予算特別委員会速記録第二号

平成二十二年三月十一日（木曜日）
第十五委員会室
　　　午前十一時一分開議
　出席委員　三十八名

委員長	酒井　大史君
副委員長	藤井　　一君
副委員長	服部ゆくお君
副委員長	和田　宗春君
理事	高木　けい君
理事	西岡真一郎君
理事	野島　善司君
理事	増子　博樹君
理事	東村　邦浩君
理事	山下　太郎君
	桜井　浩之君
	中村ひろし君
	きたしろ勝彦君
	鈴木　隆道君
	神林　　茂君
	石森たかゆき君
	中屋　文孝君
	西崎　光子君
	中山　信行君
	橘　　正剛君
	谷村　孝彦君
	宇田川聡史君
	林田　　武君
	尾崎　大介君
	松下　玲子君
	山口　　拓君
	小磯　善彦君
	長橋　桂一君
	鈴木あきまさ君
	斉藤あつし君
	くまき美奈子君
	大西さとる君
	門脇ふみよし君
	小沢　昌也君
	花輪ともふみ君
	石毛しげる君
	大沢　　昇君
	吉田　信夫君

　欠席委員　一名

　出席説明員

知事	石原慎太郎君
副知事	菅原　秀夫君
副知事	佐藤　　広君
副知事	猪瀬　直樹君
警視総監	池田　克彦君
教育長	大原　正行君
東京都技監建設局長兼務	道家　孝行君
知事本局長	吉川　和夫君
青少年・治安対策本部長	倉田　　潤君
東京オリンピック・パラリンピック招致本部長	荒川　　満君
総務局長	中田　清己君
財務局長	村山　寛司君
主税局長	熊野　順祥君
生活文化スポーツ局長	秋山　俊行君
都市整備局長	河島　　均君
環境局長	有留　武司君
福祉保健局長	安藤　立美君
病院経営本部長	中井　敬三君
産業労働局長	前田　信弘君
中央卸売市場長	岡田　　至君
港湾局長	比留間英人君
会計管理局長	新田　洋平君
消防総監	新井　雄治君
交通局長	金子正一郎君
水道局長	尾崎　　勝君
下水道局長	松田　二郎君
選挙管理委員会事務局長	矢口　貴行君
人事委員会事務局長	泉本　和秀君
監査事務局長	三橋　　昇君
労働委員会事務局長	関　　敏樹君
収用委員会事務局長	野口　　孝君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査（説明・総括質疑）
・第一号議案　平成二十二年度東京都一般会計予算
・第二号議案　平成二十二年度東京都特別区財政調整会計予算
・第三号議案　平成二十二年度東京都地方消費税清算会計予算
・第四号議案　平成二十二年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
・第五号議案　平成二十二年度東京都母子福祉貸付資金会計予算
・第六号議案　平成二十二年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
・第七号議案　平成二十二年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
・第八号議案　平成二十二年度東京都農業改良資金助成会計予算
・第九号議案　平成二十二年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
・第十号議案　平成二十二年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
・第十一号議案　平成二十二年度東京都と場会計予算
・第十二号議案　平成二十二年度東京都都営住宅等事業会計予算
・第十三号議案　平成二十二年度東京都都営住宅等保証金会計予算
・第十四号議案　平成二十二年度東京都都市開発資金会計予算
・第十五号議案　平成二十二年度東京都用地会計予算
・第十六号議案　平成二十二年度東京都公債費会計予算
・第十七号議案　平成二十二年度東京都多摩ニュータウン事業会計予算
・第十八号議案　平成二十二年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
・第十九号議案　平成二十二年度東京都病院会計予算
・第二十号議案　平成二十二年度東京都中央卸売市場会計予算
・第二十一号議案　平成二十二年度東京都都市再開発事業会計予算
・第二十二号議案　平成二十二年度東京都臨海地域開発事業会計予算
・第二十三号議案　平成二十二年度東京都港湾事業会計予算
・第二十四号議案　平成二十二年度東京都交通事業会計予算
・第二十五号議案　平成二十二年度東京都高速電車事業会計予算
・第二十六号議案　平成二十二年度東京都電気事業会計予算
・第二十七号議案　平成二十二年度東京都水道事業会計予算
・第二十八号議案　平成二十二年度東京都工業用水道事業会計予算
・第二十九号議案　平成二十二年度東京都下水道事業会計予算

