委員長 | 伊藤 ゆう君 |
副委員長 | 島田 幸成君 |
副委員長 | 三宅 正彦君 |
理事 | 伊藤こういち君 |
理事 | 宇田川聡史君 |
理事 | 大西さとる君 |
佐藤 広典君 | |
斉藤やすひろ君 | |
田の上いくこ君 | |
鈴木あきまさ君 | |
田島 和明君 | |
清水ひで子君 | |
木内 良明君 | |
斉藤あつし君 |
欠席委員 なし
出席説明員産業労働局 | 局長 | 中西 充君 |
次長 | 保坂 政彦君 | |
総務部長 | 斎藤 真人君 | |
産業企画担当部長 | 矢田部裕文君 | |
商工部長 | 河内 豊君 | |
金融部長 | 寺崎 久明君 | |
金融監理部長 | 黒沼 靖君 | |
金融支援担当部長 | 片山 謙君 | |
観光部長 | 十河 慎一君 | |
農林水産部長 | 津国 保夫君 | |
安全安心・地産地消推進担当部長 | 武田 直克君 | |
雇用就業部長 | 穂岐山晴彦君 | |
事業推進担当部長 | 戸澤 互君 | |
中央卸売市場 | 市場長 | 塚本 直之君 |
管理部長 | 塩見 清仁君 | |
事業部長 | 横山 宏君 | |
新市場整備部長 | 志村 昌孝君 | |
市場政策担当部長 | 江藤 巧君 | |
企画調整担当部長 | 森本 博行君 | |
移転支援担当部長 | 高木 良明君 | |
新市場事業計画担当部長 | 加藤 仁君 | |
新市場事業推進担当部長 | 日浦 憲造君 | |
基盤整備担当部長 | 加藤 直宣君 | |
施設整備担当部長 | 久保田浩二君 | |
港湾局 | 局長 | 多羅尾光睦君 |
技監 | 前田 宏君 | |
総務部長 | 黒田 祥之君 | |
企画担当部長 | 古谷ひろみ君 | |
港湾経営部長 | 笹川 文夫君 | |
港湾経営改革担当部長 | 野瀬 達昭君 | |
臨海開発部長 | 石原 清志君 | |
開発調整担当部長 | 大和田 元君 | |
営業担当部長 | 山口 祐一君 | |
港湾整備部長 | 石山 明久君 | |
計画調整担当部長 | 大釜 達夫君 | |
離島港湾部長 | 渡辺 滋君 | |
島しょ・小笠原空港整備担当部長 | 小幡 和輝君 | |
労働委員会事務局 | 局長 | 岳野 尚代君 |
本日の会議に付した事件
産業労働局関係
契約議案の調査
・第二百二十号議案 都立城東職業能力開発センター足立校(二十四)Ⅱ期改築工事請負契約
報告事項(質疑)
・新銀行東京の「平成二十五年三月期中間決算」について
港湾局関係
付託議案の審査(質疑)
・第二百二十五号議案 東京都立若洲海浜公園の指定管理者の指定について
中央卸売市場関係
報告事項(質疑)
・豊洲新市場建設工事施設計画について
・千客万来施設事業基本方針案について
付託議案の審査(決定)
・第二百二十五号議案 東京都立若洲海浜公園の指定管理者の指定について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について
○伊藤(ゆ)委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
契約議案について申し上げます。
契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
平成二十四年十一月三十日
東京都議会議長 中村 明彦
経済・港湾委員長 伊藤 ゆう殿
契約議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
記
1 調査議案
第二百二十号議案 都立城東職業能力開発センター足立校(二十四)Ⅱ期改築工事請負契約
2 提出期限 平成二十四年十二月三日(月曜日)
○伊藤(ゆ)委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、産業労働局関係の契約議案の調査、港湾局関係の付託議案の審査、産業労働局及び中央卸売市場関係の報告事項に対する質疑並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
これより産業労働局関係に入ります。
初めに、契約議案の調査を行います。
第二百二十号議案を議題といたします。
本案については、既に説明を聴取しております。
その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
資料について理事者の説明を求めます。
○斎藤総務部長 去る十一月二十八日の当委員会でご要求いただきました資料につきましてご説明を申し上げます。
恐れ入りますが、お手元の経済・港湾委員会要求資料の表紙をおめくりください。
資料は全部で二項目ございます。
一ページをお開きください。都立城東職業能力開発センター足立校(二十四)Ⅱ期改築工事の入札状況をお示ししてございます。
上の表には(1)、落札内容を、下の表には(2)、入札者氏名と入札金額をそれぞれお示ししてございます。
二ページをお開きください。現在の城東職業能力開発センター及び同センター足立校と、移転統合後の城東職業能力開発センターの科目ごとの定員及び指導員定数をお示ししてございます。
(1)、科目ごとの定員では、左側の表に平成二十四年四月一日現在の科目名及び定員、右側の表に移転統合後の科目名及び定員をそれぞれお示ししてございます。
ページ下の表には、(2)、指導員定数をお示ししてございます。
以上で要求資料のご説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○伊藤(ゆ)委員長 説明は終わりました。
ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
発言を願います。
○清水委員 今回の契約議案は、提案理由に明確なように、老朽化への対応と、亀戸校を統合し廃校をねらうものです。老朽化に対応するのは当然ですが、亀戸校は、これまでも繰り返し残すべきと主張してまいりました。
伺いますが、十一年には、職業能力開発センターは十七校でした。城東職業能力開発センター整備後は十三校です。
現在の雇用状況の中で、定員を増員し、科目を充実させることが求められているときに、こうした都の統合計画というのは、これに逆行するものではないかと思いますが、いかがですか。
○戸澤事業推進担当部長 今回は契約議案にかかわる質疑でありますので、そうした理解のもとにお答えをいたしますけれども、職業能力開発センターの再編整備は中小規模校を統合して施設を大規模化し、訓練環境の改善や訓練内容の充実を図ってきたものであり、これまでも再三にわたり申し上げてきたとおりでございます。
こうした施設内訓練に加え、民間事業者のノウハウを活用することにより、急激な雇用情勢の変動に対応し、訓練規模を大幅に拡充するとともに、さまざまな訓練科目を設置して訓練ニーズの多様化にも対応しており、行政が逆行しているとの指摘は当たりません。
○清水委員 施設内訓練については、規模を拡大してきたとは答弁できませんでした。定員を見れば、規模縮小は明らかだからです。
規模拡大を民間委託訓練で行っていますが、これも再三指摘をしてまいりましたが、就職率が悪く、施設内訓練の減少をカバーするものになっていません。職業能力開発行政の後退以外の何物でもありません。後退していないとの見解は改め、不安定雇用の労働者、失業者が安定した雇用を求める要望、中小企業者の従業員の能力向上を求める要望にこたえることが、労働行政の進むべき道だというふうに考えます。
資料にもありましたが、具体的に、改めてご答弁いただきたいと思いますが、新城東職業能力開発センターについて、城東職業能力開発センターと足立校の統合前と統合後で、定員、科目はどのような計画になるのか、お伺いいたします。
○戸澤事業推進担当部長 訓練定員、科目につきましては、新城東職業能力開発センター開設時には、少なくとも両校を合わせた訓練定員数、科目数は確保する方針でございます。
なお、訓練内容の見直しは他のセンターでも必要に応じて随時行っておりまして、新センターの訓練内容については城東地域の産業ニーズを十分踏まえたものとしてまいります。
○清水委員 最初の質問に対して、充実するものだというふうに答弁いたしましたが、今回の統合でも、具体的に聞くと、拡充の中身は全くないというふうに、ごまかしだというふうに思います。
今、職業訓練センターに求められているのは、非正規や低賃金で求職をしている人、失業している人、乳幼児を抱えた求職者にとって、少しでも近くに、交通費を極力かけないで通える訓練校です。みずからの従業員の教育訓練を行う中小業者にとっても同様です。
そうした意味でも、統合というのは、その条件を悪化させるものではありませんか。
○戸澤事業推進担当部長 都は、地域の産業特性等に応じて都内を四つのブロックに分け、各ブロック内のセンター、校に地域の人材ニーズに即した訓練科目を配置し、都域全体の訓練ニーズにこたえられる体制をとってございます。
また、再編整備に当たっては、敷地面積等に加え、交通要件にも配慮しており、各センター、校には、都内各地より通学しております。
○清水委員 職業訓練校の施設内訓練への応募倍率は、過去五年間を見ると、約一・五倍から二倍、三倍です。入学できない人の方が多いわけですから、亀戸校をなくすことは、ますます近隣の方が応募しにくくなります。近くの中小業者の従業員の能力向上訓練の利便性もなくなります。
大学、高校など未就職卒業者が増加する中、国の調査では、公立の職業訓練校がまだまだ知られていないため、周知徹底に努力するという提案がされています。
現在の城東職業開発センターを廃止する必要はないのではないか。なぜ廃止するのか。廃止後は何に使うのか。新しい用地の確保も必要なく、充実できるというわけですから、老朽化施設を改修して、そこを使用すればいいではないですか。伺います。
○戸澤事業推進担当部長 先ほども申し上げましたとおり、統合後の城東職業能力開発センターにおいては、訓練のさらなる充実を図ることとしており、城東地域の訓練ニーズに十分こたえられるものとなっております。
こうしたことから、狭隘、老朽化した現城東職業能力開発センターを廃止するものであり、訓練施設として利活用する考えはございません。
