予算特別委員会速記録第二号

平成二十九年三月十四日(火曜日)
第十五委員会室
午前十一時開議
出席委員 三十九名
委員長鈴木 隆道君
副委員長ともとし春久君
副委員長野上ゆきえ君
副委員長高橋 信博君
理事島田 幸成君
理事山崎 一輝君
理事三宅 正彦君
理事橘  正剛君
理事崎山 知尚君
理事清水ひで子君
小林 健二君
西沢けいた君
栗林のり子君
菅野 弘一君
小松 大祐君
山内  晃君
田中 朝子君
和泉なおみ君
松田やすまさ君
柴崎 幹男君
鈴木 錦治君
神野 次郎君
北久保眞道君
高椙 健一君
栗山 欽行君
両角みのる君
西崎 光子君
あさの克彦君
中村ひろし君
上野 和彦君
野上 純子君
ほっち易隆君
きたしろ勝彦君
田中たけし君
桜井 浩之君
植木こうじ君
曽根はじめ君
東村 邦浩君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
知事小池百合子君
副知事安藤 立美君
副知事川澄 俊文君
副知事中西  充君
副知事山本  隆君
警視総監沖田 芳樹君
教育長中井 敬三君
東京都技監都市整備局長兼務邊見 隆士君
政策企画局長長谷川 明君
青少年・治安対策本部長廣田 耕一君
総務局長多羅尾光睦君
財務局長武市  敬君
主税局長目黒 克昭君
生活文化局長代理次長桃原慎一郎君
オリンピック・パラリンピック準備局長塩見 清仁君
環境局長遠藤 雅彦君
福祉保健局長梶原  洋君
病院経営本部長内藤  淳君
産業労働局長藤田 裕司君
中央卸売市場長村松 明典君
建設局長西倉 鉄也君
港湾局長斎藤 真人君
会計管理局長浅川 英夫君
消防総監高橋  淳君
交通局長山手  斉君
水道局長醍醐 勇司君
下水道局長石原 清次君
選挙管理委員会事務局長福田 良行君
人事委員会事務局長松山 英幸君
監査事務局長猪熊 純子君
労働委員会事務局長土渕  裕君
収用委員会事務局長砥出 欣典君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(説明・総括質疑)
・第一号議案 平成二十九年度東京都一般会計予算
・第二号議案 平成二十九年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案 平成二十九年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案 平成二十九年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案 平成二十九年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
・第六号議案 平成二十九年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第七号議案 平成二十九年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第八号議案 平成二十九年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第九号議案 平成二十九年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十号議案 平成二十九年度東京都と場会計予算
・第十一号議案 平成二十九年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十二号議案 平成二十九年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十三号議案 平成二十九年度東京都都市開発資金会計予算
・第十四号議案 平成二十九年度東京都用地会計予算
・第十五号議案 平成二十九年度東京都公債費会計予算
・第十六号議案 平成二十九年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十七号議案 平成二十九年度東京都病院会計予算
・第十八号議案 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計予算
・第十九号議案 平成二十九年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十号議案 平成二十九年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十一号議案 平成二十九年度東京都港湾事業会計予算
・第二十二号議案 平成二十九年度東京都交通事業会計予算
・第二十三号議案 平成二十九年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十四号議案 平成二十九年度東京都電気事業会計予算
・第二十五号議案 平成二十九年度東京都水道事業会計予算
・第二十六号議案 平成二十九年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十七号議案 平成二十九年度東京都下水道事業会計予算
・第八十六号議案 平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第一号)

質疑順序
・三宅 正彦君
・崎山 知尚君(関連)
・橘  正剛君
・野上ゆきえ君
・曽根はじめ君

○鈴木(隆)委員長 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 初めに、理事者の欠席等について申し上げます。
 生活文化局長の中嶋正宏君から、病気療養のため、本日から十六日までの三日間、本委員会に出席できない旨、及び次長の桃原慎一郎君がその代理として出席したい旨の申し出がありました。ご了承を願います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第一号議案から第二十七号議案まで及び第八十六号議案を一括して議題といたします。
 本案について理事者の説明を求めます。

