経済・港湾委員会速記録第六号

平成二十四年五月三十一日(木曜日)
第十四委員会室
   午後一時一分開議
 出席委員 十四名
委員長伊藤まさき君
副委員長山崎 一輝君
副委員長興津 秀憲君
理事高倉 良生君
理事伊藤 ゆう君
理事鈴木あきまさ君
三宅 正彦君
きたしろ勝彦君
神野 吉弘君
岡田眞理子君
佐藤 広典君
小磯 善彦君
清水ひで子君
木内 良明君

 欠席委員 なし

 出席説明員
産業労働局局長前田 信弘君
総務部長保坂 政彦君
産業企画担当部長矢田部裕文君
担当部長根本 浩志君
商工部長河内  豊君
金融部長寺崎 久明君
金融監理部長斎藤 真人君
金融支援担当部長十河 慎一君
観光部長横山 英樹君
農林水産部長津国 保夫君
安全安心・地産地消推進担当部長岩田  哲君
雇用就業部長穂岐山晴彦君
事業推進担当部長戸澤  互君
中央卸売市場市場長中西  充君
管理部長塩見 清仁君
事業部長横山  宏君
新市場整備部長宮良  眞君
市場政策担当部長江藤  巧君
移転支援担当部長森本 博行君
新市場事業計画担当部長野口 毅水君
新市場事業推進担当部長志村 昌孝君
基盤整備担当部長加藤 直宣君
施設整備担当部長久保田浩二君
港湾局局長中井 敬三君
技監前田  宏君
総務部長黒田 祥之君
監理団体改革担当部長大朏 秀次君
港湾経営部長小宮 三夫君
港湾経営改革担当部長笹川 文夫君
臨海開発部長石原 清志君
開発調整担当部長大和田 元君
営業担当部長山口 祐一君
港湾整備部長石山 明久君
計画調整担当部長大釜 達夫君
離島港湾部長平田 耕二君
島しょ・小笠原空港整備担当部長小幡 和輝君

本日の会議に付した事件
 港湾局関係
報告事項(説明・質疑)
・平成二十三年度東京都一般会計予算(港湾局所管分)の繰越しについて
・平成二十三年度東京都臨海地域開発事業会計予算の繰越しについて
・平成二十三年度東京都港湾事業会計予算の繰越しについて
 中央卸売市場関係
報告事項(説明・質疑)
・平成二十三年度東京都中央卸売市場会計予算の繰越しについて
 産業労働局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例
・東京国際フォーラム(二十四)ホール棟改修工事請負契約
・東京国際フォーラム(二十四)電気設備改修工事請負契約
・東京国際フォーラム(二十四)空調設備改修工事請負契約
報告事項
・平成二十三年度東京都一般会計予算(産業労働局所管分)の繰越しについて(説明・質疑)
・新銀行東京の「平成二十四年三月期決算」について(説明)

○伊藤(ま)委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課担当書記の高橋純子さんです。
 議案法制課担当書記の津田公子さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、産業労働局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、並びに港湾局、中央卸売市場及び産業労働局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、提出予定案件及び報告事項、新銀行東京の平成二十四年三月期決算については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、予算の繰り越しに関する報告については、本日、説明聴取の後、質疑を終了まで行いますのでご了承願います。
 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、港湾局長より紹介があります。

○中井港湾局長 去る四月一日付で当局の幹部職員に異動がありましたので、ご紹介させていただきます。
 営業担当部長の山口祐一でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取します。

