経済・港湾委員会速記録第九号

平成二十四年九月十三日(木曜日)
第八委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長伊藤まさき君
副委員長山崎 一輝君
副委員長興津 秀憲君
理事高倉 良生君
理事伊藤 ゆう君
理事鈴木あきまさ君
三宅 正彦君
きたしろ勝彦君
神野 吉弘君
岡田眞理子君
佐藤 広典君
小磯 善彦君
清水ひで子君
木内 良明君

 欠席委員 なし

 出席説明員
産業労働局局長中西  充君
次長保坂 政彦君
総務部長斎藤 真人君
産業企画担当部長矢田部裕文君
商工部長河内  豊君
金融部長寺崎 久明君
金融監理部長黒沼  靖君
金融支援担当部長片山  謙君
観光部長十河 慎一君
農林水産部長津国 保夫君
安全安心・地産地消推進担当部長武田 直克君
雇用就業部長穂岐山晴彦君
事業推進担当部長戸澤  互君
中央卸売市場市場長塚本 直之君
管理部長塩見 清仁君
事業部長横山  宏君
新市場整備部長志村 昌孝君
市場政策担当部長江藤  巧君
企画調整担当部長森本 博行君
移転支援担当部長高木 良明君
新市場事業計画担当部長加藤  仁君
新市場事業推進担当部長日浦 憲造君
基盤整備担当部長加藤 直宣君
施設整備担当部長久保田浩二君
港湾局局長多羅尾光睦君
技監前田  宏君
総務部長黒田 祥之君
企画担当部長古谷ひろみ君
港湾経営部長笹川 文夫君
港湾経営改革担当部長野瀬 達昭君
臨海開発部長石原 清志君
開発調整担当部長大和田 元君
営業担当部長山口 祐一君
港湾整備部長石山 明久君
計画調整担当部長大釜 達夫君
離島港湾部長渡辺  滋君
島しょ・小笠原空港整備担当部長小幡 和輝君
労働委員会事務局局長岳野 尚代君

本日の会議に付した事件
 労働委員会事務局関係
報告事項(説明・質疑)
・私債権の放棄について
 中央卸売市場関係
報告事項(説明)
・豊洲新市場用地における土壌汚染対策工事に伴う調査の結果について
 産業労働局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・東京都工場立地法地域準則条例の一部を改正する条例
・東京国際フォーラム(二十四)ガラス棟改修工事請負契約
報告事項
・私債権の放棄について(説明・質疑)
・平成二十三年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価について(説明)
・新銀行東京の「平成二十五年三月期第一・四半期決算」について(説明)

○伊藤(ま)委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、議席について申し上げます。
 議席については、ただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○伊藤(ま)委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、先般の人事異動に伴い、港湾局長に多羅尾光睦君が就任いたしました。
 また、幹部職員の交代がありましたので、多羅尾局長よりあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○多羅尾港湾局長 港湾局長の多羅尾光睦でございます。
 伊藤委員長を初め各委員の皆様方には、港湾局の事務事業につきまして日ごろから特段のご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、事務事業の執行に当たりましては一層努力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 続きまして、去る七月十六日付で、当局の幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
 企画担当部長の古谷ひろみでございます。港湾経営部長の笹川文夫でございます。港湾経営改革担当部長の野瀬達昭でございます。離島港湾部長の渡辺滋でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、産業労働局関係の第三回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに労働委員会事務局、中央卸売市場及び産業労働局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、報告事項、私債権の放棄については、本日、説明聴取の後、質疑を終了まで行い、提出予定案件及びその他の報告事項については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これより労働委員会事務局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、労働委員会事務局長に岳野尚代君が就任いたしました。岳野事務局長を紹介いたします。

