委員長 | いなば真一君 |
副委員長 | 浅川 修一君 |
副委員長 | 白井 常信君 |
理事 | 林 知二君 |
理事 | 川井しげお君 |
理事 | 藤沢 志光君 |
山本 信君 | |
藤井 一君 | |
五十嵐 正君 | |
宮崎 章君 | |
河合秀二郎君 | |
山崎 孝明君 | |
川島 忠一君 | |
西田ミヨ子君 |
欠席委員 なし
出席説明員中央卸売市場 | 市場長 | 大矢 實君 |
経営管理部長 | 長尾 至浩君 | |
業務企画担当部長 | 石川 俊一君 | |
調整担当部長 | 浅倉 義信君 | |
施設部長 | 内村 修三君 | |
築地市場再整備担当部長 | 小栗 英夫君 | |
港湾局 | 局長 | 齋藤 哲哉君 |
技監 | 高見 憲一君 | |
総務部長 | 渡辺日佐夫君 | |
港営部長 | 高橋 和志君 | |
港湾振興担当部長 | 小宮山元二君 | |
開発部長 | 津島 隆一君 | |
臨海部開発推進担当部長 | 南雲 栄一君 | |
臨海部開発調整担当部長 | 高野 一男君 | |
港湾整備部長 | 小池 正臣君 | |
計画調整担当部長 | 細川 泰廣君 | |
離島港湾部長 | 野村 孝雄君 | |
参事 | 押元 雅治君 |
本日の会議に付した事件
請願の取り下げについて
中央卸売市場関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成十三年度東京都と場会計予算
・平成十三年度東京都中央卸売市場会計予算
・東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例
港湾局関係
第一回定例会提出予定案件について(説明)
・平成十三年度東京都一般会計予算中、港湾局所管分
・平成十三年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・平成十三年度東京都港湾事業会計予算
・平成十二年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、港湾局所管分
・東京都海上公園条例の一部を改正する条例
・平成十二年度新海面処分場Gブロック西側護岸地盤改良工事(その二)請負契約
報告事項(説明)
・「東京ベイエリア21」の公表について
○いなば委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
初めに、請願の取り下げについて申し上げます。
お手元配布の請願一二第五二号の一につきましては、平成十二年十一月十七日付をもって、議長から取り下げを許可した旨通知がありましたので、ご了承願います。
なお、本委員会に付託されております請願陳情は、お手元配布の件名表のとおりであります。よろしくお願いいたします。
○いなば委員長 次に、第一回定例会会期中の委員会日程について申し上げます。
先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程とすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中央卸売市場及び港湾局関係の第一回定例会に提出を予定されております案件の説明の聴取、並びに港湾局関係の報告事項の聴取を行います。
なお、提出予定案件及び報告事項につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求を行うことにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いたいと思いますので、ご了承願います。
これより中央卸売市場関係に入ります。
第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。
○大矢中央卸売市場長 平成十三年第一回都議会定例会に提出を予定しております中央卸売市場関係の案件の概要につきまして、ご説明を申し上げます。
今回、提出を予定しております案件は、平成十三年度当初予算案が二件、条例案が一件の計三件でございます。
初めに、平成十三年度の東京都と場会計当初予算案についてご説明を申し上げます。
と場会計は、芝浦と場のと畜解体業務及び施設の維持管理に係る歳入及び歳出を経理するものでございますが、平成十三年度の予算は、歳入歳出ともに六十二億八千余万円で、前年度予算に対し、二百万円、若干の減となっております。
主な事業といたしましては、O157対策として、と畜衛生改善工事を実施するものでございます。
次に、平成十三年度東京都中央卸売市場会計当初予算案についてご説明を申し上げます。
中央卸売市場は、生鮮食料品の円滑な供給と消費生活の安定を図るため、築地、大田、食肉を初め十一市場の管理運営に当たっております。
今日、卸売市場を取り巻く社会経済環境は、急速に変化しております。平成十三年度予算に当たっては、このような状況変化に的確に対応する観点から、現下の都政及び市場の置かれた厳しい財政状況を踏まえつつ、これまで以上に精査、点検を重ねて予算編成を行いました。
予算総額は、支出が四百六十三億一千万円で、前年度に比べて四十二億四千万円、一〇・一%の増となっております。一方、収入は三百四十三億五千余万円で、前年度に比べ三十四億九千余万円、一一・三%の増となっております。
主な事業についてご説明を申し上げます。
最初に、これからの市場に求められる新しい社会的要請に積極的にこたえるために重点的に配慮した事業として、市場から発生する生ごみのコンポスト化の検討などの環境対策や衛生対策、仲卸業者特別指導窓口の設置などの経営基盤強化特別事業などに所要の予算を計上いたしました。また、民間活力を活用した市場の整備を促進するため、分場の地方市場化に補助を行うことといたしました。さらに、各市場の主要な建設改良事業でございますが、築地市場再整備事業につきましては、基幹市場としての将来の機能のあり方を見据え、調査、計画などを行ってまいります。
食肉市場につきましては、老朽化した小動物卸売場や冷蔵庫施設等の改善を図るため、北側棟建設を十二年度に引き続き実施し、十三年十二月の竣工を目指してまいります。
花きにつきましては、流通の近代化を図るため、世田谷市場において新たに花き部を十三年四月に開場を予定しておりますが、引き続き既存棟耐震補強工事を実施するため、その経費を計上いたしました。
その他の市場におきましても、物流の効率化や市場の情報化などの必要な整備を行ってまいります。
また、市場環境対策を施設面からサポートするため、電動搬送車充電設備工事を実施してまいります。
なお、収入予算では、市場財政の健全化を図るため、十二年度に実施いたしました市場使用料の段階的改定による二年目の増収額を見込んでおります。
