経済・港湾委員会速記録第二号

平成二十九年三月三日(金曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長柴崎 幹男君
副委員長伊藤こういち君
副委員長菅野 弘一君
理事中山ひろゆき君
理事尾崎あや子君
理事山崎 一輝君
栗林のり子君
島田 幸成君
上野 和彦君
島崎 義司君
鈴木あきまさ君
かち佳代子君
宇田川聡史君
三宅 茂樹君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長藤田 裕司君
次長片山  謙君
総務部長寺崎 久明君
産業企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務青山 忠幸君
商工部長野間 達也君
金融部長山巻  毅君
金融支援担当部長西川 泰永君
観光部長坂本 雅彦君
観光振興担当部長浦崎 秀行君
農林水産部長藤田  聡君
安全安心・地産地消推進担当部長武田 直克君
雇用就業部長貫井 彩霧君
事業推進担当部長小金井 毅君
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長澤   章君
管理部長松永 哲郎君
港湾局局長斎藤 真人君
技監小野 恭一君
総務部長古谷ひろみ君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務中村 昌明君
調整担当部長矢部 信栄君
港湾経営部長松川 桂子君
港湾振興担当部長蔵居  淳君
臨海開発部長篠原 敏幸君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務山岡 達也君
営業担当部長塩田 孝一君
港湾整備部長原   浩君
計画調整担当部長竹村 淳一君
離島港湾部長小林 英樹君
島しょ・小笠原空港整備担当部長神山 智行君
労働委員会事務局局長土渕  裕君

本日の会議に付した事件
港湾局関係
契約議案の調査
・第七十号議案  平成二十八年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)駐車場等用地建設工事請負契約
・第七十一号議案 平成二十八年度新砂水門(再整備)建設工事(その四)請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第八十三号議案 平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出 港湾局所管分
産業労働局関係
付託議案の審査(質疑)
・第四十八号議案 東京都イノベーション創出基金条例
・第八十三号議案 平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為 産業労働局所管分
付託議案の審査(決定)
・第四十八号議案 東京都イノベーション創出基金条例
・第八十三号議案 平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為 経済・港湾委員会所管分

○柴崎委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、委員の所属変更について申し上げます。
 去る二月二十八日の本会議におきまして、新たに栗林のり子議員が都市整備委員会から本委員会に所属変更になった旨、許可されました。
 この際、新任の委員をご紹介いたします。栗林のり子委員でございます。

○栗林委員 よろしくお願いいたします。

○柴崎委員長 紹介は終わりました。
 次に、議席について申し上げます。議席はただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○柴崎委員長 次に、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成二十九年三月二日
東京都議会議長 川井しげお
経済・港湾委員長 柴崎 幹男殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第七十号議案  平成二十八年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)駐車場等用地建設工事請負契約
 第七十一号議案 平成二十八年度新砂水門(再整備)建設工事(その四)請負契約
2 提出期限 平成二十九年三月三日(金)

○柴崎委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、港湾局及び産業労働局関係の中途議決にかかわる付託議案の審査並びに港湾局関係の契約議案の調査を行います。
 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第七十号議案及び第七十一号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑はいずれも終了いたしました。
 この際、本案に対して意見のある方は発言を願います。

○かち委員 では、第七十号議案、平成二十八年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)駐車場等用地建設工事請負契約について意見を述べます。
 本件は、青海ふ頭に世界最大級の大型客船ふ頭整備の一環で、岸壁(-(マイナス十一・五m)駐車場等用地建設工事を施行するための工事請負契約であります。予定価格四十九億四千五百万余円で、落札率は九八・四九%、一般競争入札で一者JVであります。
 既に、これまで、この大型客船ふ頭整備に伴う設計から、それに関連する工事契約だけで五十億円近くを費やし、今回の工事請負契約で四十九億余円となっています。この後、ターミナル建設を初めとした連絡通路の残部分など、さまざまな工事が予定されています。
 そもそも、不要不急の豪華客船ふ頭の整備には反対の立場でありますが、今なお全体の概算も示さず、周辺の建設整備だけが着々と進められていき、一体、総額幾らになるのかもわからない、このような計画推進は認められません。よって、本契約案件には反対でありますことを述べて意見とします。
 以上。

○柴崎委員長 発言は終わりました。
 お諮りいたします。
 本案につきましては、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○柴崎委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第八十三号議案、平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、港湾局所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。