　質疑順序
・増子　博樹君
・鈴木あきまさ君
・東村　邦浩君
・吉田　信夫君

○酒井委員長　ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
　これより付託議案の審査を行います。
　第一号議案から第二十九号議案までを一括して議題といたします。
　本案について理事者の説明を求めます。

○菅原副知事　平成二十二年度当初予算案のご審議をお願いするに当たりまして、その大綱をご説明申し上げます。
　二十二年度予算案は、大幅な税収減に直面し、今後も厳しい財政環境が想定される中にあって、都財政の健全性を堅持するとともに、東京の現在と将来に対し、今日都がなすべき役割を積極的に果たす予算と位置づけ、第一に、大幅な税収減の中で、都民の雇用、生活への不安に対応する取り組み、重要な諸課題に対して国を先導する都独自の戦略的な取り組み、東京の将来を切り開く活力創造に向けた取り組みを着実に進めることで、今日都がなすべき役割をしっかりと果たすこと、第二に、今後しばらく厳しい財政環境が続くことが想定される中にあって、将来にわたり継続的、安定的に都政の役割を果たし得る強固な財政力を確保することを基本として編成いたしました。
　予算の規模は、一般会計、特別会計及び公営企業会計の二十九会計で、総額十二兆四千二百二十三億円となっております。
　まず、一般会計について申し上げます。
　歳入歳出の総額は六兆二千六百四十億円、前年度に比べ五・一％の減となっております。
　初めに、歳入の概要でございますが、都税収入は四兆一千五百十四億円を計上しております。急激な景気悪化の影響などにより、前年度に比べ一二・七％の大幅な減となり、わずか二年で一・一兆円もの過去最大の減収となっております。
　都債は、四千七百八十六億円を計上しております。厳しい財政環境に直面する中、この間、発行を抑制することで高めてまいりました都債発行余力を積極的に活用した結果、前年度と比べ二七・九％の増となりました。起債依存度、起債残高ともに、国や地方財政計画と比べて低い水準にとどまっており、財政の健全性は確保されております。
　次に、歳出の概要でございます。
　主なものを申し上げますと、総務費につきましては二千五十九億円を計上いたしました。
　地域住民などによる防犯活動や子どもの安全を守る取り組みを支援し、地域の防犯力向上を図ってまいります。
　また、平成二十五年の国体の開催に向けた準備を進めてまいります。
　都市整備費につきましては二千二百三十七億円を計上し、国際競争力の強化に不可欠な羽田空港の再拡張事業に引き続き取り組むなど、都市機能の拡充を図ります。
　また、緊急輸送道路沿道建築物などの耐震化の推進を初め、耐震化に関する普及啓発、相談、技術支援の実施など、総合的な耐震対策に取り組んでまいります。
　環境費につきましては、四百三十八億円を計上いたしました。
　カーボンマイナス東京十年プロジェクトを推進するため、大規模CO2排出事業所に対する削減義務と排出量取引制度の円滑な運用を図るとともに、中小規模事業所に対する地球温暖化対策を促進するため、中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトを新たに実施いたします。
　また、緑の東京十年プロジェクトといたしまして、緑あふれる東京の再生を目指し、校庭の芝生化などを進めてまいります。
　福祉保健費は、八千七百四十七億円を計上いたしました。
　開所時間の延長などを行う都型学童クラブや、パートタイム向けの都独自の定期利用保育を創設するなど、少子化打破を緊急対策として、先駆的な取り組みを積極的に進めてまいります。
　また、超高齢社会を迎える中、東京の特性を踏まえた少子高齢時代にふさわしい新たな住まいの実現を図ってまいります。
　このほか、新生児と母体の安全を確保するため、NICUの運営支援の拡充など、周産期医療体制の充実に取り組んでまいります。
　産業労働費は、四千五百十九億円を計上しております。