以上が平成十三年度当初予算案の概要でございます。
次に、東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例についてご説明を申し上げます。
改正の主な点でございますが、世田谷市場に花き部を開設するため、関係規定を整備するものでございます。
東京都では、花き流通の合理化、近代化を図るため、第六次東京都卸売市場整備計画におきまして、民営の花き地方卸売市場を統合、収容し、区部に五カ所の花き中央卸売市場を開設することとしております。世田谷市場花き部は、その五カ所目の花き中央卸売市場として、平成十一年五月から施設建設工事を進めてまいりましたが、今年三月末には完成し、四月より開場する予定でございます。
以上で、平成十三年第一回定例会に提出を予定しております案件の概要につきましてご説明を申し上げました。よろしくご審議を賜りますよう、お願い申し上げます。
なお、詳細につきましては、引き続き経営管理部長より説明いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。
○長尾経営管理部長 それでは、私から、今回提出を予定しております案件につきまして、お手元に配布いたしました資料に基づいてご説明申し上げます。
本日配布いたしました資料は、資料1、平成十三年度と場会計当初予算の概要、資料2、平成十三年度中央卸売市場会計当初予算の概要、資料3、条例案、資料4、条例案の概要の四点でございます。
初めに、資料1に基づきまして、平成十三年度と場会計当初予算の概要についてご説明いたします。
恐れ入りますが、一ページをお開き願いたいと思います。
上段の1は、予算総括表でございます。予算額は、歳入歳出とも六十二億八千余万円で、前年度に比べ二百万円の減でございます。
続きまして、2は事項別一覧表でございます。
まず、(1)の歳入につきましてご説明いたします。歳入の内訳としましては、使用料及び手数料以下、ごらんのものがございます。
まず、使用料及び手数料は、と畜使用料などでございますが、九億九千余万円で、前年度とほぼ同額となっております。
国庫支出金と、その三行下にございます都債は、施設整備の財源となるものでございます。
繰入金は、と場事業の収支不足額に対します一般会計からの繰入金でございます。
二ページをごらんいただきたいと思います。(2)の歳出につきましてご説明いたします。
管理費は、と場事業に従事する職員の人件費等でございます。
運営費は、と場施設の維持管理及びと畜解体作業に要する経費でございます。
施設整備費は、大動物棟や小動物棟などのと場施設の整備に要する経費でございまして、と畜衛生改善工事や、小動物と畜設備の改良等を予定しております。
なお、施設整備費につきましては、繰越明許をお願いしてございます。
次の公債費会計繰出金は、都債に係る元金償還金及び利子等の支払いに係る公債費会計への繰出金でございます。
続きまして、平成十三年度中央卸売市場会計当初予算の概要についてご説明いたします。
資料2の一ページをお開き願います。予算の総括表でございます。
中央卸売市場会計は、地方公営企業法の財務規定等を適用いたしておりますので、予算につきましては、収益的収支と資本的収支に分けて計上しております。
上段の(1)は、経常的な事業活動を経理する収益的収支でございます。
市場事業収益は二百三十億九千余万円で、前年度に比べ七億三千余万円、三・三%の増となっております。
市場事業費は二百二十三億三千余万円で、前年度に比べ二億余万円、〇・九%の増となっております。
中段の(2)は、市場の建設改良事業等を経理する資本的収支でございます。
市場資本的収入は百十二億五千余万円で、前年度に比べ二十七億六千余万円、三二・五%の増となっております。
また、市場資本的支出は二百三十九億七千余万円で、前年度に比べ四十億三千余万円の増となっております。
差引欄には、資本的収入が資本的支出に対し不足する額を表示してございますが、この不足額につきましては、その下の欄にございますように、損益勘定留保資金等をもって充てることとしております。
下の段は、中央卸売市場会計の収入支出の合計欄でございます。ご参照いただきたいと思います。
続きまして、二ページをごらん願います。事項別一覧表でございます。
まず、上段の(1)は収益的収入でございます。市場事業収益二百三十億九千余万円の内訳を、事項ごとに示してございます。
市場使用料は百十八億五千余万円で、前年度に比べ二億余万円の増となっております。これは、主に施設使用料におきまして、十二年度から実施した段階的使用料改定による四億余万円の増を見込んだためでございます。
受取利息及び配当金は、土地売却代金の運用による利息等でございます。予定額は四十億二千余万円で、前年度に比べ六億九千余万円の増となっておりますが、これは、主としまして一般会計に対する長期貸付金の利息について、ゼロ金利解除に伴う金利上昇を見込んだための増でございます。
一般会計補助金は、市場事業に対する一般会計からの補助金収入を計上したものでございます。
雑収益等は、業者が使用する光熱水費の立てかえ金収入などでございます。
次に、下の表(2)は収益的支出でございます。市場事業費の総額は二百二十三億三千余万円であり、その内訳を掲げてございます。
管理費は、職員の人件費や市場施設の維持管理のための経費でございます。
業務費は、市場取引の指導監督に要する経費でございます。
減価償却費等は、固定資産の減価償却及び施設の撤去等に伴う経費でございます。
生鮮食料品流通対策費は、生鮮食料品の流通対策事業及び地方卸売市場の助成などに要する経費でございます。ここに新規に、淀橋市場練馬分場を民間活力を導入した地方市場として整備していくための補助金を計上しております。
支払い利息等は、企業債利息及び企業債の発行手数料等でございます。
以上のような各費目につきまして、それぞれごらんの数字を計上したものでございます。
次に、三ページをお開き願います。資本的収支の内容でございます。
上の表の(3)は、資本的収入でございます。総額は百十二億五千余万円で、内訳は、企業債、国庫補助金及びその他資本収入でございまして、それぞれごらんのような額となっております。
下の表の(4)は、資本的支出でございます。総額は二百三十九億七千余万円で、建設改良費、企業債償還金でございます。
建設改良費は、生鮮食料品等の流通環境の変化や既存施設の老朽化、狭隘化に対応するための施設整備事業などに要する経費でございます。予定額は二百九億九千余万円で、前年度に比べ三十五億七千余万円の増となっております。
