経済・港湾委員会速記録第六号

平成二十五年五月二十九日(水曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長伊藤 ゆう君
副委員長島田 幸成君
副委員長三宅 正彦君
理事伊藤こういち君
理事宇田川聡史君
理事大西さとる君
佐藤 広典君
斉藤やすひろ君
田の上いくこ君
しのづか元君
鈴木あきまさ君
田島 和明君
清水ひで子君
木内 良明君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長中西  充君
次長保坂 政彦君
総務部長斎藤 真人君
産業企画担当部長矢田部裕文君
商工部長河内  豊君
金融部長寺崎 久明君
金融監理部長黒沼  靖君
金融支援担当部長片山  謙君
観光部長十河 慎一君
農林水産部長津国 保夫君
安全安心・地産地消推進担当部長武田 直克君
雇用就業部長穂岐山晴彦君
事業推進担当部長戸澤  互君
中央卸売市場市場長塚本 直之君
管理部長塩見 清仁君
事業部長横山  宏君
新市場整備部長志村 昌孝君
市場政策担当部長江藤  巧君
企画調整担当部長森本 博行君
特命担当部長飯田 一哉君
移転支援担当部長高木 良明君
新市場事業計画担当部長加藤  仁君
新市場事業推進担当部長日浦 憲造君
基盤整備担当部長加藤 直宣君
施設整備担当部長中山  衛君
港湾局局長多羅尾光睦君
技監前田  宏君
総務部長黒田 祥之君
企画担当部長古谷ひろみ君
担当部長有金 浩一君
港湾経営部長笹川 文夫君
港湾経営改革担当部長野瀬 達昭君
臨海開発部長石原 清志君
開発調整担当部長大和田 元君
営業担当部長山口 祐一君
港湾整備部長石山 明久君
計画調整担当部長宮地  豊君
離島港湾部長渡辺  滋君
島しょ・小笠原空港整備担当部長小幡 和輝君
労働委員会事務局局長岳野 尚代君

本日の会議に付した事件
港湾局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十五年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出 港湾局所管分
報告事項(説明・質疑)
・平成二十四年度東京都一般会計予算(港湾局所管分)の繰越しについて
・平成二十四年度東京都臨海地域開発事業会計予算の繰越しについて
・平成二十四年度東京都港湾事業会計予算の繰越しについて
産業労働局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十五年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出 産業労働局所管分
・東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例
報告事項
・平成二十四年度東京都一般会計予算(産業労働局所管分)の繰越しについて(説明・質疑)
・東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について(説明)
・東京都観光産業振興プランについて(説明)
・新銀行東京の「平成二十五年三月期決算」について(説明)
中央卸売市場関係
報告事項(説明・質疑)
・平成二十四年度東京都中央卸売市場会計予算の繰越しについて

○伊藤(ゆ)委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課担当書記の竹沢千恵子さんです。
 議案法制課担当書記の本間雅美さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○伊藤(ゆ)委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、先般の人事異動に伴い、労働委員会事務局の幹部職員に交代がありましたので、労働委員会事務局長より紹介があります。

○岳野労働委員会事務局長 去る四月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 本委員会との連絡調整に当たります総務課長の榎園弘でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ゆ)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ゆ)委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、港湾局及び産業労働局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに港湾局、産業労働局及び中央卸売市場関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は提出予定案件及び東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について外二件の報告事項につきましては、説明を聴取した後、資料要求することにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、予算の繰り越しに関する報告については、説明聴取の後、質疑を終了まで行いますのでご了承願います。
 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、港湾局長より紹介があります。

