委員長 | 樺山 卓司君 |
副委員長 | 藤井 一君 |
副委員長 | 丸茂 勇夫君 |
理事 | 松原 忠義君 |
理事 | 林 知二君 |
理事 | 大山 均君 |
服部ゆくお君 | |
馬場 裕子君 | |
山本 信君 | |
木内 良明君 | |
小松 恭子君 | |
五十嵐 正君 | |
山崎 孝明君 | |
山本賢太郎君 |
欠席委員 なし
出席説明員労働経済局 | 局長 | 大関東支夫君 |
理事 | 川崎 裕康君 | |
総務部長 | 鎌形 満征君 | |
同和対策担当部長 | 木内 勝三君 | |
産業政策担当部長 | 木谷 正道君 | |
中小企業金融市場担当部長 | 武政 潔君 | |
労政部長 | 坂本 満穂君 | |
家内労働対策担当部長 | 生井 規友君 | |
職業能力開発部長 | 梅津 久昭君 | |
商工計画部長 | 中澤 正明君 | |
参事 | 山口 一久君 | |
商工振興部長 | 山本 俊一君 | |
農林水産部長 | 江口 直司君 | |
参事 | 和田 敏明君 | |
中央卸売市場 | 市場長 | 大矢 實君 |
経営管理部長 | 碇山 幸夫君 | |
港湾局 | 局長 | 浪越 勝海君 |
技監 | 高見 憲一君 | |
総務部長 | 阿部 功君 | |
港営部長 | 高橋 和志君 | |
港湾振興担当部長 | 小宮山元二君 | |
開発部長 | 渡辺日佐夫君 | |
臨海部開発推進担当部長 | 南雲 栄一君 | |
参事 | 高野 一男君 | |
港湾整備部長 | 増田 忠亮君 | |
計画調整担当部長 | 細川 泰廣君 | |
離島港湾部長 | 小池 正臣君 | |
参事 | 押元 雅治君 | |
地方労働委員会事務局 | 局長 | 歩田 勲夫君 |
次長 | 細渕 功君 |
本日の会議に付した事件
意見書について
港湾局関係
契約議案の調査
・第二百二十七号議案 平成十二年度東京港臨海道路城南島側沈埋トンネル建設工事請負契約
・第二百二十八号議案 平成十二年度大島空港拡張整備工事請負契約
報告事項(説明・質疑)
・神津島近海地震による被害状況及び復旧について
労働経済局関係
付託議案の審査(質疑・決定)
・第二百十六号議案 東京都労働経済局関係手数料条例の一部を改正する条例
報告事項(説明・質疑)
・三宅島火山活動及び神津島近海地震について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について
○樺山委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
初めに、意見書について申し上げます。
委員から、お手元配布のとおり意見書を提出したい旨の申し出がありました。
お諮りいたします。
本件については、取り扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
○樺山委員長 本日は、お手元配布の会議日程に従いまして、港湾局関係の契約議案の調査、労働経済局関係の付託議案の審査、及び両局関係の報告事項の聴取並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出に対する決定を行います。
契約議案について申し上げます。
契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布してあります。
朗読は省略いたします。
平成十二年七月六日
経済・港湾委員長 樺山 卓司殿
東京都議会議長 渋谷 守生
契約議案の調査について(依頼)
このことについて、左記により財政委員長へご報告願います。
記
1 調査議案
第二百二十七号議案 平成十二年度東京港臨海道路城南島側沈埋トンネル建設工事請負契約
第二百二十八号議案 平成十二年度大島空港拡張整備工事請負契約
2 提出期限 七月七日(金)
○樺山委員長 これより港湾局関係に入ります。
初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、浪越局長から紹介があります。
○浪越港湾局長 去る七月一日付の人事異動に伴いまして、港湾局幹部職員に交代がありましたので、紹介させていただきます。
計画調整担当部長の細川泰廣君でございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〔理事者あいさつ〕
○樺山委員長 紹介は終わりました。
○樺山委員長 次に、契約議案の調査を行います。
第二百二十七号議案、平成十二年度東京港臨海道路城南島側沈埋トンネル建設工事請負契約及び第二百二十八号議案、平成十二年度大島空港拡張整備工事請負契約を一括議題といたします。
本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
○山本(信)委員 まず、大島空港の拡張工事にかかわりまして、第二百二十八号議案についてお伺いいたします。
