予算特別委員会速記録第二号

令和五年三月七日(火曜日)
第十五委員会室
午前十一時開議
出席委員 三十九名
委員長小宮あんり君
副委員長菅原 直志君
副委員長高倉 良生君
副委員長菅野 弘一君
理事池川 友一君
理事伊藤しょうこう君
理事藤井あきら君
理事まつば多美子君
理事清水 孝治君
理事中村ひろし君
吉住はるお君
山田ひろし君
清水とし子君
かつまたさとし君
たかく則男君
土屋 みわ君
米川大二郎君
中田たかし君
慶野 信一君
渋谷のぶゆき君
松田 康将君
ほっち易隆君
入江のぶこ君
西崎つばさ君
小林 健二君
斉藤やすひろ君
大松あきら君
関野たかなり君
白戸 太朗君
福島りえこ君
竹井ようこ君
川松真一朗君
内山 真吾君
藤井とものり君
尾崎あや子君
里吉 ゆみ君
白石たみお君
大山とも子君
和泉なおみ君

欠席委員 なし

出席説明員
知事小池百合子君
副知事武市  敬君
副知事黒沼  靖君
副知事潮田  勉君
副知事宮坂  学君
警視総監小島 裕史君
教育長浜 佳葉子君
東京都技監建設局長兼務中島 高志君
政策企画局長中村 倫治君
政策企画局スタートアップ戦略担当局長吉村 恵一君
政策企画局国際金融都市戦略担当局長児玉英一郎君
子供政策連携室長山下  聡君
総務局長野間 達也君
財務局長吉村 憲彦君
デジタルサービス局長久我 英男君
主税局長小池  潔君
生活文化スポーツ局長横山 英樹君
生活文化スポーツ局生活安全担当局長小西 康弘君
都市整備局長福田  至君
住宅政策本部長山口  真君
環境局長栗岡 祥一君
福祉保健局長西山 智之君
福祉保健局健康危機管理担当局長佐藤 智秀君
産業労働局長坂本 雅彦君
中央卸売市場長河内  豊君
港湾局長矢岡 俊樹君
会計管理局長須藤  栄君
消防総監清水 洋文君
交通局長武市 玲子君
水道局長古谷ひろみ君
下水道局長奥山 宏二君
選挙管理委員会事務局長松永 竜太君
人事委員会事務局長初宿 和夫君
監査事務局長小室 一人君
労働委員会事務局長桜井 政人君
収用委員会事務局長杉崎智恵子君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 令和五年度東京都一般会計予算
・第二号議案 令和五年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 令和五年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 令和五年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 令和五年度東京都国民健康保険事業会計予算
・第六号議案 令和五年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第七号議案 令和五年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第八号議案 令和五年度東京都地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計予算
・第九号議案 令和五年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第十号議案 令和五年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第十一号議案 令和五年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十二号議案 令和五年度東京都と場会計予算
・第十三号議案 令和五年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十四号議案 令和五年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十五号議案 令和五年度東京都都市開発資金会計予算
・第十六号議案 令和五年度東京都用地会計予算
・第十七号議案 令和五年度東京都公債費会計予算
・第十八号議案 令和五年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十九号議案 令和五年度東京都工業用水道事業清算会計予算
・第二十号議案 令和五年度東京都中央卸売市場会計予算
・第二十一号議案 令和五年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十二号議案 令和五年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十三号議案 令和五年度東京都港湾事業会計予算
・第二十四号議案 令和五年度東京都交通事業会計予算
・第二十五号議案 令和五年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十六号議案 令和五年度東京都電気事業会計予算
・第二十七号議案 令和五年度東京都水道事業会計予算
・第二十八号議案 令和五年度東京都下水道事業会計予算
・第百十号議案 令和五年度東京都一般会計補正予算(第一号)

質疑順序
・菅野 弘一君
・福島りえこ君
・まつば多美子君
・和泉なおみ君
・中村ひろし君

○小宮委員長 ただいまから予算特別委員会を開会します。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十八号議案まで及び第百十号議案を一括して議題といたします。
 本案について、理事者の説明を求めます。