○黒田総務部長 平成二十三年度予算の繰り越しにつきましてご説明を申し上げます。
 お手元の資料1、平成二十三年度繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
 一般会計の予算の繰り越しにつきまして、まずご説明を申し上げます。
 恐れ入りますが、三ページをお開きいただきたいと思います。繰越明許費繰越の総括表でございます。
 繰越明許費繰越の基礎となります平成二十三年度の歳出予算現額は、上の段の左から二列目にありますように五百五十三億五千五百万余円でございます。このうち、繰越明許費の議決をいただいております金額は、左から三列目にありますように八十八億九千八百万円でございます。
 当局といたしましては、平成二十三年度内に円滑に事業が終了するよう努めてまいりましたが、工事の調整等に日時を要したことによりまして、平成二十四年度へ繰り越して継続実施することといたしました。
 繰り越しいたしました金額は、最終列にございますように二十二億八千二百万余円でございます。
 なお、繰越財源の内訳につきましては、記載のとおりでございます。
 一枚おめくりいただきまして、五ページをお開き願います。繰越明許費繰越の内訳につきましてご説明申し上げます。
 1、東京港整備事業でございます。繰越明許費の議決をいただいております金額は五十八億八千五百万円、繰越額は十七億三千七百万余円でございます。
 繰越理由は、施工に伴う関係機関との調整等によるものでございます。
 八ページをお開き願います。2、島しょ等港湾整備事業でございます。
 繰越明許費の議決をいただいております金額は三十億一千三百万円、繰越額は五億四千五百万余円でございます。
 繰越理由は、台風などの気象、海象の影響等によるものでございます。
 引き続きまして、臨海地域開発事業会計予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 一三ページをお開き願います。建設改良費繰越の総括表でございます。
 建設改良費繰越の基礎となります平成二十三年度の予算計上額は、上の段の左から二列目にありますように二百二億五千百万余円でございます。このうち、繰り越しをいたしました金額は、左から四列目にありますように十七億六千二百万余円でございます。
 繰り越しの内訳につきましては、一五ページから一八ページに記載してございます。
 繰越理由は、他の工事との調整等によるものでございます。
 続きまして、一九ページをお開き願いたいと存じます。事故繰越の総括表となってございます。
 平成二十三年度の予算計上額は、上の段の左から二列目にありますように七千五百万余円でございます。このうち、繰り越しいたしました金額は、左から四列目にありますように四千七百万余円でございます。
 二一ページをお開き願いたいと思います。繰り越しの内訳でございます。
 繰越理由は、関係事業の工事調整によるものでございます。
 引き続きまして、港湾事業会計予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、二五ページをお開き願います。建設改良費繰越の総括表でございます。
 建設改良費繰越の基礎となります平成二十三年度の予算計上額は、上の段の左から二列目にありますように十億九千九百万余円でございます。このうち、繰り越しいたしました金額は、左から四列目にございますように三千九百万余円でございます。
 続きまして、一ページおめくりいただきまして、二七ページをごらんいただきたいと思います。繰り越しの内訳でございます。
 繰越理由は、施工に伴う施設の利用調整によるものでございます。
 まことに簡単ではございましたが、以上で平成二十三年度予算の繰り越しにつきましてご説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を一括して行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑はいずれも終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。

○伊藤(ま)委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、中央卸売市場長より紹介があります。

○中西中央卸売市場長 去る四月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 本委員会との連絡に当たります、総務課長の古川浩二でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○塩見管理部長 平成二十三年度予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料、平成二十三年度予算繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。中央卸売市場会計予算の繰り越しにつきましてご説明申し上げます。
 1の建設改良費繰越についてでございます。
 施設の新設等を行います市場施設拡張事業につきまして、予算計上額は五十一億三千四百三万一千円で、このうち、平成二十三年度の支払い義務発生額は六億六千三百三十万四千余円、翌年度繰越額は十七億百九十万四千円といたしました。財源、不用額並びに繰越理由等は記載のとおりでございます。
 以上で、簡単ではございますが、平成二十三年度予算の繰り越しについて説明を終わらせていただきます。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○清水委員 ただいまご報告のありました市場施設拡張事業の予算の繰り越しについてお伺いいたします。
 今のご説明の中で、豊洲新市場土壌汚染対策工事分の金額、そして、その内容がどのように変更されるのかお伺いいたします。

○塩見管理部長 繰り越しの内訳についてご説明いたします。
 豊洲新市場土壌汚染対策工事として、約十億四千万円でございます。
 そのほか、もう一つは淀橋市場リニューアル事業として約六億六千万円でございます。
 それぞれ、具体的な繰り越しの理由でございますが、淀橋も含めてご説明いたしますと、豊洲新市場土壌汚染対策工事については、当初、一括調達を予定していた鋼管矢板などの資材の調達を工事契約に含めることとしたため、今年度、その代金を支払うことから予算を繰り越したものでございます。
 また、淀橋市場リニューアル事業につきましては、想定外の地中障害物の撤去など、工事の調整に日時を要したことから予算を繰り越したものでございます。