建設改良費の主なものは施設拡張費で、市場別の予定額と主な事業を一覧にしてございます。築地市場、食肉市場、世田谷市場等各市場におきまして、物流の効率化や市場の情報化など市場の整備事業を進めていく予定であります。ご参照いただきたいと思います。
企業債償還金は二十九億七千余万円で、前年度に比べ四億六千余万円の増となっております。
以上が平成十三年度の中央卸売市場会計当初予算の概要でございます。
続きまして、東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例案につきましてご説明申し上げます。
改正案につきましては、世田谷市場に花き部を開設するため、関係規定を整備する必要が生じたことによるものでございます。
同市場の花き部施設の建設工事は順調に進んでおりまして、本年四月には業務を開始できる予定でございます。
恐れ入りますが、資料4の一ページをお開きいただきたいと思います。
改正の概要につきましては、こちらにございますとおり、取扱品目、卸売業者の数及び卸売業者の預託すべき保証金の額、並びに仲卸業者の数等について定めるものでございます。
また、別表第一の改正につきましては、世田谷市場の花き部における競り売り、または相対取引に係る品目の設定に関するものでございまして、入場予定業界と協議の上、大田市場等他の花き市場と同様の取り扱いとすることとしたものでございます。
なお、附則で、改正条例の施行日を東京都規則で定める日からとしております。
以上をもちまして、平成十三年第一回定例会に提出を予定しております案件について説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○いなば委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はご発言願います。
○浅川委員 三つお願いします。
地方卸売市場の経営状態がわかるもの。
二つ目が、各市場の盗難事件発生状況とその概要について。
最後に、卸、仲卸、買参人、買い出し人の業者数の推移と、経営状態がわかるもの。
以上、お願いします。
○いなば委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いなば委員長 ただいま浅川副委員長から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○いなば委員長 異議なしと認めます。
理事者においては、要求された委員と調整の上、提出願います。
以上で中央卸売市場関係を終わります。
○いなば委員長 これより港湾局関係に入ります。
初めに、第一回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。
○齋藤港湾局長 平成十三年第一回東京都議会定例会に提案を予定しております当局所管の案件につきまして、その概要をご説明申し上げます。
提出案件は、平成十三年度予算案三件、平成十二年度補正予算案一件、条例の一部改正案一件、契約案一件の計六件でございます。
まず、平成十三年度予算案についてご説明申し上げます。
お手元の資料2、平成十三年度予算案及び平成十二年度補正予算案の概要をごらんください。
当局の予算は、一般会計、埋立事業会計、臨海副都心開発事業会計、羽田沖埋立事業会計及び港湾事業会計の五会計に分けて経理しておりますが、東京臨海地域の総合的、一体的整備を行うため、平成十三年度から、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計を埋立事業会計に統合し、新たに臨海地域開発事業会計を設置することといたしました。
平成十三年度の会計別の予算計上額は、一般会計七百四十六億七千七百万円、臨海地域開発事業会計千三百一億三千百万円、港湾事業会計九十九億一千百万円でございまして、これらを合計いたしますと、予算計上額は二千百四十七億一千九百万円となります。
臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計を含めた、港湾局所管五会計の平成十二年度予算額は、五千四十九億二千二百万円ですので、これとの比較では、五七・五%の減となります。
なお、臨海地域開発事業会計の設置につきましては、東京都地方公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案を財務局で提案する予定になっております。
次に、この予算案に計上しております主要事業についてご説明申し上げます。
第一に、東京港における港湾施設の整備事業でございまして、予算計上額は百六十四億八千百万円でございます。
品川ふ頭地盤改良工事や十二号地内貿雑貨ふ頭上屋新築工事を実施するとともに、国が直轄事業で実施する大井コンテナふ頭の耐震強化岸壁整備に対する費用負担及び航路、泊地しゅんせつ等を実施いたします。
また、財団法人東京港埠頭公社が行う大井コンテナふ頭再整備事業に対して、引き続き資金の貸し付けを行います。
第二に、廃棄物処理場の整備事業でございまして、予算計上額は百八十五億三千六百万円でございます。
廃棄物等の最終処分のため、平成八年度から段階的に新海面処分場の整備を実施しておりますが、平成十三年度は、引き続きGブロックの護岸整備等を実施いたします。
第三に、東京港臨海道路の整備事業でございます。
予算計上額は、百二億六千百万円でございます。取りつけ道路、沈埋トンネル及び換気所等の整備を実施し、平成十三年度末に第一工区が完成いたします。
第四に、東京港の海岸保全事業でございまして、予算計上額は四十四億八千八百万円でございます。
高潮、津波などの災害から都民の生命や財産を守るため、防潮堤や内部護岸の整備、都市海岸高度化事業などを実施いたします。
第五に、島しょ等港湾、漁港及び空港整備事業でございまして、予算計上額は百六十四億八千百万円でございます。
平成十三年度は、港湾十四港、漁港十八港等の整備を進めてまいります。
空港の整備では、大島空港及び八丈島空港の拡張整備等を実施するとともに、小笠原空港についても引き続き調査を実施してまいります。
また、島しょにおける航路及び航空路の維持を図るため、航路事業者、航空路事業者に対する補助を行ってまいります。
第六に、臨海副都心の整備事業でございます。
予算計上額は百二十三億九千七百万円でございます。有明北地区の埋め立てを実施するとともに、上下水道整備等を実施いたします。
第七に、埋立造成事業でございまして、予算計上額は九十九億九千八百万円でございます。
豊洲・晴海地区において防潮護岸の整備を実施するとともに、道路、橋梁の整備、改良等を実施いたします。
第八に、港湾振興事業でございまして、予算計上額は一億四千九百万円でございます。
