建設・住宅委員会速記録第八号

平成十二年七月十日(月曜日)
午後一時十二分開議
 出席委員 十三名
委員長古賀 俊昭君
副委員長小竹ひろ子君
理事いなば真一君
理事今井 悦豊君
理事三原 將嗣君
福士 敬子君
沢西きよお君
浅川 修一君
寺山 智雄君
町田てるよし君
村松みえ子君
土持 正豊君
渋谷 守生君

 欠席委員 一名

 出席説明員
住宅局局長戸井 昌蔵君
次長三上 雅之君
総務部長清水  巖君
多摩都市整備本部本部長久保田康治君
管理部長永井 征士君
建設局局長古川 公毅君
道路監石河 信一君
総務部長藤堂 義弘君

本日の会議に付した事件
 報告事項(説明)
 ・神津島近海の地震及び台風について
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百三十号議案 首都高速道路公団の基本計画の変更の協議について
 ・第二百三十一号議案 東京都道路公社が行う八王子中央有料道路事業の変更に対する同意について
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○古賀委員長 ただいまから建設・住宅委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに閉会中における請願陳情、並びに特定事件の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 この際、神津島近海の地震及び台風等に関しまして、住宅局及び建設局から発言を求められておりますので、これを許します。

○戸井住宅局長 お許しをいただきまして、ご報告申し上げます。
 去る七月一日に発生いたしました神津島近海地震による住宅被害に対する住宅局の取り組みにつきましては、先日の七日の当委員会にご報告を申し上げたところでございますが、その後、台風三号によりまして、七月八日、土曜日未明に、神津島村で住宅二戸が全壊するなど、新たな住宅被害が発生いたしました。当局といたしましては、これらの被害に対する復旧支援に取り組んでいるところでございます。
 詳細につきましては総務部長から説明させますので、よろしくお願いいたします。

○清水総務部長 平成十二年台風三号による神津島村の住宅被害状況と住宅局の対応につきまして、お手元の資料に沿いましてご報告申し上げます。
 去る八日未明の台風三号によります神津島村における住宅被害の状況につきましては、土砂の流入による住宅家屋の全壊が二戸、そのほかコンクリート壁の下の陥没、ブロック塀の倒壊、擁壁の亀裂、住宅の基礎の亀裂など、合わせまして六カ所でございます。
 なお、昨日の九日、午前三時五十七分、震度六弱の地震発生によります住宅被害状況につきましては、家屋のひび割れが六カ所でございます。
 次に、住宅局の対応でございますが、神津島近海地震で被災した住宅に対する復旧支援といたしまして、既に五日から職員を派遣しておりますが、今回の台風による住宅被害にも対応するため、八日に神津島村へ管理職を含む三名の職員を派遣しております。
 具体的な支援内容でございますが、住宅が全壊した被災者に対する応急住宅対策の実施のための調査並びに神津島村との調整を行うことであります。住宅局といたしましては、現地の状況に応じて、引き続き復旧支援態勢に万全を期す所存でございますので、今後とも、一層のご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
 以上、簡単でございますが、報告させていただきます。

○古川建設局長 引き続き、建設局関係につきましても、一昨日の台風第三号及び昨日の地震による現地の被害状況等につきまして、本日、議案のご決定をいただく前にご報告させていただくものでございます。
 なお、復旧等につきましては、局の総力を挙げて取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
 詳細な状況につきましては、総務部長よりご報告いたします。