　厳しい経営環境において中小零細企業の資金調達を強力に支援するため、制度融資や地域の金融機関と連携した新たな金融支援策など、中小企業対策を充実してまいります。
　また、新たに商店街の施設整備や都内産品の販売に取り組む中小企業等の支援など、地域商業の活性化を図ってまいります。
　さらに、求職者の不安を解消するため、働く意欲のある離職者や低所得者を対象に資格取得支援を行うなど、雇用就業対策を充実してまいります。
　土木費は、四千八百六十四億円を計上しております。
　渋滞解消や環境面で高い事業効果を発揮する東京外かく環状道路の整備促進や、あかずの踏切を解消する鉄道の連続立体交差化の推進など、経済活力を高める都市インフラの整備を実施してまいります。
　また、集中豪雨の被害から都民を守るため、水害発生の危険が高い地域に対する浸水被害対策などに取り組んでまいります。
　教育費は、七千六百四十九億円を計上しております。
　新入生が学校環境にうまく適応できない、いわゆる小一問題や中一ギャップの予防、解決を図るため、新たに教員の加配を行うとともに、就学前教育の充実を図ってまいります。
　さらに、全国平均を大きく下回る東京の子どもの基礎体力を向上させる取り組みを推進してまいります。
　以上が歳出の概要でございます。
　今回の予算案では、限りある財源を最大限むだなく効果的に活用するため、事務事業評価の取り組みをより一層強化し、施策の見直し、再構築につなげております。また、過去の決算状況などの分析を改めて徹底するとともに、あらゆる面からコスト縮減に努め、事業費の削減を図っております。
　その上で、都債を積極的に活用するとともに、基金についても、目的を定めて積み立ててまいりました基金を最大限活用することにより、財政調整基金の活用を必要最小限にとどめることとしております。
　これによりまして、今後への備えとして、財源として活用可能な基金残高一兆円を確保し、継続的、安定的に都政の役割を果たし得る強固な財政力を確保したところでございます。
　以上が一般会計の概要でございます。
　次に、特別会計でございますが、地方消費税清算会計や公債費会計など十七会計で、歳出総額は三兆九千九百億円となっております。
　次に、公営企業会計でございますが、十一会計で、支出総額は二兆千六百八十三億円となっております。
　その主なものとして、まず病院会計でございますが、千八百八十四億円を計上し、がん・感染症医療センター（仮称）、精神医療センター（仮称）の整備など、病院の再編整備を進めてまいります。
　中央卸売市場会計につきましては千五百七十五億円を計上し、豊洲新市場の整備につきまして、平成二十六年度中の開場に向け、土壌汚染工事の設計、本体工事の基本設計、用地取得に必要な経費を計上しております。
　都市再開発事業会計につきましては五百四十七億円を計上し、北新宿地区、環状二号線地区及び大橋地区の再開発を進めてまいります。
　水道事業会計は四千三百九十九億円を計上し、浄水施設や送配水施設などの整備を進めるほか、引き続き漏水率の改善に努めてまいります。
　下水道事業会計は七千百十八億円を計上し、区部及び流域下水道の建設などを進めてまいります。
　以上、平成二十二年度当初予算案の概要についてご説明を申し上げました。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○酒井委員長　説明は終わりました。
　次に、資料要求について申し上げます。
　ただいま議題となっております議案について、お手元配布のとおり、資料要求がありました。
　朗読は省略いたします。

○酒井委員長　お諮りいたします。
　本件は、いずれも委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○酒井委員長　異議なしと認めます。理事者においては、速やかにご提出願います。
　この際、議事の都合により、暫時休憩をいたします。
　なお、再開は午後一時の予定です。
　　　午前十一時九分休憩