○岳野労働委員会事務局長 去る七月一日付で労働委員会事務局長を拝命いたしました岳野尚代でございます。
 微力ではございますが、労使紛争の迅速、的確な解決に向けまして、全力で取り組んでまいります。
 伊藤委員長を初め委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○岳野労働委員会事務局長 お手元にございます資料の1、私債権の放棄についてをごらんくださいませ。
 東京都債権管理条例第十三条に基づきまして、労働委員会事務局が平成二十三年度に実施いたしました私債権の放棄についてご報告させていただきます。
 平成二十三年度に放棄した私債権は、印刷製本請負契約に係る契約違約金でございまして、金額は九千四百五十円でございます。
 当該債権は、印刷製本請負契約におきまして、契約を履行できる見込みがないため契約を解除したことに伴う違約金でございまして、平成十七年度に発生し、同年度以降、債務の履行が滞っているものでございます。
 債務者に対しましては、督促、各種調査など、徴収に向けて鋭意努力を重ねてまいりましたが、これまでの徴収努力の状況を踏まえると実質的に回収不能であり、時効の援用が見込まれます。
 また、当該債権は、消滅時効に係る時効期間が平成二十二年度に経過しております。
 債務者は、法人登記はあるものの、現地調査では不存在のため、その実体がなく、援用の確認を得ることができません。
 このため、平成二十四年三月に債権放棄を実施したところでございます。
 以上で、二十三年度に実施いたしました私債権の放棄についてのご報告とさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で労働委員会事務局関係を終わります。

○伊藤(ま)委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、中央卸売市場長に塚本直之君が就任いたしました。
 また、幹部職員の交代がありましたので、塚本市場長よりあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○塚本中央卸売市場長 去る七月一日付で中央卸売市場長に就任いたしました塚本直之でございます。
 伊藤委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきまして、ご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今後とも、当局の事務事業に全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 次に、七月十六日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員の交代がございましたので、紹介させていただきます。
 新市場整備部長の志村昌孝でございます。企画調整担当部長の森本博行でございます。移転支援担当部長の高木良明でございます。新市場事業計画担当部長の加藤仁でございます。新市場事業推進担当部長の日浦憲造でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○志村新市場整備部長 豊洲新市場予定地における土壌汚染対策に伴う調査の結果につきましてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料の一ページをお開きください。1の底面管理調査でございます。
 これは、不透水層付近まで操業由来の汚染物質が達している区画におきまして、不透水層以下について、深さ方向で二メートル続けて汚染がないことを確認するものでございます。
 調査結果につきましては表に記載のとおりで、ベンゼン六十八地点、シアン化合物十六地点で環境基準の超過を確認いたしました。
 このうち、ベンゼンは五地点で環境基準の百倍を超える濃度を検出し、最大濃度は一千倍でございました。
 いずれの地点におきましても、汚染のある深さは確定しており、ガス工場操業に由来する汚染は確実に掘削除去してまいります。
 一枚おめくりいただきまして、資料の二ページをごらんください。2の帯水層底面調査でございます。
 これは、ベンゼンを対象として地表から深さ十メートル以内に帯水層の底面が存在する場合、その底面の土壌について行うものでございます。
 調査結果でございますが、今回調査を行った百五十六地点のうち、六十六地点でベンゼンの汚染を確認いたしました。
 なお、これらの地点においては、底面管理調査により、深さ方向で二メートル続けて汚染がないことの確認を完了してございます。
 三ページをごらんください。3、汚染状態にあるものとみなされている区域の調査でございます。
 これは、過去に東京ガス株式会社が行った調査で汚染が確認されているA.P.二メートル以下の深さで、汚染状態にあるものとみなされている周辺区画につきまして、汚染状況を確認するものでございます。
 調査結果でございますが、表に記載のとおり、八十六地点、百十九検体でシアン化合物などのガス工場操業に由来する汚染を確認いたしました。
 確認した汚染は、確実に除去してまいります。
 恐れ入りますが、資料の四ページをお開きください。4、盛り土の安全性確認調査でございます。
 これは、ガス工場操業地盤の上のすべての盛り土について、市場用地の特殊性を考慮し、念のため安全を確認するものでございます。
 調査結果でございますが、今回調査を行った二千四百八十三検体のうち、十五検体で環境基準超過を確認し、濃度はいずれも環境基準の二倍以下でありました。
 確認した汚染は、適切に処理してまいります。
 五ページをごらんください。5の旧管理用通路の調査でございます。
 これは、六街区の旧東京ガス工場用地に隣接する旧護岸の管理用通路部について、安全・安心に万全を期すため、専門家会議で定めた調査と同様の調査を行ったものでございます。
 調査結果は、表に記載のとおりでございまして、自然由来の砒素を除き、確認した汚染土壌及び汚染地下水は確実に除去、浄化を行ってまいります。
 資料の六ページをごらんください。6、新海面処分場等へ搬出するために実施する、搬出先の「受入基準」に基づく化学性状試験結果を受けた対策(調査)でございます。
 調査の概要でございますが、土壌を新海面処分場へ搬出するために実施する搬出先の受け入れ基準に基づく化学性状試験の結果を受けまして、ここに記載してございます(ア)と(イ)の二つの調査を実施したものでございます。
 調査結果でございますが、(ア)の受け入れ基準を超過したものにつきましては、A.P.二メートルの深度で調査を行い、すべて受け入れ基準内であることを確認してございます。
 また、(イ)の受け入れ基準以下ではあるものの、環境基準の値を超過しているものにつきましては、同じ試料を土壌汚染対策法の規定による方法で分析を行い、すべて環境基準以下であることを確認してございます。
 これらのことから、A.P.二メートル以深への操業由来の汚染の可能性はないことを確認してございます。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○清水委員 帯水層底面について、四点の資料をお願いいたします。
 一点目、不透水層上端に関する専門家会議が詳細調査時に規定した位置。
 二点目、土壌汚染対策工事を進める際に、環境局に申請手続をした際に指定調査機関が規定した位置。
 三点目、今回報告の百五十六地点の帯水層底面調査結果。
 四点目、六街区の六十二地点調査時に規定した位置。
 以上、四点、お願いいたします。

