経済・港湾委員会速記録第九号

平成二十八年九月二十七日(火曜日)
第十五委員会室
午後二時二十二分開議
出席委員 十三名
委員長島崎 義司君
副委員長小林 健二君
副委員長清水 孝治君
理事あさの克彦君
理事田中たけし君
理事かち佳代子君
松田やすまさ君
尾崎あや子君
大松あきら君
木内 良明君
三宅 正彦君
石毛しげる君
三宅 茂樹君

欠席委員 一名

出席説明員
産業労働局局長藤田 裕司君
次長村松 明典君
総務部長寺崎 久明君
産業企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務青山 忠幸君
商工部長野間 達也君
金融部長山巻  毅君
金融支援担当部長西川 泰永君
観光部長坂本 雅彦君
観光振興担当部長浦崎 秀行君
農林水産部長藤田  聡君
安全安心・地産地消推進担当部長武田 直克君
雇用就業部長貫井 彩霧君
事業推進担当部長小金井 毅君
中央卸売市場市場長岸本 良一君
次長澤   章君
管理部長野口 一紀君
事業部長白川  敦君
新市場整備部長飯田 一哉君
渉外調整担当部長有金 浩一君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務金子 光博君
財政調整担当部長長嶺 浩子君
移転支援担当部長長田  稔君
新市場事業推進担当部長櫻庭 裕志君
移転調整担当部長赤木 宏行君
新市場整備技術担当部長福田  至君
基盤整備担当部長村井 良輔君
施設整備担当部長佐藤 千佳君
港湾局局長斎藤 真人君
技監小野 恭一君
総務部長古谷ひろみ君
企画担当部長オリンピック・ パラリンピック調整担当部長兼務中村 昌明君
調整担当部長矢部 信栄君
港湾経営部長松川 桂子君
港湾振興担当部長蔵居  淳君
臨海開発部長篠原 敏幸君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務山岡 達也君
営業担当部長塩田 孝一君
港湾整備部長原   浩君
計画調整担当部長角  浩美君
離島港湾部長小林 英樹君
島しょ・小笠原空港整備担当部長神山 智行君

本日の会議に付した事件
港湾局関係
報告事項(説明)
・私債権の放棄について
産業労働局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・東京国際フォーラム(二十八)改修工事請負契約
・東京国際フォーラム(二十八)空調設備改修工事請負契約
・東京国際フォーラム(二十八)電気設備改修工事請負契約
報告事項(説明)
・私債権の放棄について
・平成二十七年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価について
・第二期中期目標期間地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価について
・地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター第二期中期目標期間事業報告について
中央卸売市場関係
報告事項(説明)
・豊洲市場への移転の延期及び豊洲市場建物下の盛土について
・「東京都卸売市場整備基本方針(答申)」について
・築地市場(二十八)青果部卸売場仲卸売場棟解体工事
・築地市場(二十八)水産物部本館及び卸売場棟解体工事
・築地市場(二十八)水産物部仲卸売場棟解体工事
・豊洲市場地下ピット内の水質調査及び空気測定の結果について

○島崎委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、議席についてお諮りいたします。
 本委員会室における議席につきましては、お手元配布の議席表案のとおりといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○島崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○島崎委員長 次に、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、産業労働局関係の第三回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに中央卸売市場、港湾局及び産業労働局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、提出予定案件及び報告事項につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いますので、ご了承願います。
 次に、先般の人事異動に伴い、労働委員会事務局長に土渕裕君が就任いたしました。
 土渕事務局長より挨拶があります。

○土渕労働委員会事務局長 去る七月一日付で労働委員会事務局長を拝命いたしました土渕裕でございます。
 微力ではございますが、集団的労使紛争の迅速的確な解決という労働委員会の使命を果たすべく、全力を尽くしてまいりたいと存じます。
 島崎委員長を初め委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