既に一期工事が行われていますけれども、この工事の契約の際に、我が党の小竹議員が何点か質問をいたしました。特に希少動植物の保護の問題、それから騒音などについて十分に配慮をしてほしいということでお願いをしたという経緯がございますけれども、それはどういうふうになっているのでしょうか。
○小池離島港湾部長 ご質問につきましてお答えいたします。
まず、工事施工中の騒音、振動についてでございますが、掘削などの主要な施工機械は低騒音、低振動の機械を採用しており、騒音調査結果では、最大で七四デシベルであり、評価の指標としている八〇デシベルを下回っております。また、振動につきましても、最大で六〇デシベルであり、評価の指標としている七〇デシベルを下回っていることを確認しております。さらに、近くに民家があるところは周辺に遮音フェンスを設置するなど、極力騒音の低減に努め、住民の理解と協力を得て、工事を進めております。
また、環境影響評価書で移植が必要としておりましたハチジョウネッタイランにつきましては、愛宕山東側斜面の適地に移植いたしました。さらに、愛宕山、三ッ峰両地区で確認されたオオシマシュスラン、エビネ、コクランについても、工事前の調査で確認された十五地点、百一株を愛宕山に移植しております。
また、カラスバトの生息についてでございますが、切り土工事開始前の平成十一年七月に、四日間かけ、改めて現地踏査をしまして営巣の有無を調査いたしましたが、営巣の状況はもとより、営巣の形跡も一切確認されませんでした。
○山本(信)委員 希少な動植物についての対応をきちんとやっていただきまして、本当にありがたいというふうに思います。
この後ずっと工事が進んで、いよいよジェット化ということになっていくと思うんですが、ちょっと私仄聞をしたところによりますと、大島町の町議会の方で、エアーニッポンとの間での交渉が行われたということを伺いました。その中で、大島空港はジェット化をするわけですけれども、採算の面などからボーイング737-500型機という機種について入れることを考えてはいるけれども、実際その運航の回数が減るのではないかなどの発言があったというようなことを聞いているんですけれども、その辺の事実関係は何かつかんでいるでしょうか。
○小池離島港湾部長 まず、ボーイング737-500型機の就航の点についてお答えいたしますが、航空会社であるエアーニッポンは、大島空港に小型ジェット機、ボーイング737-500型機を就航させるために、大島空港の早期の拡張整備を要望してきているところでございます。現時点におきましても、エアーニッポンは整備後にジェット機を就航させることとしておりまして、東京都としても、そのことは確認してございます。
また、ご質問にございました便数の件でございますけれども、現在、航空会社は、大島空港の整備完了後新たに導入されるジェット機とYS11型機の後継のプロペラ機を組み合わせて運航することとしておりまして、その具体的な運航計画は今後検討していくと聞いております。
○山本(信)委員 ぜひ大島の皆さんのご要望に沿えるように都としても対応していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
○木内委員 調査議案の二百二十七号議案、これに関連して何点かお尋ねします。
先月の二十六日から始まった三宅島の火山活動に続いて、今月一日には、新島、神津島近海で、マグニチュード六・四の強い地震が発生しております。この地震で神津島では震度六弱を記録し、土砂崩れで一名の方が亡くなられております。亡くなられた方には心から冥福をお祈りするとともに、港湾局を初めとする各局が復旧に精力的に取り組んでいかれることを、改めて強く要請をいたします。
今回の神津島の事例が示すように、いつ地震が起きてもおかしくないといわれている今日、道路や港湾施設など都市基幹施設の防災性の確保というのは不可欠の課題であります。特に東京港臨海道路は、港に直結していることから、平時における港湾物流の円滑化はもとより、災害時に緊急物資の輸送路としても非常に大きな役割を果たすことが期待されているわけであります。
そこで、東京港臨海道路の耐震対策に関連してお尋ねをするわけでありますが、この東京港臨海道路は、埋立地を海底でつなぐという特殊な道路でありまして、安全性については特に重視する必要があると思うわけでありまして、平成五年度に着工した東京港臨海道路の耐震対策、これが具体的にどのように行われているのか、まずお尋ねします。
○増田港湾整備部長 東京港臨海道路の耐震設計でございますが、設計基準に基づきまして、関東大震災クラスの地震を想定いたしまして、構造計算を行っております。特に水底トンネル部は、十一函の沈埋函を接合してトンネルをつくる工法を採用していることから、耐震性に十分配慮する必要がございます。
そこで、ケーブルを函体に埋め込みまして函自体を強化するとともに、地震の衝撃力を吸収するために、函体と函体をつなぐ継ぎ手部にゴムを使用した柔軟な構造を採用するなど、地震に対して十分な対策を講じております。
