予算特別委員会速記録第五号

平成二十九年三月二十七日(月曜日)
第十五委員会室
午後一時開議
出席委員 三十九名
委員長鈴木 隆道君
副委員長ともとし春久君
副委員長野上ゆきえ君
副委員長高橋 信博君
理事島田 幸成君
理事山崎 一輝君
理事三宅 正彦君
理事橘  正剛君
理事崎山 知尚君
理事清水ひで子君
小林 健二君
西沢けいた君
栗林のり子君
菅野 弘一君
小松 大祐君
山内  晃君
田中 朝子君
和泉なおみ君
松田やすまさ君
柴崎 幹男君
鈴木 錦治君
神野 次郎君
北久保眞道君
高椙 健一君
栗山 欽行君
両角みのる君
西崎 光子君
あさの克彦君
中村ひろし君
上野 和彦君
野上 純子君
ほっち易隆君
きたしろ勝彦君
田中たけし君
桜井 浩之君
植木こうじ君
曽根はじめ君
東村 邦浩君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
知事小池百合子君
副知事安藤 立美君
副知事川澄 俊文君
副知事中西  充君
副知事山本  隆君
教育長中井 敬三君
東京都技監都市整備局長兼務邊見 隆士君
政策企画局長長谷川 明君
青少年・治安対策本部長廣田 耕一君
総務局長多羅尾光睦君
財務局長武市  敬君
主税局長目黒 克昭君
生活文化局長中嶋 正宏君
オリンピック・パラリンピック準備局長塩見 清仁君
環境局長遠藤 雅彦君
福祉保健局長梶原  洋君
病院経営本部長内藤  淳君
産業労働局長藤田 裕司君
中央卸売市場長村松 明典君
建設局長西倉 鉄也君
港湾局長斎藤 真人君
会計管理局長浅川 英夫君
消防総監高橋  淳君
交通局長山手  斉君
水道局長醍醐 勇司君
下水道局長石原 清次君
選挙管理委員会事務局長福田 良行君
人事委員会事務局長松山 英幸君
監査事務局長猪熊 純子君
労働委員会事務局長土渕  裕君
収用委員会事務局長砥出 欣典君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(締めくくり総括質疑)
・第一号議案 平成二十九年度東京都一般会計予算
・第二号議案 平成二十九年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 平成二十九年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 平成二十九年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 平成二十九年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第六号議案 平成二十九年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第七号議案 平成二十九年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第八号議案 平成二十九年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第九号議案 平成二十九年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十号議案 平成二十九年度東京都と場会計予算
・第十一号議案 平成二十九年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十二号議案 平成二十九年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十三号議案 平成二十九年度東京都都市開発資金会計予算
・第十四号議案 平成二十九年度東京都用地会計予算
・第十五号議案 平成二十九年度東京都公債費会計予算
・第十六号議案 平成二十九年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十七号議案 平成二十九年度東京都病院会計予算
・第十八号議案 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計予算
・第十九号議案 平成二十九年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十号議案 平成二十九年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十一号議案 平成二十九年度東京都港湾事業会計予算
・第二十二号議案 平成二十九年度東京都交通事業会計予算
・第二十三号議案 平成二十九年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十四号議案 平成二十九年度東京都電気事業会計予算
・第二十五号議案 平成二十九年度東京都水道事業会計予算
・第二十六号議案 平成二十九年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十七号議案 平成二十九年度東京都下水道事業会計予算
・第八十六号議案 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第一号)

 質疑順序
 ・山崎 一輝君
 ・東村 邦浩君
 ・田中 朝子君
 ・大山とも子君
 ・山内  晃君
 ・西崎 光子君

○鈴木(隆)委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十七号議案まで及び第八十六号議案を一括して議題といたします。
 この際、部局別質疑について申し上げます。
 去る三月十六日に、議長を通じ各常任委員長に依頼をしてありました部局別質疑につきましては、お手元配布のとおり報告がありました。ご了承を願います。
 この際、各委員に申し上げます。
 委員におかれましては、不規則発言など議事の進行を妨げる言動のないよう、委員会の円滑な運営にご協力をよろしくお願い申し上げます。
 次に、理事者に申し上げます。
 答弁に際しましては、委員の質疑時間も限られておりますので、短時間で明快に答弁されるようお願いを申し上げたいと思います。
 この際、傍聴人の方々に申し上げます。
 傍聴人の方々は、東京都議会委員会傍聴規則を守って静粛に傍聴を願います。
 傍聴人は、可否を表明したり騒ぎ立てるなど、議事の妨害となる行為をすることは禁じられております。委員会傍聴規則等に違反する場合には、退場を命ずることがありますので、念のために申し上げておきます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 これより締めくくり総括質疑を行います。

