は四百七十八億一千五百万円でございます。
 続きまして、二ページをお開き願います。事項別一覧表でございます。
 (1)の収益的収入につきましては、補正予定額はございません。
 次に(2)、収益的支出でございます。
 表の一番上の市場事業費でございますが、補正予定額は二十五億二千二百万円で、内訳を予算科目別にお示ししております。
 管理費の補正予定額は二十三億八千六百万円で、内容は、豊洲市場の開場に向けた移転準備等に要する費用でございます。
 生鮮食料品流通対策費の補正予定額は一億三千六百万円で、内容は、豊洲市場の広報PR事業及び築地の再開発に向けた検討等に要する費用でございます。
 三ページをお開き願います。(3)、資本的収入につきましては、補正予定額はございません。
 次に(4)、資本的支出でございます。
 表の一番上の市場資本的支出でございますが、補正予定額は二十九億五千六百万円で、内容は、豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議の提言に基づく追加対策工事等に要する建設改良費でございます。
 四ページをお開き願います。債務負担行為でございます。
 市場建設改良事業として、債務負担行為の期間を平成三十年度までとし、限度額十八億四百万円を追加いたしました。
 内容は、豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議の提言に基づく追加対策工事及び豊洲市場の使い勝手の向上に係る経費でございます。
 五ページをお開き願います。補正事項といたしまして、今回の補正予算に盛り込んだ内容につきまして、事項別にまとめてございます。
 まず、専門家会議の提言に基づく追加対策工事として、地下ピット内のガス濃度上昇を防止するための追加対策工事、地下水管理システムの機能強化策など、当年度予算三十億円、債務負担行為十一億円を計上しております。
 次に、開場に向けた移転準備に必要な経費として、引っ越し作業の再構築、事業者の店舗の造作工事や習熟訓練の本格化に向けた対応、車両入退場管理設備の稼働準備など、合わせて二十五億円を計上しております。
 次に、豊洲市場の使い勝手の向上に係る経費として、施設内スロープのカーブミラーの大型化、各街区駐車場棟ほかの便所整備工事など、当年度予算一千万円、債務負担行為七億円を計上しております。
 最後に、築地の再開発に向けた検討費用として二千万円を計上しており、都市整備局を中心に、まちづくりの観点から検討を進めてまいります。
 平成二十九年第二回東京都議会臨時会に提出を予定しております平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算案の概要の説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○伊藤委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永管理部長 私からは、お手元に配布しております資料4に従いまして、市場移転問題に関する経緯についてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、表紙をおめくりいただき、一ページをごらんください。資料4-1、平成二十九年第二回定例会以降の主な動きについてでございます。
 第二回定例会以降の主な動きについて、ご説明させていただきます。
 本年六月十一日、第六回豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議が再開され、地下ピットにおける水銀等ガス濃度上昇防止対策等が取りまとめられました。
 同月十五日には、第三回市場のあり方戦略本部、翌十六日には第四回市場のあり方戦略本部が開催されております。
 翌十七日には、小池知事が築地市場を訪問し、無害化達成の約束が守られていないことにつきまして、築地市場業者に陳謝いたしました。
 同月二十日には、市場移転に関する基本方針をお示ししてございます。
 同月二十二日には、市場移転に関する関係局長会議において、基本方針を踏まえて推進すべき事項を整理いたしました。
 また、同日、知事が築地市場業界団体と会談し、基本方針について説明の上、意見交換をしております。
 七月七日には、知事が農林水産大臣と会談し、基本方針や追加対策工事について説明の上、認可への協力を要請しております。
 二ページをお開きください。七月二十一日には、市場移転に関する関係局長会議において、関係各局における課題や進捗状況等を報告いたしました。
 同月二十八日には、第二十回新市場建設協議会において、市場移転に関する取り組み状況、今後の進め方につきまして、築地市場業界へ報告しております。