○清水委員 なぜ廃止するのか、理由が極めてあいまいです。はっきり廃止する理由も説明できません。それだけでなく、充実どころか縮小する。拡充の中身もないのに、充実を図るというふうにいわれる。失業者、不安定雇用の労働者、未就職卒業者など多数の都民の要望を得て、施設内訓練を拡充しようともしない。労働行政に責任を負う当事者の発言とは、私たちは思えないのです。
今回の議案である城東職業能力開発センター足立校の老朽化改築工事には賛成いたします。同時に、この方向が出されている、亀戸校を統合し廃校することには強く反対いたします。
以上です。
○伊藤(ゆ)委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
お諮りいたします。
本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○伊藤(ゆ)委員長 次に、報告事項、新銀行東京の平成二十五年三月期中間決算についてに対する質疑を行います。
本件については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。--発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
以上で産業労働局関係を終わります。
○伊藤(ゆ)委員長 これより港湾局関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第二百二十五号議案を議題といたします。
本件については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で港湾局関係を終わります。
○伊藤(ゆ)委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
報告事項、豊洲新市場建設工事施設計画について外一件に対する質疑を一括して行います。
本件については、いずれも既に説明を聴取しております。
その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
資料について理事者の説明を求めます。
○塩見管理部長 去る十一月二十八日の当委員会で要求のありました資料につきまして、お手元に配布してございます経済・港湾委員会要求資料に基づきましてご説明申し上げます。
一ページをお開き願います。1、豊洲新市場の交通アクセスについてでございます。
豊洲新市場周辺環境及び新交通「ゆりかもめ」のピーク時輸送能力について記載してございます。
二ページをお開き願います。2、建設計画検討経過等についてでございます。
建設計画検討経過、計画通知書提出日、実施設計履行期限について記載してございます。
三ページをお開き願います。3、新市場建設懇談会の開催状況についてでございます。
懇談会の設置時期と近年の開催状況について記載してございます。
四ページをお開き願います。4、施設計画の主な変更点と変更理由についてでございます。
平成二十一年七月以降の主な変更点について、名称、階層、事項、変更内容、変更理由に区分して記載してございます。
以上、簡単ではございますが、要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○伊藤(ゆ)委員長 説明は終わりました。
ただいまの資料を含めまして、これより本件に対する質疑を行います。
発言を願います。
○大西委員 十一月二十七日に中央卸売市場が発表いたしました豊洲新市場の施設計画は、平成二十二年十一月の環境影響評価書案の際に示していた図面などと比べると、七街区の水産卸の売り場がツーフロア、二つのフロアになるなどの変更点が確認できます。
施設計画を策定するに当たり、この間の設計の見直しで大きな変更点があったものについて、まず説明をお願いいたします。
○久保田施設整備担当部長 青果棟につきましては、立体低温倉庫を二カ所から一カ所に集約し、三階の事務所を二階に移動するなど、施設構成を一部変更してございます。
水産仲卸売り場棟につきましては、空調機置き場を新たに三階に設置するほか、四階事務所の二階への移動など、施設構成を一部変更しております。なお、四階建てから五階建てに階数が増加をしてございますが、これは仲卸店舗の上部の棚部分が建築基準法上二階とされることによるもので、実質的な階数は従前と変わりません。
それから、水産卸売り場棟につきましては、六階の事務所を二階と五階に移動させ、六階建てを五階建てに階数を減らすほか、魚種別配置の変更やターレ用スロープの設置など、施設構成を一部変更してございます。
それから、管理施設棟につきましては、業界事務所などの床面積がふえたことに伴いまして、五階建てから六階建てに変更してございます。
なお、施設計画そのものの変更ではございませんけれども、転配送センターや加工パッケージ施設、通勤駐車場等につきまして、民間整備から都整備に変更してございます。
以上でございます。
○大西委員 築地市場の現在地再整備などを検討していった特別委員会では、市場の構造的な部分についてもさまざまな議論がなされてまいりました。その中で、東京都中央卸売市場は、市場というものは平面構造が望ましいとの認識を示しております。この水産卸の売り場が、今回、ツーフロアになったのはなぜなんでしょうか。
また、二階はマグロの競り室となっておりますが、マグロの現物は一階にあるのに、わざわざ競りを別のフロアでするメリットはあるのか、お答えを願いたいと思います。
○志村新市場整備部長 平成二十二年の環境影響評価書案の図面では、水産卸売り場棟二階は見学者通路のみの配置を予定してございましたが、今回の設計作業における業界との協議によりまして、水産卸売り場棟の五階及び六階に配置しておりました事務所の一部を二階配置へと変更いたしました。
このため、二階のフロアにつきましては増床をしてございますが、水産卸売り場棟の建物全体といたしましては、当初の六階建てを五階建てに変更し、階層を低減することといたしております。
また、お話のマグロの競り場につきましては、今回の設計作業における卸売業者との協議におきまして、新市場におけるマグロの将来的な取扱量の増加を想定し、売り場の有効活用を図るとともに、生マグロと冷凍マグロの取扱量の変化などにフレキシブルに対応できるよう、冷凍マグロの競りに必要な競り台を二階に設置するため、競り室を二階に整備するよう業界の方から要望があり、これに対応したものでございます。
○大西委員 業界からの要望があったということですが、これは水産卸の業界だと理解をしております。
一方で、水産の仲卸業者は以前から、六街区から補助三一五号線をくぐり抜けて、七街区の競り場に来なければならないことに苦言を呈していましたが、これがさらに別フロアとなると、仲卸にさらなる不便を与えることになるのではないかと危惧されます。仲卸の合意はあるのかをお伺いいたします。
○志村新市場整備部長 ただいまご答弁申し上げましたマグロの競り室の問題につきまして、変更したことによる業務の流れをご説明させていただきたいと思いますが、あらかじめ仲卸業者が一階の卸売り場に上場したマグロの下見を行いまして、その後、マグロの卸売り場のすぐ横にあります階段を上がっていただいて、二階の競り場において競りを行うというものでございます。
これにつきましては、ただいまご答弁いたしましたとおり、施設の配置につきましては、卸売業者の要望を受け、将来の取扱量の変化を見据え、計画をしたものでございまして、この計画をもって新市場建設協議会で協議をいたしまして、業界の意見集約を諮り、正式に合意をしたものでございます。
水産仲卸業者の組合も協議会の委員でございまして、したがって水産仲卸業者の組合においても合意しているものでございます。
○大西委員 わかりましたが、業界の中から異論が出ないように引き続き丁寧な説明をしていただきたいと思います。
先ほど、一番最初の答弁の中で設計の変更点をお答えいただきましたが、例えば水産卸の施設計画はもともと取扱量を日量二千三百トンと想定して、平成十八年十月策定の基本設計相当では、延べ床面積を三万一千三百七十平米としておりました。これはふえることはないのでしょうか。また、延べ床面積と建設費用というのは比例関係にあると思いますが、当初予定していた本体建設費用九百九十億円、これはふえないのでしょうか、お答えを願います。
○久保田施設整備担当部長 水産卸売り場の床面積の合計につきましては、約三万三千平方メートルで、業界要望に基づき、お話にありましたもともとの卸売り場の床面積から若干増加をしてございます。
また、先ほどの答弁のとおりに、水産仲卸売り場棟における空調機置き場の新設ですとか、仲卸店舗の上部棚部分が床面積に算入されるというようなことに伴いまして、三街区全体での市場施設の延べ面積につきましては、増加傾向にございます。
一方、全体の建設費につきましては、工事発注のためのすべての積算を完了した段階で確定する予定でございます。
○大西委員 今のご答弁の中で、全体の建設費はまだ未定ということになると思いますが、一方で、先ほどの答弁で、転配送センターや加工パッケージ施設などについては、民間整備から都整備に変更したとおっしゃっております。
特別委員会の議論の際、東京都は民間施行分を七百十億円と見込み、これを東京都が整備すると、建設費はアップし使用料もふえると答弁をしております。これは二〇一〇年十月三日の知事本局の関部長の答弁でございますが、この冷蔵庫や加工パッケージ施設、通勤者用駐車場などの施設の負担区分についてなぜ見直したのか、全体の規模や都と事業者の負担について変わることはないのか、お伺いいたします。
○志村新市場整備部長 豊洲新市場に整備を予定しております転配送センター、加工パッケージ施設、冷蔵庫、通勤駐車場などの施設につきましては、これまで市場業者が整備することといたしておりましたが、景気の低迷などにより建設資金の調達が困難な状況であることや、市場業者等からの要望等も踏まえまして、冷蔵庫施設を除き東京都が整備することといたしました。
現在、関係業界からこれらの施設の規模や内容につきましてご要望を受け、協議をいたしながら設計作業を進めているところでございまして、今後この作業を通じて施設の規模を確定してまいります。