○安藤副知事 平成二十九年度予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
 平成二十九年度予算案は、新しい東京の実現に向けた改革を強力に推し進め、明るい未来への確かな道筋を紡ぐ予算と位置づけ、第一に、セーフシティー、ダイバーシティー、スマートシティーの三つのシティーの実現に向けて、東京が抱える課題の解決と、より一層の成長創出のための施策展開を力強く進めること、第二に、全ての事業の総点検を実施し、無駄の排除を徹底して行うなど、都民ファーストの視点に立った財政構造改革の一層の推進を図ること、以上の二点を基本として編成をいたしました。
 予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十七会計を合わせました総額で、十三兆五百四十二億円としております。
 まず、一般会計について申し上げます。
 歳入歳出の総額は、前年度に比べて〇・八%減の六兆九千五百四十億円で、五年ぶりの減としております。
 次に、歳入の概要でございますが、都税収入は、企業収益の減少などにより、前年度に比べ二・三%減の五兆九百十一億円で、六年ぶりの減としております。
 都債は、将来世代の負担を考慮し、発行額を抑制しており、発行額は前年度と比べ一五・六%減の二千九百八十三億円としております。
 次に、歳出の概要でございますが、主なものを申し上げますと、総務費につきましては千八百七十七億円を計上し、女性防災人材の育成など災害対応力の強化を図るとともに、市町村総合交付金の増額など多摩・島しょ地域のさらなる振興のため、財政支援を拡充いたします。
 スポーツ振興費については六百四十七億円を計上し、国や組織委員会などと緊密に連携して、東京二〇二〇大会の開催準備を加速させるとともに、競技施設等の整備を着実に進めてまいります。
 都市整備費については千四百三十五億円を計上し、木造住宅密集地域の不燃化、耐震化や、緊急輸送道路の機能確保などを着実に進めてまいります。
 環境費については四百七億円を計上し、スマートエネルギー都市の実現に向け、LED照明の導入促進の取り組みなどを推進してまいります。
 また、東京二〇二〇大会に向け、暑さ対策の機運醸成を図るとともに、食品ロスの削減を推進してまいります。
 福祉保健費については一兆千六百二十八億円を計上し、子供を安心して産み育てられる環境を整備するため、保育サービスの拡充や保育士等の処遇改善、子供の貧困解消に向けた取り組みなどを進めてまいります。
 また、高齢者の暮らしへの支援として、地域包括支援センターの機能強化や介護人材の確保、高齢者の住まい整備などに取り組んでまいります。
 産業労働費につきましては四千七百二十九億円を計上し、中小企業の経営安定化支援や成長産業分野への参入促進を実施するほか、女性の起業、創業を支援するなど、女性の活躍を一層推し進める取り組みを積極的に展開してまいります。
 また、世界に開かれた国際観光都市の実現のため、外国人旅行者等の誘致や受け入れ環境の充実のほか、MICEの誘致、開催支援などを進めてまいります。
 さらに、誰もが活躍できる社会の実現のため、テレワークの導入拡大を図るなど、ライフワークバランスの実現を図ってまいります。
 土木費につきましては五千九百九億円を計上し、災害に強いまちづくりを実現するため、無電柱化に向けた取り組みを展開するほか、特定整備路線や調節池の整備などを推進してまいります。
 また、区部環状、多摩南北方向の道路整備等を引き続き進めるほか、外かく環状道路の整備や渋滞対策を推進してまいります。
 教育費につきましては八千九十二億円、学務費については二千六十九億円を計上し、家庭の経済状況に左右されることなく学び続けられる環境を整備するため、都立高校生を対象とした給付型奨学金を創設するとともに、私立高等学校等特別奨学金補助を拡充いたします。
 以上が歳出の概要でございます。
 二十九年度予算案では、東京が抱える課題の解決と、より一層の成長創出のための施策展開を将来にわたり力強く推し進めるべく、財政構造改革を推進し、強固で弾力的な財政基盤の構築を図りました。
 具体的には、四千八百に上る全ての事業に終期を設定し、終期の到来時に評価を行うことで、事業の見直し、拡充、継続等を判断するシステムを導入するなど、事業評価によるPDCAサイクルを一層強化いたしました。
 こうした取り組みにより、約七百二十億円の財源確保につなげるとともに、施策の新陳代謝を促進し、過去最高となる三百八十二件の新規事業を立ち上げております。
 また、基金につきましては、二十八年度最終補正予算において、歳出の精査により生み出された財源を活用し、新たに二つの基金を創設するなど、将来に向けて戦略的に施策展開をしていくための財源確保に努めております。
 また、より都民にわかりやすい財政運営を行う一環として、基金の分類を二〇二〇年に向けた実行プランに合わせて、三つのシティー実現に向けた基金に整理をしております。
 さらに、都債につきましては、今後の人口構造の変化や社会資本ストックの維持更新需要などを見据え、都債の発行額を抑制し、将来に向けた発行余力を培うなど、今後の財政運営の備えをしっかりと講じております。
 以上が一般会計の概要でございます。
 次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など十五会計で、歳出総額は四兆一千三百十四億円としております。
 次に、公営企業会計でございますが、十一会計で、支出総額は一兆九千六百八十八億円としております。
 その主なものといたしまして、まず、高速電車事業会計につきましては二千六百二十億円を計上し、バリアフリー化やトイレの洋式化などを進めてまいります。
 水道事業会計につきましては五千百九十億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めてまいります。
 下水道事業会計につきましては八千四百四十七億円を計上し、区部及び流域下水道の建設並びに改良などを進めてまいります。
 なお、中央卸売市場会計につきましては三百七十三億円を計上し、各市場の管理経費等を計上するほか、二十九年度補正予算案として、豊洲市場への移転延期に伴う市場関係業者に対する補償金を五十億円計上しております。
 これにより、補正予算案を含めました公営企業会計の二十九年度予算案の総額は一兆九千七百三十八億円としております。
 以上、平成二十九年度予算案の概要についてご説明を申し上げました。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○鈴木(隆)委員長 説明は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり、資料要求がございました。
 朗読は省略をいたします。

   〔「平成二十九年予算特別委員会資料要求について」は本号末尾に掲載〕

○鈴木(隆)委員長 お諮りをいたします。
 本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木(隆)委員長 ご異議なしと認めます。理事者においては速やかにご提出を願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩をいたします。
 なお、再開は午後一時の予定であります。
   午前十一時九分休憩

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