○多羅尾港湾局長 去る四月一日付で当局の幹部職員に異動がありましたので、ご紹介させていただきます。
 特命担当部長の有金浩一でございます。総務課長の相田佳子でございます。企画計理課長の深井稔でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ゆ)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ゆ)委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○多羅尾港湾局長 平成二十五年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、平成二十五年度一般会計補正予算案一件でございます。
 今回の補正予算案の趣旨といたしましては、国予算に関連する公共事業について速やかに着手するとともに、新たに創設された地域の元気臨時交付金を活用し、都の単独事業を実施するために、予算上の措置を講ずるものでございます。
 それでは、お手元配布の資料1、平成二十五年度一般会計補正予算説明書の一ページをお開き願います。総括表でございます。
 港湾局一般会計の事業は、東京港整備事業、島しょ等港湾整備事業、港湾総務事業の三事業でございます。そのうち、今回の補正予算案で事業費を計上しておりますのは、1、東京港整備事業でございまして、補正予算の規模は、最下段の合計欄にございますとおり、二十五億七千四百万余円となってございます。
 詳細につきましては総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○黒田総務部長 ただいまの局長の概要説明に続きまして、当局所管分の平成二十五年度一般会計補正予算案の詳細をご説明申し上げます。
 引き続き、お手元配布の資料1、平成二十五年度一般会計補正予算説明書をごらんください。
 五ページをお開き願います。まず、歳入でございます。
 歳入はすべて、1、国庫支出金となってございまして、国の補助金を計上してございます。補正予算額は、最上段にありますとおり、五億八千万余円でございます。内容は、説明欄に記載してございますとおり、東京港整備費、廃棄物処分場建設費、島しょ施設運営費でございます。
 続きまして、九ページをお開き願います。歳出の内訳でございます。
 東京港整備事業のうち、1、港湾整備事業でございますが、補正予算額は三億五千八百万円でございます。内容は、港湾施設の建設整備に要する経費で、岸壁やトンネルなどにおいて追加の補修工事を実施するものでございます。
 2、廃棄物処理場建設事業でございますが、補正予算額は二十一億三千二百万余円でございます。内容は、新海面処分場Dブロックにおける護岸地盤改良等の工事を実施するものでございます。
 次のページ、一〇ページをお開き願います。3、海岸保全施設建設事業でございますが、補正予算額は八千四百万円でございます。内容は、内部護岸等の建設整備に係る追加工事等でございます。
 その下の欄をごらんいただきたいと存じます。島しょ等港湾整備事業でございますが、施設運営事業につきまして、財源の更正を記載してございます。
 なお、一一ページには歳出合計を記載してございます。
 財源内訳のうち、国庫支出金につきましては、財務局が所管する収入を含めて計上してございます。繰入金につきましては、環境局が所管する基金からの繰入金を収入として計上してございます。
 簡単ではございますが、以上で平成二十五年第二回都議会定例会に提出を予定してございます港湾局関係の一般会計補正予算案につきまして説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○伊藤(ゆ)委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○伊藤(ゆ)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○黒田総務部長 平成二十四年度予算の繰り越しにつきましてご説明を申し上げます。
 お手元の資料2、平成二十四年度繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
 一般会計予算の繰り越しにつきまして、ご説明を申し上げます。
 恐れ入りますが、まず三ページをお開き願います。繰越明許費繰越の総括表でございます。
 繰越明許費繰越の基礎となります平成二十四年度の歳出予算現額は、上の段の左から二列目にありますように四百五十億三千九百万余円でございます。このうち、繰越明許費の議決をいただいております金額は、左から三列目にありますように七十三億七千七百万円でございます。繰り越しいたしました金額は、最終列にありますように四十九億七百万余円でございます。
 続きまして、五ページをお開き願います。繰越明許費繰越の内訳につきましてご説明を申し上げます。
 1、東京港整備事業でございます。繰越明許費の議決をいただいております金額は四十五億八千四百万円、繰越額は四十三億二千五百万余円でございます。
 繰越理由は、中央防波堤外側コンテナふ頭などの工事の調整等に日時を要したことによるものでございます。
 続きまして、七ページをお開き願います。2、島しょ等港湾整備事業でございます。
 繰越明許費の議決をいただいております金額は二十七億九千三百万円、繰越額は五億八千百万余円でございます。
 繰越理由は、台風などの気象、海象の影響等により工事の調整に日時を要したことによるものでございます。
 引き続きまして、臨海地域開発事業会計予算の繰り越しにつきましてご説明を申し上げます。
 一一ページをお開き願います。建設改良費繰越の総括表でございます。
 建設改良費繰越の基礎となります平成二十四年度の予算計上額は、上の段の左から二列目にありますように百九十五億六千六百万余円でございます。このうち、繰り越しいたしました金額は、左から四列目にありますように二十二億一千八百万余円でございます。
 繰り越しの内訳につきましては、一三ページから一六ページに記載してございます。
 繰越理由は、他のインフラ整備関係の工事との調整等によるものでございます。
 続きまして、一七ページをお開き願いたいと存じます。事故繰越の総括表でございます。
 平成二十四年度の予算計上額は、上の段の左から二列目にありますように二億一千八百万余円でございます。このうち、繰り越しいたしました金額は、左から四列目にありますように一億七百万余円でございます。
 繰越理由は、物件の移転の調整に日時を要したことによるものでございます。
 引き続き、港湾事業会計の予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 二三ページをお開き願います。建設改良費繰越の総括表でございます。
 建設改良費繰越の基礎となります平成二十四年度の予算計上額は、港湾施設整備事業に係るものでございまして、上の段の左から二列目にありますように十三億八千九百万余円でございます。このうち、繰り越しいたしました金額は、左から四列目にありますように九千二百万余円でございます。
 繰越理由は、品川ふ頭などの工事の調整に日時を要したことによるものでございます。
 簡単ではございますが、以上で平成二十四年度予算の繰り越しにつきまして説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ゆ)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を一括して行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑はいずれも終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。