○島崎委員長 挨拶は終わりました。

○島崎委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、港湾局長に斎藤真人君が就任いたしました。
 また、幹部職員の交代がありましたので、斎藤局長より挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○斎藤港湾局長 港湾局長の斎藤真人でございます。
 島崎委員長を初め各委員の皆様方には、港湾局の事務事業につきまして、日ごろから特段のご配慮を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも、事務事業の執行に当たりましては、一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、去る七月一日付及び九月二十一日付で当局の幹部職員に異動がありましたので、ご紹介させていただきます。
 技監の小野恭一でございます。港湾振興担当部長の蔵居淳でございます。臨海開発部長の篠原敏幸でございます。開発調整担当部長でオリンピック・パラリンピック施設整備担当部長を兼務しております山岡達也でございます。営業担当部長の塩田孝一でございます。港湾整備部長の原浩でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○島崎委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○島崎委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○古谷総務部長 東京都債権管理条例第十三条に基づき、港湾局が平成二十七年度に実施した私債権の放棄についてご報告いたします。
 恐れ入りますが、お手元の資料1、私債権の放棄についてをごらん願います。
 一ページから四ページにかけて記載しておりますが、四ページをお開きください。平成二十七年度に放棄しました私債権は五十八件でございまして、金額は表の下段、港湾局合計欄にございますように、四百六十三万四千九百七十五円でございます。
 債権の内容でございますが、一ページにお戻りください。表の番号1、行政財産不正使用損害金につきましては、係留施設への船舶の不法係留による不正使用損害金でございまして、平成十年度に発生したものでございます。
 次に、番号2から二ページの番号13までの電気料金等の分担金につきましては、荷役連絡所等の港湾施設の使用に伴う電気料金等の分担金でございまして、平成十三年度、十四年度及び十七年度に発生したものでございます。
 次に、番号14から四ページ、番号53までの電気料金等の延滞金につきましては、電気料金等の納期限後納付に係る延滞金でございまして、平成十二年度から平成十六年度までに発生したものでございます。
 次に、番号54から番号58、営造物損壊に係る損害賠償金につきましては、臨港道路におけるトンネル防護ゲート全壊等事故に関する損害賠償金でございまして、平成十七年度に発生したものでございます。
 これら債権につきまして、債務者に対し、催告や各種調査など回収に向けて鋭意努力を重ねてまいりましたが、実質的に回収不能となったものでございます。
 また、これら債権は、消滅時効に係る時効期間が経過しておりますとともに、債務者についても所在不明等の状態で、時効の援用の確認を得ることができないため、平成二十八年三月に債権放棄を実施したところでございます。
 以上で、私債権放棄についてのご説明を終わらせていただきます。

○島崎委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○島崎委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で港湾局関係を終わります。