○伊藤(ま)委員長 ただいま清水委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○伊藤(ま)委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、産業労働局長に中西充君が就任いたしました。
 また、幹部職員の交代がありましたので、中西局長よりあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○中西産業労働局長 去る七月一日付で産業労働局長に就任いたしました中西充でございます。
 伊藤委員長を初め各委員の皆様のご指導、ご鞭撻を賜りまして、微力ではございますが、産業労働行政の一層の推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 引き続きまして、去る七月一日及び七月十六日の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
 次長の保坂政彦でございます。総務部長の斎藤真人でございます。金融監理部長の黒沼靖でございます。金融支援担当部長の片山謙でございます。観光部長の十河慎一でございます。安全安心・地産地消推進担当部長の武田直克でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 次に、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○中西産業労働局長 平成二十四年第三回都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、条例案一件、工事請負契約議案一件でございます。
 初めに、条例案については、東京都工場立地法地域準則条例の一部を改正する条例でございます。
 この条例の改正は、工場立地法施行令等の改正を踏まえたものでございます。
 引き続きまして、工事請負契約議案については、東京国際フォーラム(二十四)ガラス棟改修工事でございます。
 本件は、東京国際フォーラムの竣工後、約十六年が経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じていることから、改修工事を行うものでございます。
 なお、これらの詳細につきましては総務部長からご説明申し上げます。
 よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○斎藤総務部長 今回提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料1、条例案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりください。
 今定例会には、一件の条例改正案をご提案させていただく予定でございます。
 一ページをごらんください。東京都工場立地法地域準則条例の一部を改正する条例案でございます。
 この条例は、工場立地法(昭和三十四年法律第二十四号)の規定に基づき、東京都において適用すべき緑地面積率等に関する地域準則を定めるものでございます。
 改正の内容でございますが、第一点目は、工場立地法施行令が改正され、電気供給業に属する太陽光発電所が工場立地法における届け出の対象施設から除外されたことに伴い、特定工場の定義を改めるものでございます。
 第二点目は、工場立地法施行規則が改正され、製造業等の工場敷地内に設置する太陽光発電施設が、発電の用途にかかわらず工場立地法における緑地以外の環境施設に位置づけられたことに伴い、太陽光発電施設の定義を改めるものでございます。
 引き続きまして、工事請負契約議案の詳細につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料3、工事請負契約議案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりいただきたいと存じます。
 今回提出を予定しておりますのは、1、東京国際フォーラム(二十四)ガラス棟改修工事の一件でございます。
 東京国際フォーラムは、平成八年五月の竣工後、十六年が経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じております。
 この状況に対応することを目的として、今年度から平成二十五年度まで改修工事を行うものでございます。
 一ページをごらんください。
 東京国際フォーラム(二十四)ガラス棟改修工事の契約の相手方は、青木あすなろ・友菱建設共同企業体、契約金額は十一億二千四百五十五万円、工期は平成二十六年三月十四日までとなっております。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 次のページに案内図及び配置図をお示ししてございます。
 以上で、平成二十四年第三回都議会定例会に提出を予定しております産業労働局関係の案件の説明を終わらせていただきます。
 よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○伊藤(ま)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、私債権の放棄について報告を聴取いたします。