○伊藤(ゆ)委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○中西産業労働局長 平成二十五年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、平成二十五年度一般会計補正予算案一件、条例案一件でございます。
 初めに、補正予算案でございますが、農林水産対策及び雇用就業対策における歳入歳出予算に関して必要な補正を行うものでございます。
 引き続きまして、条例案については、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例でございます。
 この条例の改正は、株式会社企業再生支援機構法の一部を改正する法律の施行に伴うものでございます。
 以上で、第二回定例会提出予定案件の概要説明を終わらせていただきます。
 なお、これらの詳細につきましては、総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○斎藤総務部長 今定例会に提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明を申し上げます。
 初めに、当局所管分の平成二十五年度一般会計補正予算案についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料1、平成二十五年度一般会計補正予算説明書をごらんください。
 表紙をお開きいただき、一ページをごらんください。総括表でございます。
 当局の一般会計歳出予算は、既定予算額が四千二百十八億八千六百万円で、補正予算額六十三億四千六百二十万三千円との合計は四千二百八十二億三千二百二十万三千円となります。
 二ページをお開きください。今回の補正は、番号3、農林水産対策が二億六千二十六万五千円、番号4、雇用就業対策が六十億八千五百九十三万八千円、合計六十三億四千六百二十万三千円で、それぞれ繰入金の特定財源を充当いたします。
 次に、歳入の内訳をご説明申し上げます。
 四ページをお開きください。中ほどにございます繰入金について、右の説明欄にございます各基金から事業実施に要する歳出予算の財源に充当するため繰り入れるものでございます。
 続きまして、歳出の内訳をご説明申し上げます。
 六ページをお開きください。番号1、農林水産対策の1、林業経営の安定で二億六千二十六万五千円を計上しております。
 右の説明欄にございますとおり、森林整備の加速化と森林資源を活用した林業、木材産業等の地域産業の再生を図る森林整備加速化・林業再生事業を実施するものでございます。
 次に、番号2、雇用就業対策の1、雇用・就業の促進で六十億八千五百九十三万八千円を計上しております。
 これは都及び区市町村が一時的な雇用就業機会を創出する東京都緊急雇用創出事業を実施するものでございます。
 以上で、補正予算案についての説明を終わらせていただきます。
 続きまして、条例案の詳細についてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、条例案の概要をごらんください。
 表紙をお開きください。今定例会には、一件の条例改正案をご提案させていただく予定でございます。
 一ページをごらんください。東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
 この条例は、中小企業者等の事業の再生の促進を図るため、中小企業制度融資に係る回収納付金を受け取る権利を放棄できる場合を定めるものですが、株式会社企業再生支援機構法の一部を改正する法律の施行に伴い、規定を整備するものでございます。
 改正の内容でございますが、条例第三条第四号中の株式会社企業再生支援機構及び引用する法律の名称等について改めるものでございます。
 以上で、産業労働局が今定例会に提出を予定しております案件の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ゆ)委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○伊藤(ゆ)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、平成二十四年度東京都一般会計予算、産業労働局所管分の繰り越しについての報告を聴取いたします。

○斎藤総務部長 平成二十四年度一般会計予算の繰り越しにつきましてご報告申し上げます。
 お手元の資料4、平成二十四年度東京都一般会計予算繰越説明書をごらんください。
 表紙をお開きください。1、繰越明許費繰越でございます。
 対象となりました事業は、事業名欄に記載しておりますように、林道整備及び治山事業でございます。繰越明許費の予算議決額は三億六千五百万円でございます。
 当局といたしましては、平成二十四年度内に円滑に事業が終了するよう努めてまいりましたが、自然災害などにより工期におくれが生じましたことから、執行が終わっていない一億二千百八十八万八千円を平成二十五年度に繰り越すこととなったものでございます。
 これら繰り越しの事業に要する財源、事業内訳につきましては、記載のとおりでございます。
 次に、二ページをお開きください。2、事故繰越でございます。
 対象となりました事業は、水産物供給基盤整備でございます。
 支出負担行為額は一億五千三百二十四万四千円でございます。
 自然条件により工期におくれが生じましたことから、執行が終わっていない一億一千二百十四万四千円を平成二十五年度に繰り越すものでございます。
 これら繰り越しの事業に要する財源、事業内訳につきましては、記載のとおりでございます。
 以上で資料の説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ゆ)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○伊藤(ゆ)委員長 次に、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について外二件の報告を聴取いたします。