○島崎委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、産業労働局長に藤田裕司君が就任いたしました。
 また、幹部職員の交代がありましたので、藤田局長より挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○藤田産業労働局長 去る七月一日付で産業労働局長に就任いたしました藤田裕司でございます。
 島崎委員長を初め各委員の皆様のご指導、ご鞭撻を賜りまして、微力ではございますが、産業労働行政の一層の推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 引き続きまして、同じく七月一日付人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
 次長の村松明典でございます。総務部長の寺崎久明でございます。商工部長の野間達也でございます。農林水産部長の藤田聡でございます。雇用就業部長の貫井彩霧でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○島崎委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○島崎委員長 次に、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○藤田産業労働局長 平成二十八年第三回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、工事請負契約議案三件でございます。
 その内容は、東京国際フォーラムにおける改修工事、空調設備改修工事及び電気設備改修工事でございまして、東京国際フォーラムが竣工後二十年を経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じておりますことから、それぞれ改修工事を行うものでございます。
 以上で第三回定例会提出予定案件の概要説明を終わらせていただきます。
 なお、これらの詳細につきましては、総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○寺崎総務部長 今回提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料1、工事請負契約議案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりいただき、件名表をごらんください。
 今回提出を予定しておりますのは、東京国際フォーラムにおける改修工事、空調設備改修工事及び電気設備改修工事の三件でございます。
 東京国際フォーラムは、平成八年五月の竣工後二十年が経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じております。こうした状況に対応することを目的として、それぞれ改修工事を行うものです。
 一ページをごらんください。東京国際フォーラム(二十八)改修工事の契約の相手方は戸田・小沢組建設共同企業体、契約金額は八億五千三百二十万円、工期は平成三十年三月三十日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 次に、資料二ページをごらんください。東京国際フォーラム(二十八)空調設備改修工事の契約の相手方は高砂・ダイダン・サンプラ建設共同企業体、契約金額は二十二億四千二百四十一万一千五百六十円、工期は平成三十一年三月二十五日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 次に、三ページをごらんください。東京国際フォーラム(二十八)電気設備改修工事の契約の相手方は、きんでん・サンワ・三栄建設共同企業体、契約金額は九億九千三百六十万円、工期は平成三十一年三月二十五日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 以上、三件につきまして、次のページに案内図及び配置図をお示ししてございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 以上で第三回定例会に提出を予定しております案件の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○島崎委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○島崎委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○島崎委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○寺崎総務部長 お手元の資料2、私債権の放棄についてをごらんください。
 東京都債権管理条例第十三条に基づき、産業労働局が平成二十七年度に実施した私債権の放棄についてご報告させていただきます。
 平成二十七年度に放棄した私債権は、番号1から13、中小企業施設改善資金貸付金十三件、裏面をおめくりいただきまして、番号14から21、中小企業設備近代化資金貸付金八件、合計二十一件で、五千六百二十一万一千二百二十七円でございます。
 初めに、中小企業施設改善資金貸付金ですが、中小企業者が工場や店舗、機械類等の設備改善を行うために必要な資金を都が直接貸し付けたもので、昭和三十六年度から昭和四十九年度の貸し付けで債務の履行が滞っているものでございます。
 次に、中小企業設備近代化資金貸付金ですが、都が国から資金の半分の拠出を受け、中小企業者に対し、老朽化設備の更新等に必要な資金を貸し付けしたもので、昭和四十七年度から平成三年度の貸し付けで債務の履行が滞っているものでございます。
 これらの債権は、消滅時効に係る時効期間が経過しておりますとともに、債務者、連帯保証人及びそれぞれの相続人に対しまして、督促など回収に向けて鋭意努力を重ねてまいりましたが、実質的に回収不能となったものでございます。
 具体的には、債務者が職権解散等により営業の実態がないもので、連帯保証人がいる場合には連帯保証人やその相続人について、消滅時効の援用の確認を得ている、破産免責となっている、相続放棄の状態にある、または行方不明により援用の確認を得ることができないもの、また、債務者から援用の確認を得ているが、連帯保証人やその相続人が行方不明により援用の確認を得ることができない、あるいは相続放棄の状態にあるものなどでございます。