 八月四日には、第十一回市場問題プロジェクトチームが開催され、専門家会議が取りまとめた豊洲市場における対応策について、セカンドオピニオンとして検証が実施されております。
 同月十日には、東京都環境影響評価条例に基づく環境影響評価書の変更届を、環境局に提出いたしました。
 続きまして、三ページをごらんください。資料4-2、「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」についてでございます。
 専門家会議は、生鮮食料品等を扱う豊洲市場において、食の安全・安心を確保する観点から、改めて土壌汚染対策について専門家により検討を行うため設置いたしました。
 平田健正放送大学和歌山学習センター所長を座長とし、平成二十八年十月から本年六月まで会議を六回開催いたしました。
 専門家会議からは、地下ピット内での水銀等ガス濃度上昇防止対策、地下水管理システムの機能強化等が提言されております。
 四ページをお開きください。資料4-3、「市場問題プロジェクトチーム」についてでございます。
 市場問題プロジェクトチームは、築地市場の豊洲市場への移転及び市場のあり方に関し、豊洲市場の土壌汚染、施設及び事業に関する事項等について検討し、その結果を知事に報告するため、設置いたしました。
 小島敏郎東京都専門委員を座長とし、豊洲市場の施設の安全性、機能、事業継続性、液状化対策、土壌汚染対策、築地市場の補修等について検討しております。平成二十八年九月から本年八月まで会議を十一回開催し、第一次報告書が本年六月、知事に手交されております。
 また、第二次報告書については、本年八月に知事に提出され、市場問題プロジェクトチームは廃止されております。
 続きまして、五ページをごらんください。資料4-4、「市場のあり方戦略本部」についてでございます。
 市場のあり方戦略本部は、専門家会議や市場問題PTにおける検証の成果を集約した上で、市場の将来的なあり方など、残された諸課題を含めた総点検を行い、ロードマップにおける知事の総合的な判断の材料を整えるための庁内検討組織として設置いたしました。
 中西副知事を本部長とし、都民の理解と納得、豊洲、築地市場の課題、市場の将来的なあり方といった三つのテーマで総点検を行っております。
 本年四月から六月まで会議を四回開催し、第三回会議では、市場のあり方、十一市場全体で見た市場運営のあり方の検証、中央卸売市場会計の持続可能性の検証をしております。
 第四回会議では無害化の議論の整理、安全・安心確保に向けた取り組みといった豊洲市場の課題への対応策、築地改修案などについて議論、検証いたしました。
 六ページをお開きください。資料4-5、平成二十九年六月二十日発表の「基本方針」についてでございます。
 豊洲市場の状況、課題、築地市場の状況、課題とともに、築地再開発、豊洲市場の機能強化、東京都の信頼回復のための行動から成る三つの基本方針を示しております。
 一つ目は、築地市場を五年後を目途に再開発する、環状二号線は五輪前に開通させ、当面五輪用のデポとして活用、その後、食のテーマパーク機能を有する新たな場として東京を牽引する一大拠点とすることとしております。
 二つ目は、豊洲市場は、冷凍冷蔵、物流、加工等、機能を強化し、将来にわたる総合物流拠点とすることとしております。
 三つ目は、築地の再開発及び豊洲市場利用の具体案を、事業者及び都民とのオープンな場を設け、広く情報公開しながら検討いたします。東京都は業者の皆様、都民の皆様からの失った信頼を回復するよう徹底的に努力することとしています。
 続きまして、七ページをごらんください。資料4-6、平成二十九年六月二十二日開催の市場移転に関する関係局長会議についてでございます。
 知事、全副知事、九局の関係局長をメンバーとし、基本方針を踏まえて推進すべき事項を整理いたしました。
 一つ目は、築地市場の豊洲市場への早期移転の円滑な実施、二つ目は、豊洲地区のにぎわい創出に向けた取り組み、三つ目は、環状二号線の五輪前の開通に向けた取り組み、四つ目は、築地市場跡地のオリ・パラ輸送拠点としての整備に向けた調整、五つ目は、築地の再開発に向けた検討、六つ目は、豊洲市場移転、築地再開発全体の財政収支の観点からの検討としております。
 続きまして、八ページをお開きください。資料4-7、平成二十九年七月二十一日開催の市場移転に関する関係局長会議についてでございます。
 六月二十二日の市場移転に関する関係局長会議における知事の指示内容といたしまして、豊洲市場への早期移転に全力で取り組むこと、オリンピック・パラリンピックに向けた環状二号線や輸送拠点整備について関係機関との調整を進めること、築地のロケーションを最大限に生かした再開発に向けて夢のある姿を導き出すこととしております。