○寺崎金融部長 お手元の資料5、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告についてをごらんください。
 都は、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例に基づき、中小企業者の事業再生の促進を図ることを目的として、都が東京信用保証協会に対して有する回収納付金を受け取る権利二件を放棄いたしましたので、ご報告いたします。
 放棄した権利の内容でございますが、表の番号1、権利を放棄した金額は百三十五万九千二百九十八円であり、権利を放棄した日は平成二十五年二月十八日でございます。権利放棄の理由ですが、本件は、本条例第三条第五号に規定する株式会社東日本大震災事業者再生支援機構が支援決定を行った事業再生計画に基づくものであり、かつ、当該計画が事業者の事業の再生に資すると認められるためでございます。
 次に、番号2、権利を放棄した金額は五百四十一万九千四百二十五円であり、権利を放棄した日は平成二十五年二月二十五日でございます。権利放棄の理由ですが、本件は、本条例第三条第一号に規定する中小企業再生支援協議会の決定に従い、認定支援機関の支援により策定された事業再生計画に基づくものであり、かつ、当該計画が事業者の事業の再生に資すると認められるためでございます。
 なお、権利を放棄した金額の合計は、六百七十七万八千七百二十三円でございます。
 以上で、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告についての説明を終わらせていただきます。

○十河観光部長 東京都観光産業振興プランについてご説明いたします。
 資料は、資料6、東京都観光産業振興プランの概要、資料7、東京都観光産業振興プラン本文となっております。資料6の概要により説明させていただきます。
 本プランは五月二十二日に公表したものでございます。
 まず、資料の左側上段、第1章、東京の観光振興の意義(総論)をごらんください。
 これまでの取り組みとしまして、都が最初に東京都観光産業振興プランを策定した平成十三年から二十三年度までの主な実績と主な施策をお示ししております。
 その下の観光を取り巻く状況では、旅行者をめぐる昨今の状況や観光の視点から見た東京の特性についてお示ししております。
 続いて、次の、新プランの基本的な考え方をごらんください。
 新プランは、計画期間を五年間とし、東京ブランドの確立と東京ファンの獲得という二つの理念を掲げております。施策展開の方向性でございますが、外国人旅行者誘致の強化と観光資源の開発、発信の二つを柱としております。
 そして、これらに基づき、洗練された都市としての東京の魅力をさらに磨き上げ、国内外の旅行者誘致を積極的に進めてまいります。
 資料左側下段、目標をごらんください。
 東京を訪れる外国人旅行者は、平成二十三年の四百十万人から平成二十九年には一千万人に、国内旅行者は四・二億人から五・一億人にそれぞれふやしてまいります。
 次に、資料右側、第2章、観光産業振興に向けた施策展開についてご説明させていただきます。
 今後の施策展開の柱を五つの戦略として取りまとめました。
 戦略1は、外国人旅行者誘致の新たな展開でございます。きめ細かなマーケティングによる誘致戦略の構築、ベトナムやインドネシアなど新規市場の開拓や個人旅行者の誘致を重視したプロモーションなどを進めてまいります。
 戦略2は、MICE誘致の推進でございます。企業系の会議や研修旅行など、M、I、C、E、それぞれのターゲットに応じて誘致戦略を構築し、積極的な誘致プロモーションなどに取り組んでまいります。
 戦略3は、魅力を高める観光資源の開発でございます。外国人旅行者を引きつける観光資源の開発、発信のほか、多摩・島しょなど地域の特性を生かした取り組みへの支援を行ってまいります。
 戦略4は、受入環境の充実でございます。ソーシャルネットワーキングサービスや公衆無線LANなどのICTを活用した情報提供の充実や、道路や交通機関における案内サインなどの多言語化の推進に取り組んでまいります。
 戦略5は、人材の育成・活用でございます。地域のまちづくり等を担うリーダー、MICEの専門人材や観光ボランティアなどの育成、活用を行ってまいります。
 最後に、資料右下、第3章、観光産業振興プランの実現に向けてをごらんください。
 第2章の戦略を実現するための各主体の役割と、東京の観光を支えていく考え方をお示ししてございます。
 以上、簡単ではございますが、東京都観光産業振興プランについて説明を終わります。

