経済・港湾委員会速記録第十五号

平成二十六年十一月二十五日(火曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長近藤  充君
副委員長加藤 雅之君
副委員長鈴木あきまさ君
理事中山ひろゆき君
理事田中たけし君
理事かち佳代子君
鈴木 章浩君
田中  健君
まつば多美子君
堀  宏道君
尾崎あや子君
三宅 正彦君
木内 良明君
三宅 茂樹君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長山本  隆君
次長藤田 裕司君
総務部長村松 明典君
産業企画担当部長久原 京子君
商工部長十河 慎一君
金融部長松永 竜太君
金融監理部長片山  謙君
金融支援担当部長西川 泰永君
観光部長杉崎智恵子君
農林水産部長寺崎 久明君
安全安心・地産地消推進担当部長武田 直克君
雇用就業部長矢田部裕文君
事業推進担当部長久我 英男君
就業施策担当部長貫井 彩霧君
港湾局局長多羅尾光睦君
技監石山 明久君
総務部長浜 佳葉子君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック開催準備担当部長兼務山口 祐一君
調整担当部長田中  彰君
港湾経営部長古谷ひろみ君
港湾経営改革担当部長藏居  淳君
臨海開発部長笹川 文夫君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務原   浩君
営業担当部長中村 昌明君
港湾整備部長大和田 元君
離島港湾部長小野 恭一君
島しょ・小笠原空港整備担当部長小幡 和輝君

本日の会議に付した事件
産業労働局関係
第四回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、債務負担行為 産業労働局所管分
・東京国際展示場(二十六)受変電設備改修工事請負契約
報告事項(説明)
・東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について
・新銀行東京の「平成二十七年三月期中間決算」について
陳情の審査
(1)二六第四七号の二 性同一性障害による就労困難問題に関する陳情
港湾局関係
報告事項(説明)
・平成二十六年度十号地その二ふ頭内貿上屋(仮称)新築Ⅰ期工事
陳情の審査
(1)二六第六二号 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案の廃案に関する陳情

○近藤委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の会期中の委員会日程につきまして申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせをいたしましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、産業労働局関係の第四回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに産業労働局及び港湾局関係の報告事項の聴取及び陳情の審査を行います。
 なお、提出予定案件及び報告事項につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、第四回定例会に提出を予定されております案件につきまして、理事者の説明を求めます。

○山本産業労働局長 平成二十六年第四回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明を申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、平成二十六年度一般会計補正予算案一件、工事請負契約議案一件でございます。
 初めに、補正予算案でございますが、中小企業対策、観光産業の振興、雇用就業対策における歳出予算及び債務負担行為に関して、必要な補正を行うものでございます。
 引き続きまして、工事請負契約議案につきましては、東京国際展示場における受変電設備改修工事でございます。
 本件は、東京国際展示場が竣工後十九年経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じていることから、改修工事を行うものでございます。
 以上で第四回定例会提出予定案件の概要説明を終わらせていただきます。
 なお、これらの詳細につきましては、総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○村松総務部長 今回提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明申し上げます。
 初めに、当局所管分の平成二十六年度一般会計補正予算案につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料1、平成二十六年度一般会計補正予算説明書をごらんください。
 表紙をお開きいただき、一ページをごらんください。総括表でございます。
 今回の補正予算額は、歳出の合計欄にございますとおり、十億五千五百四十九万九千円でございます。
 三ページをお開きください。歳出の説明でございます。
 上段の中小企業対策の補正予算額は十億円で、女性や若者、シニアによる地域に根差した創業のさらなる促進を図るため、女性・若者・シニア創業サポート事業において、創業者向けの融資原資を増額するものでございます。
 次の段の観光産業の振興の補正予算額は四千六百三十二万六千円で、オリンピック・パラリンピック開催に向け、外国人旅行者の受け入れ環境整備のスピードアップを図るものでございます。
 このうち、ページ右側説明欄にございます、1、東京から日本の魅力新発見は、東京を基点とした広域での観光モデルルート作成に向けた調査等を行うもので、五百万円を計上しております。
 その下の2、全国特産品の展示紹介事業では、平成二十七年度以降に予定しております全国特産品の展示販売会の開催に向け、各地方の観光資源をPRする映像制作を行う経費として二千万円を計上してございます。
 さらに、観光案内機能の充実強化を図るため、3、観光案内所の運営では、羽田空港に設置しております東京観光情報センターの運営時間を二十四時間化するための経費として一千百三十二万六千円を、また、4、新たな観光情報センターの基本計画等の策定では、現在、国土交通省が進めている新宿駅南口地区基盤整備事業に合わせ、都が新たな観光情報センターを整備するための検討経費として一千万円を計上してございます。
 その下の段の雇用就業対策では、女性が活躍する社会の実現に向け、説明欄にございます女性の活躍推進人材育成事業を新たに立ち上げ、企業内において女性の活躍を推進する人材を育成するための経費として九百十七万三千円を計上してございます。
 五ページをお開きください。債務負担行為でございます。
 こちらも、外国人旅行者の受け入れ環境整備に関するもので、Wi-Fiアンテナの設置状況等の調査について平成二十六年度から平成二十七年度にかけて実施することに伴い、三千八百九十九万七千円の限度額を設定するものでございます。
 続きまして、工事請負契約議案の詳細につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料2、工事請負契約議案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりいただき、件名表をごらんください。
 今回提出を予定しておりますのは、東京国際展示場における受変電設備改修工事でございます。
 東京国際展示場は平成七年十月の竣工後十九年が経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じております。
 こうした状況に対応することを目的といたしまして、今年度から平成二十八年度まで改修工事を行うものでございます。
 一ページをごらんください。東京国際展示場(二十六)受変電設備改修工事の契約の相手方は、関電工・サンテック・旭日建設共同企業体、契約金額は十一億六千六百四十万円、工期は平成二十九年三月十四日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 次のページに案内図及び配置図をお示ししてございますので、ごらんいただきたいと存じ上げます。
 以上で平成二十六年第四回都議会定例会に提出を予定しております案件の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○近藤委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○近藤委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永金融部長 お手元の資料3、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告についてをごらんください。
 都は、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例に基づき、中小企業者の事業再生の促進を図ることを目的として、都が東京信用保証協会に対して有する回収納付金を受け取る権利一件を放棄いたしましたので、ご報告申し上げます。
 放棄した権利の内容でございますが、表の番号1、権利を放棄した金額は三百十五万二千六百十三円であり、権利を放棄した日は平成二十六年九月二十六日でございます。権利放棄の理由ですが、本件は、本条例第三条第五号に規定する株式会社東日本大震災事業者再生支援機構が支援決定を行った事業再生計画に基づくものであり、かつ当該計画が事業者の事業の再生に資すると認められるためでございます。
 以上で、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告についてのご説明を終わらせていただきます。