○藤堂総務部長 建設局関係の被害状況等についてご報告させていただきます。
 お手元の資料、神津島近海地震及び台風第三号の被害への対応についてという資料をごらんいただきたいと存じます。
 まず、1の被害の状況でございますが、これは道路関係でございます。
 七月七日の本委員会の際にご報告をさせていただきました土砂崩れなど二十一カ所が、十カ所ふえまして三十一カ所となってございます。
 なお、新たな土砂崩れ箇所等のうち、もともと通行どめになっていた区間の崩れが拡大した箇所、これは表でいきますと上から三段目のナンバー22でございますが、ここを除きまして、下の方のナンバー23、それからナンバー28から31の通行は確保されてございます。
次に、急傾斜地・海岸等、これは建設局所管区域についてでございますが、これも七月七日の本委員会の際にご報告させていただいた、ナンバー1からナンバー5の箇所につきまして、崩れの拡大や地すべりが発生してございます。また、今回、新たに三カ所の土砂崩れーーナンバー6から8
ーーが発生してございます。これらの箇所につきましては、この位置については、民家等への被害はございませんでした。
 なお、被害箇所につきましては、最後のページに図面が添付してございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 次に、二枚目のページに移りまして、復旧態勢等についてでございますが、神津島におきましては、十七名の局職員が対応してございます。現地では、なお地震が継続して発生しており、二次災害を防止するため、本格的な復旧作業は見合わせておりますが、島民の方々の生活を考え、早期に着手できるようにさまざまな準備をしているところでございます。今後、日常生活への影響が最小限にとどまることを最優先に、都道の通行確保に局を挙げて対処してまいります。
 なお、昨日、局長、道路監などが現地の状況を改めて調査いたしました。ただいまの報告は、この調査に基づくものでございます。
 以上、簡単でございますが、報告を終わらせていただきます。

○古賀委員長 発言は終わりました。

○古賀委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第二百三十号議案及び第二百三十一号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了いたしております。
 この際、本案に対して発言の申し出がありますので、これを許します。

○浅川委員 首都高速目黒板橋線につきましては、これまでも交通量の増大、大気汚染などの環境悪化などを問題にしてきました。今回、工事方法などの変更は、工事区間全域に及ぶもので、事業費が一千二百九十六億円もふえるというものであります。当初計画の設計や調査の見通しの不十分さを露呈しており、環境アセスはやり直すべきだと思います。
 今回の変更で、東京都の出資金や貸付金も三百六十五億円もふえることが予想され、都民の理解は得られないと考えます。したがいまして、第二百三十号議案、首都高速道路公団の基本計画の変更の協議については反対します。
 八王子有料道路は、業務核都市構想で示す業務集積地と直結し、北西部幹線、圏央道を結ぶアクセス道路になること、有料であること、さらに、道路構造の変更があった場合、議会の議決を経なければならないとする法律を無視して、二年以上も前に道路構造の変更を決めていながら、議会に諮ることなく工事を完了してしまったことは、議会軽視にほかならないものであることを厳しく指摘して、第二百三十一号議案、東京都道路公社が行う八王子中央有料道路事業の変更に対する同意については反対いたします。

○町田委員 第二百三十一号議案、東京都道路公社が行う八王子中央有料道路事業の変更に対する同意につきましては、賛成の立場から意見を述べます。
 まず、都市計画道路三・五・四七号線につきましては、当初、通常の道路整備事業で行う予定でありましたが、地元八王子市から早期開通の強い要望が出され、同時に、当時の財政状況の中で、道路公社の枠を活用するとともに、既に八王子市では国道一六号バイパスでの有料道路に対する実績もあるので、八王子市議会の同意も得た上で、本事業を道路公社に委託した経緯なのであります。
 特に、本道路事業は、五十一万市民の表玄関にも当たる八王子駅北口から真っすぐに延びる道路で、その先では、北西部幹線、また、新滝山街道と接続し、その二本の幹線道路は、圏央道の八王子北インターとあきる野インターからのアクセス道路ともなり、地元では早急な開通が望まれる道路であります。
 今回、東京都に対する同意に当たって、都議会での議決が必要な議案でありますが、過日の委員会審議の中でも、盛り土から橋梁への変更は法的対象にならないとの答弁であり、あわせて、地元の地権者の要望を取り入れるため、畑作に影響が少ないよう風通しよくし、また、左右にそれぞれ地元が利用できる四メートルの側道をつけた設計変更がなされました。よって、本道路の一日も早い開通を望む立場から、議案第二百三十一号に対する賛成の意をあらわし、意見といたします。

○古賀委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百三十号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○古賀委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百三十一号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○古賀委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十一号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○古賀委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元に配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古賀委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○古賀委員長 この際、所管三局を代表して、建設局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○古川建設局長 お許しをいただきまして、所管三局を代表して、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 今定例会にご提案申し上げました案件につきまして、慎重かつ熱心なご審議、ご調査を賜り、まことにありがとうございます。
 審議、調査の過程でいただきましたご意見、ご要望に対しましては、今後の事務執行に十分反映させ、万全を期してまいります。今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 甚だ簡単ではございますが、御礼のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

○古賀委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十三分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る