○武市副知事 令和五年度予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 令和五年度予算案は、明るい未来の東京の実現に向け、将来にわたって成長と成熟が両立した光り輝く都市へと確実に進化し続ける予算と位置づけ、直面する課題に正面から向き合い、重要な諸課題の解決にスピード感を持って取り組むことはもとより、長期的な視点に立ち、従来の発想を打ち破る大胆な施策を積極的に展開することで、三つのシティの実現につなげてまいります。
 当初予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十八会計を合わせました総額で十六兆八百二十一億円としております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は八兆四百十億円で、前年度に比べ三・一%の増となっております。
 次に、歳入の概要でございますが、都税収入は、前年度に比べ一〇・一%増の六兆二千十億円としております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、総務費については、二千九百三十七億円を計上し、世界一のスタートアップ都市東京の実現に向け、イノベーション創出拠点の整備など、新たなスタートアップ戦略を展開いたします。
 生活文化スポーツ費については、五百九十六億円を計上し、パラリンピック東京大会の経験や二〇二五年デフリンピックを契機として、デフスポーツ、パラスポーツの振興などに努めてまいります。
 都市整備費については、一千二百七十四億円を計上し、住宅耐震化のための助成制度について、二〇〇〇年までに建築された新耐震基準の木造住宅を対象に追加するなど、さらなる被害の軽減を図ってまいります。
 環境費については、一千五百四十九億円を計上し、脱炭素社会の実現に向け、二〇三〇年までに温室効果ガスの排出を半減させるため、東京ゼロエミ住宅導入促進事業の拡充など、改正条例の円滑な施行に向けた支援策を進めてまいります。
 福祉保健費については、一兆五千二百二十四億円を計上し、子育て世帯に寄り添った支援に向け、妊娠、出産時や子供の子育ちを支える給付に加え、医療費など子供の成長に寄り添った支援を実施してまいります。
 産業労働費については、六千七百三十三億円を計上し、脱炭素社会に向けたスコープ3への対応として、攻めの脱炭素化に取り組む中小企業を支援するファンドを創設し、サステーナブルファイナンスの活性化につなげてまいります。
 土木費については、六千二百十九億円を計上し、災害の脅威から都民を守る都市づくりを実現するため、新たな調節池の整備など、激甚化する台風、豪雨への備えを進めてまいります。
 教育費については、八千九百六十五億円を計上し、人の力を高め引き出す人材育成に向け、小中高等学校の各段階において、英語を話す機会を充実させるとともに、国際交流の推進や海外派遣の拡大により、世界で活躍できる人材を育成してまいります。
 以上が歳出の概要でございます。
 令和五年度予算案では、これまでご説明したように、積極的な施策展開を図ると同時に、持続可能な財政運営に向けた取組を行いました。具体的には、予算要求段階でのマイナスシーリングや予算編成段階での事業評価による見直しの徹底、施策の終了、転換など、あらゆる手だてを講じており、事業評価による財源確保額は一千百四十一億円となりました。
 また、基金については、都市の強靱化や社会資本の整備等を着実に進めるため、令和四年度最終補正予算で創設した基金を含め、四千八百三十三億円を取り崩して積極的に活用いたします。さらに、都債については、将来世代への負担を考慮し、発行額を前年度と比べ一・三%減の二千九百八億円とする一方で、ESG債の発行により、ESG投資のさらなる促進と、金融分野からのSDGs実現を後押ししてまいります。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計に加え、令和五年度から新たに設置される工業用水道事業清算会計など十八会計で、歳出総額は六兆二千七百八十二億円としております。
 次に、公営企業会計でございますが、令和四年度で病院会計、工業用水道事業会計が廃止となり、九会計で、支出総額は一兆七千六百二十九億円としております。
 その主なものとして、まず高速電車事業会計については、二千七百十七億円を計上し、ホームドアの整備や地下鉄のバリアフリー化の推進などに取り組んでまいります。
 水道事業会計については、五千三百億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めてまいります。
 下水道事業会計については、七千五百二十九億円を計上し、区部及び流域下水道の建設並びに改良などを進めてまいります。
 以上、令和五年度当初予算案の概要についてご説明申し上げました。
 なお、令和五年度補正予算案といたしまして、都民の命と健康を最優先に、かつての日常を取り戻すだけでなく、新型コロナウイルス感染症とも共存した活気あふれる東京を確かなものとしていくため、必要な対策を実施してまいります。
 一般会計で総額一千七百七十五億円でございます。
 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。

○小宮委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

   〔「令和五年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○小宮委員長 お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小宮委員長 異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
 なお、再開は午後一時の予定です。
   午前十一時六分休憩

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