経済・港湾委員会速記録第十五号

平成十九年十二月十三日(木曜日)
第八委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 十三名
委員長増子 博樹君
副委員長神林  茂君
副委員長大西由紀子君
理事山口  拓君
理事上野 和彦君
理事三宅 茂樹君
米沢 正和君
小竹ひろ子君
岡崎 幸夫君
清水ひで子君
木内 良明君
川島 忠一君
馬場 裕子君

 欠席委員 一名

 出席説明員
産業労働局局長佐藤  広君
総務部長塚田 祐次君
中央卸売市場市場長比留間英人君
管理部長大野 精次君
港湾局局長斉藤 一美君
技監尾田 俊雄君
総務部長多羅尾光睦君
監理団体改革担当部長山本  隆君
港湾経営部長江津 定年君
港湾経営改革担当部長小宮 三夫君
臨海開発部長小林 敏雄君
開発調整担当部長余湖由紀夫君
営業担当部長藤原 正久君
港湾整備部長飯尾  豊君
計画調整担当部長山本  浩君
離島港湾部長石山 明久君
島しょ・小笠原空港整備担当部長室星  健君
労働委員会事務局局長有留 武司君

本日の会議に付した事件
 意見書について
 港湾局関係
契約議案の調査
・第二百十一号議案 平成十九年度東京港臨海道路(Ⅱ期)中防側アプローチ橋りょう鋼けた製作・架設工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第二百一号議案 東京都海上公園条例の一部を改正する条例
付託議案の審査(決定)
・第二百一号議案 東京都海上公園条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○増子委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書一件を提出したい旨の申し出がありました。
 本件については、本日の理事会において協議の結果、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件については、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○増子委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、港湾局関係の契約議案の調査及び付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成十九年十二月十二日
東京都議会議長 比留間敏夫
経済・港湾委員長 増子 博樹殿
契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
第二百十一号議案 平成十九年度東京港臨海道路(Ⅱ期)中防側アプローチ橋りょう鋼けた製作・架設工事請負契約
2 提出期限 平成十九年十二月十四日(金)

○増子委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第二百十一号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○多羅尾総務部長 十一月二十九日開催の当委員会におきましてご要求のございました資料について、ご説明申し上げます。
 お手元の経済・港湾委員会要求資料をごらん願いたいと存じます。
 表紙をおめくりいただきまして、目次に記載のとおり、契約議案関係の資料は一項目でございます。
 それでは、一ページをお開き願います。1、東京港臨海道路(Ⅱ期)中防側アプローチ橋りょう鋼けた製作・架設工事の入札の実施状況でございます。
 当該工事における入札者氏名、入札金額をお示ししてございます。なお、入札金額は、消費税及び地方消費税の額を含まない金額でございます。
 詳細はごらん願います。
 以上をもちまして、簡単ではございますが、ご要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○増子委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○小竹委員 臨海道路(Ⅱ期)中防側アプローチ橋りょう鋼けた製作・架設工事請負契約に関連して何件かお伺いいたします。
 臨海道路は、昭和六十三年、一九八八年三月につくられた臨海副都心開発計画に、臨海副都心の広域幹線道路として二〇〇〇年に供用するという計画で打ち出されました。翌年の臨海副都心開発事業計画の中にも位置づけられています。
 莫大な財政投入で破綻が明らかになった臨海副都心開発が、都民の声として、臨海開発のむだ遣いを見直すように求める都民の世論が広がっていく中で、青島都政のもとで、不十分ながらも臨海開発の一定の見直しが行われて、出されたのが、平成九年、九七年の臨海副都心まちづくり推進計画です。
 この推進計画では、臨海道路のⅠ期工事、城南島から中央防波堤外側までの工事は平成十三年までに整備をする、Ⅱ期工事については、今後の社会経済状況や周辺の整備動向を見定めた上、整備スケジュール等について改めて策定するというふうに書かれています。事実上、整備時期の検討路線ということで凍結された状況になりました。
 その後、いつ、どのような形で臨海道路Ⅱ期工事の検討がされて、凍結が解除されたのか、お伺いいたします。

○飯尾港湾整備部長 東京港臨海道路でございますけれども、この道路につきましては、昭和六十三年に策定いたしました東京港第五次改訂港湾計画で計画化されました臨港道路でございます。東京湾岸地域を東西に結びつけまして、港湾物流の円滑化や東京湾の臨海地域の発展にとって不可欠な路線でございまして、また、首都圏の経済活性化に資する道路ネットワークを形成する重要な路線でございます。
 このため、平成十二年十二月策定の東京構想二〇〇〇で、この東京港臨海道路Ⅱ期事業を、東京臨海地域における交通物流ネットワークの強化を図る路線として位置づけ、整備を推進することといたしまして、国に対しまして整備の促進を働きかけ続けました結果、平成十四年四月に国が直轄事業として採択することになったものでございます。

○小竹委員 確かに五次の港湾計画の中にも入っているわけですけれども、都民とのかかわりでいえば、臨海開発の中に位置づけられてきて、臨海地域の広域道路という形での位置づけがされ、それに伴う開発で行われてきたというふうに思うんです。
 この見直し、推進計画の中では、社会経済状況や周辺の整備動向を見定めた上、整備スケジュール等について策定するというふうな形になっているわけですけれども、そういうことも含めて東京構想二〇〇〇では検討されたのか、経済状況をどのように分析されたのかなというような、その辺はどうなんでしょうか。