なお、都が整備する施設につきましては、都が施設利用者から使用料を徴収することとなっております。このため、都と事業者の費用負担については変更はございません。
○大西委員 結局、そういうことで、これは使用料にはね返ってくるということではないのでしょうか。
豊洲新市場の使用料やランニングコストについては、ことし三月十三日の予算特別委員会で、我が会派の議員でございます門脇議員の質問に対して、実施設計を取りまとめる時期には、売り場や事務所面積など市場施設の規模や設備仕様等に対応した維持管理経費などもおおむね明らかになることから、使用料や光熱水費などのランニングコストを試算し、業界団体に示していくと答弁しております。この使用料や光熱水費などのランニングコストは、いつごろ示していただけるのかお伺いいたします。
○志村新市場整備部長 豊洲新市場の施設計画を策定するに当たりましては、都と市場業界との間で綿密な協議、調整を行いながら設計作業を進めてございまして、その中で、市場業界からはさまざまな要望が出され、それらを可能な限り設計に反映させながら取りまとめを行ってございます。
市場業者は、市場施設を利用するに当たりましては、市場使用料のほか、光熱水費などの維持管理経費を負担しなければならないことから、都と業界との協議の中で、業界はみずからの負担水準も考慮しつつ、施設の規模や内容についての要望を出し、都からも規模や内容に応じた負担を業界に意識させながら、協議、調整を行い、最終的に施設計画として取りまとめたものでございます。
このため、こうした協議を通じまして、豊洲新市場における施設使用料や光熱水費などのおおむねの負担感につきましては、都と市場業者が相互において認識した上で、施設計画において合意したものと考えてございます。
なお、光熱水費などの詳細な経費につきましては、引き続き工事を発注するための詳細な設計作業を行いまして、設備仕様等の詳細を確定させることとなってございますことから、この作業が終了した段階で、施設使用料とあわせてランニングコストについて改めて試算し、業界団体にご提示し、理解を得ていきたいと考えてございます。
○大西委員 今のご答弁で、ちょっとあれっと思うのは、引っ越し先の家賃もわからないのに引っ越せるかと、そういう業界の不安もあります。速やかにかつ適切な対応を望みたいと思います。
また、施設計画の概要では、土壌汚染対策工事を平成二十三年度中に終了し、本体工事を、六街区では二十四年二月中旬ごろから始め、二十五カ月程度で終了する建設スケジュールをお示ししております。
中央卸売市場はこの間、施設の建築工事を三十カ月としていたので、工期を大幅に短縮していることになります。これは工事を急ぐ余り、土壌汚染対策やその確認作業をおろそかにしてはならないと思いますが、その見解についてお伺いをいたします。
○久保田施設整備担当部長 食の安全・安心に万全を期すには、土壌汚染対策工事を確実に実施することが大前提でございます。
このため、市場施設の建設工事につきましては、ガス工場の操業に由来する土壌と地下水の汚染物質を確実に除去し、技術会議において汚染処理が完了したことを確認した後、建物を支えるくい打ち工事などに着手いたしまして、着実に進めてまいります。
○大西委員 それでは、次に、千客万来施設事業に関し、来場者の交通アクセス確保の観点から質疑を行わせていただきます。
この千客万来施設の施設規模や来場者数については、店舗構成やターゲットなどを踏まえた今後の民間事業者の企画提案によることとなりますが、現段階で想定するのであれば、現在の築地の場外市場の状況が参考になると思います。
それで、まず最初に、現在の築地場外市場の面積、店舗数と、千客万来施設の延べ床面積についてお伺いいたします。
○加藤新市場事業計画担当部長 築地市場の外側に展開しております商業地のどこまでを場外市場として位置づけるかは明確ではございませんが、一般的に場外市場として認識されているエリアは約四ヘクタールでございます。また、その店舗数は約四百であると聞いております。
一方、千客万来施設の延べ床面積は、今後の民間事業者の企画提案によることとなりますが、建築基準法など関係法令に基づきますと、最大で約七万平米となります。
○大西委員 今のご答弁で、千客万来の施設では、駐車場スペースというのも、当然、この七万平米の中に入るわけですから、それと比べれば、築地が大体四万ということから考えれば、現在の築地の場外市場並みの売り場面積は十分に確保できるのではないかとやっぱり推測されるわけでございます。
そして一方、今のこの築地場外市場に、一日当たりにどれぐらいの人数のお客さんが来られているのか、そしてまた、そのピーク時というのはいつごろになるのか、その来場者数をあわせてお伺いいたします。
○加藤新市場事業計画担当部長 平成二十一年の九月と十二月に、それぞれ二日間、築地場外市場における来場者数調査を実施しておりますが、最も来場者の多かった十二月二十九日には約八万四千人であり、ピークである十時から十一時には、一時間当たり約一万四千人でございました。
○大西委員 この千客万来、豊洲のこの施設を訪れる方の移動手段というのは、基本的には公共交通と、そしてマイカーなどの自動車になると思いますが、この自動車で訪れる方。先ほど一万四千人は築地ではいたといわれましたが、豊洲にはどのぐらいの割合、自動車を使われると想定されるのかお伺いをいたします。
○加藤新市場事業計画担当部長 平成二十年に、国土交通省や東京都市圏の都県などで構成される東京都市圏交通計画協議会が、一都四県を調査対象圏域として実施したパーソントリップ調査データによりますと、東京都市圏全体では、平日は約三割の方が自動車で移動しているとしており、千客万来施設への自動車での来場者につきましても、同様に見込んでおります。
○大西委員 ということは、最大値ではございますが、一万四千人からの七割になるわけですから、約一万人が来ることが考えられると。これもすべて、今回は築地との面積比率や築地の場外市場を参考にして出してきたわけでございますが、先ほどの資料要求の中で、「ゆりかもめ」が唯一の今公共交通手段なわけです。
「ゆりかもめ」の一日の輸送能力というのは、一時間当たり一万人と書いているわけなんです。ところが、これがとある日の普通のときの平日と土日の電車の運行のスケジュールなんですけど、まず「ゆりかもめ」の定員というのは三百人と聞いております。三百人で、一番多いときが八時台なんですけど、十八本走っているわけです。そうすると、十八本で最大で五千四百人。先ほど、築地での場外市場の一日のピークの一番のときは十一時ぐらいだということなんですけど、十一時の時点では十二本なんです。昼間は全部、ちょっと減りますから十二本。これで、空の電車だと三千六百人。
要するに、一万人の輸送能力というのは、この朝八時台の十八本の電車の、基本的に乗車率ゼロの場合で、双方向、両方足しているわけです。こうなれば、当然、一万人は動かせますよと。しかし、当然、ふだんの通勤や買い物や移動に使う人が相当数いるわけですから、空きスペースはそんなにない。ただ、日本の場合は一〇〇%と考えずに、山手線なんかはまだ二〇〇%近いところもあるわけですが、そこまででなくても一五〇とか考えると、アップはされることは十分考えられるのですが、要は、この千客万来施設が、実際に本当に千客万来になるように、当然、皆さんも頑張られると思うんですが、皆さんが頑張って頑張って、いいものをつくればつくるほど、ここに行くための交通アクセス手段は絶対に大変な状況になるというのが、今からやっぱり考えていかなければならないと思っております。
それで、今回はこの質問をさせていただいたのですが、やはりこの施設を開設するまでに、少なくともこの「ゆりかもめ」一本に頼るのではなしに、何かバスの路線の新設とか、また新たな公共交通機関の充実など、いろいろ考えていくことも必要だと思うんですが、その点の所見をお伺いいたします。
○加藤新市場事業計画担当部長 千客万来施設には、より多くの方に訪れていただき、にぎわいを創出するためには、十分な交通アクセスの確保が、ご指摘のとおり重要でございます。
このため、公共交通機関の充実につきましては、関係機関と調整をしてまいります。
また、十分な来場者用駐車場の確保や観光バスへの対応など、施設を整備、運営する民間事業者に対しまして求めてまいります。
千客万来施設の開設に当たりましては、多くの方々にスムーズに訪れていただけますよう、来場者の交通アクセスにつきましては、しっかりと対応させていただきます。
○大西委員 やはり、行って楽しい思いをして、帰りにすごく嫌な思いを電車の中でして帰ってくると、もうあそこには行かないというふうな気持ちになってしまったら、せっかく皆さんがいいのをつくったとしても、これは意味がなくなってしまうわけですから、この交通アクセスというのは結構重きを置いて、そこへ行ったら何が食べられる、何が買えるじゃなしに、そこに行くのも楽だという形をぜひ今から考えていただきたいということを要望して、私の質問を終わります。
○鈴木委員 報告事項、豊洲新市場建設工事施設計画、千客万来施設事業基本方針案について質問をさせていただきます。
築地市場は、都民を初め首都圏の食を支える基幹市場として、昭和十年の開場以来七十七年もの長きにわたり、日本のみならず世界の頂点として、その役割を果たしてまいりました。
いわゆる世界に冠たる築地市場でありますが、その現状は危機的な状況であり、施設の老朽化が進み、手狭で荷があふれ、買い出し人の車やターレが入り乱れて混雑した非常に厳しい状況にあります。
私も今までに、経済港湾委員会や、百時間に及ぶこの市場移転・再整備特別委員会を含めて、豊洲への移転がベストであると議論してまいりました。今のままでは、将来にわたりその役割を十分に果たしていくことができないことが現実であり、間違いありません。
このため、豊洲新市場を早期に整備し、五十年先を見据え、来るべき時代に対応できる機能の強化を図るとともに、都民の食をしっかりと力強く支え続ける、新たな首都圏の基幹市場として生まれ変わらなければなりませんし、私たち都議会の責任といえると思います。
そこで、まず初めに、今回策定した施設計画において、最もポイントとなるべき点は何か、この点をお伺いさせていただきます。