 こうしたことを踏まえて、平成二十八年三月に債権の放棄を実施したところでございます。
 以上で、債権の放棄についてのご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○野間商工部長 平成二十七年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの業務実績評価外二件についてご報告申し上げます。
 今回ご報告いたしますのは、平成二十七年度の単年度の業務実績評価、平成二十三年度から平成二十七年度までの第二期中期目標期間の業務実績評価及び産業技術研究センターから提出された事業報告でございます。第二期中期目標期間実績評価、これにつきましては、この事業報告をもとに行ったものでございます。
 まず、平成二十七年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの業務実績評価につきましてご報告申し上げます。
 お手元の資料3をごらんいただきたいと思います。
 産業技術研究センターの実績評価につきましては、1、評価制度の概要、2、評価方針と手順にございますように、外部有識者で構成される評価委員会が、中期計画の進行状況などにつきまして、法人に対しヒアリング等を行い、実施することとなってございます。
 評価の結果についてでございますが、3、評価委員会における評価結果の概要をごらんください。
 (1)の項目別評価は、依頼試験など計二十四項目につきまして、事業の進捗状況、成果を五段階で評価いたしました。
 年度計画を大幅に上回って実施の評定Sとされたものが依頼試験、機器利用など九項目、年度計画を上回って実施の評定Aが技術相談、高度分析開発セクターなど十項目、年度計画をおおむね順調に実施の評定Bが公社等との連携支援、産学公コーディネートなど五項目となってございます。評定Cと評定Dはございません。
 二ページ目をお開きください。(2)、全体評価でございます。
 ア、総評でございますが、中期計画の達成に向け、業務全体がすぐれた進捗状況にあるとされており、サービスの充実等に積極的に取り組んだ結果、技術相談で過去最高の実績を上げ、成長産業分野への取り組みとして、ロボット産業への参入支援事業を開始したことなどが評価されてございます。
 また、イ、中小企業への技術支援・研究開発及び法人の業務運営等についてでは、法人が行う業務と組織運営について項目ごとの評価を記載してございます。
 今後、より効率的、効果的な法人運営が図られるよう活用してまいります。
 詳細は、お手元の資料4をごらんいただきたいと存じます。
 続きまして、第二期中期目標期間地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの業務実績評価につきましてご報告を申し上げます。
 お手元の資料5をごらんください。
 産業技術研究センターの第二期中期目標期間は、平成二十三年度から平成二十七年度までの五年間と定めておりました。
 1、評価制度の概要、2、評価方針と手順につきましては、中期計画の達成状況を確認すること、法人の業務運営の改善、向上に資することなどを評価の基本とし、法人に対してヒアリング等を実施いたしました。
 評価の結果についてでございますが、3、評価委員会における評価結果の概要をごらんください。
 (1)の項目別評価は、依頼試験など計二十四項目につきまして、中期計画の達成状況、成果を五段階で評価いたしました。
 中期目標の達成状況が極めて良好の評定Sとされたものが依頼試験、機器利用など八項目、中期目標の達成状況が良好の評定Aが技術相談、高度分析開発セクターなど十項目、中期目標の達成状況がおおむね良好の評定Bが公社等との連携支援、特許出願・使用許諾など六項目となってございます。評定Cと評定Dはございません。
 二ページ目をお開きください。(2)、全体評価でございます。
 ア、総評でございますが、中期計画の実施状況から見て、業務全体がすぐれた達成状況にあるとされており、技術相談や依頼試験などで中期計画を大幅に上回る実績を上げたことや、中小企業の海外展開を支援した広域首都圏輸出製品技術支援センター、MTEPの取り組みなどが評価されております。
 また、イ、第三期の事業運営に向けての要望では、今後も中小企業のニーズや技術動向を踏まえるとともに、支援体制の整備や利用者サービスの向上により、柔軟かつ機動的な業務運営の継続を期待するといった要望が出されております。
 詳細は、お手元の資料6をごらんいただきたいと存じます。
 続きまして、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの第二期中期目標期間事業報告についてご報告申し上げます。
 この事業報告につきましては、中期目標の期間が終了いたしました際に、産業技術研究センターが事業報告書を作成し、知事に提出いたしますとともに、当委員会に報告するものでございます。
 お手元の資料7の事業報告書が、第二期中期目標において定めてございます項目ごとに、平成二十三年度から平成二十七年度までの五年間における産業技術研究センターの業務実績を取りまとめたものでございます。
 以上をもちまして、産業技術研究センターの平成二十七年度業務実績評価、第二期中期目標期間業務実績評価及び第二期中期目標期間事業報告に関する報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○島崎委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○尾崎委員 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価について。
 一つは、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの収入及び支出の推移について。
 二番目は、役職員数の推移について。
 三番目、研究員の採用、応募状況の推移について。
 最後になりますが、依頼試験、機器利用の区市町村別利用状況について資料をお願いいたします。