○木内委員 平成七年の一月に阪神・淡路大震災が発生しまして、橋梁や建物の倒壊など大きな被害を出しているのであります。それ以前に設計されているこの東京港臨海道路は、直下型地震に対し構造上大丈夫なのかという率直な疑問を持つのでありますけれども、どうでしょうか。
○増田港湾整備部長 直下型の地震への対応でございますけれども、国は、阪神・淡路大震災の教訓を生かしまして、平成八年十二月に設計基準を改定いたしまして、以後建設いたします施設につきまして適用することとしてございます。
東京港臨海道路は、震災時におきます緊急物資の輸送路という重要な機能を担うことから、既に着工済みではございましたけれども、この新しい基準を適用することといたしまして、構造上の再チェックを行いました。その結果、鋼材の使用量を増すことによりまして継ぎ手部の補強を図ることなど、直下型地震にも耐えられるような設計の見直しを行ったところでございます。この設計の見直しによりまして、東京港臨海道路は、関東大震災級の地震にも、また直下型の阪神・淡路大震災級の地震にも十分耐えられる構造となってございます。
○木内委員 地震の発生時に、車両の追突事故等によりましてトンネル内で火災が発生することも考えられるわけでありまして、こうした事故に対する万全の対策を講じていく必要があると思うのでありますけれども、申し上げたトンネル内の火災事故対策はどうなっていますでしょうか。
○増田港湾整備部長 トンネル内での火災事故につきましては、事故を早期に発見し、被害を最小限に抑えるように、非常用施設につきましては、道路法での最高基準を適用いたしまして、火災感知器百六十二台やテレビカメラ六十台などを設置いたしまして対応することとしております。さらに、トンネルの内壁には、危険物車両の火災も想定いたしまして耐火パネルを張るなどいたしまして、火災に対しまして非常に強いトンネル構造としてございます。このように、火災事故に対しましても万全な体制を整えているところでございます。
○木内委員 同時に、昨年あたりからJRのトンネル内でコンクリートの落下事故が複数件報道されているわけでありますけれども、そうした面での対応はどうなっていますか。
○増田港湾整備部長 東京港臨海道路は、新しい海底トンネルでございます。現在建設中でございます。したがいまして、コンクリートの落下に対しましては、施工方法とか、あるいは施工材料などに細心の配慮をしてございまして、問題はないというふうに考えてございます。また、供用開始後も、定期的にトンネルの点検を行うなど、利用者の安全を図るために管理に万全を期してまいりたいと考えてございます。
○木内委員 今の局の説明で、この臨海道路の安全対策については一定の認識を持つわけでありますけれども、今後、供用開始後の維持管理に当たっても、安全管理に万全を期して、平常時、緊急時を問わず、都民の生活と東京の経済を支える重要な幹線道路として、その機能を十分に発揮できるようにしてもらいたい、このことを強く申し上げておきたいと思います。
また、地元であります江東区の住民の立場からしますと、中防地区から江東区若洲を結ぶ第二期工事区間が完成して初めてこの東京港臨海道路の利便性というものが十分享受できるようになるものであって、東京圏の道路ネットワークの形成という面からも、湾岸地域の東西を結ぶ東京港臨海道路全体の早期完成が待たれるのが現状だと、こういうふうに思います。財政状況の厳しい折ではありますけれども、財源の確保に努め、早期に第二工区に着手するよう要望して、私の質問を終わります。
○樺山委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
この際、本案に対し意見のある方は発言を願います。
○山本(信)委員 二百二十七号議案について、意見を申し上げます。
この東京港臨海道路については、臨海副都心開発に伴っての交通量の増加ということの中で、これまで、清掃関係車両ですとか港湾業務の車両の通行がなかなか厳しくなるという中でつくられてきた道路です。しかし、実際を見ると、臨海開発、現状でも予定した企業が入ってこないというような中で、この計画そのものの破綻はもう明らかであります。
そうしたことも踏まえて、この道路計画そのものが臨海開発と一体のものであるということを確認した上で、反対するということを表明いたします。
○樺山委員長 お諮りいたします。
第二百二十七号議案につきましてはただいまの意見を委員長において取りまとめの上、また、第二百二十八号議案につきましては異議ない旨、財政委員長に報告したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○樺山委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○小池離島港湾部長 神津島近海地震による被災状況及び復旧につきまして、ご報告申し上げます。
お手元の資料3の一ページをごらん願います。
