経済・港湾委員会速記録第二十一号

平成二十年十二月十五日(月曜日)
第八委員会室
   午後一時三分開議
 出席委員 十四名
委員長岡崎 幸夫君
副委員長川井しげお君
副委員長大西由紀子君
理事高倉 良生君
理事鈴木あきまさ君
理事増子 博樹君
米沢 正和君
小竹ひろ子君
佐藤 広典君
山口  拓君
清水ひで子君
藤井  一君
三宅 茂樹君
川島 忠一君

 欠席委員 なし

 出席説明員
産業労働局局長佐藤  広君
次長前田 信弘君
総務部長塚田 祐次君
中央卸売市場市場長比留間英人君
管理部長後藤  明君
港湾局局長斉藤 一美君
総務部長多羅尾光睦君
労働委員会事務局局長関  敏樹君

本日の会議に付した事件
 意見書、決議について
付託議案の審査(決定)
・第二百四号議案   平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出 経済・港湾委員会所管分
・第二百三十一号議案 東京都産業労働局関係手数料条例の一部を改正する条例
・第二百三十二号議案 東京海区漁業調整委員会委員及び東京都内水面漁場管理委員会委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
・第二百三十三号議案 東京都労働委員会あつせん員の費用弁償条例の一部を改正する条例
・第二百五十八号議案 品川ふ頭外貿岸壁外三施設の指定管理者の指定について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○岡崎委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書一件、決議一件については、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○岡崎委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 初めに、付託議案の審査を行います。
 第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、経済・港湾委員会所管分、第二百三十一号議案から第二百三十三号議案及び第二百五十八号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも質疑を終了しております。
 この際、本案に対する発言の申し出がありますので、これを許します。

○小竹委員 第二百三十一号議案及び第二百五十八号議案について、反対意見を申し上げます。
 まず、第二百三十一号議案、東京都産業労働局関係手数料条例の一部を改正する条例についてですが、本条例は、薬事法改正により、医薬品の販売者の資格として登録販売者制度が新設され、原則として薬剤師に限定されていた医薬品が、登録販売者も来年六月より可能になります。取り扱える医薬品に動物用が加わり、登録事務の扱いを、動物用は産業労働局が所管するための条例改正です。
 人に対する医薬品同様、薬剤師の常駐が厳しく義務づけられていたものを、登録販売者を置くことにより取り扱い可能な品目が拡大するという規制緩和です。安全性が真に担保されなければならない医薬品の取り扱いは、安易に規制緩和すべきでないと考えます。
 以上の点から、本条例に反対します。
 次に、第二百五十八号議案、品川ふ頭外貿岸壁外三施設の指定管理者の指定についてですが、本条例は、品川及び青海ふ頭の外貿岸壁などの施設を、民営化した東京港埠頭株式会社に特命で指定管理者にするものです。
 公の施設の指定管理者制度は、二〇〇三年九月の地方自治法一部改正でできるようになりました。しかし、指定管理者制度を採用しなければならないという法律上の根拠はありません。
 指定管理しようとする二つの外貿ふ頭は、建設以来ずっと公共ふ頭として都が管理し、小規模な船社のコンテナ貨物を扱ってきました。公共性があるからこそ、公社ふ頭と別に都が担ってきたのです。
 指定管理の理由として、スケールメリットによる効率化とコスト低減が挙げられています。規制緩和の中心はコスト削減で、一番問題になるのが、人件費の大幅削減をして安い単価で指定をされ、その中からさらにもうけを取るということで、大きな社会問題にもなっています。
 東京港においても、コスト低減で一番問題になるのは人件費の削減です。港湾労働者の労働条件の悪化につながりかねない問題です。
 利用者サービスの一つとして、貸付料の弾力化を図るとしていますが、この対象になるのは長期契約や貨物取扱量の多い業者であり、貸付料の割引の恩恵を受けるのは結局大きな船社のみということになりかねません。
 これらにより国際競争力の強化を図るといわれていますが、外需頼みで海外との輸出入依存の経済から、内需中心に切りかえることが必要な時期に来ています。
 港は、不採算部門でもあり、公共性の確保は欠かせません。これらの点から指定管理に反対するものです。
 以上です。

○岡崎委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百三十一号議案及び第二百五十八号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○岡崎委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十一号議案及び第二百五十八号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百四号議案中、歳出、経済・港湾委員会所管分、第二百三十二号議案及び第二百三十三号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎委員長 異議なしと認めます。よって、第二百四号議案中、歳出、経済・港湾委員会所管分、第二百三十二号議案及び第二百三十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○岡崎委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○岡崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○岡崎委員長 この際、所管局を代表しまして、関労働委員会事務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○関労働委員会事務局長 本委員会所管四局を代表いたしまして、一言お礼のごあいさつを申し上げます。
 岡崎委員長を初め委員の皆様方には、本定例会にご提案申し上げました議案等につきましてご審議を賜り、まことにありがとうございます。
 ご審議の過程で賜りました貴重なご意見、ご指導につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事務事業の執行に万全を期してまいります。
 今後とも、所管四局に対しまして、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。
 どうもありがとうございました。

○岡崎委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十分散会