○飯尾港湾整備部長 先ほど申し上げましたとおり、この東京港臨海道路でございますけれども、この道路は、単に臨海副都心の開発に必要だというのみならず、東京湾岸の道路交通ネットワークを形成いたしまして、首都圏の経済活性化あるいは東京の国際競争力の強化、こういうようなものに資する道路でございます。そのようなことを勘案いたしまして、東京構想二〇〇〇でⅡ期事業を整備すべき路線として位置づけたものでございます。

○小竹委員 東京構想二〇〇〇で計画が位置づけられたということですけれども、この構想そのものでいえば、臨海部の開発が首都圏の都市改造ということで大きく広げられていく計画として打ち出されたわけで、そういう点では、臨海開発もあくまでも拡大していくという中身になるのではないかというふうに私は思います。
 そういう点で、臨海Ⅰ期工事についてなんですけれども、Ⅰ期工事の事業経費の負担はどういうふうになっていますか。

○飯尾港湾整備部長 費用負担の構成割合でございますけれども、国が補助金として事業費の一〇%、東京都が、一般会計二五%、臨海副都心開発事業会計三〇%、埋立事業会計三五%負担してございます。

○小竹委員 事業負担の中身からいっても、このⅠ期工事については補助事業ということで、国の補助が一〇%ですけれども、この当時は埋立会計と臨海開発事業会計は別々でしたけれども、両方合わせると六五%が埋立会計と臨海会計の負担ということでいえば、やっぱり臨海開発の計画だからこういうふうな事業負担になっていたんだというふうに思うんですよね。で、臨海事業会計がそれこそ破綻状況に陥って、都民の反対を押し切って、二〇〇一年には埋立会計など三会計の統合が行われて、臨海地域開発事業会計になっていったわけですから、そういう点でも、この事業は臨海の開発計画として進められたというふうに見て差し支えない中身だと思います。
 続いて伺うんですが、臨海道路のⅡ期工事は、東京構想二〇〇〇に打ち出されて、知事も国の方に要請したということが記録にも載っているんですけれども、先ほどのご答弁でも、国の直轄事業になったということで、財政的なものについてはどういうふうになったんでしょうか。

○飯尾港湾整備部長 東京港臨海道路Ⅱ期事業でございますけれども、この事業につきましては、新たな環状ネットワークの形成によりまして、港湾物流の円滑化や都心部への交通集中の緩和など、東京湾の臨海地域の発展にとって不可欠な路線でございます。また、首都圏の道路交通の円滑化にも資する重要な路線であるということから、一般会計におきまして、直轄事業負担金として事業費の三分の一を負担してございます。

○小竹委員 今お答えいただいて、直轄事業になって、一般会計で三分の一ということで、臨海会計の負担がなくなったという点では、性格が変わったのもありますけれども、基本的には、この計画、結局は一般会計からの財政投入で臨海開発事業を救済したものになるというふうに私は考えます。
 そういう意味では、臨海部の開発をさらに促進していく、こういう計画は認められないということで、意見を表明しておきます。

○増子委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 この際、本案に対し意見のある方はご発言を願います。

○小竹委員 第二百十一号議案、臨海道路(Ⅱ期)中防側アプローチ橋りょう鋼けた製作・架設工事請負契約に反対の立場から意見を述べさせていただきます。
 臨海道路は、臨海副都心の広域アクセス道路として計画され、当初、臨海副都心開発事業会計などで整備される予定で計画され、Ⅰ期工事が行われました。巨大な投資で臨海開発が進められ、その破綻がだれの目にも明らかになり、臨海開発の見直しを求める都民世論が盛り上がる中で、九七年、不十分ながら計画の見直しが行われました。臨海道路はⅠ期工事のみで、Ⅱ期工事は、社会経済状況等を見た上で、整備時期検討路線ということで凍結されたものです。
 その後、二〇〇〇年、石原都政になり、東京構想二〇〇〇で、東京港の国際物流機能強化のための道路として位置づけられ、首都圏規模の都市改造として息を吹き返しました。知事が国に要請し、国直轄事業になった結果、事業経費は一般会計からの支出になり、臨海地域開発事業会計の負担が軽減されたのです。これは臨海の救済です。
 臨海Ⅱ期道路は、臨海開発を促進するとともに、臨海部の自動車走行の増加による大気汚染や温暖化など、環境への負荷を招くことになりかねません。財政負担を招く広域幹線道路臨海Ⅱ期工事は中止するよう求めて、意見表明といたします。

○増子委員長 発言は終わりました。
 お諮りいたします。
 本案については、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○増子委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第二百一号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○多羅尾総務部長 十一月二十九日開催の当委員会におきましてご要求のございました資料につきまして、ご説明申し上げます。
 先ほどもごらんいただきましたが、お手元の経済・港湾委員会要求資料をごらん願いたいと存じます。
 表紙をおめくりいただきまして、目次に記載のとおり、条例案関係の資料は一項目でございます。
 それでは、二ページをお開き願います。2、海上公園の管理状況でございます。
 海上公園の名称及び各公園を管理する指定管理者の名称をお示ししてございます。
 詳細はごらん願います。
 以上をもちまして、簡単ではございますが、ご要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○増子委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。

○増子委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第二百一号議案を議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第二百一号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 異議なしと認めます。よって、二百一号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○増子委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増子委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○増子委員長 この際、所管局を代表いたしまして、斉藤港湾局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○斉藤港湾局長 本委員会所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 ただいま、本定例会にご提案申し上げました議案につきまして、ご審議、ご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 今後とも、増子委員長を初め委員の先生方の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、御礼のごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。

○増子委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十二分散会

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