使いやすく、国際競争力のある東京港の実現を目指し、港湾トータルコストの軽減化や港湾サービスの向上を図るとともに、東京港の一層の振興を図るため、引き続き東京港への船舶及び貨物の誘致活動を推進してまいります。
また、物流効率化のための調査を実施いたします。
恐縮ではございますが、二ページをお開き願います。繰越明許費についてご説明申し上げます。
一般会計においては、繰越明許費九十一億二千百万円を計上しております。これは、平成十三年度予算に計上した事業のうち、その性質上、年度内の完了が困難となるものが予想されますので、繰越明許費とするものでございます。
また、債務負担行為として、新海面処分場護岸建設工事等のほか、財団法人東京港埠頭公社の資金調達を円滑にするための損失補償を計上しております。その限度額の合計は、百四十八億八千七百万円でございます。
以上、平成十三年度予算案の説明を終わらせていただきます。
引き続きまして、平成十二年度の補正予算案についてご説明申し上げます。
補正予算案は一般会計のみでございまして、補正予算計上額は百四億九千二百万円でございます。国の補正予算に合わせて取り組む経済対策等について予算措置を講じるものでございます。東京港整備事業七十三億五千五百万円、島しょ等港湾整備事業三十一億三千七百万円を計上しております。
次に、繰越明許費の補正として、百四億六千七百万円を計上しております。
今回の補正予算に計上した事業のうち、年度内の完了が困難となるものが予想されますので、繰越明許費を増額するものでございます。
以上、平成十二年度補正予算案の説明を終わらせていただきます。
引き続きまして、条例案一件についてご説明申し上げます。
お手元の資料7の1をごらんください。東京都海上公園条例の一部を改正する条例案でございまして、海上公園施設の使用料の額を改定するものでございます。
次に、契約案一件についてご説明申し上げます。
お手元の資料8をごらんください。平成十二年度新海面処分場Gブロック西側護岸地盤改良工事(その二)請負契約案でございまして、廃棄物等の最終処分場となる新海面処分場の建設に係る地盤改良工事でございます。
以上、平成十三年第一回東京都議会定例会に提案を予定しております案件につきまして、その概要をご説明申し上げました。
提案されました際にはよろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。
なお、詳細につきましては総務部長から説明をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
○渡辺総務部長 ただいまの局長の概要説明に続きまして、本定例会に提出を予定しております案件につきましてご説明申し上げます。
初めに、当局所管分の平成十三年度一般会計予算案からご説明申し上げます。
お手元の資料3、平成十三年度一般会計予算説明書をごらんください。
一ページをお開き願います。総括表でございます。
港湾局一般会計の事業は、東京港整備事業、島しょ等港湾整備事業、港湾総務事業の三事業でございまして、最下段に記載してございますように、提案額の合計は七百四十六億七千七百万円でございます。前年度予算額に比べ八十六億三千七百万円、一〇・四%の減となっております。
次に、歳入についてご説明申し上げます。
五ページをお開き願います。1の分担金及び負担金は、港湾の環境整備等に係る負担金でございます。
2の使用料及び手数料は、港湾施設等の利用者から徴収する使用料等でございまして、内訳は、七ページにかけての説明欄に記載してございます。
七ページをお開き願います。3の国庫支出金は、港湾法など関係法令等に基づく、港湾などの建設費に対する国の負担金及び補助金等でございまして、内訳は、八ページにかけての説明欄に記載してございます。
九ページをお開き願います。4の財産収入は、地所賃貸料等の収入及び株式配当金でございます。
一〇ページをお開き願います。5の繰入金は、臨海地域開発事業会計外三つの公営企業会計が負担する経費の繰入金でございます。
一一ページに参りまして、6の諸収入は、前渡金等の預金利子や財団法人東京港埠頭公社等に対する貸付金の元金及び利子収入等でございまして、内訳は、一二ページにかけての説明欄に記載してございます。
一二ページをお開き願います。7の都債は、当局所管の港湾等の整備及び財団法人東京港埠頭公社への貸付金に充当するための起債収入でございます。
以上、歳入提案額の合計は、最下段に記載してございますように、五百三十八億四千二十一万余円でございます。
次に、歳出についてご説明申し上げます。
一五ページをお開き願います。まず、東京港整備事業でございます。
1の港湾整備事業でございますが、事業内容は、一六ページにかけての説明欄に記載してございますように、青海コンテナふ頭、品川ふ頭など、ふ頭建設及び航路・泊地しゅんせつを実施するとともに、道路・橋梁整備として、レインボーブリッジ騒音対策等を実施いたします。
一六ページをお開き願います。説明欄の下段、10の東京港臨海道路については、第一工区の取りつけ道路、沈埋トンネル及び換気所等の整備を進めてまいります。
一七ページに参りまして、2の環境整備事業は、城南島海浜公園の整備を行うものでございます。
3の汚泥しゅんせつ事業は、芝浦地区及び江東地区の運河に堆積した汚泥のしゅんせつ等を行うものでございます。
4の廃棄物処理場建設事業でございますが、新海面処分場Gブロック護岸の地盤改良等を実施いたします。
一八ページをお開き願います。5の海岸保全施設建設事業は、江東地区外三地区の防潮堤及び内部護岸等の整備を行うものでございます。
6の東京港整備貸付金は、財団法人東京港埠頭公社に対して、大井コンテナふ頭再整備に要する資金の貸し付けを行うものでございます。
一九ページに参りまして、7の港湾施設運営事業は、港湾振興促進に係る経費及びふ頭の運営経費等でございます。
8の臨港道路及び海上公園管理事業は、臨港道路、海上公園等の維持管理経費でございます。
二〇ページをお開き願います。9の海岸保全施設管理事業は、水門、排水機場等の維持管理経費でございます。
10の管理費及び11の職員費は、東京港整備事業に係る管理経費と職員の人件費等でございます。
二一ページに参りまして、島しょ等港湾整備事業でございます。
1の港湾整備事業は、大島元町港外十三港の防波堤、泊地及び護岸等の建設整備等を行うものでございます。
港別の整備内容は、二二ページにかけての説明欄に記載してございます。
二二ページをお開き願います。2の漁港整備事業は、大島元町漁港外十七漁港の防波堤、護岸及び岸壁等の建設整備等を行うものでございます。
港別の整備内容は、二四ページにかけての説明欄に記載してございます。