○柴崎委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第四十八号議案及び第八十三号議案、平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、産業労働局所管分を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○尾崎委員 第四十八号議案、東京都イノベーション創出基金条例について伺います。
 具体的な基金の活用などについてわからない点があるので、そこを中心にお聞きしたいと思います。
 東京都イノベーション創出基金条例案では、東京のさらなる成長に向けたイノベーションの創出に資する事業に要する資金に充てるとなっています。そのため、具体的にどの事業に基金を充てるのかについて、条例上は定めていません。中小企業支援だけでなく、何にでも使えるように思いますが、いかがですか。

○寺崎総務部長 本委員会に提出しております東京都イノベーション創出基金は、地方自治法第二百四十一条第一項に基づき設置する特定目的基金でございます。基金の充当に当たりましては、条例案に規定する設置目的に合致する事業について、来年度以降、予算編成の中で個別に決定されるものでございます。

○尾崎委員 東京のさらなる成長に向けたイノベーションの創出とは、どのように定義されているのですか。

○寺崎総務部長 条例案第一条におきまして、東京のさらなる成長に向けたイノベーションの創出に資する事業に要する資金に充てるため、地方自治法第二百四十一条第一項の規定に基づき、東京都イノベーション基金を設置するとの設置目的を規定しているところでございます。

○尾崎委員 私が今聞いたのは、東京のさらなる成長に向けたイノベーションの創出とは、どのように定義されているのかって聞いたのですが、どうもご答弁がすれ違っているように思います。
 基金ができた場合は、どの事業に基金を充てるのかは、どのように決定されてくるのでしょうか。

○寺崎総務部長 本基金が充当される事業につきましては、来年度以降の予算編成の中で個別に決定されるものでございます。

○尾崎委員 都として、今後の予算提案に当たって、例えば国際金融都市の実現、かつての新銀行東京への出資などについて、この基金が充てられないかなど、何を根拠に判断されることになりますか。

○寺崎総務部長 本基金は、東京のさらなる成長に向けたイノベーションの創出に資する事業に要する資金に充てることを目的とするものでございまして、繰り返しでございますが、本基金が充当される事業につきましては、来年度以降の予算編成の中で個別に決定されるものでございます。

○尾崎委員 ただいまのご答弁ですと、東京のさらなる成長に向けたイノベーションの創出に資する事業だと判断すれば、何にでも使うことができる、歯どめがないということになってしまいます。
 産労局の補正予算で基金がつくられた理由を伺います。

○寺崎総務部長 本基金は、都の平成二十八年度最終補正予算編成において、不用額の精査などにより生じた財源を活用し、今後の財政需要に備えるために積み立てられる基金の一つでございます。
 中小企業の成長支援やベンチャー企業支援を所管する産業労働局の、平成二十八年度一般会計補正予算案に計上しているものでございます。

○尾崎委員 今のご答弁聞いても、なぜ産労局の補正予算なのか、はっきりかみ合っているようなご答弁には受け取れません。
 基金の造成、取り崩しはどのように進んでいくのでしょうか。

○寺崎総務部長 本委員会にご提出をしております条例案及び補正予算案について、本定例会において可決をいただければ速やかに基金を設置いたします。
 本基金の取り崩しは、充当する事業実施に要した金額を一般会計等に繰り入れることによって行われます。

○尾崎委員 なかなか質問にずばっとかみ合うご答弁がないので、改めて伺いたいと思いますが、補正予算説明書では、中小企業対策の技術支援の中に計上されていますが、このことによって、基金の使途はどのような制約を受けますか。

○寺崎総務部長 東京都イノベーション創出基金に関する歳出については、基金の設置のため、中小企業の成長支援やベンチャー企業支援を所管する産業労働局の平成二十八年度一般会計補正予算案に計上しているものでございます。
 基金の充当に当たっては、条例案に規定する設置目的に合致する事業について、来年度以降の予算編成の中で個別に決定されるものでございます。

○尾崎委員 知りたいことを質問してもなかなか明確な答弁がありません。
 条例案の中に、中小企業支援という文言がないんです。今も幾つか質問をしてきましたけれども、産労局の予算で計上されているということはわかりますけれども、今後については、予算編成の中で決定されるということを、繰り返しの答弁になっています。
 イノベーションについては反対するものではありません。しかし、産労局の補正予算で基金がつくられるものですから、都内の中小企業が事業を継続し、発展のために、この基金を活用できるようにすることを強く求めて質問を終わります。

○柴崎委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑はいずれも終了いたしました。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○柴崎委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第四十八号議案及び第八十三号議案、平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、経済・港湾委員会所管分を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第四十八号議案及び第八十三号議案、平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、経済・港湾委員会所管分を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○柴崎委員長 異議なしと認めます。よって、第四十八号議案及び第八十三号議案、平成二十八年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、債務負担行為、経済・港湾委員会所管分は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十五分散会

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