○片山金融監理部長 去る十一月十四日に株式会社新銀行東京から発表されました平成二十七年三月期中間決算につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料4、平成二十七年三月期中間決算の概要をごらんください。
 初めに、資料の上段右側の資産等の状況をごらんください。表の右端、太枠で囲んだ部分が平成二十六年九月末の実績となっております。
 まず、与信残高につきましては一千八百三十二先、一千七百六十三億円、そのうち網かけ部分の中小企業向けは一千七百四十七先、一千百九十三億円となっております。
 また、預金につきましては二千三百二十六億円となっております。
 次に、資料の下段の損益状況をごらんください。表の右端が今年度上期の実績となっております。
 まず、業務粗利益の決算額につきましては二十七・七億円、その下の営業経費は十九・三億円となりました。
 これらの差し引きである実質業務純益は八・三億円の黒字となっております。
 なお、その下のコア業務純益につきましては、これは国債等債券損益の影響を除いた、より実質的な銀行本来の収益力をあらわすものでございますが、七・九億円の黒字となっております。
 このほか、貸倒引当金等の信用コストにつきましてはプラスの四億円、特別損益等はマイナスの四・四億円となっており、これらの結果、当期純利益につきましては八億円と、引き続き黒字を計上しております。
 また、最下段の純資産は五百四十二億円となっております。
 これまで新銀行東京は、新規顧客の開拓を地道に行うなど、中小企業支援の強化と収益力の向上に努めるとともに、信用コスト管理を徹底し、当期純利益及び実質業務純益の黒字の確保に全力で取り組んでまいりました。こうした努力の結果、本決算においても黒字が継続しております。
 新銀行東京は、中期経営計画に基づき、安定した黒字体質を継続しつつ経営基盤をさらに強固にしていくため、引き続き努力を重ねていくとしております。都といたしましても、今後とも新銀行東京の監視と支援に取り組んでまいります。
 以上で、株式会社新銀行東京関係の報告事項のご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○近藤委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○尾崎委員 新銀行東京の有価証券残高とその内訳の推移をお願いします。
 二つ目に、融資・保証・公共工事代金債権信託別取引先数、金額の推移。
 三つ目に、業種別の取引先数、貸出額の推移。
 四つ目に、融資・保証実績における企業規模別の取引先数、金額の推移。
 五つ目が、無担保・無保証融資の実績の推移をお願いいたします。