○清水委員 当初、予算説明のときには、都が遮水壁鋼材などの建設資材を一括調達することによって経費を削減するんだというご説明でしたけれども、その目的が達成できそうもないというようなことを判断したというか、決断をしたというのはいつですか。

○加藤基盤整備担当部長 今お話がありました一括調達する鋼材等につきましては、工事手順を踏まえ、当初、予定地内で必要な保管場所を確保することを考えておりましたが、改正土壌汚染対策法の適用によりまして、予定地内の土壌の移動に多くの制約を受けることが明らかになってまいりました。その結果といたしまして、調達した資材の保管場所の確保が困難となったものでございます。
 鋼材などを地区外に保管した場合につきましては、運搬や保管にかかわる経費が新たに必要になることなどから、一括調達による経費節減効果が得られないことも明らかになってまいりました。
 また、この間、昨年三月には東日本大震災が発生し、資材の一括調達が震災復興の妨げになるということも想定できたところでございます。
 こうした状況につきまして総合的に勘案し、昨年、二十三年六月の土壌汚染対策工事の発注に際しまして、建設資材につきましては工事請負者が調達することとしたものでございます。

○清水委員 土壌汚染対策法の改正ということも理由の一つにあるわけですけれども、二〇一一年度予算というのはその後に決定したものであり、理由にならないのではないかなというふうにも思います。
 それでは、当初の予定では、一括購入によってどれくらいの経費削減が見込まれていて、今回、業者調達ではそれがどのようになるのですか、お伺いいたします。

○加藤基盤整備担当部長 予算要求時におきましては、一括調達によりまして、概算で約二億円の削減が見込んでございました。
 しかしながら、先ほど申し上げましたように、資材置き場を地区外に設ける場合につきましては、資材置き場の確保、あるいはその運搬に要する経費の費用が約十億円以上かかるということが見込まれることなどから、一括調達は行わず、材料の調達を含めた工事契約を交わしたものでございます。

○清水委員 その今の理由わかりましたけれども、業者調達の場合の経費ということについては答弁されなかったわけなんですけれども、技術会議の提言のずさんというものがここでは明らかになるのかなというふうに思います。
 都の予算繰越説明書に記載されている繰越理由は、工事の調整に日時を要したこと等ということがありますけれども、豊洲の方の工事の調整に日時を要したという、その具体的内容は何ですか。

○塩見管理部長 ただいま先生から技術会議の提言がいいかげんだみたいなご発言がございましたんですが、技術会議のこの提言を受けましたのは平成二十一年の二月の段階でございますので、その後に土対法の改正があったと、こういうことでございます。
 それから、工事の調整に日時を要したこと等の説明でございますが、先ほど私が答弁いたしましたように、工事の調整に日時を要したのは、繰り越しの中での淀橋市場のリニューアル事業につきましてでございまして、この等という説明が、先ほど私がいいましたように一括調達を工事契約に含めるということで、支払いが今年度になるということで豊洲新市場の土壌汚染対策工事の繰り越しをしたものでございます。

○清水委員 そうすると、一括購入する資材を使用する予定だった遮水壁工事の進捗状況というのは、当初の予定と現状とではどのような違いがあるのですか、お伺いいたします。

○加藤基盤整備担当部長 遮水壁の設置時期につきましては、工事契約後の平成二十三年十月に開催いたしました技術会議及び住民説明会で、おおむね平成二十三年十一月から平成二十三年度末というふうにしてきてございます。
 遮水壁の設置に際しましては、底面管理による不透水層内の汚染範囲を把握し、設置深さを確定することが不可欠でございます。こうした調査や遮水壁設置工事に際して、地中から多くの支障物件が見られ、その撤去に多くの時間を要したところでございます。
 このように、土壌汚染対策工事の実施に当たりましては、市場用地の安全・安心に万全を期すため、工事に際して必要な調査を確実に行いながら進めているところでございます。
 現時点では、土壌の掘削や運搬など、ほかの作業との調整が不可欠なところを除きまして、おおむね完了しているところでございます。

