予算特別委員会速記録第二号

令和四年三月七日(月曜日)
第十五委員会室
午前十一時開議
出席委員 三十七名
委員長三宅 正彦君
副委員長福島りえこ君
副委員長小磯 善彦君
副委員長宇田川聡史君
理事田村 利光君
理事後藤 なみ君
理事ほっち易隆君
理事高倉 良生君
理事中村ひろし君
理事大山とも子君
成清梨沙子君
おじま紘平君
米川大二郎君
古城まさお君
細田いさむ君
うすい浩一君
林あきひろ君
白戸 太朗君
関野たかなり君
原 のり子君
原田あきら君
小林 健二君
伊藤こういち君
山加 朱美君
内山 真吾君
風間ゆたか君
阿部祐美子君
曽根はじめ君
まつば多美子君
鈴木あきまさ君
こいそ 明君
松田 康将君
宮瀬 英治君
藤井とものり君
とや英津子君
小松 大祐君
白石たみお君

欠席委員 二名

出席説明員
知事小池百合子君
副知事武市  敬君
副知事黒沼  靖君
副知事潮田  勉君
副知事宮坂  学君
警視総監大石 吉彦君
教育長藤田 裕司君
東京都技監都市整備局長兼務上野 雄一君
政策企画局長野間 達也君
政策企画局国際金融都市戦略担当局長児玉英一郎君
都民安全推進本部長小西 康弘君
総務局長村松 明典君
財務局長吉村 憲彦君
デジタルサービス局長寺崎 久明君
主税局長砥出 欣典君
生活文化局長武市 玲子君
オリンピック・パラリンピック準備局長延與  桂君
住宅政策本部長榎本 雅人君
環境局長栗岡 祥一君
福祉保健局長中村 倫治君
福祉保健局健康危機管理担当局長佐藤 智秀君
病院経営本部長西山 智之君
産業労働局長坂本 雅彦君
中央卸売市場長河内  豊君
建設局長中島 高志君
港湾局長古谷ひろみ君
会計管理局長堤  雅史君
消防総監清水 洋文君
交通局長内藤  淳君
水道局長浜 佳葉子君
下水道局長神山  守君
選挙管理委員会事務局長桃原慎一郎君
人事委員会事務局長初宿 和夫君
監査事務局長岡安 雅人君
労働委員会事務局長鈴木  勝君
収用委員会事務局長後藤 啓志君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 令和四年度東京都一般会計予算
・第二号議案 令和四年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 令和四年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 令和四年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 令和四年度東京都国民健康保険事業会計予算
・第六号議案 令和四年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第七号議案 令和四年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第八号議案 令和四年度東京都地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計予算
・第九号議案 令和四年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第十号議案 令和四年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第十一号議案 令和四年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十二号議案 令和四年度東京都と場会計予算
・第十三号議案 令和四年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十四号議案 令和四年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十五号議案 令和四年度東京都都市開発資金会計予算
・第十六号議案 令和四年度東京都用地会計予算
・第十七号議案 令和四年度東京都公債費会計予算
・第十八号議案 令和四年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十九号議案 令和四年度東京都病院会計予算
・第二十号議案 令和四年度東京都中央卸売市場会計予算
・第二十一号議案 令和四年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十二号議案 令和四年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十三号議案 令和四年度東京都港湾事業会計予算
・第二十四号議案 令和四年度東京都交通事業会計予算
・第二十五号議案 令和四年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十六号議案 令和四年度東京都電気事業会計予算
・第二十七号議案 令和四年度東京都水道事業会計予算
・第二十八号議案 令和四年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十九号議案 令和四年度東京都下水道事業会計予算

質疑順序
・松田 康将君
・後藤 なみ君
・高倉 良生君
・白石たみお君
・中村ひろし君

○三宅委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十九号議案までを一括して議題といたします。
 本案について、理事者の説明を求めます。