○久保田施設整備担当部長 現在の築地市場は、施設の老朽化、狭隘化が著しく、品質管理の高度化や物流の効率化が十分図られていないことに加え、加工や仕分けなどの新たなニーズにも十分な対応ができていない状況にございます。
このため、豊洲新市場におきましては、食の安全・安心を高いレベルで確保し、また多様な顧客ニーズに対応するとともに、効率的な物流の実現を図ることとしてございます。
具体的には、建物を温度管理のできる閉鎖型といたしまして商品の鮮度を保持し、衛生管理の行き届いた施設とするとともに、加工、パッケージ施設や転配送センターを整備し、新たな顧客ニーズにきめ細かく対応いたします。
また、十分な駐車場や荷さばき場を確保するほか、外周道路を効果的に配置し、搬出入車両の錯綜を解消するなど、施設面における物流の改善を図ることとしてございます。
今後とも、都民の豊かで安定的な食生活を支えるとともに、顧客ニーズに対応し、効率的な物流を実現した競争力の高い市場となるよう、早期に整備を進めてまいります。
○鈴木委員 閉鎖型であるということ、あるいは、新たな顧客ニーズに細かく対応していくんだ、そういうようなこと、そして効率的な物流を実現するということですが、やはり市場が効率的に機能するためには、業務施設でありますから、何よりもそこで仕事をする市場業者にとって使い勝手のよい施設となっていることが重要であります。
この点、豊洲新市場は築地市場に比べて敷地が広くなったにもかかわらず、効率的な市場になっているのかとの議論が過去の特別委員会においてもありました。
そこで、豊洲新市場の施設計画において、どのように効率的な施設配置を行っているのか、明確にお答えをいただきたいと思います。
○久保田施設整備担当部長 まず、広大な敷地の中に、十分な駐車場を配置するとともに、外周道路を確保することによりまして、車の往来と荷の搬出入をスムーズにすることで、物流面の改善を図ることとしてございます。
加えまして、各街区間の物流動線につきましても、三つの街区を外周道路でつなぐとともに、水産の卸売り場と仲卸売り場との間は屋内連絡通路を配置して接続することによりまして、市場機能の一体性を十分に確保してまいります。
建物につきましては、一部重層構造となる部分はございますが、例えば、水産卸売り場や転配送センターなど重層化する施設につきましては、車両のランプウエーやターレ用スロープの整備、またエレベーターや垂直搬送機の設置によりまして上下の物流動線を十分確保してまいります。
このように、施設を効率的かつ一体的に使えるよう十分配慮した施設配置を行ってございます。
○鈴木委員 やはり一番大事なのは施設を効率的かつ一体的に使える、こういう点に十分配慮した施設配備をしなければならないということだと思っております。
それでは、地震等の災害時の対策についてであります。
卸売市場は、平常時における生鮮食料品の安定供給に加え、地震等の災害時においても、その役割を維持する責務を担っております。
東日本大震災の教訓も踏まえて、地震があっても施設の被害を最小限に抑え、市場機能を継続させるよう、十分な対策をとっておく必要があります。
地震等の災害時の対策として、どのような内容を施設計画として取り込んでいるのか、お伺いをいたします。
○久保田施設整備担当部長 豊洲新市場の整備におきまして、災害への対応力の強化は重要でございます。
施設計画では、まず、大地震後でも市場機能を維持するため、卸売り場などの基幹施設は、建築基準法で定めます構造体の強度を一・二五倍に割り増しをいたしまして、より高い耐震性能を確保してまいります。
また、東日本大震災におけます液状化の状況を踏まえ、敷地についても、砂ぐい締め固め工法などの液状化対策工事を行い、万全を期してまいります。
さらに、電力会社からの送電停止に備え、隣接する地域冷暖房施設から受電できるよう施設整備を行うとともに、市場内の非常用発電機を震災前の計画より増強することなどによりまして、商品の保管や一定の取引ができるなど、最低限の市場機能が維持できるよう計画してございます。
そのほか、高潮対策といたしましては、伊勢湾台風級の台風を想定した防潮護岸が整備されており、また、津波対策といたしましては、本年四月の都の被害想定の見直しにおきまして、元禄型関東地震を想定した満潮時の最大津波高さがA.P.三・六八メートルであるのに対しまして、卸売り場などの敷地の高さはA.P.六・五メートル以上を確保しております。
○鈴木委員 この三・一一の東日本の大震災を受けまして、やはり、これからつくる世界一の市場になるわけですから、災害対策というものも万全の備えをしなければいけない。しっかりとやっていただきたいと考えております。
次に、建設工事のスケジュールについてであります。
築地市場では、市場取扱量の減少により市場業者の経営悪化が進んでおりまして、市場の競争力の強化が急がれるところであります。また、都民に生鮮食料品を安定供給するという、この市場本来の使命を果たすという観点からも、一刻も早い施設整備が望まれております。
しかし、豊洲新市場予定地では、現在、土壌汚染対策工事をしっかりと進めている段階であります。
そこで、土壌汚染対策工事を進めていく中で、今後どのように建設工事を行っていくのか、お伺いをいたします。
○久保田施設整備担当部長 建設工事につきましては、ガス工場の操業に由来する土壌と地下水の汚染物質を確実に除去し、技術会議において汚染処理が完了したことを確認した後、建物を支えるくい打ち工事などに着手をすることとしてございます。
このため、現在行われてございます土壌汚染対策工事の進捗状況を踏まえまして、建設工事を実施していく必要がございます。
これまでも、六街区におきましては、建物を建てる部分に当たる土壌処理工事を優先するなど、建設工事の着手を可能とするよう条件整備に努めてきたところでございます。
今後とも、土壌汚染対策工事と建設工事との間で十分な調整を行いながら、適切な施工計画を検討いたしまして、市場施設の整備を着実に進めてまいります。
○鈴木委員 市場施設の早期整備に向けて、土壌汚染対策工事と建設工事との間で十分な調整を行い、進めるということですが、安全・安心を確保することが最も重要であり、この予定地の汚染除去を確実に行った上で建設工事に着手することを強く求めておきます。
また、豊洲新市場は国際的にも通用する市場になるわけですから、市場で取引する商品の品質管理、衛生管理、温度管理の点からも、国際的な水準をきちんと確保することが重要であります。高い性能や質を維持できる市場施設を整備するため、しっかりと予算を確保することを要望しておきます。
さらに、建設工事については、東日本大震災の復興が本格化するなど社会的な要因もある中で、計画的な発注に努めてもらいたいと思います。
次に、新市場の施設計画に合わせて、豊洲新市場の魅力を高めるにぎわいの場、千客万来施設に関する報告がございました。
一般の都民や観光客が、こうした市場ならではの活気やにぎわいを感じられる場をつくることは、この市場の活性化につながる重要な取り組みであります。千客万来施設は築地市場の場外市場にかわる施設であり、清潔で快適になるとともに、この市場から、直、スピーディーに新鮮な品物を一般都民や観光客に提供できるダイナミックな施設となるよう要望をしておきます。
今回の基本方針案の公表により、千客万来施設事業は、実現に向けてその第一歩を踏み出したわけですが、今後、開発を担う民間事業者など関係者の意見をしっかりと踏まえ、この市場本体施設との同時開設を見据えて、整備の具体化を着実に進め、新市場の魅力向上を図っていただきたいと思います。
豊洲新市場は、生鮮食料品の安定供給や食の安全・安心の確保などの観点から早急な整備が求められるとともに、築地市場におけるにぎわいを継承する千客万来施設と合わせ、トータルで市場の活用を高めていく必要があります。
市場関係者との十分な協議、調整をしっかりと行い、施設計画がまとまった今、改めて豊洲新市場の早期整備に対する市場長の決意をお伺いして、私の質問を終わらせていただきます。
○塚本中央卸売市場長 豊洲新市場は、施設が老朽化した築地市場にかわる市場として整備を進めてまいりましたが、これまで市場業界と幾度となく協議を重ね、その結果として、ようやく今般、業界との正式な合意に達し、施設計画がまとまったところでございます。
今後は、建設工事に向け新たな段階に入ることとなりますが、豊洲新市場は、築地市場の単なる移転ではなく、五十年先を見据えて、都民に対する生鮮食料品の安定供給はもとより、食の安全・安心や効率的な物流を高いレベルで実現しまして、特に、委員ご指摘のとおり、商品の品質管理、衛生管理、温度管理にしっかりと対応したような施設といたしまして、流通環境が変化する中、時代のニーズに十分対応できる競争力を持った首都圏の基幹市場として整備を進めてまいります。
また、現在の築地は、市場ならではのにぎわいにあふれており、このにぎわいが築地市場の魅力を高めております。豊洲新市場では、築地のにぎわいを継承、発展させるとともに、市場に隣接したメリットを生かしまして、市場本体施設と連携し、豊洲ならではのにぎわいを創出する千客万来施設を整備してまいります。このようにして市場のにぎわいを直接伝え、訪れる方々に満足していただけるように、市場全体の魅力を高めてまいります。
今後とも、豊洲新市場本体と千客万来施設を一体として着実に整備を進めまして、高度な機能と競争力を有し、市場ならではのにぎわいのあふれる場所となるよう、中央卸売市場一丸となって全力で取り組んでまいります。
○伊藤(こ)委員 それでは、私からも豊洲新市場の施設計画と千客万来施設の報告事項について何点か質問をさせていただきます。
まず、豊洲新市場の施設計画についてでありますけれども、この新市場を建設するのは開設者である都でありまして、実際にその市場を利用するのは市場業界の方々であり、また、市場で日々買い出しをする方々であるわけであります。
今回は、全く新しい市場を建設するということではなくて、築地市場の移転であるため、豊洲新市場を利用するのは、まずは築地市場の業界の方々であり、築地市場で日々買い出しをする方々であると思います。