○清水委員 全体の工事日程には現時点で変更があるのでしょうか、お伺いいたします。

○加藤基盤整備担当部長 現在も工程管理を確実に行いながら着実な工事推進を図っているところでございまして、現時点では全体の工事工程の変更はございません。

○清水委員 昨年八月三十日に、土壌汚染対策工事の契約が行われました。都も、きょう、初めて遮水壁工事がおくれているということについて、その原因が地下構造物の影響によるものであることなどを認められました。
 私たちは、これまで繰り返し、この場所の地下構造物の問題点を指摘してまいりました。開示請求にしても、その部分は黒塗りにしてしまう。土壌汚染などに対する地下構造物の影響を指摘しても、問題ないという答弁を繰り返してまいりました。いかに都の対応がずさんなものかということです。土壌汚染への影響、有楽町層内への汚染の広がりなど、この機会に徹底して調査をすべきです。
 また、今になって地下構造物の存在が想定外であるかのような答弁をされましたけれども、土壌汚染処理方法の有効性を確認する適用実験のときも地下構造物で設計変更が繰り返され、当初予定額六億九千万から二億四千万、三四%も経費が膨れ上がったではないですか。
 きょう、幾つかご質問をしてまいりまして、当初の予定ではとっくに終わっているはずの遮水壁工事が地下構造物の影響で予定どおりに進んでいないことがわかりました。遮水壁工事が終わらなければ、特に外周部の土壌汚染対策処理、地下水対策工事へ影響するのは当然です。
 それでも、今ご答弁がありましたように、全体の工事工程に影響がない、二〇一四年には開場というようなことにするには、どこかの工程を犠牲にしなければそんなことはできるわけありません。専門家からも絵にかいたもちと酷評され、我々のたび重なる土壌汚染対策のずさんな工事がさらに犠牲にされ、ますます土壌汚染処理対策工事が欠陥だらけになるといわざるを得ません。
 また、技術会議が土壌汚染対策工事の経費削減策を提言しましたが、結局、工事費についても想定どおりには進んでいないということもわかりました。仮に経費の増額がないというなら、これについても当初の見積もりが過大だったということでしょうか。どこかを犠牲にした削減が行われるということになります。
 私たちは、そもそも欠陥土壌汚染対策工事を進めることを認めることをできない。そのための、今回提案された資材購入にも反対です。本来やるべきは、土壌汚染対策工事を中止し、現在地再整備の検討に入ることです。
 よって、本繰り越しのうち、豊洲新市場土壌汚染対策工事分は認められないことを申し上げて、質問を終わります。

○宮良新市場整備部長 今、委員からご指摘がありました技術会議の提言はずさん、また、都の、工事に関して都の対応がずさん、そういうお話がありましたけど、まず技術会議の方のことなんですが、技術会議では土壌汚染対策を具体化するためにその技術工法を選んだわけなんですけど、その実効性や施工性、あるいは周辺の環境、さらに加えまして、当然、経済性、それから、工期のことも考えていただいていました。
 今の遮水壁の一括購入のご質問がありましたけど、それを一括購入から工事発注にして、業者が調達することに変えましたのは、今、担当部長がご答弁申し上げましたように、いろいろな事柄がありまして、それを総合的に勘案したものです。ただ単にそういった経済、あるいはそういう面から技術会議の提言がずさんであると、そういったお話は、ご指摘は当たらないと私どもは考えております。
 また、東京都としましては、今、工事の支障物件のことのお話がありましたけど、それについては、予定地が東京ガスの工場跡地でありますから、当然、大きな基礎とか板があるのを想定をして、実際に関係資料もいただいてます。ただ、その資料が、最近の土木工事、建築工事ではそうしたもの、竣工図をつくりまして、それから座標で、要は再現できるようなことをつくりますが、当時は昭和三十年代初めのころでありますから、くいや板があるのは承知してますけど、じゃあ、実際にここの位置にあると、そこまではそういった資料がございません。
 ですから、想定内の仕事をやりまして、やはり実際の工事に関してはそういった支障物件を撤去し、その後の工程は、各種いろんな知恵を出し合ってそれを取り戻すと、そういうことを考えております。土木工事だけではなく、建築工事も含めて、予定の期間に開場させるように頑張っております。
 以上です。

○伊藤(ま)委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○伊藤(ま)委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、産業労働局長より紹介があります。