○武市副知事 令和四年度予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 令和四年度予算案は、都政に課せられた使命を確実に果たし、次なるステージへと力強く歩みを進めることで、希望ある未来を切り開いていく予算と位置づけまして、第一に、危機管理の強化、第二に、社会のグリーン化など世界の潮流を捉えたサステーナブルリカバリーの実現、第三に、あらゆる面で段差のない共生社会の形成、この三点を軸に、デジタルの力も活用して積極的に施策を展開することで、三つのシティの実現につなげてまいります。
 当初予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十九会計を合わせました総額で十五兆三千九百三十九億円としております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は七兆八千十億円で、前年度に比べ五・一%の増となっております。
 次に、歳入の概要でございますが、都税収入は、前年度に比べ一一・六%増の五兆六千三百八億円としております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、総務費につきましては、二千三百四十八億円を計上し、世界経済を牽引する都市の実現に向け、仮称ソーシャルインパクト投資ファンドを創設し、社会的課題の解決を図る企業を支援するなど、国際金融都市の実現に向けて取り組んでまいります。
 また、スマート東京の実現に向け、都内全域の地形データを防災対策等に活用する点群データ取得事業など、都民のQOLの飛躍的な向上につなげる取組を進めてまいります。
 生活文化スポーツ費につきましては、五百九十二億円を計上し、東京二〇二〇大会のレガシーを生かした施設活用や仮称東京二〇二〇大会一周年記念事業など、スポーツや文化に親しむ様々な機会を創出してまいります。
 都市整備費につきましては、一千二百六十二億円を計上し、木造住宅密集地域の不燃化や建築物の耐震化などを着実に進めてまいります。
 環境費につきましては、一千百八十四億円を計上し、ゼロエミッション東京の実現に向け、水素ステーション設備等導入促進事業や、災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業など、あらゆる分野での脱炭素化を強力に推し進めてまいります。
 福祉保健費につきましては、一兆六千九百八十九億円を計上し、感染症に強い都市に向け、医療機関の空床確保料の補助や自宅療養の適切な実施に向けた支援、ワクチンの集団接種事業の経費を計上するなど、時期を逸することなく必要な対策を進めてまいります。
 また、子供に優しい社会の実現に向け、結婚、妊娠、出産から子育てまでの切れ目のない支援のほか、認証保育所における小学生の受入れやベビーシッター利用支援事業など、いわゆる小一の壁の打破に向け、子供の居場所づくりを進めてまいります。
 さらに、人が輝く、誰もが生き生きと活躍できる共生社会の実現に向け、高齢者の健康づくりに資するスマートウォッチ等デジタル機器活用事業など、世界に誇る長寿社会の実現に向けた取組を進めてまいります。
 産業労働費につきましては、五千六百九十五億円を計上し、中小企業、地域産業等の支援に向け、中小企業のデジタルツール導入支援など、企業の稼ぐ力を向上させる取組をさらに強化してまいります。また、世界を引きつける魅力にあふれた都市の実現に向け、国際会議誘致・開催支援事業など、MICE誘致に取り組んでまいります。
 土木費につきましては、五千八百五十五億円を計上し、災害の脅威から都民を守る都市づくりを実現するため、中小河川や新たな調節池の整備など、気候変動により激甚化する台風、豪雨への備えを進めてまいります。
 また、無電柱化の推進では、都道などの取組に加え、島しょ地域の特性を踏まえた島内完全無電柱化に取り組んでまいります。
 教育費につきましては、八千七百六十四億円を計上し、新しい時代を切り開く人材の育成に向け、都立、私立にかかわらず高校段階における一人一台端末の整備に向けた支援や、デジタルサポーターの全校配置など、教育現場におけるデジタルの活用を一層支援してまいります。
 また、誰もが優しさを感じられるまちづくりに向け、不登校児童生徒支援など、様々な悩みに対するサポート体制を強化してまいります。
 以上が歳出の概要でございます。
 令和四年度予算案では、これまでご説明したように、積極的な施策展開を図ると同時に、将来の財政需要も見据え、健全な財政基盤の堅持に向けた取組を行いました。具体的には、成果指標を設定し、事業ユニット単位で評価する政策評価と、一つ一つの事業を評価する事業評価を一体的に実施することで、施策の新陳代謝を一層強化いたしました。こうした取組などを通じて一千百十七億円の財源確保につなげております。
 また、基金につきましては、三つのシティ実現に向けて、令和四年度は、五千二百七十億円を取り崩して積極的に活用いたします。さらに、都債につきましては、税収増を活用し、発行額を前年度と比べ四九・九%減の二千九百四十六億円とする一方で、ESG債の発行により、ESG投資のさらなる促進と、金融分野からのSDGs実現を後押ししてまいります。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計に加えまして、令和四年度から新たに設置される地方独立行政法人東京都立病院機構貸付等事業会計など十七会計で、歳出総額は五兆八千三百八十二億円としております。
 次に、公営企業会計でございますが、十一会計で、支出総額は一兆七千五百四十七億円としております。
 その主なものとして、まず高速電車事業会計につきましては、二千五百二億円を計上し、ホームドアの整備や地下鉄のバリアフリー化の推進などに取り組んでまいります。
 水道事業会計につきましては、五千二百六十七億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めてまいります。
 下水道事業会計につきましては、七千二百五十五億円を計上し、区部及び流域下水道の建設並びに改良などを進めてまいります。
 以上、令和四年度当初予算案の概要についてご説明申し上げました。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○三宅委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

   〔「令和四年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○三宅委員長 お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○三宅委員長 異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
 なお、再開は午後一時の予定です。
   午前十一時七分休憩

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