よって、この方々が使いやすい、利用しやすい市場を建設していかなければならないということであるわけでありまして、そのためには、市場関係者の意見や要望をできる限り反映させた施設計画になっていなければならないと思います。
都はこれまで、こうした市場業界の方々と十分な協議、調整を重ねて、今回の施設計画を取りまとめたというふうに思いますけれども、具体的に、これまで業界とどのように協議を行ってきたのか、改めて伺いたいと思います。
○久保田施設整備担当部長 卸売市場は、市場業者が使用する業務施設であることから、その施設計画の策定に当たりまして、市場業者の方々の意見や要望に十分配慮することが重要であるというふうに認識してございます。
このため、新市場建設事業の円滑な推進を図るための協議機関といたしまして、都と築地市場業界の代表者を委員とする新市場建設協議会を設置するとともに、その下に、新市場建設懇談会や、水産物部、青果部、関連事業者、場内物流及び財政の検討会を設置いたしまして、具体的な協議を進めてまいりました。
また、詳細な設計作業を進める段階では、都と業界の実務者のメンバーで幾度となく協議を行い、設計を固めてまいりました。
このように、新市場の施設計画を具体化するため、都と業界が一体となって真摯に協議、調整をした結果、最終的に、十一月二十七日に開催をいたしました新市場建設協議会におきまして、築地市場の卸、仲卸、関連、買参、買い出し人というすべての業界から意見集約を図り、施設計画につきまして正式に合意をすることができました。
○伊藤(こ)委員 ご答弁いただいたように、さまざまな会議体をつくって業界団体の方々の意見を聞いたということについては、よくわかりました。しかし、一番大事なことは、でき上がったはいいけれども、もっとこうしてほしかった、ああしてほしかったとか、後からそういう意見がさまざま噴出するということがないように、せっかくつくったこの会議体の中で得られたそうした要望や意見を、この計画の中に、設計の中にどこまで生かすことができたのかということが重要だと思います。
そこで、この計画にどのようにこうした方々の要望や意見が反映されているのか、生かされているのか、伺いたいと思います。
○久保田施設整備担当部長 新市場建設の設計は平成二十三年の三月に着手をしてございますが、平成十八年に策定し、業界と合意をいたしました基本設計相当というものをたたき台といたしまして、業界との協議、調整を行いながら作業を進めてまいりました。
設計に際して、施設の構成や事務所の配置、設備の仕様を初め、各業界団体から多くの要望が出されました。
この中には、階段までの避難距離の制限など法令等により反映が困難なものや、業界間相互の調整が必要な事項を含め、さまざまな要望がございましたが、各業界と十分協議、調整を図りながら設計の与条件を整理し、作業を進めた結果、各業界の要望を踏まえた施設計画を策定することができました。
例えば青果棟におきましては、仲卸店舗につきまして、店舗販売型のほか、荷さばき対応型店舗を配置するなど、仲卸業者の組合の要望を反映してございます。
水産仲卸売り場棟におきましては、各店舗の配置や床面積、天井高、設備の仕様など、仲卸業者の組合からの詳細な要望を反映してございます。
水産卸売り場棟におきましては、魚種別の売り場配置や低温化設備の仕様など、卸売業者の団体の要望を反映してございます。
このほか、重層化した水産卸売り場棟における荷の垂直移動を円滑化するため、ターレ用スロープを設置するなど、要望事項をできる限り反映をしてございます。
○伊藤(こ)委員 市場業界の方々からさまざまな意見、要望を聞いて、それを反映させた計画になっているということは、よくわかりました。
一方では、この市場を利用するのは、場内業者の方々だけでなくて、市場で買い出しをする方々もたくさんいらっしゃいます。現に、私も何人かの方からお声を聞いております。
これまで築地市場へ買い出しに行っていた商店の方々、あるいは飲食店の方々でありますけれども、やっぱり築地のよさは、水産の買い物をして、そのまま青果の買い物に行って、一遍にこの配送をしてすぐ帰れる。非常にフラットで、ワンフロアで、買い回りも非常によかったと。そしてまた、雨が降ろうと何が降ろうと、ぬれないで買い回りができたということは非常によかったと。
今回、豊洲新市場になることで、広大な敷地であります、イメージパースも非常に大きな施設になっているわけでありまして、イメージでいうと、こうした買い出しに来られる方々が、買い回りが非常に不便になっちゃうのじゃないか、大変になっちゃうんじゃないかと、こんな心配も聞こえてくるわけでありました。こうした不安を解消するためにも、できる限り買い回りのしやすいように施設整備を行うべきだと私は思います。
そこで、商店や飲食店などの顧客が水産と青果を買い回りしやすいよう、施設計画に工夫がどのように盛り込まれているのか、伺いたいと思います。
○久保田施設整備担当部長 ご指摘のように、総合市場でございます豊洲新市場において、水産、青果の買い回りの円滑化を図り、買い出し人の利便性を高めることは重要であるというふうに認識をしてございます。
この点、豊洲新市場の整備は、築地市場の混雑を解消し、効率的な物流を実現するため、広い敷地へ移転するものであることから、現在の築地に比べまして、水産と青果が離れてしまうという側面もございます。
そこで、今回定めました施設計画におきましては、徒歩で買い出しに見える方々に対し、「ゆりかもめ」の駅に接続する歩行者デッキと連絡ブリッジにより、五、六、七の各街区への歩行者動線を確保し、歩行者デッキと連絡ブリッジにはひさしなどを計画してございます。
また、場内の仲卸業者が買い出し人車両まで商品を配送することに対応いたしまして、各街区間を連絡する外周道路を整備し、車両動線を確保してまいります。
なお、具体的な買い回りの運用面の対応などにつきましては、今後、関係業界と協議、調整をいたしまして、より使いやすい施設となるよう調整してまいります。
○伊藤(こ)委員 ぜひとも、今後とも、こうした買い出しに来られる方々、こうした方々のご意見、ご要望もしっかりと聞いていただいて、改善できるところはしていっていただきたいというふうに要望させていただきます。
次に、この豊洲新市場のエネルギー関係について何点か質問します。
豊洲新市場整備の基本的考えの一つに、環境への配慮が掲げられております。豊洲新市場は大規模な閉鎖型市場であり、温度管理が必要なことから、空調の電力が多くなるためエネルギーを大量に消費し、環境への負荷がかかることが懸念をされます。
そこで、豊洲新市場の整備に当たって、環境負荷を低減するためにどのような工夫をしたのか、伺いたいと思います。
○久保田施設整備担当部長 都は、卸売り場などの空調に必要な冷水につきまして、隣接街区に建設予定の地域熱供給施設、地域冷暖房施設から、他の複合ビルなどとともに供給を受けることにより、共同利用を促進し、効率化を図ってまいります。
地域冷暖房施設では、併設される発電設備の廃熱を利用して冷水をつくるなどによりまして、他地区に比べ、利用料金負担は低目になる見込みでございます。
また、市場施設の屋上には、国内有数のおよそ二千キロワットの太陽光発電パネルを設置するなど、自然エネルギーを活用してまいります。太陽光により発電した電力は、市場の建物内の空気を汚さないために導入をいたします電動式場内運搬車両の一部の充電にも活用してまいります。
省エネの推進策といたしましては、照明設備や空調設備などに省エネ型機器を採用するとともに、設備機器を効率的に運転制御いたします中央監視制御システムや、外気の温度が室内より低い場合に外気を室内に取り入れる外気冷房システムを導入してまいります。
そのほか、屋上緑化などによりまして建物の断熱性を高め、空調効率の向上を図るなど、節電にも配慮した閉鎖型市場施設を整備してまいります。
○伊藤(こ)委員 エネルギー消費を低減するために、さまざまな工夫がされているということでございました。
ところで、電力を大量消費する大都市では、用地の確保が難しいために、地方の発電所から延々と送電線を引いて電力の供給を受けております。その際、送電ロスと呼ばれる電力損失が生じ、せっかく発電した電力の一部がむだになっているという現状もあります。また、さきの大震災でも思い知らされたように、ひとたび沿岸部の原子力発電所が津波の被害を受ければ、たちまち大都市の電力の供給は不安定になってしまうということを私たちは経験いたしました。
そのため、都では、さきの大震災の教訓を生かし、自立分散型電源の確保の取り組みを進めているように、その地域で使う電力はその地域で供給するという、いわば電力の地産地消が重要であると私は思います。
豊洲新市場では、電力の地産地消に向けてどのような取り組みをしていくのか、伺いたいと思います。
○久保田施設整備担当部長 生鮮食料品を扱う卸売市場では、空調設備や冷蔵庫などに対しまして、効率的かつ安定的に電力を供給することが極めて重要でございます。
豊洲新市場においては、地域冷暖房施設から、耐震性が高い中圧ガスで発電した電力の供給もあわせて受けることで、送電ロスが少なく、効率的で災害にも強い電力供給を可能としてございます。
また一般に、太陽光発電は、電力会社からの電力供給が断たれると、直流から交流へ変換する変換機への電力供給ができなくなり、発電ができなくなるおそれがございます。このため、非常時でも太陽光発電ができるよう、市場内に整備をいたします非常用発電機から交流変換機に電力供給ができるよう設計をいたします。
このようにして、平常時だけでなく、災害時にも最低限の市場機能が確保できるよう、電力の地産地消に取り組んでまいります。
○伊藤(こ)委員 先ほどの質問での答弁にもございました、このイメージパースにある太陽光発電、これによって得られた電気は、場内を、電気で動くターレですか、これの充電に使う。
また、今のご答弁にもありましたけれども、平常時だけでなく、災害時にも最低限の市場機能が確保できるような電力の地産地消に取り組んでいくということでございました。まさに未来型の市場だというふうに思いますので、このエネルギーの取り組みについても着実に進めていただきたいというふうに思います。
次に、千客万来施設について伺います。
この事業につきましては、先日、都議会公明党の木内団長の委員会質疑の中でも明らかになったとおりでありますけれども、施設の整備運営は、民間事業者の高い企画力やノウハウを生かして、効果的に進めるということでありました。