二四ページをお開き願います。3の海岸保全施設整備事業は、大島元町港外八港の港湾及び漁港の海岸保全施設の整備を行うものでございます。
二五ページに参りまして、4の空港整備事業は、大島空港外五空港の建設整備を行うものでございます。
5の災害復旧事業は、台風等による港湾、漁港の災害復旧に要する経費でございます。
当初予算では科目存置としておりますが、実際に災害が発生した場合には、予算措置の上、対応してまいります。
二六ページをお開き願います。6の離島航路・航空路補助事業でございます。
説明欄の1、航路事業補助は、航路事業者に対して欠損金の一部を補助するものでございます。
2の貨物運賃補助は、島民生活や島しょの産業に密接に関連する貨物を対象として、運賃を補助するものでございます。
3の航空路事業補助は、航空事業者に対して欠損金の一部を補助するものでございます。
7の施設運営事業は、島しょ港湾・漁港施設及び空港施設の管理運営経費でございます。
8の管理費と9の職員費は、島しょ等港湾整備事業に係る管理経費と職員の人件費等でございます。
二七ページに参りまして、港湾総務事業でございます。
1の管理費と2の職員費は、港湾広報など管理経費と職員の人件費等でございます。
二八ページをお開き願います。
以上、歳出提案額の合計は、最上段に記載してございますように、七百四十六億七千七百万円でございます。
次に、繰越明許費についてご説明申し上げます。
三一ページをお開き願います。平成十三年度予算に計上した事業のうち、その性質上、年度内の完了が困難となるものが予想されますので、東京港整備事業及び島しょ等港湾整備事業に繰越明許費を計上するものでございます。
提案額の合計は、最下段に記載してございますように、九十一億二千百万円でございます。
最後に、債務負担行為についてご説明申し上げます。
三五ページをお開き願います。債務負担行為のⅠ、工事請負契約等でございます。
新海面処分場護岸建設工事以下、三六ページにかけての三件は、いずれも工期が平成十四年度にわたり、分割契約が困難であるため、債務負担を行うものでございます。
内容については、それぞれの説明欄に記載してございます。
債務負担行為の限度額の合計は、三六ページの最下段に記載してございますように、七十七億七千二百五十八万円でございます。
三七ページに参りまして、債務負担行為のⅢ、損失補償契約でございます。
これは、財団法人東京港埠頭公社がふ頭建設等の資金を円滑に調達できるよう、東京都が損失補償を行うものでございます。
内容は説明欄に記載してございますが、債務負担行為の限度額は三十二億三千百十万余円でございます。
以上で一般会計予算案の説明を終わらせていただきます。
引き続き、臨海地域開発事業会計予算案についてご説明申し上げます。
お手元の資料4、平成十三年度臨海地域開発事業会計予算説明書をごらんください。
一ページをお開き願います。総括表でございます。
当会計は、埋立事業会計に臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計を統合したものでございまして、前年度予定額の欄は、統合元となる埋立事業会計の平成十二年度予定額が記載してございます。
なお、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計は、統合により、皆減となります。
当会計の提案額の合計は、最下段にございますように、一千三百一億三千百万円でございます。これは、前年度予定額に比べ七百四十三億四千六百万円、一三三・三%の増となっております。
なお、平成十二年度の埋立事業会計、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計の予定額の合計との比較では、資料2にありますように、六八・五%の減となります。
このような大幅な減となった主な理由は、平成十二年度は、臨海副都心開発事業会計において、平成五年度に発行した転貸債の元金償還金及び転貸債の償還と同時に支出する都市基盤施設引取代金、合わせて約二千七百億円を計上しておりましたが、平成六年度発行の転貸債から、償還期間が七年間から十年間に三年長くなったため、平成十三年度から三年間は、これらの経費の支出がなくなり、大幅な減となったものでございます。
また、平成十二年度は、臨海副都心開発事業会計から埋立事業会計及び羽田沖埋立事業会計への貸付金利息として約百億円を計上しておりましたが、会計の統合に伴い、この経費が皆減となっております。
当会計の収益的支出の合計は、中ほどにございますように、六百六十九億九千百万円で、前年度予定額に比べ四百二十五億四千四百万円の増となっておりますが、三会計合計との比較では、百七十七億二千万円の減となります。
また、資本的支出の合計は、六百三十一億四千万円で、前年度予定額に比べ三百十八億二百万円の増となっておりますが、三会計合計との比較では二千六百五十二億八千五百万円の減となります。
次に、収益的収入及び支出についてご説明申し上げます。
五ページをお開き願います。収益的収入でございます。
1の1、営業収益は、埋立地及び臨海副都心地域の土地の売却代金、長期貸付に伴う権利金収入及び長期貸付料収入でございます。
1の2、営業外収益及び1の3、特別利益は、東京臨海副都心建設株式会社に対する貸付金利子等の収入及び埋立地の一時貸付料、海上公園の利用料等でございます。
以上、収益的収入の提案額合計は、最下段に記載してございますように五百二億四千万円でございます。
六ページをお開き願います。収益的支出でございます。
1、営業費用の1、埋立地処分原価及び2、臨海副都心用地処分原価は、埋立地及び臨海副都心地域の土地の処分収益に対応する原価費用でございます。
3の一般管理費は、埋立地の管理及び処分経費や、海上公園の管理運営経費等でございます。
4の職員費は、埋立地の管理及び処分に従事する職員の人件費等でございます。
5の減価償却費及び6の資産減耗費は、それぞれ固定資産の減価償却費及び除却損等でございます。
七ページに参りまして、2、営業外費用の1、支払い利息及び企業債取扱諸費は、企業債利子及び延納利息等でございます。
2の繰延勘定償却、3の消費税及び地方消費税、4の雑支出及び3の1の特別損失は、消費税納付金や不用品の売却原価等でございます。
以上、収益的支出の提案額合計は、最下段に記載してございますように六百六十九億九千百万円でございます。
次に、資本的収入及び支出についてご説明申し上げます。
一一ページをお開き願います。資本的収入でございます。
1の1、企業債は、埋立事業に充当するための起債収入でございます。
1の2、雑収入は、工事負担金や不用品の売却代金による収入でございます。