○松田委員 この際、動議を提出いたします。
 予算特別委員会質疑日程の延長に関する動議を提出いたします。

○鈴木(隆)委員長 ただいま松田委員から、予算特別委員会質疑日程の延長に関する動議が提出されました。
 この際、趣旨説明のため発言を求められておりますので、これを許します。
 松田委員。

○松田委員 締めくくり総括質疑の質問に入る前に、予算特別委員会の質疑日程の延長に関する動議を提出いたします。
 今、都民の最大の関心事は豊洲市場移転問題であります。昨年八月、小池知事は築地市場の移転延期を発表しましたが、その後、現在に至るまで明確な方針が示されないままであります。
 現在、都民の大多数の意見は、一日も早く市場移転への判断を示せということであります。
 これまで我が党は、本会議、常任委員会、豊洲市場移転問題特別委員会及び本予算特別委員会において、市場移転の是非とともに、豊洲市場と築地市場の安全性や適正性など、さまざまな課題について知事にただしてまいりました。一向に納得のいくご答弁をいただけませんでした。
 加えて、去る二十四日に知事が公表した市場のあり方戦略本部の設置は、これまでの質疑に対し、その目的、方針が全く的外れであり、問題の先送りといわざるを得ません。
 また、平成二十一年から二十五年までの間に、豊洲市場の移転に向けた予算を取りまとめた当時の議長であった民主党の田中良氏が、先日、NHKの取材に対し、民主党、公明党、自民党が中心となって賛成の議決に至った経緯などについて重要な発言をされました。
 このため、改めて、都民の皆様の前でこの経緯について明らかにする必要があり、田中良氏からは、当委員会において詳細な説明をいただくとの内諾を得ておりました。しかしながら、現在の日程では、この参考人招致を行うことが不可能となっております。
 そして、二十五日の当委員会の理事会において、予算審議の一日延長、またはせめて三時間の延長について、各会派に申し入れをいたしましたが、共産党と公明党と都民ファーストなどの現在の小池知事与党といわれる会派連合に阻まれ、実現することができませんでした。
 よって、我々都議会自民党は、当委員会における日程を延長し、都民に対する説明責任を果たすよう、質疑日程の延長を求めます。

○鈴木(隆)委員長 この際、本動議について発言の申し出がありますので、これを許します。
 橘理事。

○橘委員 ただいま東京都議会自由民主党から提出されました質疑日程の延長に関する動議に対し、都議会公明党として、質疑日程の延長に反対する立場から意見を表明します。
 予算特別委員会の質疑時間は、あらかじめ理事会の協議により調整し、会派の議員数に基づいて時間を案分して合意したものであります。協議と合意に基づいて決めたことは、議会のルールと信義に基づいて厳守すべきであります。
 したがって、会派や質問者は、理事会で合意した時間内で充実した質問を行うことに全力を注ぐのが、会派や質問者の責務であります。
 三月十四日から十六日の三日間の総括質疑における各会派の質問時間を独自に集計してみたところ、自民党が五百四十三分で全体の四六・二五%と、半分近くの質疑時間を使っております。我が会派の三日間の配分時間は二百十七分で一八・四八%にすぎません。しかしながら、限られた時間で工夫し、知恵を絞り、中身の濃い質問が行えるよう、全力を注入して取り組んでおります。
 にもかかわらず、自民党が、三日間の総括質疑を終え、常任委員会の審議を経て、締めくくり総括質疑を行ってもいないうちに審議日程の延長を求めるのは、質問自体が不十分であることをみずから認めるようなものであります。
 我が党は、自民党提出の動議に反対し、速やかに締めくくり総括質疑を行うよう強く求め、意見表明を終わります。

○鈴木(隆)委員長 次に、改革、島田理事。

○島田委員 私は、東京改革議員団を代表して、東京都議会自由民主党が提案する動議に反対の立場から意見を表明いたします。
 私たちは、本日の質疑が控えている段階で、自民党から提出されている予算特別委員会の質疑日程を延長する動議については、全くもって理解ができません。そもそも、自民党の本日の審議時間は、私たちの会派の持ち時間の二・六倍以上もあり、決して少ないとはいえません。
 このような中、最大会派の自民党がさらに審議日程の延長を求めるというのは、本日の質問の内容が始まる前から不十分であるということをみずから認めるようなものであります。限られた時間内で、いかに中身の濃い質問が行われるよう努力することが求められているものであります。
 私たちは、会期内に予算審議を行うべきというふうに考えておりまして、一方で、会期延長に言及している自民党が質疑日程そのものを延長したいというのは、都民生活への影響を考慮すれば、到底受け入れられません。
 また、これまで、少数会派から締めくくり総括質疑の質問時間の延長を求められてきたにもかかわらず、それを拒んできたのは今回動議を出している自民党であります。
 本来、都議会第一会派は、他会派の意見を尊重し、少数会派の意見にも配慮しながら議会運営を行うべきであります。自民党以外の全ての会派が反対する中、みずからの主張のみを正当な理由もなく何が何でも押し通そうとするやり方は、都民の理解が得られないといわざるを得ません。
 よって、都議会自民党が提案する動議には反対するものであります。以上です。(拍手)