そうした中にあって、これは私の意見でありますけれども、この江戸東京の市場であります、江戸時代から明治、大正と続いた日本橋の市場、そして、関東大震災によって残念ながらこれを焼失した。そして、築地の場所に新たに昭和十年ですか、建設をされた。日本橋から築地へ、築地から、そしていよいよ二十一世紀の豊洲へと歴史が流れていく、また感じられる市場でございます。この千客万来施設については、ぜひとも、この江戸東京の歴史、文化、そしてまた未来へ向かう市場というようなことを醸し出せるような、こんなイメージを持ったところでありますけれども、いずれにしても、事業スキームのとおり、プロである民間事業者の自由な発想に基づく、魅力ある企画提案に私は期待をしたいというふうに思います。
いずれにしても、千客万来施設については、皆様がさまざまな思いがあると思いますけれども、多くの都民、観光客の方に共通するのは、やはり新鮮でおいしいものがいっぱいある、そしてまた、市場らしいにぎわいを望んでいるのではないかというふうに思います。
そこで、施設の整備運営については民間事業者の企画提案により行われるわけでありますけれども、都民や観光客が望む市場らしいにぎわいをどのように創出していくのか、伺いたいと思います。
○加藤新市場事業計画担当部長 千客万来施設において市場らしいにぎわいを実現していくためには、都民や観光客などのニーズも的確にとらえた魅力ある施設とすることが重要でございます。
このため、今後実施する公募型プロポーザルでは、商業施設の運営経験があり、都民や観光客など顧客の満足度を高めるマーケティング力や企画力など、にぎわい施設の整備運営に関する最先端のノウハウを有する民間事業者の創意工夫ある事業提案を募ってまいります。
また、提案の審査に当たりましては、都民や観光客などが望む市場らしいにぎわいの創出という点に重きを置きつつ、最もすぐれた企画提案者を選定してまいります。
さらに、都は、事業者選定後も、事業計画につきまして事業者と協議を行うなど、市場らしいにぎわいのある施設としてまいります。
○伊藤(こ)委員 ありがとうございます。
本日は、施設計画、そしてまた千客万来施設について質問をさせていただきました。
今、この豊洲におきましては、土壌汚染対策、最後の総仕上げ、これが行われているところだというふうに思います。いまだに都民の方々からは、有害物質が出てきた豊洲で大丈夫なのとか、この対策をやっているということだけれども、どうやってやっているのという質問を多々受けることがございます。
この新市場、いよいよ設計から事業化を図っていく中において、この汚染対策についても、都は、間違いなくこうやってやったのだと、そして、いよいよこういう計画に入っていくんだということを、また折あるごとに都民に対して説明をしていただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。
そして、ぜひとも豊洲新市場施設整備、これを着実に、そしてまた無事故で進めていただきたいということを要望いたしまして、質問を終わります。
○清水委員 市場の報告事項であります豊洲新市場建設工事施設計画について伺います。
都は、豊洲新市場をつくるために、その前提となる土壌汚染対策について、都の専門家の後ろ盾も得ながら進めてきました。
しかし、土壌汚染処理対策の前提となる、これより深くに汚染が広がらないとこれまで都が説明してきた不透水層の存在については、十一月の委員会の質疑で明らかになったように、都は、あると考えているとしかいえませんでした。その物的証拠となる、最も肝心なその部分の地層そのものも示すことはできませんでした。
さらに、都のいう専門家も、とうとう、何らかの原因で汚染が広がって、地層であることを認めざるを得ない不透水層であるとまではいえない事態になっています。
こんなずさんなやり方で、これ以上、土壌汚染対策工事を前へ進めることは許されません。豊洲移転を推進してきた知事がいなくなったわけですから、欠陥土壌汚染対策への公金投入はやめて、食の安全・安心を最優先するために、これまで進めてきた豊洲新市場予定地の欠陥土壌汚染調査、地質調査、欠陥土壌汚染対策工事について、総括を進めるとともに、築地市場での現在地再整備を検討する必要があると考えています。
一方、今回提出された施設計画ですが、これまで都は、豊洲新市場を、都内のみならず広く首都圏三千三百万人の需要にこたえ、生鮮食料品を安定供給する首都圏の基幹市場として、都が整備することを明らかにしています。
国の整備計画を見ると、再編対象市場として、都内市場では、大田市場の水産、足立市場、首都圏では千葉市市場、船橋市場、横浜南部市場などが例示されています。豊洲新市場は、都内のみならず、首都圏の中央卸売市場が大きな影響を受ける巨大物流センターです。
しかも、三・一一以降、拠点化の見直しが求められているときに、旧態依然としたままです。デフレ不況を乗り越え、内需を活発にし、地域経済を活性化する方向とも異なり、大型量販店、大型外食産業優先の市場です。これで都民合意を得られるわけがなく、建設計画をこのまま進めるのは極めて問題です。
そこで伺いますが、まず、豊洲市場の施設整備の具体的内容を詰める非公開の懇談会開催は、三年半で八回にすぎません。しかし、議題を見ると、具体的な図面をもとに議論されたのは、二十四年度の二回にすぎないのではありませんか、伺います。
○志村新市場整備部長 豊洲新市場の施設設計につきましては、平成十八年に策定いたしました基本設計相当や、その後、業界からの要望を取り入れて若干修正した後、直近では、平成二十一年七月の新市場建設懇談会で協議をいたしました施設計画をもとにいたしまして、二十三年三月に基本設計に着手して以来、都と水産卸、仲卸、青果卸、仲卸など、業界の実務者メンバーによる協議、調整のための会議を幾度となく行い、設計作業を進めてまいりました。
詳細な設計内容を固め、これを取りまとめた施設計画を本年八月に開催いたしました新市場建設懇談会におきまして業界に提案し、その後も業界との協議、調整を行った上で、本年十一月に開催した新市場建設懇談会において、都と業界で正式に合意することについて新市場建設協議会に具申することをご了解いただいたものでございます。
なお、先ほど先生からご指摘のありました、豊洲新市場の整備をこれ以上進めるわけにいかない、土壌汚染対策工事はいいかげんなので現在地再整備の方向を考えるべきだということにつきましては、食の安全・安心の確保を考えるもとで土壌汚染対策を万全に行うことはいうまでもございません。
それを確実にやった上で、現在の築地市場は老朽化がきわまり、また、敷地が狭隘である等々の問題点がございますので、顧客や市場業者の期待にこたえられないという状況がございます。卸売市場の強化を図っていくためにも、早急に豊洲新市場の整備を着実に推進してまいります。
○清水委員 今の答弁にあったように、一部の人たちで施設計画を固めてしまい、固まった段階で懇談会としてのいわば確認を求めるものだということがわかりました。市場の再整備というのは大事業なのですから、前回の現在地再整備の経過の議事録、資料を私は特別委員会でいただきましたけれども、段ボール何箱分もの資料が提示されています。
それを見るとよくわかったわけですけれども、さまざまな問題が発生し、多くの要望が出されて、本当に大変な苦労が伴ったわけですね。それが前回のとき、現在地再整備推進協議会では、年一回か二回程度の開催で、制限時間一時間、説明報告二十五分、残りの三十五分で話し合う場合も少なくありませんでした。十分な話し合いがありませんでした。一つ一つ敏速に対応することなど、とてもできない状況でした。幹事会で決まったことが内部にはなかなか伝わらないし、結果だけ見せられても困るなど、協議会の持ち方に委員から多くの不満が出されていました。
今回の場合は、そうした問題だけでなく、議事内容が公開される協議会は開かれず、非公開の懇談会で進められ、しかも、図面をもとにした会議が実質一回にすぎません。非常に不十分だといわざるを得ません。
そこでお伺いいたします。施設計画が示されて以降、市場一般関係者も含めてどのような説明がされてきたのか、お伺いいたします。
○志村新市場整備部長 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、豊洲新市場の施設整備に当たりましては、東京都は、東京都と業界の代表者を委員といたします新市場建設協議会を設置いたしまして、そのもとに実務者レベルの協議機関でございます懇談会、さらにまたその下に、各業界との間での検討会というものを設置しまして、市場業界と協議する体制を整え、この体制により協議、調整を行ってまいりました。
協議会というのは、全業界が一堂に会する場でございますけれども、それぞれの施設について検討するに当たっては、一堂に会した協議会では、なかなかそれぞれの利害がございますので、検討の当初に当たっては、それぞれ各業界との間で綿密に詰め、それを積み上げて、それで、各街区、それぞれ業界との間で合意に至ったものをまとめてご提示したと、そういう経緯をたどってございまして、決して十分説明をしていないということではございません。
○清水委員 そうしたら、議事録、公開してくださいよ、非公開でやらないで。
先日開かれた協議会で、参加団体から出された要望、意見についてお伺いいたします。
○志村新市場整備部長 去る十一月二十七日に開催いたしました新市場建設協議会におきまして、業界代表の委員からは、まず、施設計画につきまして、施設建設の前提となる土壌汚染対策はしっかりやっていただきたい。また、示された施設整備計画は、市場当局と関係業界が長きにわたって協議を重ね、総合的に検討された結果であり、業界としてはそれを受けとめ、次なる段階の検討を進めていきたい。業界からの要望については、施設整備の各過程で、可能な限り実現するよう今後も十分な協議をお願いしたいという要望がございました。
また、千客万来施設につきましては、小規模事業者も入れるよう配慮してほしいという要望がございました。