○黒沼金融監理部長 去る五月十七日に株式会社新銀行東京から発表されました平成二十五年三月期決算につきましてご説明を申し上げます。
 お手元の資料8、平成二十五年三月期決算の概要をごらんください。
 初めに、資料上段右側の資産等の状況をごらん願います。表の右端、太枠で囲みました部分が平成二十五年三月末の実績となってございます。
 まず、与信残高につきましては、これは政府向けの貸し出しを除きました貸出金、保証、公共工事代金の債権信託を合計したものでございますが、三千百二十六件、千四百三十二億円、そのうち、その下の網かけの中小企業向けにつきましては二千九百六十三件、九百四億円となっております。
 また、預金につきましては千九百五十八億円となってございます。
 次に、資料の下段の損益状況をごらんください。表の右端が平成二十五年三月期の実績となってございます。
 まず、業務粗利益の決算額につきましては六十三・三億円、その下の営業経費は三十七億円となりました。
 これらの差し引きである実質業務純益は、二十六・三億円の黒字となってございます。
 なお、その下のコア業務純益につきましては、これは国債等の債券損益の影響を除きました、より実質的な銀行本来の業務収益力をあらわすものではございますが、十八・一億円の黒字となっております。
 その下の信用コスト、これは貸倒引当金等でございますが、これにつきましては十六億円となっております。
 これらの結果、当期純利益につきましては十・一億円と、引き続き黒字を計上いたしております。
 また、最下段の純資産は五百二十一・四億円と、その左の欄、平成二十四年三月期の五百四億円から十七・四億円増加してございます。
 新銀行東京は、新規顧客の開拓を地道に行うなど、中小企業支援の強化と収益力の向上に努めますとともに、信用コスト管理を徹底し、当期純利益及び実質業務純益の黒字の確保に全力で取り組んでまいりました。
 こうした努力の結果、昨年三月に発表いたしました中期経営計画の初年度であります本決算におきましても、当期純利益及び実質業務純益の黒字が継続しております。
 新銀行東京は、この中期経営計画に基づきまして、安定した黒字体質を継続しつつ経営基盤を一層強固にしていくため、引き続き努力を重ねていくとしております。
 都といたしましても、今後とも、新銀行東京の監視と支援に取り組んでまいります。
 以上で、株式会社新銀行東京関係の報告事項のご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ゆ)委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○清水委員 新銀行東京について、七点お願いいたします。
 一番、新銀行東京の再建計画期間中の月別の融資件数、残高、返済額、不良債権額。
 二番、頭に新銀行東京というのをつけていただきたいと思います。以下、お願いします。再建計画期間中の融資・保証実績で、月別、メニュー別の件数、金額。
 三番、再建計画期間中の融資・保証実績で、事業規模別の件数、金額、残高ベース。
 四番、再建計画期間中の融資・保証実績で、事業規模別の件数、金額、実行ベース。
 五番、再建計画期間中の債務超過企業、赤字企業への融資・保証実績。
 六番、再建計画期間中の融資実行先における無担保・無保証融資の実績の推移。
 最後に、再建計画期間中の有価証券残高とその内訳の推移。
 以上です。お願いいたします。

○伊藤(ゆ)委員長 ただいま清水委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○伊藤(ゆ)委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、中央卸売市場長より紹介があります。

○塚本中央卸売市場長 去る四月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 特命担当部長の飯田一哉でございます。施設整備担当部長の中山衛でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ゆ)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ゆ)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○塩見管理部長 平成二十四年度予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料、平成二十四年度予算繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。中央卸売市場会計予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 1の建設改良費繰越についてでございます。
 施設の新設等を行います市場施設拡張事業につきまして、予算計上額は六百六十億二千二百八万三千円で、このうち、平成二十四年度の支払い義務発生額は百四十億四千六百一万九千余円、翌年度繰越額は四百六十八億一千八百四十五万五千円といたしました。財源及び不用額は記載のとおりでございます。
 繰越理由、繰越内容等につきましては、説明欄に記載してございます。
 1、繰越理由にあるとおり、市場施設拡張事業において工事の調整に日時を要したため、2、繰越内容に記載の事項について必要な予算を繰り越したものでございます。
 このうち、(1)、市場施設拡張事業の豊洲新市場分につきましては、土壌汚染対策工事において対策範囲を確定するために行った調査の結果、処理対象土量の増加や想定外の地下障害物などの対応が必要になったことから、工期を最大一年間延伸したことなどにより必要な予算を繰り越したものでございます。
 その他、(2)、淀橋市場分及び(3)、食肉市場分につきましても、記載のとおり繰り越したものでございます。
 以上、簡単ではございますが、平成二十四年度予算の繰り越しについて説明を終わらせていただきます。

○伊藤(ゆ)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十七分散会

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