○島崎委員長 ほかによろしいですか--ただいま尾崎委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○島崎委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
 以上で産業労働局関係を終わります。
 この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
   午後二時四十六分休憩

   午後三時四十分開議

○島崎委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長より発言の申し出がありますので、これを許します。

○岸本中央卸売市場長 発言のお許しをいただきまして、一言申し上げさせていただきたいと存じます。
 豊洲市場用地の土壌汚染対策につきましては、主要な建物下に盛り土がなされておらず、本委員会を初めとしたさまざまな場面における当局の説明が事実とは異なっておりました。
 このことにより、市場関係者や都民の皆様方、都議会の皆様方に食の安全・安心への不安を抱かせ、ひいては都政全体に対する信頼を著しく損ねたことに対しまして、心よりおわび申し上げます。
 今回の事態につきましては、ただいま全庁を挙げて原因を調査中でございますが、当局といたしましても、この調査に全面的に協力するなど、早期の原因解明に向け、全力で取り組んでまいります。
 島崎委員長を初め、委員の皆様方に多大なるご心配、ご迷惑をおかけすることになりましたことを重ねておわび申し上げます。
 今後につきましては、当局の事業全般にわたり、正確な情報提供を徹底するとともに、私自身を初め、職員の意識改革を進め、組織内の連携を再度見直すなど、局一丸となって信頼の回復に向けて取り組んでまいる所存でございます。
 このたびは、まことに申しわけございませんでした。

○島崎委員長 発言は終わりました。

○島崎委員長 次に、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、中央卸売市場長から紹介があります。

○岸本中央卸売市場長 先般の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 次長の澤章でございます。渉外調整担当部長の有金浩一でございます。新市場整備技術担当部長の福田至でございます。基盤整備担当部長の村井良輔でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○島崎委員長 紹介は終わりました。

○島崎委員長 次に、理事者から、豊洲市場への移転の延期及び豊洲市場建物下の盛土について外五件について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○岸本中央卸売市場長 私から、豊洲市場への移転の延期及び豊洲市場建物下の盛土についてご報告をいたします。
 お手元の資料1をごらんください。
 一ページをお開き願います。まず、1、豊洲市場への移転の延期についてでございますが、先月三十一日、知事が記者会見で表明したとおり、本年十一月七日に予定していた築地市場の豊洲市場への移転については延期といたしました。
 延期とした理由につきましては、安全性への懸念、費用の増大、情報公開の不足の三つの疑問が解消されていないことを踏まえ、豊洲市場への移転に当たりましては、都民や市場関係者の納得が何よりも重要であることによります。
 今後につきましては、土壌、建築、経営等の専門家から構成されます市場問題プロジェクトチームにおきまして、土壌の安全性や施設の使い勝手等の検証を行うこととしております。
 次に、2、豊洲市場建物下の盛土についてでございます。
 豊洲市場用地における土壌汚染対策につきましては、平成二十年七月の専門家会議の提言を踏まえまして、敷地の全域に四・五メートルの盛り土を行うこととしておりました。
 しかし、現状においては、主要な建物下は盛り土にかえて地下ピットとなっており、水がたまっております。
 今後の対応につきましては、改めて設置されました専門家会議において、専門家により安全性の検証を行うこととしております。
 中央卸売市場といたしましては、一連の検証に全面的に協力いたしますとともに、市場関係者や都民の皆様、都議会の皆様方の信頼を回復することができますよう、食の安全・安心を担う中央卸売市場の責任を改めて肝に銘じ、精いっぱい努めてまいる所存でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