 豊洲市場への移転に関する基本スタンスといたしまして、豊洲市場につきましては、早期移転を円滑に行うことを最優先事項としております。
 また、豊洲市場は、継続的に中央卸売市場として運営していくとともに、日本の中核市場として育ててまいります。
 移転後は千客万来施設も含め、市場業者の方や地元の皆様とともに、豊洲地区のにぎわいを創出してまいります。
 築地再開発につきましては、築地エリアが有する食文化、浜離宮、水辺といったポテンシャルを生かして、多様な観点からまちづくりを検討し、経済合理性を確保しつつ民間主導で進めてまいります。
 今後、幅広く都民や民間からのアイデアを募集するとともに、豊洲へ移転した後の状況も踏まえながら、ステップを踏んで検討してまいります。
 議題となりました三つの事項をご説明いたします。
 初めに、築地市場の豊洲市場への早期移転の円滑な実施についてでございます。
 豊洲市場の開場に向けたスケジュールのイメージを示しております。
 専門家会議で示された提言の内容を踏まえ、環境局に変更届を提出し、その後、環境影響評価審議会が開催されます。
 また、補正予算を都議会に諮り、契約手続を経まして、追加対策工事を実施するとともに、農林水産大臣への認可手続も進めてまいります。
 こうした一連の手続を重ね、平成三十年の春から秋を目途として、豊洲市場への移転に向けた環境が整うとしております。移転時期については、業界団体と調整の上、決定いたします。
 無害化への対応につきましては、平成二十二年の都議会における付帯決議により、無害化イコール環境基準以下を約束いたしましたが、第九回地下水モニタリングの結果、七十二カ所で環境基準値を超過いたしました。
 専門家会議では、地下ピット対策や地下水管理システムの機能強化といった対策を提言しております。これにより、盛り土があれば果たされるはずだった機能を確保するとともに、汚染地下水を徐々に回収し、地下水汚染を徐々に浄化いたしますが、早期に環境基準以下を目指すことは難しいとの見解が示されております。
 こうした状況から、豊洲市場用地の土壌汚染対策に係る無害化にかわる新たな方針を定めております。
 具体的には、環境基準を達成できていない現状を真摯に受けとめ、その反省を踏まえた上で、安全で安心な市場の実現に向け、専門的、科学的で妥当な対策を講ずること、追加対策工事の着実な実施により、地上の安全に万全を期すこと、地下水管理システムの適切な運用により、地下水位を管理するとともに、同システムの揚水機能を発揮し、中長期的な水質の改善を図ること、専門家会議の助言に基づき、地上部の大気や地下水の水質を測定し、正確な情報発信を通じて、都民や事業者の理解と安心につなげていくことといった取り組みを進めてまいります。
 一〇ページをお開きください。追加対策工事の実施につきましては、補正予算成立後、速やかに契約手続に入り、契約締結後の工事期間は約六カ月としております。工事完了時には、専門家会議による確認を実施することとしております。
 農林水産大臣の認可申請につきましては、追加対策工事等の進捗を踏まえ、円滑に認可が得られるよう調整を進めてまいります。
 施設の使い勝手向上策につきましては、六街区のターレスロープや車両出入り口のカーブの改善、豊洲市場への交通アクセスの向上について検討、調整を進めてまいります。
 豊洲市場の風評被害払拭に向けた取り組みにつきましては、豊洲市場への移転、開場に向け、豊洲市場の実態を正しく伝えて誤解を解消するとともに、新しい市場としての機能を含めた魅力を積極的に発信してまいります。
 具体的には、豊洲市場を多くの人に直接見ていただくことや、豊洲市場に関するデータをフルオープンにすることに加え、産地から消費者まで対象別に効果的なPRを実施してまいります。
 豊洲地区のにぎわい創出に向けた取り組みにつきましては、千客万来施設は、豊洲ならではの活気やにぎわいを生み出す、豊洲市場にとって必要な施設であり、施設の整備に向けて、事業者との調整を精力的に進めてまいります。
 江東区が管理する豊洲ぐるり公園と一体的に屋上緑化広場を開放するなど、にぎわい創出に向けてさまざまな取り組みを検討してまいります。
 続きまして、一一ページをごらんください。東京二〇二〇大会に向けた準備の推進についてでございます。
 築地市場跡地の東京二〇二〇大会に向けた整備スケジュールのイメージを記載してございます。
 築地市場の解体工事は、豊洲市場への移転完了後速やかに着手し、環状二号線エリアの解体を優先して実施してまいります。
 環状二号線地上部道路、大会輸送拠点工事につきましては、土壌汚染調査や協議を行った後、解体工事との調整を図りながら、平成三十二年三月の完成に向けて工事を進めてまいります。工事完了後は、東京二〇二〇大会に向けた機能検証をしてまいります。
 次に、築地の再開発に向けた検討についてでございます。