○前田産業労働局長 先般、四月一日付の人事異動によりまして、当局幹部職員に交代がございましたので、ご紹介申し上げます。
 担当部長の根本浩志でございます。
 次に、本委員会との連絡に当たります総務課長の坂本雅彦でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○伊藤(ま)委員長 紹介は終わりました。

○伊藤(ま)委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○前田産業労働局長 平成二十四年第二回都議会定例会に提出を予定しております当局所管の案件の概要についてご説明申し上げます。
 今回提出を予定しております案件は、条例案が一件、工事請負契約議案が三件でございます。
 初めに、条例案につきましては、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例でございます。
 この条例の改正は、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法の施行等を踏まえたものでございます。
 続きまして、工事請負契約議案でございますが、東京国際フォーラム(二十四)ホール棟改修工事、同じく東京国際フォーラム(二十四)電気設備改修工事及び東京国際フォーラム(二十四)空調設備改修工事でございます。
 本件は、東京国際フォーラムの竣工後、約十六年が経過いたしまして、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じていること、また、時代の経過に伴い、環境への配慮等の対応が必要となっておりますことから、改修工事を行うものでございます。
 これらの詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明申し上げます。
 よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○保坂総務部長 今回、提出を予定しております産業労働局所管の案件につきまして、お手元の配布資料に基づきご説明申し上げます。
 恐れ入ります。お手元の資料1、条例案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりください。今定例会には一件の条例改正案をご提案させていただく予定でございます。
 一ページをごらんください。東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
 この条例は、中小企業等の事業の再生を促進するため、中小企業制度融資に係る回収納付金を受け取る権利を放棄できる場合を定めるものでございますが、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法の施行等を踏まえ、規定を整備するものでございます。
 改正の内容でございますが、株式会社東日本大震災事業者再生支援機構が支援決定した再生計画などを、新たに権利の放棄の対象として追加するものでございます。
 引き続きまして、工事請負契約議案の詳細につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料3、工事請負契約議案の概要をごらんください。
 表紙をおめくりください。今回提出を予定しておりますのは、1、東京国際フォーラム(二十四)ホール棟改修工事、2、東京国際フォーラム(二十四)電気設備改修工事、3、東京国際フォーラム(二十四)空調設備改修工事の三件でございます。
 東京国際フォーラムは、平成八年五月の竣工後、十六年が経過し、建物の各部位等にふぐあい、劣化が生じております。また、時代の経過に伴い、環境への配慮等の対応が必要となっております。
 こうした状況に対応することを目的として、今年度から平成二十五年度まで改修工事を行うものでございます。
 一ページをごらんください。東京国際フォーラム(二十四)ホール棟改修工事の契約相手方は、戸田・TSUCHIYA建設共同企業体、契約金額は十三億五千百三十五万円、工期は平成二十六年三月二十八日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 二ページをごらんください。東京国際フォーラム(二十四)電気設備改修工事の契約の相手は、きんでん・東光・三栄・振興建設共同企業体、契約金額は十七億六千四百万円、工期は平成二十六年三月二十八日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 三ページをごらんください。東京国際フォーラム(二十四)空調設備改修工事の契約の相手方は、高砂・ダイダン・一工建設共同企業体、契約金額は二十億六千三百二十五万円、工期は平成二十六年三月二十八日まででございます。
 契約の方法、入札回数、入札者数はごらんのとおりでございます。
 次のページに案内図、配置図をお示ししてございます。
 以上で、平成二十四年第二回都議会定例会に提出を予定しております産業労働局関係の案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○伊藤(ま)委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、平成二十三年度東京都一般会計予算、産業労働局所管分の繰り越しについて報告を聴取いたします。

○保坂総務部長 平成二十三年度一般会計予算の繰り越しにつきましてご報告申し上げます。
 お手元の資料4、平成二十三年度東京都一般会計予算繰越説明書をごらんください。
 表紙をおめくりください。繰越明許費繰越でございます。
 対象となりました事業は、事業名欄に記載しておりますように、林道整備及び治山事業並びに農林災害復旧でございます。繰越明許費の予算議決額は八億六百万円でございます。
 当局といたしましては、平成二十三年度内に円滑に事業が終了するよう努めてまいりましたが、自然災害などにより工期におくれが生じましたことから、執行が終わっていない一億五千九百三十五万円を平成二十四年度に繰り越すこととなったものでございます。
 これらの繰り越しの事業に要する財源、事業内訳及び繰越理由につきましても、それぞれ繰越財源内訳欄及び説明欄に記載したとおりでございます。
 以上で資料の説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○伊藤(ま)委員長 次に、新銀行東京の平成二十四年三月期決算について報告を聴取いたします。