○野口管理部長 私の方からは、まず、今月十三日の東京都卸売市場審議会におきまして答申を受けました東京都卸売市場整備基本方針につきまして、資料2、東京都卸売市場整備基本方針(答申)についての概要をご説明させていただきます。
 資料2の一ページをごらんいただきたいと思います。タイトルの右に、新たな変革へ踏み出す卸売市場とございますが、これが本基本方針のサブテーマになっております。
 続いて、1の卸売市場を取り巻く環境の変化でございます。
 卸売市場を取り巻く環境につきまして、社会環境、東京における都市づくり、生鮮食料品等の流通、食をめぐる動向、物流・情報化の五つの項目ごとに近年の動向等を記載してございます。
 次に、2の卸売市場をめぐる動向でございます。
 都の卸売市場におきましては、取扱数量及び金額が長期的な減少傾向にあるとともに、産地による出荷先の選別等に伴い、市場間格差が拡大しております。
 こうした中で、業者数が長期的に減少するなど、市場業者は厳しい経営状況に置かれております。
 次に、下段の3、卸売市場の公共的役割の広がりでございます。
 卸売市場は、生鮮食料品等を円滑かつ安定的に供給する基幹的インフラとして、極めて公共性の強い役割を担っており、その重要性は変わるものではないとされております。
 この公共的役割につきまして、都の第九次卸売市場整備計画で示しました、都民の食生活の安定を担保など三つの基本的役割に加えまして、時代の要請に応えるための新たな多面的役割として、都民の多様化するニーズへのきめ細かな対応、サプライチェーンの中間結節点としての機能の発揮、日本の食文化の発信、インバウンドへの対応及び地域への貢献への対応が求められているとされております。
 二ページをお開き願います。4の第十次東京都卸売市場整備計画における取組の方向性でございます。
 卸売市場が、先ほど述べた公共的役割を着実に果たしていくため、全ての市場が最低限求められる機能を確保した上で、各市場がそれぞれの特性を踏まえ、時代の要請に応えていくための新たな取り組みを推進していく必要があるとされております。
 まず、卸売市場として最低限求められる機能の確保として、品質、衛生管理の確保や災害、環境問題への対応など、全市場で一定水準の機能を備えるミニマムスタンダードとしての統一的な取り組み、また、市場の財政基盤の強化や地方卸売市場への支援など、健全かつ安定的、効率的な市場運営のための基盤づくりの二つが位置づけられております。
 次に、時代の要請に応えるための取り組みとして、品質、衛生管理の高度化や多様なニーズへの対応など、各市場における戦略的な機能強化が位置づけられてございます。
 続いて、5の特色ある市場づくりに向けた取組の考え方でございます。
 都内の流通構造が大きく変化する中で、都の卸売市場が今後ともその役割を着実に果たしていくためには、各市場がみずからの特性を踏まえ、創意工夫しながら、画一的ではない特色のある市場づくりを進めることが重要とされております。
 また、特色のある市場づくりを行うためには、市場関係者の意識改革を進めながら、全ての中央卸売市場において経営戦略を検討、確立していくことが必要であるとされております。
 最後に、6の特色ある市場づくりに向けた施設整備の考え方でございます。
 卸売市場として最低限求められる機能の確保や老朽化施設の維持更新のために必要な施設整備につきましては、都が主体となり、計画的に実施していくこととされております。
 また、時代の要請に応えるための機能強化の取り組みに係る施設整備につきましては、原則、各市場の経営戦略にその内容を位置づけ、都と市場関係業者の適切な役割分担のもと、実施していくこととされております。
 今後、この基本方針を踏まえまして、年度内に第十次東京都卸売市場整備計画を策定してまいります。
 以上が、東京都卸売市場整備基本方針(答申)の概要でございます。
 なお、資料3といたしまして、東京都卸売市場整備基本方針(答申)の本文を机上に配布させていただいております。後ほどご参照いただきたいと存じます。
 続きまして、工事請負契約についてご報告申し上げます。
 お手元の資料4の一ページをごらんいただきたいと存じます。築地市場(二十八)青果部卸売場仲卸売場棟解体工事でございます。
 本件は、築地市場の青果部卸売り場、仲卸売り場棟の解体工事を行うものでございます。
 契約の相手方は、丸利根・日動・アスベックス建設共同企業体、契約金額は十三億二百七十一万余円、契約日は平成二十八年七月二十二日、工期は契約確定の日から平成三十年三月十五日まででございます。
 契約の方法、入札者数、工事概要等は記載のとおりでございます。
 二ページに案内図及び配置図をお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、三ページをごらんください。築地市場(二十八)水産物部本館及び卸売場棟解体工事でございます。
 本件は、築地市場の水産物部本館及び卸売り場棟の解体工事を行うものでございます。
 契約の相手方は、関東・東輝・カシモト建設共同企業体、契約金額は九億六千七百四万余円、契約日は平成二十八年七月二十二日、工期は契約確定の日から平成三十年三月十五日まででございます。
 契約の方法、入札者数、工事概要等は記載のとおりでございます。
 四ページに案内図及び配置図をお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、五ページをごらんください。築地市場(二十八)水産物部仲卸売場棟解体工事でございます。
 本件は、築地市場の水産物部仲卸売り場棟の解体工事を行うものでございます。
 契約の相手方は、関東・東輝・有明建設共同企業体、契約金額は七億七千四百八万余円、契約日は平成二十八年七月二十二日、工期は契約確定の日から平成三十年三月十五日まででございます。
 契約の方法、入札者数、工事概要等は記載のとおりでございます。
 六ページに案内図及び配置図をお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 なお、築地市場の解体工事につきましては、本年十一月七日に予定をしていた築地市場の豊洲市場への移転を延期することに伴い、現在、工事の一時中止を行っております。今後、移転時期を踏まえながら、本契約案件への対応を検討してまいります。
 続きまして、豊洲市場地下ピット内の水質調査及び空気測定の結果についてご報告申し上げます。
 お手元の資料5の一ページをごらんいただきたいと存じます。(1)は、今月十七日に公表させていただきました、今月十三日に採水した地下ピット内の水質調査結果ですが、ガス工場の操業に由来する七物質を調査した結果、ヒ素と六価クロムが検出されておりますが、いずれも基準値以内となっております。
 下段の(2)は、同じく今月二十三日に公表させていただきました、今月十四日に採水した地下ピット内の水質調査結果ですが、ガス工場の操業に由来する七物質を調査した結果、鉛とヒ素が検出されておりますが、いずれも基準値以内となっております。
 続いて、二ページ目をお開きいただきたいと存じます。(1)、今月十五日に採水した水質調査及び今月十五日から十六日までの間に実施した空気測定の結果についてお示しいたします。
 別紙1をごらんいただきたいと思います。こちらにつきましては、専門家会議座長の指示により、地下ピット内の水について、雨水か地下水かを判定するための調査として実施いたしました。
 今月二十四日の記者会見におきまして、座長は、地下水であるとの見解を述べられております。
 続きまして、別紙2でございます。こちらは、今月十五日十八時から十六日十八時にかけて、ベンゼンを対象とした空気測定を行いましたが、いずれも基準値を下回っております。
 報告事項は以上となります。よろしくお願い申し上げます。