七月一日夕刻、神津島に震度六弱の地震が発生し、現在も震度三から四の余震が続く中、当局所管施設の空港、港湾、漁港も、施設利用ができない等の被害が発生いたしました。
地震発生後、現地職員により直ちに調査し判明した当局所管施設の被災状況及び当局の対応の概要につきまして、2の表に取りまとめてございます。
まず、神津島空港についてですが、(1)にありますように、滑走路に最大約六センチの段差が滑走路を斜めに横断する形で発生していることが判明したため、直ちに点検車両により、航空会社の神津島空港所長を同乗の上、滑走路の両側から十数回高速走行テストを繰り返し実施した結果、車両に強い衝撃を受け、また車両が傾くなど、安定走行ができないことが確認されたことから、安全確保のため航空機の使用を中止し、直ちに復旧工事を実施いたしました。
また、島の西側に位置する神津島港についてですが、(2)のように、物揚げ場背後の擁壁と岸壁の取りつけ部の一部に変位が生じましたが、施設の利用上特に支障がないことから、今後、詳細な調査を行い、必要な措置をとることとしております。
島の東側に位置する三浦漁港についてですが、(3)のように、道路わきのがけ地土砂の崩落が四カ所発生し、このうち、漁港入り口の都道が通行不能となり、漁港の利用が不可能な状況となりました。
海路とともに島と本土を結ぶ空路の途絶は、余震の続く島民生活に一層の不安をもたらすとともに、漁獲が最盛期を迎える時期の漁港の利用ができないことは漁民の人たちの生活に一層の困難を来すことから、当局としては、神津島空港と三浦漁港の早期復旧に向け、直ちに必要な措置を講じました。
まず、神津島空港の復旧についてですが、資料3の二ページをごらんいただきたいと思います。
図に示しますように、滑走路東端の約二百五十メートル付近に滑走路を斜めに横断する形で発生した最大約六センチの段差を解消するため、幅三十五メートル、延長三十メートルにわたって、アスファルト表層の打ちかえ工事を実施しました。復旧に当たりましては、現地に復旧に必要な資機材がないため、すべて本土で調達し、船で搬送する方法をとる必要がありました。例えば、神津島にはアスファルト混合プラントがないため、舗装の材料となるアスファルト加熱合材を内地で混合し現地に持ち込み、現地で組み立てた仮設プラントで再加熱して敷きならすという工法をとりました。さらに、復旧用資機材の空港への搬入については、資料3の三ページにありますように、神津島港からの搬入路が、土砂崩落により、ピンク色に塗りました〔2〕の箇所が大型車の通行が不可能となっているため、前浜にある大型トレーラーを、神津島港から三浦漁港に、伊豆下田から回航した起重機船で運搬し搬入する方法をとりました。
このようなさまざまな工夫を講じ、七月四日から昼夜にわたって工事を進めた結果、本日七日の午前六時までに工事を完了し、本日八時三十分に空港の通常運用を開始しました。
なお、今回の工事は、国と折衝した結果、国としても、群発する地震状況から見て、復旧が急務であるとし、公共の災害復旧工事として認め、さらに、災害認定の前に工事の着手を全国でも初めて認めるという異例の措置をとってくれました。
次に、資料3の四ページをごらんいただきたいと思います。
三浦漁港の復旧への対応についてでございます。まず、被災状況ですが、資料3の五ページの上の図に、三浦漁港の被災箇所を示しております。七月一日の震度六弱の地震により、三浦漁港港内の道路沿いに土砂の崩落が四カ所発生しました。このうち漁港入り口に位置する都道二二四号線が、資料3の四ページの写真にありますように、通行不能となりました。この都道二二四号線の復旧には、土砂崩落が大規模なため、相当の日数を要することが判明いたしましたことから、漁業活動の早期再開を図るため、仮設の迂回道路を設置することとし、緊急の工事を七月五日から六日にかけて実施いたしました。仮設迂回道路は、資料3の五ページの下の図に示すとおりでございます。
この対応により、七月五日午前八時には軽自動車の通行を可能とし、七月六日午後には全面的に通行できるようにいたしました。当局の迅速な対応により漁業活動の再開が可能となり、また、接近する台風三号に備えるため、小型漁船の引き揚げ、大型船の下田への避難の準備等を行うことができ、漁業関係者から大変喜ばれ、感謝されたところです。
都道以外の土砂崩落箇所につきましては、当面、直接漁港機能に影響しないため、今後の漁港整備の中で、のり面防護施設の検討をしていきたいと考えております。神津島におきましては、依然として現在も震度三、四の地震が継続しております。引き続き施設の点検を続け、異常があれば早期に対応してまいりたいと考えております。
なお、三宅島火山災害への港湾局の対応につきましては、六月二十七日の当委員会にご報告いたしました。その後、噴火の可能性もなくなり、東京都災害対策本部は六月三十日をもって廃止となりました。神津島と同様三宅島においても、いまだに地震の発生が続いておりますが、現在のところ、三宅島の当局所管の港湾、漁港、空港施設については異常はございません。
以上をもって報告とさせていただきます。