○近藤委員長 ただいま尾崎委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願いたいと思います。

○近藤委員長 次に、陳情の審査を行います。
 陳情二六第四七号の二を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○矢田部雇用就業部長 お手元の資料5、請願・陳情審査説明表の表紙をお開きください。
 陳情二六第四七号の二、性同一性障害による就労困難問題に関する陳情についてでございます。
 陳情者は、大阪府箕面市、宇井一さんでございます。
 本陳情の趣旨は、都において、就労支援の相談窓口に女装した性同一性障害の当事者の方が来られたら、女装せずに男性として就労するように指導することを求めるものでございます。
 現在の状況をご説明いたします。
 都では、東京しごとセンターにおきまして、性同一性障害の方であるか否かにかかわらず就職を希望される方を対象に、一人一人の適性や状況、本人の意向を踏まえました、きめ細かな雇用就業支援を行っております。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審査くださいますようお願い申し上げます。

○近藤委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 ご発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、不採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二六第四七号の二は不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○近藤委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 宮地計画調整担当部長は、所用のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○浜総務部長 工事請負契約についてご報告申し上げます。
 お手元の資料1をごらん願いたいと存じます。
 件名は、平成二十六年度十号地その二ふ頭内貿上屋(仮称)新築Ⅰ期工事でございます。
 本件は、第七次改訂港湾計画に基づき、十号地ふ頭西側のふ頭機能を増強するための内貿ユニットロードターミナル化に伴い、新たに上屋を再整備するものでございます。
 工事場所は東京都江東区有明四丁目、契約の相手方は松尾・進和建設共同企業体、契約金額は二十二億七百五十二万円、工期は平成二十八年三月十一日でございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数等はごらんのとおりでございます。
 二ページから四ページに案内図、平面図、立面図及び断面図をお示ししてございますので、ごらん願いたいと存じます。
 以上で簡単ではございますが、工事請負契約につきましてのご報告を終わらせていただきます。

○近藤委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○近藤委員長 次に、陳情の審査を行います。
 陳情二六第六二号を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○田中調整担当部長 本日ご審査いただきます陳情につきまして、お手元に配布してございます資料2、請願・陳情審査説明表に基づき、ご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。本日ご審査いただきますのは、陳情一件でございます。
 それでは、陳情二六第六二号、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案の廃案に関する陳情につきましてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。本陳情は、愛知県安城市、一輪のバラの会代表加藤克助さんから提出されたものでございます。
 その要旨は、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案の廃案を求める意見書を国に提出していただきたいというものでございます。
 現在の状況についてご説明いたします。
 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案は、カジノ施設及び会議場施設、レクリエーション施設、展示施設、宿泊施設その他観光の振興に寄与すると認められる施設が一体となっている施設を設置することができる区域の整備の推進に関する基本となる事項を定めるとともに、必要となる法制上の措置等を講ずることを政府に求めるものでございます。
 本法律案は、議員提出法案として、平成二十五年十二月に国会に上程され、継続審議となっておりましたが、平成二十六年十一月二十一日に衆議院が解散されたことに伴い、廃案となっております。
 以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。

○近藤委員長 説明は終わりました。
 本件につきまして発言を願います。

○尾崎委員 二六第六二号、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案の廃案に関する陳情について、趣旨に賛成の立場で意見を述べます。
 臨時国会で審議が行われていたこの法案ですが、国会が解散したので廃案になりましたが、大事な問題なので発言いたします。
 朝日、毎日、共同の十月の世論調査では、いずれもカジノ解禁に反対が六割で、賛成は三割という結果で、国民の多くが反対しているということです。厚生労働省の研究班の調査では、日本の成人の四・八%、男性は八・八%、女性は一・八%、推計五百三十六万人が、ギャンブル依存症の疑いがあるという結果が八月に発表されました。
 私は昨年の事務事業でカジノの問題を取り上げました。そのときも紹介しましたが、日本のパチンコ依存症の方は二百万人、依存症は本人の自覚もなくわかりにくいもので、治らない病気です。
 自分の手持ち金だけで終わるのではなく、借金を繰り返し、サラ金、闇金にも手を出してしまう。また、会社のお金に手を出して犯罪者となってしまった人の話も聞きました。家族崩壊や子供がひきこもりになるなど本人だけの問題ではありません。
 カジノがなくても、すばらしい観光名所、誇れる伝統工芸品、楽しめる伝統文化や歌舞伎、和食や特産品などたくさんあります。海外からの観光客に満足していただけるおもてなしがたくさんあるということです。
 日本は刑法で賭博を禁止している国です。カジノ法案には反対であることを述べて、趣旨採択を求め、意見とします。

○近藤委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○近藤委員長 起立少数と認めます。よって、陳情二六第六二号は不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上をもちまして港湾局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十二分散会

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