以上、資本的収入の提案額合計は、最下段に記載してありますように百十七億三千万円でございます。
一二ページをお開き願います。資本的支出でございます。
1、埋立事業の1、埋立地造成事業は、埋立地の造成に要する経費でございます。
豊洲・晴海地区の防潮護岸整備等を実施するほか、埋立地の開発促進を図るため、東京港臨海道路、第二航路海底トンネル等の整備に対して開発者負担を行うものでございます。
2の環境整備事業は、新木場緑道公園等の海上公園の整備を行うものでございます。
3の道路橋梁整備事業は、中央防波堤内側埋立地等の道路整備を行うものでございます。
一三ページに参りまして、4の埋立改良事業は、埋立地の道路、橋梁等の改良及び固定資産の取得経費等でございます。
5の埋立造成関連事業は、埋立造成に必要な測量、調査及び管理経費等でございます。
6の職員費は、埋立造成事業に従事する職員の人件費等でございます。
一四ページをお開き願います。7の臨海副都心建設事業は、臨海副都心地域の開発促進を図るため、諸施設の整備等を行う経費でございます。上下水道の整備等のほか有明北地区の埋立造成を行うとともに、東京港臨海道路や新交通システム等の整備に対して開発者負担を行うものでございます。
8の臨海副都心改良事業は、埋設物の移設や公園の改良等を行うものでございます。
9の臨海副都心建設改良関連事業は、臨海副都心地域の開発に必要な調査等を行うものでございます。
一五ページに参りまして、10の羽田沖整備事業は、羽田沖埋立地の造成に要する経費でございまして、引き続き浅場の造成等を実施してまいります。
2の1、投資は、東京臨海高速鉄道株式会社に対する出資金でございます。
3の企業債費は、企業債の元金償還金等でございます。
以上、資本的支出の提案額合計は、最下段に記載してございますように、六百三十一億四千万円でございます。
次に、債務負担行為等についてご説明申し上げます。
一九ページをお開き願います。債務負担行為の工事請負契約でございます。
1の埋立地造成事業以下二〇ページにかけての三件は、いずれも工期が平成十四年度にわたり、分割契約が困難であるため、債務負担を行うものでございます。
内容については、それぞれの説明欄に記載してございます。
債務負担行為の限度額の合計は、二〇ページの最下段に記載してございますように、三十八億八千三百三十四万余円でございます。
二一ページに参りまして、企業債の起債限度額は、百十七億一千三百万円でございます。起債の方法、利率等については記載のとおりでございます。
二二ページをお開き願います。一時借入金の限度額は、五百億円でございます。
二三ページに参りまして、棚卸資産の購入限度額は、二千五百万円でございます。
二四ページをお開き願います。重要な資産の処分でございます。埋立地を商業・業務施設用地として売却するものと、臨海副都心地域の土地を病院用地として売却するものでございます。
以上で臨海地域開発事業会計予算案の説明を終わらせていただきます。
引き続き、港湾事業会計予算案についてご説明申し上げます。。
お手元の資料5、平成十三年度港湾事業会計予算説明書をごらんください。
一ページをお開き願います。総括表でございます。
当会計の提案額の合計は、最下段にございますように、九十九億一千百万円でございます。これは前年度予定額に比べ十四億三千九百万円、一七・〇%の増となっております。このうち上段の収益的支出の合計は五十三億四千六百万円で、前年度予定額に比べ十二億八百万円の増となっております。また、資本的支出の合計は四十五億六千五百万円で、前年度予定額に比べ二億三千百万円の増となっております。
次に、収益的収入及び支出についてご説明申し上げます。
五ページをお開き願います。収益的収入でございます。
1、営業収益の1、港湾施設使用料は、上屋等の港湾施設の使用料でございます。
六ページをお開き願います。2の営業外収益及び3の特別利益は、都営上屋に併設しました民間倉庫に対する財産貸付収入、光熱水費受け入れ等でございます。
以上、収益的収入の提案額合計は、最下段に記載してございますように、六十四億四百万円でございます。
七ページに参りまして、収益的支出でございます。
1、営業費用の1、管理運営費は、上屋等の港湾施設の管理運営経費でございます。
2の職員費は、当会計が所管する港湾施設の管理運営に従事する職員の人件費等でございます。
3の減価償却費及び4の資産減耗費は、それぞれ固定資産の減価償却費及び除却損でございます。
八ページをお開き願います。2、営業外費用の1、支払い利息及び企業債取扱諸費は、企業債の利子及び取扱諸費でございます。
2の繰越勘定償却、3の消費税及び地方消費税、4の雑支出及び3の1、特別損失は、企業債の発行差金の償却費、消費税納付金、不用品の売却原価等でございます。
以上、収益的支出の提案額合計は、最下段に記載してございますように、五十三億四千六百万円でございます。
次に、資本的収入及び支出についてご説明申し上げます。
一一ページをお開き願います。資本的収入でございます。
1の1、企業債は、港湾施設整備事業に充当するための起債収入でございます。
1の2、雑収入は、工事負担金や不用品の売却代金による収入でございます。
以上、資本的収入の提案額合計は、最下段に記載してございますように、六億百万円でございます。
一二ページをお開き願います。資本的支出でございます。
1、建設改良事業の1、港湾施設整備事業は、上屋等の港湾施設の整備を行うものでございます。十二号地内貿雑貨ふ頭の上屋及び野積み場の整備を行うとともに、青海コンテナターミナルの施設整備等を実施いたします。
2の職員費は、当会計が所管する港湾施設の建設改良に従事する職員の人件費等でございます。
3の港湾施設改良事業は、既設港湾施設の改良を行うものでございます。
一三ページに参りまして、2の1、企業債費は、企業債の元金償還金でございます。
以上、資本的支出の提案額合計は、四十五億六千五百万円でございます。
次に、企業債等についてご説明申し上げます。
一七ページをお開き願います。企業債の起債限度額は六億円でございます。起債の方法、利率等については記載のとおりでございます。
一八ページをお開き願います。一時借入金の限度額は十三億円でございます。
一九ページに参りまして、棚卸資産の購入限度額は三百万円でございます。
以上で、港湾事業会計予算案の説明を終わらせていただきます。
引き続き、平成十二年度一般会計補正予算案についてご説明申し上げます。
お手元の資料6、平成十二年度一般会計補正予算説明書をごらんください。
一ページをお開き願います。総括表でございます。