○斎藤金融監理部長 去る五月十八日に株式会社新銀行東京から発表されました平成二十四年三月期決算につきましてご説明を申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料5、平成二十四年三月期決算の概要をごらんください。
 初めに、資料の上段右側の資産等の状況をごらんください。表の右端が平成二十四年三月末の実績となっております。
 政府向け貸出金を除いた貸出金、保証、公共工事代金債権信託を合計した与信残高は一千二百六十三億円であり、そのうち、中小企業向けは約三千五百件、八百五十九億円となっております。
 また、預金残高は一千八百八億円となっております。
 次に、資料の下段の損益状況をごらんください。同じく表の右端が平成二十四年三月末の実績となっております。
 一段目の業務粗利益の決算額は四十九・六億円と、前年同期と比較し、九・一億円増加しております。
 その下の営業経費は三十九億円と、前年同期と比べ一・五億円減少しております。
 両者を合算した実態ベースの実質業務純益は、収支が均衡した前年同期から黒字幅を広げ、十・五億円の黒字となっております。
 なお、参考欄にございますとおり、国債の売却益等を算入した一般的な銀行公表ベースでは、十一・五億円の黒字となっております。
 貸倒引当金などの信用コストにつきましては、若干のマイナスとなっております。
 これらの結果、当期純利益につきましては七・九億円と、平成二十一年度から引き続き三年連続で黒字を計上いたしました。
 また、最下段の純資産は五百四億円と、前年同期から六・九億円増加し、再建計画策定後、通期決算で初めて五百億円を上回りました。
 新銀行東京は、新規顧客の開拓を地道に行うなど、中小企業支援の強化と収益力の向上に努めるとともに、信用コスト管理を徹底し、当期純利益及び実質業務純益の黒字の確保に全力で取り組んでまいりました。
 こうした努力の結果、再建計画最終年度であります二十三年度は、当期純利益の黒字に加え、課題でありました実質業務純益も収支均衡を果たした二十二年度に引き続いて黒字となり、再建計画の目標を達成いたしました。
 今後、新銀行東京の経営陣は、本年三月に発表いたしました中期経営計画に基づき、安定した黒字体質を継続しつつ、経営基盤をさらに強固にしていくため、引き続き努力を重ねていくとしております。
 都といたしましても、今後とも、適切な監視と支援に全力を挙げてまいります。
 以上で、株式会社新銀行東京関係の報告事項の説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○伊藤(ま)委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○佐藤委員 新銀行東京に関して、再建計画の終了年次の決算ですので、新銀行を監視するという立場から以下の資料をお願いします。
 再建計画期間中の月別の融資件数、残高、返済額、不良債権額をお願いします。
 再建計画期間中の融資、保証実績で、月別、メニュー別の件数、金額をお願いします。
 同じく事業規模別の件数、金額を残高ベースでお願いします。
 また、同じく事業規模別の件数、金額を実行ベースでお願いします。
 次に、債務超過企業、赤字企業への融資、保証実績をお願いします。
 次に、融資規模別の預金者の件数、割合、金額をお願いします。
 次に、融資実行先における無担保・無保証融資の実績の推移をお願いします。
 最後に、有価証券残高とその内訳の推移をお願いします。
 以上です。

○清水委員 八点お願いします。
 新銀行東京の開業以降の月別融資件数、残高、返済額、不良債権額。
 同じく融資、保証実績で、月別、メニュー別の件数、金額。
 同じく融資、保証実績で、事業規模別件数、金額、残高ベースで。
 同じく融資、保証実績で、事業規模別件数、金額、実行ベースで。
 同じく債務超過企業、赤字企業への融資、保証実績。
 融資実行先における無担保・無保証融資の実績の推移。
 有価証券残高とその内訳の推移。
 預金規模別預金者の件数、割合、金額、各年度別。
 以上です。お願いいたします。

○伊藤(ま)委員長 ただいま佐藤委員、清水委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤(ま)委員長 異議なしと認め、理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で産業労働局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四十分散会

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