○清水委員 先ほどの答弁でも、協議会の委員ではない業界団体とは協議を行っているというような話がありましたが、調整を行っているとはいわれませんでした。一方、協議会に参加している業界でも、懇談会以外に検討委員会、ワーキングチームというものも行われたようですが、実際の業者の方々には、多くの要望や意見があるにもかかわらず、そうしたことについてさえいえない、いわば上意下達式に報告中心に終始したとのことです。さらに、それらにも参加できない業者もいるとのことです。
このように、業者の皆さんから寄せられる多くの意見や要望への都の対応は極めて不十分だといわざるを得ません。
先日の協議会では、業界の意見として、実現されていないものについては、実現の努力を協議の中で続けていただきたいという要望があったようです。それに対し市場長は、大枠はこれで決めて、その後も対応可能なものは対応していく旨を説明されました。今後の対応可能なものとする考え方、基準についてどのような考え方かお伺いいたします。
○久保田施設整備担当部長 施設計画に対します要望への対応につきましては、具体的な内容によりますけれども、各施設の柱スパンや階高の変更、上下階を結ぶ設備配管の位置の変更、事務所から店舗といった用途の変更などの建物の基本的な構造に直接かかわらない範囲で行います間仕切りの追加や変更、それに伴う設備の見直しなど、そういった軽微な計画変更については対応可能であるというふうに考えてございます。
○清水委員 今後、業者の意見や要望を反映できるものとできないものがあるということが明確になったわけですけれども、今の答弁によると、基本的な構造に直接かかわる変更、仲卸店舗でいわば天井高、開口部の幅とか柱スパンや階高などは対応できないということになりました。対応できるものは軽微なものにすぎないということで、業者の方が大工工事でできるものだということになります。
伺いますが、実施設計が終わっていない段階、協議会以前に、既に建築確認申請手続がされている理由についてお伺いいたします。
○久保田施設整備担当部長 東京都は、豊洲新市場の施設計画につきまして、市場業界との協議、調整を進めた上で、本年八月の新市場建設懇談会を開催し、計画内容についてお示しをしてございます。
建築物の建築工事につきましては、建築基準法に基づき、建築主事に対し、その計画を通知し、計画が建築基準関係規定に適合するかどうかの審査を受けないと着手をすることができません。
そこで、豊洲新市場のスケジュールどおりの開場に向けまして、水産仲卸売り場棟について建築工事の発注手続を進めるために、おおむね市場業界と施設計画の合意のめどが立ちました十月に計画通知を行ったものでございます。
なお、計画通知に必要な図面や図書は、実施設計で作成する工事発注用の図面や図書の一部でございまして、その作成は実施設計の完了前に可能でございます。
○清水委員 今後の業界要望に伴い、仮に反映される設計変更については、どのような手続がなされるのかお伺いいたします。
○久保田施設整備担当部長 水産仲卸売り場棟につきましては、既に計画通知を提出していることから、業界との協議によりまして計画の変更が必要となった場合には、確認済み証の交付を受けた上で、変更に係る部分の工事に着手する前に、変更計画を建築主事に提出をし、再度審査を受けることになります。
また、青果棟や水産卸売り場棟につきましては、市場業界と協議、調整を図りながら、来年二月までの設計の完了を目指してまいります。
○清水委員 それでは、実施設計の完了は、今ご答弁ありました来年二月ということですけれども、その段階以降に出てくる業者要望については、どのように保障するのかお伺いいたします。
○久保田施設整備担当部長 仮に、平成二十五年、来年の二月ですけれども、それ以降に要望が出てきた場合におきましては、その内容を精査した上で適切に対応してまいります。
○清水委員 進め方というのが非常に乱暴だというふうに思います。物流動線など、業者の物流コスト負担になる、かつ作業の効率性や市場としての使いやすさに密接にかかわるものでありながら、構造的なものについては変更できないようにして、懇談会で施設整備計画を公開、業界の正式な合意が得られる前に、都は既に建築工事発注手続に必要な計画通知を行うなど、建築計画を既成事実化してしまう。実施設計については、来年二月には完了する。このように、すべてが二〇一四年度開場先にありきの手続最優先で進められているといわざるを得ません。
閉鎖型施設については、どのような仕様で合意できると考えているのか。より簡便な温度管理方式など、幾つかのパターンで試算をしているのか、お伺いいたします。
○久保田施設整備担当部長 豊洲新市場は、食の安全・安心を確保するため、風雨やほこり、小動物の侵入が防止できる閉鎖型施設といたします。
施設を閉鎖型にいたしますと、夏場には室内の温度が上昇いたしまして労働環境が悪化することから、室内温度を二十五度以下といたします。
この際、壁や床、天井などの断熱及び空調設備の仕様につきましては、通常の建物と同等として設計をしてございまして、温度管理方式についてのパターン別の比較は要しないところでございます。
なお、この仕様につきましては、業界との合意をいただいてございます。
また、商品特性により低温化が必要な低温卸売り場の壁や床、天井の断熱の強化、低温化設備につきましては、業界が負担することでご理解をいただいているところでございます。
○清水委員 光熱費や市場建設費などが明らかにされない中で、どのように使用料や維持管理費の負担について協議してきたのか、お伺いいたします。経過について示していただきたいと思います。
○志村新市場整備部長 豊洲新市場の施設計画を策定するに当たりましては、都と市場業界との間で綿密な協議、調整を行いながら設計作業を進めてございまして、その中で、市場業界からはさまざまな要望が出され、それらを可能な限り設計に反映させながら取りまとめてきてございます。
市場業者は、市場施設を利用するに当たりましては、施設使用料のほか光熱水費などの維持管理経費を負担しなければならないことから、都と業界との協議の中で、業界はみずからの負担水準も考慮しつつ、施設の規模や内容についての要望を出し、東京都からも、規模や内容に応じた負担を業界に意識させつつ、協議、調整を行いながら、最終的に施設計画として取りまとめたものでございます。
○清水委員 都の答弁からは、施設整備に伴い、業者の方々の使用料負担の見直しも、業者の方々が検討できる基本的な数字も示されていないということです。スケジュール、ハード整備は先にありきで、どんどん進めてしまい、肝心な業者が一番心配しているコスト計算の材料となるものが示されなければ、投資計画など立てようがありません。移転の見通しなど立てようがありません。どこの市場でも最も難航する問題が先送りされたままです。
おまけに、先ほどの答弁は、水光熱費は業者が負担するものだからと、業者が試算すべきだという突き放したいい方でした。懇談会の議題を見ても、一度も使用料やコスト問題などは議題に上がっていません。業者の心配に心寄せない非常に冷たい進め方だといわざるを得ません。
高度な品質ができるコールドチェーンシステムなど、品質管理などから必要とされる新たな施設整備については、その必要性の理屈というのはだれも否定しないと思いますが、実際には、そのランニングコストは経営に大きな影響を与えています。
例えば、以前視察した都内のある市場の卸売業者は、低温卸売り場をつくり、荷が産地から届いて出荷されるまで、外気に触れることなく流通できるようになっていました。二〇〇九年には三百億以上、急増したものの、利益については横ばい状態。また、近隣他県の市場の卸売会社では、同様に大規模な施設整備を行いましたが、ここでも取扱高は伸びても、結局利益が出ず、ことし別の会社に吸収合併された例があります。
さらに、問題は物流コストです。お伺いいたしますが、青果、水産、仲卸、水産卸が分割された上、各売り場が重層化されるという物流動線の増加、ピーク時の混雑など、使用料に反映されないコストについてどのような試算をしているのか、お伺いをいたします。
○志村新市場整備部長 築地市場は敷地が狭隘なため、場内に必要な駐車スペースを確保することができず、また、荷の搬出入の動線も錯綜していることから、場内が混雑し、買い出し人の車両が場内に入りにくい状況にあり、このことが買い出し人の来場をちゅうちょさせるなど、顧客の減少につながり、そうしたことがまた市場取扱量が減少し、市場の競争力の低下を招いているという状況がございます。
このため、豊洲新市場におきましては、広大な敷地に荷の積み込みスペースや専用駐車場を十分確保いたしまして、商品の荷さばきや仕分けを行いやすくするほか、各街区にそれぞれ外周道路を設けたり、売り場の通路を広くとり、人と搬送車両を分離することで場内の混雑を緩和し、荷の流れが効率的となるよう設計をいたしております。
こうした施設配置を行うことにより、施設が一部重層構造となる部分はございますが、これらについては、車両のランプウエーやターレ用スロープの整備、またエレベーターや垂直搬送機の設置により上下の物流動線を分離し、対応することとしてございます。
こうしたことから、豊洲新市場においては、場内物流の混雑は緩和され、物流経費は削減されるものであると考えております。
なお、お話の場内物流コストの問題につきましては、私どもは、施設整備、ハード面については、ただいまのような整備を行うことにより、現状、築地で見られるような混雑は解消できるものかなというふうに考えてございますが、この問題については、ハード面の問題だけでなくて、場内においてどのように荷を搬送するかという、そういう問題にも直接かかわるものでございます。
この問題につきましては、現在、築地の中に場内搬送業者さんがいらっしゃいます。こういった方々が、これは過去、築地の長い歴史の中から積み上げられてきて現在に至っていると、こういう状況がございます。そうしたものをどうしていくのかという、かなり非常に難しい問題になってくるかということでございまして、施設計画につきましては、私どもとしては一応の一区切りということで考えてございまして、いよいよ今後は、そういったいわゆるソフト面も含めた市場の利用の仕方、管理運営のあり方はどうするかというところが考えなきゃいけないし、そうしたものを相まって物流コスト、トータルとしての物流コストを削減していくと、こういう問題になるかと思いますので、こうしたものについては、今後、業界の関係者の方々と協議、調整をしてまいります。