今回、補正予算案に計上しておりますのは、1の東京港整備事業及び2の島しょ等港湾整備事業の二事業ございまして、最下段に記載してございますように、補正提案額の合計は、百四億九千二百万円でございます。
平成十二年度既定予算額八百九十四億二千七百万円と合計しますと、九百九十九億一千九百万円となります。
五ページをお開き願います。まず、歳入についてご説明申し上げます。
1の国庫支出金は、国の負担金及び補助金でございまして、補正提案額は、最上段にございますように、四十九億二千五百五十一万余円でございます。
内訳は、六ページにかけての説明欄に記載してございます。
七ページをお開き願います。歳入の補正は国庫支出金のみでございまして、補正提案額は四十九億二千五百五十一万余円でございます。
一一ページをお開き願います。歳出についてご説明申し上げます。
まず、東京港整備事業でございます。1の東京港整備事業については、品川ふ頭及び十五号地木材ふ頭において液状化対策工事等を行うとともに、岸壁補修等を実施するものでございます。
一二ページをお開き願います。2の廃棄物処理場建設事業でございますが、新海面処分場Gブロックの護岸の地盤改良等を実施いたします。
3の海岸保全施設建設事業は、防潮堤の整備、水門改良を行うとともに、都市海岸高度化事業を実施するものでございます。
一三ページに参りまして、島しょ等港湾整備事業でございます。
1の港湾整備事業は、大島元町港外五港の泊地、防波堤等の建設整備を行うものでございます。
一四ページをお開き願います。2の漁港整備事業は、大島岡田漁港外二漁港の防波堤等の建設整備を行うものでございます。
3の海岸保全施設整備事業は、利島港外二港の港湾及び漁港の海岸保全施設の整備を行うものでございます。
一五ページに参りまして、4の災害復旧事業は、八重根港ほかの災害復旧に要する経費でございます。
一六ページをお開き願います。歳出の補正提案額の合計は、最上段に記載してございますように、百四億九千二百万円でございます。
一九ページをお開き願います。繰越明許費についてご説明申し上げます。
繰越明許費の補正提案額は、最下段に記載してございますように、百四億六千七百万円でございます。既定予算額百五十一億三千九百万円と合計しますと、二百五十六億六百万円となります。これは今回の補正予算に計上した事業のうち、年度内の完了が困難となるものが予想されますので、繰越明許費を増額するものでございます。
以上で、平成十二年度一般会計補正予算案の説明を終わらせていただきます。
引き続き、東京都海上公園条例の一部を改正する条例案につきましてご説明申し上げます。
資料7の1は、条文の改正案そのものでございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
資料7の2、東京都海上公園条例の一部改正についてをごらんいただきたいと存じます。
一ページをお開き願います。条例改正の提案理由でございます。
東京都海上公園条例は、都立海上公園の設置及び運営に関し必要な事項を定めております。今回の提案は、海上公園施設使用料の額を改定するものでございます。
二ページをお開き願います。改正条例案の概要でございます。
今回の改正は、シンボルプロムナード公園駐車場の管理形態を、管理委託から管理許可に変更することに伴いまして、別表第二に定めております海上公園施設使用料の額を改定するとともに、規定の整備を行うものでございます。
条例の改正に伴う収入見込み額は、平成十三年度、平年度ともに六千七百六十六万九千円の見込みでございます。
改正条例の施行予定期日は、平成十三年四月一日からでございます。
なお、三ページに改正案を新旧対照で記載してございますので、ごらんいただきたいと存じます。
以上で、東京都海上公園条例の一部を改正する条例案の説明を終わらせていただきます。
引き続き、工事請負契約議案につきましてご説明申し上げます。
お手元の資料8、平成十三年第一回定例会提出予定工事請負契約議案の概要をごらんいただきたいと存じます。
平成十二年度新海面処分場Gブロックの西側護岸地盤改良工事その二でございます。本工事は、施工延長約二百五メートルの地盤改良工事を施行するものでございます。
契約の相手方は、東洋・日東大都・古川組建設共同企業体、契約金額は二十五億五千百五十万円、工期は平成十四年三月八日、契約の方法、入札回数、入札者数は、ごらんのとおりでございます。
二ページ及び三ページに案内図等の図面をお示ししてございますので、ごらんいただきたいと存じます。
以上で、平成十三年第一回都議会定例会に提出を予定しております港湾局関係の案件の説明を終わらせていただきます。提出されました際には、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
○いなば委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はご発言願います。
○山本委員 何点かお願いします。
まず、伊豆諸島航路の汽船の会社の経営状況について、及び都の支援の状況について。
次に、港湾厚生施設の配置の状況について。
次に、臨海副都心の駐車場委託料と駐車場料金収入について、駐車場ごとにお願いします。
それから、伊豆諸島の港湾施設の被害状況について、現在の段階でのものをお願いします。
それから、三会計の収支状況等、会計間の貸借関係がわかる資料をお願いします。
それから、会計間の貸付金の返還分について、臨海副都心会計がつくられてから十三年度までということで、わかるものをお願いします。
八番目、臨海開発会計及び第三セクターの相互の関係がわかる資料をお願いします。
最後に、二次公募について、応募の状況と結果についてをお願いいたします。
以上です。
○いなば委員長 そのほかございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いなば委員長 ただいま山本委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○いなば委員長 異議なしと認めます。理事者におきましては、要求された委員と調整の上、提出を願います。
○いなば委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○南雲臨海部開発推進担当部長 私からは、かねてから懸案になっておりました東京ベイエリア21につきましてご説明申し上げます。
本件につきましては、これまで都市計画局と共同で検討を進めてまいりまして、昨年九月には中間のまとめを公表し、本委員会にもご報告申し上げたところでございます。その後、中間のまとめに対します議会でのご議論や都民からの意見等を踏まえますとともに、この間に公表されました東京構想二〇〇〇等との整合を図りつつ、このたび最終報告として取りまとめたものでございます。