○島崎委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○あさの委員 ただいまの報告事項について、資料を要求させていただきます。
 一つ目、豊洲新市場予定地の土壌、地下水の汚染処理工事設計に関する文書、入札の経過書。
 次に、豊洲新市場土壌汚染対策工事五街区、六街区、七街区に関する盛り土は、新市場予定地における施設建築物の建設エリア以外と記載されている発注仕様書などの文書及び入札経過書、一般競争入札の分をお願いいたします。
 次に、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策法の要措置区域の指定解除に関する都の提出資料。
 次に、豊洲新市場の設計段階で、都の積算根拠となる民間企業からのヒアリング調査結果の資料及び豊洲新市場の青果棟、水産卸売り場棟、水産仲卸売り場棟ほか、建設工事の段階で、都の積算根拠となる民間企業からのヒアリング調査の結果資料。
 次に、中央卸売市場が環境局に提出した豊洲新市場建設事業環境影響評価書案や、現在、変更予定で策定している案など、豊洲新市場建設事業の環境影響評価に関する文書全て。
 次に、二〇一〇年六月に知事本局の市場再整備検討チームが株式会社日建設計と交わした契約内容及び入札の経過書。
 次に、豊洲新市場建設工事基本設計に関する仕様書、起工書、モニタリング空間を検討するとの趣旨の記載がある稟議書、株式会社日建設計の技術提案書、中央卸売市場設計等業務プロポーザル技術審査委員会の委員名簿などの関係文書、特命随意契約内容及び入札経過の資料、都に納品した基本設計書を全てお願いいたします。
 次に、豊洲新市場建設工事実施設計に関する文書の全て。これは株式会社日建設計と特命随意契約を行った分でございます。
 次に、二〇一六年九月二十一日ごろ、副知事が小池知事に豊洲市場の土壌汚染対策の経過を説明した資料をお願いいたします。
 次に、築地市場の移転に関する基本合意に至る東京都と東京ガスの交渉記録一式。
 次に、豊洲地区用地の土壌処理に関する確認書に至る東京都と東京ガスの交渉記録一式。
 最後に、調査報告が九月三十日に提出されると考えられる調査報告書の原本の提出をお願いいたします。
 以上です。