○清水委員 施設計画と密接にかかわっているということです、私がいいたいのは。この問題についても、都の責任は、楽観的な説明をして、問題は業界の施設の利用の仕方にかかっているという今の答弁でした。
豊洲市場は、広大な敷地に建つ市場でありながら、どこの市場でも業界の猛反発がある立体構造や重層化を進めています。しかし、重層化で肝心な物流導線をどうするかということについては、設計変更できないようにしているではないですか。築地市場は、例えば鮮魚を買いに来るおすし屋さん、料亭の方はつま物など、青果からも同時に買い物をしています。注文の方法は、電話で鮮魚の仲卸、青果の仲卸さんたちに、自分の車まで運んでもらっています。
仮に、これまでどおりの方法、すなわち、積み込み場となる六街区の水産仲卸棟の四階へ車をとめて、一階の水産仲卸さんに商品を注文すると、一階から四階まで水産仲卸さんがターレで荷を運んでくれることになります。したがって、水産仲卸のターレ用のスロープないしエレベーターは大混雑すると予想されます。
一方のつま物については、五街区の青果の仲卸さんに注文すると、青果の仲卸さんが仮にターレを使用するとすれば、五街区、七街区、六街区の外周道路の一キロ以上を走って五街区の冷凍庫などの道をUターンして、一階から一気に四階に上がるスロープを通ることになります。
そこで伺いますが、青果仲卸のターレが通ることになる外周道路である青果と水産をつなぐ環二の下、七街区の南側から西側の外周、六街区の西側外周については、ターレ走行について何台通ると想定して道幅が設計をされているのでしょうか。
○久保田施設整備担当部長 外周道路につきましては、商品の品質管理や衛生管理などの観点から、ターレが走行することを想定してございません。
なお、幅員につきましては、環状二号線のアンダーパスが約十一から十四メートル、七街区の南側から西側の外周道路が十二メートル、六街区西側の外周道路が十二メートルの計画でございます。
○清水委員 業者の方は、このことについて知らない方もいます。今ご答弁がありました外周道路について、ターレが走行できないということについては、業界のどこの段階までの間で了解されている話なのか、お伺いいたします。
○志村新市場整備部長 ただいま答弁いたしましたとおり、外周道路につきましては、商品の品質管理や衛生管理などの観点から、私どもとしてはターレが走行することを想定してございませんが、市場業界から外周道路をターレで走行したいとの要望があることは認識してございます。
なお、水産、青果の買い回りを含めました施設の利用方法については、今後、関係業界と協議をしてまいります。
○清水委員 業者の方々の中には、ターレが通れるかどうかも知らない、きょうの話を初めて聞いたという方が少なくありません。結局、ターレが走行できないとなれば、豊洲に買い物に来るおすし屋さん、料亭のご主人などは、築地市場のように買い物ができるようにするには、青果と水産を行き来する、冷蔵できる車が行き来するようにしなければなりません。
では、その場合のコストは、結局、業者負担にならざるを得ないわけです。そういう話が業者の間でされているということを業者の方からは聞けませんでした。あるいは、そうしない場合は、築地市場のように、従来のような買い物はできず、おすし屋さん、料亭のご主人が自分で魚を買った後に、青果まで行って買い物せざるを得ません。
もちろん、おすし屋さんや料亭のご主人も、そんなことは想定していません。そのコストは、買い物に来る人の負担になります。しかも、いずれの場合も、外周道路には非常に多くのトラックが錯綜することになります。時間のロスも大変なコストです。また、ターレを外周道路を通れるようにすれば、青果から水産までは一キロメートル以上、距離を運搬することになります。
六街区の水産仲卸棟の西側一階から一気に四階に上がるスロープ道路については、現在のターレでも上れると計算されているのでしょうか。また、トラックとターレが行き交うことについて、道幅十メートル程度で、問題なくスムーズに通行できるのでしょうか。ターレに積んだ荷物が滑り落ちるようなことはないのか、雨の日は大丈夫なのか。いずれにしても、構造的な変更はできない中で、さまざまな点を検証しなければなりません。
これまで我が党からの問い合わせに対し、市場側は、直前まで外周道路にターレが通ると説明していました。しかし、議会答弁を求めると、衛生管理などの観点から、ターレは通れないという、さらに、業界とはどこの段階までの間で了解されているのかと聞くと、協議中だという、このように、具体的に詰めた話になると、市場側にも不明点がたくさん出てきます。極めてずさんな進め方だといわざるを得ません。
都内のみならず、広く首都圏三千三百万人の需要にこたえる市場だといいますが、商店街のお店、おすしや料亭のご主人などにとって、果たして買いやすい市場といえるのか。こうした方々を相手にする仲卸さんによっては、そんな細かい注文を受けていたらやっていけないという業者が出てくることにならないのか。
きょうの質疑を通して明らかなように、業者の要望を真剣に聞こうともしない、真剣に答えようともしない、とにかく二〇一四年度末に開場ありきで進めている現在の都の姿勢は、前回破綻した現在地再整備のやり方に酷似しています。しかも、つくられる市場は、都民の税金を四千億円近くも投入して、大型量販店、大型外食チェーン店対応の巨大物流センターです。欠陥土壌対策への公金投入をやめて、食の安全・安心を最優先させる業者の願い、強い願いでもある築地現在地再整備こそ検討する必要があることを指摘し、質問を終わります。
○志村新市場整備部長 先ほどのターレが走行できないという問題につきまして、改めて申し上げますけれども、これまで私どもが答弁したとおり、外周道路というのは外でございますので、そうした品質管理の観点から、外にそういった形で通るのは望ましくないという観点で、外周道路について走行することは想定していないというふうに申し上げてございます。
それで、ターレが通れるか通れないかということじゃなくて、問題の本質は、場内物流の荷の搬送をいかに効率的に行うか、それができるかという問題だと思っております。
この点、現在の築地市場をそのまま想定するのであるならば、確かに現在、ターレは重要な荷の搬送手段でございますが、豊洲新市場は、将来にわたり首都圏の基幹市場としての役割を果たすべく、高度な機能を備えた市場として整備することを目指してございます。
そうした観点から、場内の搬送手段についても、合理的、効率的な観点から、新たな搬送手段も含めた検討が必要ではないかというふうに考えてございます。
ただ、この点につきましても、現在のいわゆる搬送手段がターレであるということで、業界はそれになれ親しんでいるところもございますので、非常にこれも難しい問題だと思っております。
ただ、今後の市場を含めた利用方法については、先ほども申し上げましたとおり、今後、業界と協議、調整をしてまいります。
○伊藤(ゆ)委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑はいずれも終了いたしました。
以上で中央卸売市場関係を終わります。
○伊藤(ゆ)委員長 これより付託議案の審査を行います。
第二百二十五号議案を議題といたします。
本件については、既に質疑を終了しております。
この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。
○清水委員 第二百二十五号議案、東京都立若洲海浜公園の指定管理者の指定についての意見を述べます。
若洲海浜公園の指定管理者のこれまでの七年間については、決算書も事業報告書も公表されていません。そのため、グループ企業の運営やチェック状況も確認できません。今後七年間の事業計画については、従前の計画と比較すると、人員配置計画が公表されなくなるなど、より不透明になっています。したがって、本議案に反対いたします。
以上です。
○伊藤(ゆ)委員長 発言は終わりました。
これより採決を行います。
第二百二十五号議案を採決いたします。
本案は、起立により採決いたします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○伊藤(ゆ)委員長 起立多数と認めます。よって、第二百二十五号議案は、原案のとおり決定いたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
○伊藤(ゆ)委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○伊藤(ゆ)委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○伊藤(ゆ)委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、多羅尾港湾局長から発言を求められておりますので、これを許します。
○多羅尾港湾局長 本委員会所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
伊藤ゆう委員長を初め委員の皆様方には、本定例会に提案させていただきました議案等につきまして熱心なご審議を賜り、まことにありがとうございました。
ご審議の過程で賜りましたさまざまなご意見、ご指導につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事務事業の執行に万全を期してまいります。
今後とも、所管四局に対しまして、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げて、御礼のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
○伊藤(ゆ)委員長 発言は終わりました。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後二時四十九分散会
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