なお、本日、都市計画局からも都市・環境委員会へご報告いたしておりますことをあらかじめご報告申し上げます。
それでは、内容の説明に入らせていただきます。
お手元の資料9の1、「東京ベイエリア21」の公表についてをごらんください。
東京臨海地域は、二十一世紀に向け文化、技術、情報を世界に発信していく拠点となり得るポテンシャルの高い地域でございます。東京ベイエリア21は、土地利用や基盤整備など、この地域の再編整備を適切に誘導するための都市づくりの指針や、東京港などの物流機能のあり方等を提示するものでございます。
なお、東京ベイエリア21の対象とする東京臨海地域の範囲は、下の図面の点線より海側、おおむね明治期以降の埋立地を基本としております。
続きまして、資料9の2、「東京ベイエリア21」の概要をごらんください。
資料9の3には本文がございますけれども、本日は概要版にてご説明させていただきます。
まず、東京ベイエリア21の性格ですが、総合的、長期的な視点から、東京臨海地域の役割や目指すべき方向を示すものでございます。
次に、目標年次は、おおむね二十年から二十五年後としております。なお、より長期的な視点からの都市づくりの方向についても言及しております。
続きまして、第1章では、国際都市としての誘引力の低下など、現在の東京の抱えるさまざまな危機を克服するため、東京臨海地域の特性を最大限に活用し、地域を一体的にとらえながら、東京再生のための起爆剤とするとしております。
第2章では、東京臨海地域の持つ潜在力を四つの視点から明らかにしております。
まず、羽田空港と東京港を擁するなど、人、物、情報の結節点に位置すること。二点目は、工場跡地など大規模な土地利用転換が進展していること。お手数ですが、次のページをごらんください。三点目は、都心から十キロメートル圏内という、都心への近接性。四点目は、多様な水域の存在でございます。
次の第3章では、1節で東京臨海地域が今果たすべき役割を述べました上で、第2節で具体的な再編整備の方向を四つ取り上げております。まず、一点目は、首都圏と世界を結ぶ人、物、情報のネットワークを創造することです。二点目は、二十一世紀の成長を支える新産業空間を創造することです。三点目は、職住近接と豊かな環境を備えた都市空間を創造すること。そして四点目は、心をいやす水辺空間を創造することです。
次の第4章では、3章で述べました四つの方向を具体化するための戦略的な取り組みについて説明しております。まず、一点目が、東京の再生に向けた都市基盤の強化の取り組みです。例えば、羽田空港の有効活用等では、首都圏の空港容量拡大に向けて有効活用や再拡張への取り組みを進めるとともに、アクセス機能の向上などに取り組むこととしております。恐縮ですが、三ページをお開き願います。また、物流関係では、東京港の機能強化とサービス水準の向上に取り組むとともに、高機能複合物流空間の確保など、東京港を中心とした総合物流ネットワークの構築を図ることとしております。
さらに、広域的交通基盤や広域的な防災拠点の整備など、都市インフラの着実な整備について述べております。
二点目は、自然環境と調和した都市環境の創出です。水辺の都にふさわしい海上公園の新しいあり方を検討するとともに、民間との連携やクリーンなエネルギーの活用などにより、環境に優しい都市づくりを目指していくこととしております。
三点目は、東京臨海地域における新たな都市づくりの展開です。東京湾岸道路を境といたしまして、都市的機能と港湾、物流、供給処理施設等の機能のバランスのとれた適切な誘導や整備を図ることとしております。臨海副都心につきましては、職、住、学、遊の四つの機能が有機的に連携した、アメニティーの高いバランスのとれた複合的なまちづくりを目指すこととしております。
さらに、周辺地区における新たな地域整備の動向と今後の方向として、新木場地区や豊洲・晴海地区などにおきまして、水辺を生かしたレクリエーションや商業空間、都心に近い立地特性を生かした都市型住宅など、今後のまちづくりについて幾つかの提案を行っております。
続きまして、四ページをごらんください。
第五章では、地域特性を生かした再編整備ガイドラインとして、今回新たな章を起こしたものでございます。今後のまちづくりのために、水辺のデザイン事例や段階的整備のイメージを示しております。
最終章では、臨海地域の再編整備を効率的、効果的に進めていくための新たな仕組みづくりについての提案を行っております。
一つ目は、民間連携等によるまちづくりの推進です。まちづくりのための新たな手法として、タウンマネジメント機構を初めとする民間組織の活用、都のPFI基本方針などに基づき、導入する事業や手法の検討などを進めていくこととしております。
二つ目は、土地利用に関する制度等の見直しです。工業等制限法について、社会経済状況の変化を踏まえた緩和を国に求めていくことや、臨港地区の構築物規制の内容や運用手法の見直しについて検討を進めてまいります。
三つ目は、再編整備に向けた新たな体制整備です。東京臨海地域の再編整備を進めるため、社会経済状況の変化に応じた事業手法の再構築や事業費の縮減などに努める一方、既存三会計の統合や開発事業ごとに分かれた事業組織の統合を行うこととしております。さらに、東京圏における広域的な課題に対して、七都県市や国の参加のもとで、広域的な政策立案や実行のための体制整備を進めることとしております。
最後になりますが、昨年九月に中間のまとめを公表した後、有識者や関係業界、団体の方々に、アンケートやヒアリングへのご協力を仰ぎますとともに、郵送、Eメールなどによりまして、都民の皆様から貴重なご意見をいただきました。
お手元にお配りした資料9の4、参考資料「東京ベイエリア21(中間のまとめ)」に寄せられた意見等は、これらのご意見の概要を取りまとめたものでございます。ご参考に供していただければ幸いでございます。
以上、甚だ簡単でございますが、東京ベイエリア21の説明とさせていただきます。
○いなば委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はご発言を願います。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○いなば委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
以上で港湾局関係を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後二時八分散会
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