○樺山委員長 報告は終わりました。
ただいまの報告事項に対し質問等がありましたら、発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
報告事項に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
以上で港湾局関係を終わります。
○樺山委員長 これより労働経済局関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第二百十六号議案、東京都労働経済局関係手数料条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本案については既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
○樺山委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○鎌形総務部長 三宅島火山活動及び神津島近海地震につきましてご報告を申し上げます。
お手元の資料3ををごらんいただきたいと存じます。一ページ目は、商工業関係及び農林水産業関係の被害の状況を取りまとめたものでございます。
初めに、商業関係についてでございますが、三宅村商工会の調査によりますと、避難勧告等によりまして、商工業者数三百二十八件のうち二百八十件が営業を休止いたしました。現在は、避難勧告の解除によりまして営業を再開しております。物損被害につきましては、商品の破損等二件発生しております。
同じく神津島商工会の七月六日現在の調査によりますと、商工業者数二百九十件のうち一件が営業を休止いたしました。物損につきましては、震度六弱の揺れによりまして、商品の破損、旅館業のふろのボイラーの破損等、三十三件発生いたしております。
次に、農林水産関係では、現在までの被害把握では、三宅村の農業でユリ等が収穫期を逃して出荷不能となりまして、約百万円の被害が発生いたしました。また、山腹崩壊五カ所、林道の土砂崩落等が十五カ所発生し、約一億七千三百万円の被害が出ております。水産業では、トサカノリの品質低下や鮮魚の出荷不能によりまして、約四百万円の被害が発生いたしました。
神津島村の農業では、農業用水の断水等が発生いたしました。また、山腹崩壊三十三カ所、林道の崩落等が十六カ所発生し、約九億三千三百万円の被害額となっております。
水産業では、崩壊土砂の流出によるイセエビ、トサカノリ等の漁場被害が発生し、現在調査中でありますが、今後の被害の拡大が心配されております。
新島村では、土砂崩れ等八カ所の発生によりまして、約一千三百万円の被害が発生いたしました。
次に、二ページをごらんいただきたいと存じます。
二ページは被害に対する対応でございまして、まず、当局が災害救助物資の備蓄を委託しております副食品等のうち、梅干し、たくあん、みそ、しょうゆ、約一万食分を六月二十七日に調達しまして、三宅島へ搬送いたしました。
また、2に記載してございますように、三宅島火山活動及び神津島近海地震によりまして損失を受けた中小企業者に対しまして、貸付利率年一・八%の災害復旧資金融資の緊急実施を決定いたしました。
さらに、3でございますが、農林水産業関係の被害状況の調査に従事するため、七月七日までに農林水産部の職員十七名を三宅島、神津島の現地に派遣いたしております。
4でございますが、神津島村では山腹崩壊や林道の崩壊が多く発生しましたが、特に生活に密着しております、ごみの焼却場、し尿処理場、火葬場に通じます天上山線の林道の復旧が待たれているところでございます。そこで、ごみ焼却場までの区間の復旧を最優先といたしまして、余震の終息後、都道が通行可能となった段階で、直ちに復旧工事に着手できるよう手配をしたところでございます。工事着手後、ごみ焼却場までは約一週間で復旧する予定でございます。
最後になりますが、農林水産業における被害に対応するため、現在、災害資金貸付の実施の準備を進めております。
以上でございますが、現在、さらに大型の台風三号が接近しておりまして、被害の拡大につながるのではないかと、大変心配しているところでございます。
○樺山委員長 報告は終わりました。
ただいまの報告事項に対し質問等がありましたら、発言を願います。
○山本(信)委員 三宅島、神津島の対応について、局の努力、本当にご苦労様でございます。私も一日に神津島の方へ、すぐに船に乗りまして、現地に行ってまいりました。そこで現場も見ながら、また、多くの皆さんからいろいろご意見なども伺ってまいりましたけれども、特に村を挙げて心配していらっしゃるのが観光の問題です。
村会議員の皆さんが歩いて被災したところを見ていらっしゃるところへちょうどお会いして、皆さんとちょっとお話をしたのですが、これだと恐らく七、八、お客さんは来ないだろうということを皆さんおっしゃっていて、そうなった場合には、村の経済の七割、八割は七、八月の観光にかかっているということで、本当にこれでは村の経済は大変なことになるんだということを、皆さんいっていらっしゃいました。また、観光協会の会長さん、事務局長さんにもお会いしましたけれども、やはり同じように、今回のこの地震、まだ余震が続いているという中で、どうなるんだろうという声が非常にございました。