○小林委員 それでは、六点の資料をお願いしたいと思います。
 まず一つ目、これまでの地下水モニタリング調査の場所並びに結果と今後の調査のスケジュールについて。
 二つ目、これまで地下水位を計測した結果と場所についてわかる資料。
 三つ目、各街区における盛り土の完了を確認した資料一式。
 四つ目、盛り土工事発注の特記仕様書。
 五つ目、このたびの一連の問題について、江東区や中央区へ発信した情報や説明についてわかる資料。
 最後六つ目、水産卸売り場棟、水産仲卸売り場棟、青果棟、加工パッケージ棟、管理施設棟の五施設において、地下空間の存在がわかる基本設計と実施設計の成果品。
 以上、六点をお願いしたいと思います。

○かち委員 私からも十七点お願いします。
 まず、東京ガス豊洲工場跡地の土地取得に至る都側と東京ガスとの交渉にかかわる全記録。
 二番目、東京ガス工場跡地の取得に当たって、江東区など関係区との打ち合わせにかかわる全記録。
 三番目、技術会議委員の選定過程にかかわる全記録。
 四番目、第一回から十二回までの技術会議において、発言者を明示した全記録。
 五番目、第一回から十二回までの技術会議で紹介され、実際に採用した土壌汚染対策工法等の提案企業名とその技術内容を明示したもの。
 六番目、各街区の土壌汚染対策工事、建設工事受託企業、設計受託企業、東京都などによる打ち合わせにかかわる全記録。
 七番目、豊洲新市場の基本設計にかかわる二〇一〇年十一月の起工書の原議。
 八番目、東京ガスの地域冷暖房を施工するに至った、都と東京ガスとの打ち合わせをした全記録。
 九番目、東京ガスの地域冷暖房施設の施工にかかわる東京ガス、工事関係者、設計者、東京都などがかかわる打ち合わせの全記録。
 十番目、建物下などに盛り土せずに地下空間を設置するに至った打ち合わせ記録、決定過程の全記録。
 十一番目、専門家会議の提言に対し、建設に当たって、建物下を盛り土しないで地下空間をつくると決定に至った打ち合わせの全記録。
 十二番目、盛り土をしていないことにもかかわらず、都議会に対して虚偽の答弁を繰り返すという対応でいくことを決めてきた全記録。
 十三番目、豊洲新市場建設工事に当たって、二〇一三年十一月の一般競争入札不調後に、次の公告時の予定価格を積算、決定するまでの全ての打ち合わせ、聞き取りの記録。
 十四番目、地下水管理システムの運転状況にかかわる全記録。
 十五番目、地下水管理システムの観測井戸の全観測記録。
 十六番目、工事開始後から現在に至るまで、豊洲新市場予定地内から下水に放出された取水方法別の各街区からの放水量。
 十七番目、豊洲新市場予定地内の土壌汚染処理土、既存盛り土、残土、新たな土の購入など、土壌の搬入、搬出にかかわる全ての発注仕様書、契約書。
 以上です。

○島崎委員長 ただいま小林副委員長、かち理事、あさの理事から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○島崎委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後四時三分散会

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