○斎藤総務部長 お手元の資料4、私債権の放棄についてをごらんください。
 東京都債権管理条例第十三条に基づき、産業労働局が平成二十三年度に実施をいたしました私債権の放棄についてご報告をさせていただきます。
 平成二十三年度に放棄した私債権は、番号1と2、東京都立産業貿易センター浜松町館展示室利用に係る使用料が二件、番号3から33、中小企業施設改善資金貸付金が三十一件、合計いたしますと件数三十三件、金額五千七百九十七万三千五百六十九円でございます。
 初めに、東京都立産業貿易センター浜松町館展示室利用に係る使用料でございますが、この債権は、展示室の時間外使用及び備品の使用料で、いずれも平成十七年度に発生し、債務の履行が滞っているものでございます。
 次に、中小企業施設改善資金貸付金でございますが、この債権は中小企業者が設備投資を行うために必要な資金を都が直接貸し付けたもので、いずれも昭和三十八年度から昭和四十九年度の貸し付けで債務の履行が滞っているものでございます。
 これらの債権の債務者、連帯保証人に対しましては、督促など回収に向けて鋭意努力を重ねてまいりましたが、実質的に回収不能となったものでございます。
 また、これらの債権は、消滅時効に係る時効期間が経過しておりますとともに、債務者が破産終結となっている、あるいは債務者やその相続人から援用の確認を得ているが、連帯保証人が行方不明のため、援用の確認を得ることができないもの、さらに、債務者が職権解散等により実体がない、または行方不明のため援用の確認を得ることができないもので、連帯保証人がいる場合には、連帯保証人について、援用の確認を得ている、破産免責となっている、あるいは行方不明等により援用の確認を得ることができないといった状態にあるものでございます。
 こうしたことを踏まえて、平成二十四年三月に債権の放棄を実施したところでございます。
 以上で、平成二十三年度に実施いたしました私債権の放棄についてのご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○伊藤(ま)委員長 次に、平成二十三年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価について及び新銀行東京の平成二十五年三月期第一・四半期決算について報告を聴取いたします。