○鈴木(隆)委員長 次に、日本共産党、清水理事。

○清水委員 日本共産党都議団を代表して、自民党が提出した質疑日程の延長に関する動議に反対の立場から意見を述べます。
 審議を十分尽くすということは、当然必要なことです。我が党はこれまでも、いろんな場所で、時間を確保することや十分な審議について主張してまいりました。しかし、今回の場合、その日程というのは、初めの予算特別委員会の日程を決定する際に提案すべきであり、主張すべきことです。
 我が党は、短い質疑時間の中ですが、工夫をしてやっています。そのために一つの質問にも多くの時間をかけて議論をしています。本日も、自民党の質疑時間は百四十二分もあり、新しい問題があったとしてもその中でやればよいことですし、また、継続している豊洲市場移転問題特別委員会や百条委員会などもあります。
 したがって、提案された動議には反対いたします。(拍手)

○鈴木(隆)委員長 次に、都民ファーストの会、両角委員。

○両角委員 ただいま東京都議会自民党から提出をされました予算特別委員会の質疑日程の延長動議に対して、反対の立場から意見を申し述べます。
 そもそも予算特別委員会の日程並びに質疑時間は、各会派の協議を通じて合意、決定されたものであります。各会派は、あらかじめ協議で合意をされた質疑時間を踏まえて、テーマの選定をし、調査をして、質問を練り上げて質疑を行っています。
 私たち都民ファーストの会東京都議団に与えられた予算の質疑時間は六十九分であり、都議会自民党の持ち時間のおおむね九分の一でありますが、この持ち時間を最大限に活用して、実りのあるものとなるよう予算の論戦に挑んでいるところであります。
 しかるに、各会派が議会ルールにのっとって決定した持ち時間内で最大限の成果を引き出すよう質疑をしている中で、みずからの質疑を通じての成果が得られない、納得のいく答弁が得られないことを理由に、審議時間を延長したいということは、議会ルールの否定であり、到底認めることができません。
 本日も締めくくり総括質疑が予定されており、現段階で日程延長を求めることより、都議会最大会派として与えられた潤沢な持ち時間を最大限に活用して、質問の実を上げることに力を注ぐことこそが重要ではないでしょうか。
 最大会派には、議会ルールを尊重し、公平、公正な議会運営に資するような行動こそが求められているのであり、答弁が意に沿わないからと、強引な日程変更を推し進めるようなことは厳に慎むべきと考えます。
 よって、都民ファーストの会東京都議団は、東京都議会自民党提出の動議に反対するものです。(拍手)

○鈴木(隆)委員長 次に、ネット、西崎委員。

○西崎委員 都議会生活者ネットワークを代表し、東京都議会自由民主党から提出された予算特別委員会の審議日程延長に対する動議について、反対の意見を述べます。
 議会において、いろいろの考えがある議員、会派が議論をすることは重要ですが、しかし、そのためのルールはお互いに尊重し合わなければいけないと思います。
 予算特別委員会の質疑時間は、あらかじめ各会派の話し合いにより調整され、会派の議員数に応じて案分し、合意したものです。協議と合意に基づいて決めることを、一部会派の意見で強引に変更しようとすることは、議会のルールを否定するものです。
 確かに、豊洲市場移転問題については、都民の関心も高く、議論も尽くされていません。しかし、今回の予算審議だけで終わるものではありません。そのために、特別委員会を設置し、さらに百条委員会も設置し、審議が続いています。
 特に、豊洲市場移転問題特別委員会は、第一回定例会後も継続することになりましたし、地方自治法百条に基づく豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会も、閉会後の日程が決まっています。
 よって、予算特別委員会の審議日程を延長する必要がないと考え、今回の動議に都議会生活者ネットワークは反対いたします。(拍手)

○鈴木(隆)委員長 以上で発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 本動議は、起立により採決をいたします。
 本動議に賛成の方はご起立を願います。
   〔賛成者起立〕

○鈴木(隆)委員長 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。
 ご着席ください。

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