そして、伺うところでは、かつて五万人規模の来島者があったものが、今は二万人規模に落ちているという状況ではあったのですけれども、少しことしは伸びてきた、そういう兆候が見られるという中で、私も拝見したのですけれども、結構旅館がみんな建て直しですとか改修をやって、ことしこそ頑張ろう、そういうことをしていらっしゃる矢先の地震だったわけです。
そこでちょっとお伺いしたいのですが、災害復旧資金の融資の問題なんですが、これは直接的に被害を受けた、例えば家が壊れてしまったとか、旅館が破損してしまったという場合についてだけなのでしょうか。それとも全体として、本来なら見込めるお客さんが来ないというようなことも含めての被害に対して対応できるものなのかどうか、確認をしたいのですが。
○山本商工振興部長 災害復旧資金融資にかかわる対象の問題でございますが、この融資を利用するためには、いずれにしましても、村長が発行する罹災証明書というものが必要となるわけでございます。
したがいまして、今、先生がおっしゃったような間接的なものまで罹災という形で村が認定して、証明書を出すかどうかにかかわってくる問題だというふうに思っております。仮に罹災証明書が出ない場合でも、今のようなケース、かなり観光客が減るということでございますので、売り上げの減少につながっていきます。経営環境の変化に対応するために、経営安定資金融資というのが別途ございます。これでは、売り上げの減少、直近三カ月で三%の減少があった場合においては、都の制度融資の中で災害対策融資とともに一番低利ということで、一・八%の融資がございますので、仮に罹災証明が発行できない場合でも、一定の要件を満たせば対応できるというふうに考えております。
○山本(信)委員 特に、観光客の減少の問題なんかも含めて、皆さん心配していますので、ぜひそういうことに十分に対応するようにしていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。
○樺山委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
報告事項に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑を終了いたしました。
労働経済局関係を終わります。
○樺山委員長 これより付託議案の審査を行います。
第二百十六号議案、東京都労働経済局関係手数料条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本案については既に質疑を終了いたしております。
これより採決を行います。
第二百十六号議案、東京都労働経済局関係手数料条例の一部を改正する条例を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認めます。よって、第二百十六号議案は原案のとおり決定をいたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
○樺山委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りします。
本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○樺山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○樺山委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、大関労働経済局長より発言を求められておりますので、これを許します。
○大関労働経済局長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼申し上げます。
樺山委員長初め委員の皆様方には、定例会にご提案申し上げました議案につきまして、慎重かつご熱心にご審議を賜り、ありがとうございました。また、今議会を通じて、多くの貴重なご意見やご提言を賜り、まことにありがとうございました。今後の事務事業の執行に当たりまして、これらのご意見を十分に尊重させていただき、より多くの方々のご期待にこたえられるよう、万全を期してまいりたいと思います。
今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、御礼の言葉とさせていただきます。まことにありがとうございました。
○樺山委員長 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時四十三分散会
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