○河内商工部長 平成二十三年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの業務実績評価につきましてご報告申し上げます。
 お手元の資料5、平成二十三年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価の概要でご説明させていただきます。
 1の評価制度の概要でございますが、産業技術研究センターの各年度の業績につきましては、地方独立行政法人法に基づき、十七名の外部有識者から成る東京都地方独立行政法人評価委員会による評価を受け、その評価結果を当委員会にご報告いたすこととなってございます。
 次に、2、評価方針と手順でございます。評価委員会では、中期計画の事業の進捗状況を確認すること、法人の業務運営の向上、改善に資することなどを評価の基本方針といたしまして、法人から提出された業務実績報告書をもとに、法人に対するヒアリング等を実施いたしました。
 3の評価委員会における評価結果の概要でございますが、評価は項目別評価と全体評価で実施いたしました。
 項目別評価は、技術相談、依頼試験、機器利用サービス、組織体制及び運営など、計二十四項目につきまして事業の進捗状況、成果を五段階で評価したもので、その結果は太線で囲んだ枠の中に示してございます。
 年度計画を大幅に上回って実施している評定Sとされたものが、技術相談、依頼試験、機器利用サービス、実証試験セクター、行政や他機関との連携、情報発信・情報提供、組織体制及び運営の七項目、年度計画を上回って実施している評定Aが、システムデザインセクター、オーダーメード開発支援、技術審査など八項目、年度計画をおおむね順調に実施している評定Bが、高度分析開発セクター、製品開発支援ラボなど九項目となってございます。
 年度計画を十分に実施できていない評定Cと、業務の大幅な見直し、改善が必要である評定Dはございません。
 全体評価は、ただいまご説明いたしました項目別評価を踏まえまして、中期計画の進行状況全体について評価したものでございます。
 二ページ目をお開きください。こちらには全体評価の結果を記載してございます。
 アの総評でございますが、中期計画の達成に向けて業務全体がすぐれた進捗状況にあるとされており、東日本大震災に関するさまざまな支援事業や北区西が丘から臨海副都心の青海地区への本部の移転等多くの課題の中、本来業務である中小企業支援事業において十分な成果を上げていることが評価されております。
 イの中小企業への技術支援・研究開発及び法人の業務運営等についてでは、依頼試験、機器利用サービス等、過去最高実績を上げた中小企業への技術支援事業の実施、すべての研究テーマを外部評価制度の対象にするなど、研究事業進捗管理を強化する取り組み、多岐にわたる積極的な広報活動の展開などが高く評価されております。
 今後、今回の評価結果を公表するとともに、より効率的、効果的な法人運営が図られるよう活用してまいります。
 詳細は、お手元の平成二十三年度地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター業務実績評価書をごらんいただきたいと存じます。
 以上をもちまして、産業技術研究センターの平成二十三年度業務実績評価に関する報告を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○黒沼金融監理部長 去る八月三日に株式会社新銀行東京から発表されました平成二十五年三月期第一・四半期決算につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料6、平成二十五年三月期第一・四半期決算の概要をごらんください。
 初めに、資料上段、上の段右側の資産等の状況をごらん願います。表の右端が平成二十四年六月末の実績となってございます。
 まず、与信残高につきましては、これは政府向け貸し出しを除きました貸出金、保証、公共工事代金債権信託を合計したものでございますが、表の右端の一段目からそれぞれ三千三百九十件、一千三百三億円、そのうち、中小企業向けにつきましては三千二百五十二件、八百五十九億円となってございます。
 また、預金につきましては二千三十億円となっております。
 次に、資料の下段の損益状況をごらんください。表の右端が第一・四半期の実績となってございます。
 まず、業務粗利益の決算額につきましては十一・四億円、その下の営業経費は九・二億円となりました。
 両者を合算しました実質業務純益は二・二億円の黒字と、この欄の左端にございます前年同期の二・一億円とほぼ同水準となりました。
 なお、その下のコア業務純益につきましては、これは国債等の債券損益の影響を除きました、より実質的な銀行本来の業務に関する収益力、これをあらわすものでございますが、二・二億円の黒字となってございます。
 その下の貸倒引当金などの信用コストにつきましては、プラスの一・二億円となってございます。
 これらの結果、当期純利益につきましては三・四億円と、引き続き黒字を計上しております。
 また、最下段の純資産につきましては五百十・七億円と、その左の平成二十四年三月期の五百四億円から六・七億円増加し、五百十億円を上回ってございます。
 新銀行東京は、新規顧客の開拓を地道に行うなど、中小企業支援の強化と収益力の向上に努めますとともに、信用コストの管理を徹底しまして、当期純利益及び実質業務純益の黒字の確保に全力で取り組んでまいりました。
 こうした努力の結果、本年三月に発表いたしました中期経営計画におけます初めての四半期決算である本決算におきましても、当期純利益及び実質業務純益の黒字が継続してございます。
 新銀行東京は、この中期経営計画に基づきまして、安定した黒字体質を継続しつつ、経営基盤を一層強固にしていくため、引き続き努力を重ねていくとしております。
 都といたしましても、今後とも、新銀行東京の監視と支援に全力で取り組んでまいります。
 以上で、株式会社新銀行東京関係の報告事項のご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○清水委員 二つの報告、合わせて十点の資料をお願いいたします。
 まず、地方独立行政法人都立産業技術研究センターの収入及び支出の推移について。
 二点目、地方独立行政法人都立産業技術研究センターの役職員数の推移について。
 三点目、地方独立行政法人都立産業技術研究センターにおける研究員の採用、応募状況の推移について。
 次に、新銀行東京の開業以降の月別融資件数、残高、返済額、不良債権額について。
 次に、新銀行東京の開業以降の融資・保証実績で、月別、メニュー別の件数、金額について。
 次に、新銀行東京の融資・保証実績で、事業規模別件数、金額を残高ベースで。
 次に、融資・保証実績で、事業規模別件数、金額を実行ベースで。
 次に、債務超過企業を、また、赤字企業への融資・保証実績について。
 次に、融資先、融資実行先における無担保・無保証融資の実績の推移について。
 次に、有価証券残高とその内訳の推移について。
 以上、十点お願いいたします。

○伊藤(ま)委員長 ただいま清水委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で産業労働局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十五分散会

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