 築地市場の跡地につきましては、市場会計の持続可能性を担保するため、経済合理性を確保しながら、民間主導により、再開発する方向で検討を進めてまいります。
 また、将来、築地に戻ることを希望する仲卸業者に応えるための方策に関する検討を、豊洲市場移転後の状況を踏まえながら行ってまいります。
 築地のロケーションを最大限に生かすため、場外市場や浜離宮などの周辺環境を含めた一体的な活用など、魅力ある築地の将来像を検討するとともに、都民から広くアイデアを募り、民間の知恵やノウハウを活用しながら、豊洲市場の千客万来施設事業との整合を図りつつ、開発コンセプト等を具体化してまいります。
 次に、豊洲市場移転、築地再開発全体の財政収支の観点からの検討についてでございます。
 市場会計が長期にわたり事業継続性を確保できるよう、財政面からの精査を進めることとしております。
 一二ページをお開きください。資料4-8、「豊洲市場に関わる環境影響評価書の変更届」についてでございます。
 豊洲新市場建設事業に係る環境影響評価につきまして、本年八月十日、環境局に環境影響評価書の変更届を提出いたしました。
 経緯といたしまして、平成二十三年七月、建物下に盛り土を行うことが前提となる環境影響評価書を提出しておりますが、平成二十八年九月、専門家会議を設置し、盛り土がない状態での必要な対策の検討が開始されております。
 本年六月には、専門家会議で追加対策案を取りまとめていただき、環境局に変更届を提出しております。
 変更届の主な内容とポイントといたしまして、事業計画の変更につきましては、土壌汚染対策計画において、建物下に盛り土をするという計画から、今回の専門家会議を踏まえた盛り土にかわる対策に内容を変更しております。
 施工計画につきましては、追加対策工事による工事用車両台数、工事工程や工事内容を変更しております。
 事業計画の変更に伴う環境への影響につきましては、水質汚濁、土壌汚染、廃棄物の項目を改めて予測、評価いたしました。
 資料4の説明は以上でございます。
 あわせて、資料4の別紙1といたしまして、基本方針が示されました平成二十九年六月二十日の知事記者会見資料、別紙2といたしまして、平成二十九年七月二十一日の市場移転に関する関係局長会議資料を添付しておりますので、ご参照いただければと存じます。
 報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言願います。

○尾崎委員 十五点の資料をお願いしたいと思います。
 一、市場にかかわる懇談会及び協議会等の開催状況。
 二、七月二十八日開催の新市場建設協議会の議事録。
 三、市場関係者への説明会開催状況、配布した資料。
 四、各街区の地下ピット内の換気と強制排水の実施状況。
 五、地下水管理システムによる排水量、費用金額。
 六、地下水管理システムの揚水井戸の目詰まり発見の経過と対処の実施状況。
 七、築地市場跡地を東京五輪の輸送拠点として整備することになった経過がわかるもの、これは六月二十日以降のものでお願いします。
 八、市場関係者の補償実績と相談件数。
 九、築地市場と豊洲新市場での使用料、駐車料金などの対比表。
 十、市場問題に関する知事ブリーフィング資料。
 十一、市場移転問題についての基本方針に至る検討内容と検討経過がわかるもの。
 十二、盛り土のない地下空間の安全対策として打ち出されたコンクリートの打設などの対策が安全といえる根拠及び検証データ。
 十三、築地を守るとする具体的な根拠とそのことがわかる資料。
 十四、小池知事と農水大臣との面談内容の記録。
 十五、盛り土なし発見以降の都と農水省のやりとりの記録。
 以上、お願いいたします。

○山崎委員 本年の平成二十九年六月二十日に小池知事が記者会見で発表した、基本方針の決定に至る文書。
 もう一つ、豊洲市場移転延期に伴って平成二十八年十一月七日から今日まで追加的に要した経費または見込み額をお願いいたします。

○伊藤委員長 ただいま山崎副委員長、尾崎理事から資料要求がありました。
 先ほど理事会の中でも、次の質疑日程が差し迫っていることを鑑みて、ご協力願いますということをお願い申し上げましたので、あわせてその点については、とりわけて尾崎理事からの要求資料が多かったものですから、ご検討を願いたいと思いますが、この場におきましては、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
   午後一時五十四分休憩

   午後八時二十四分開議

○伊藤委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後八時二十五分散会

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