議会運営委員会速記録第二十六号

平成十九年十二月十八日(火曜日)
議会運営委員会室
   午後二時五十五分開議
 出席委員 二十二名
委員長吉野 利明君
副委員長川井しげお君
副委員長田中  良君
副委員長中嶋 義雄君
理事服部ゆくお君
理事高橋かずみ君
理事山下 太郎君
理事大沢  昇君
理事藤井  一君
理事吉田 信夫君
大西由紀子君
石森たかゆき君
野島 善司君
林田  武君
矢島 千秋君
鈴木 隆道君
土屋たかゆき君
大津 浩子君
泉谷つよし君
ともとし春久君
東村 邦浩君
松村 友昭君

 欠席委員 一名

副議長 石井 義修君

本日の会議に付した事件
都議会のあり方検討委員会について
付託議案について
委員会の審議状況について
文書質問について
選挙管理委員及び同補充員の選挙について
委員長の口頭報告について
討論について
意見書、決議について
継続案件について
議事日程及び追加議事日程について
会議順序について
議会運営委員会の閉会中の継続審査及び継続調査について

○吉野委員長 ただいまから議会運営委員会を開会いたします。
 初めに、都議会のあり方検討委員会について申し上げます。
 本件につきましては、理事会において、議会運営委員会の理事会のもとに設置することといたしました。
 設置要綱及び委員につきましては、お手元配布の資料のとおりです。ご了承願います。

○吉野委員長 これより付託議案の審査を行います。
 議員提出議案第三号、東京都政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
 これより本案に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○服部委員 日本共産党提案の条例改正案に反対するに当たりまして、一言申し上げます。
 今回、政務調査費を含め都議会のあり方について幅広く検討するため、都議会のあり方検討委員会が議会運営委員会理事会のもとに設置をされたところです。
 都議会のあり方検討委員会は、使途の透明性の向上も含め、都民への説明責任を果たす観点から、幅広くかつ踏み込んだ議論をする場だと考えております。
 条例改正の方向や内容については、この検討委員会の中での議論を踏まえる必要があります。
 先ほどの理事会で、こういう状況の中では、本来であれば日本共産党みずからが取り下げるべきではないか、取り下げていただきたい、そのようなことを全会派一致で申し上げたんですが、大変かたくなな態度で一向に聞き入れられず、採決するということはまことに残念であります。
 したがって、検討委員会での議論を経ていない段階での条例案については、現時点では反対せざるを得ません。
 検討とは、議論を重ね、現実的な合意点を見出すことです。各会派が立場を超えて同じテーブルに着いてこそ、幅広くかつ真摯な議論ができるのだと考えます。
 日本共産党には、議会内の問題を他会派とともに真に解決しようとするならば、白紙の状態で、しがらみなく同様の考えに立って同じテーブルに着いていただきたい、このことを強くもう一度申し上げさせていただきます。

○吉田委員 東京都政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例について、提案者として、賛同、可決を求める立場から意見を述べます。
 条例案は、政務調査費の使途にかかわる透明性を確保するために、条例第十条第一項に、当該調査費の支出を証する書類を添付することを明記し、いわゆる領収書添付を義務づけるもので、本年四月より施行するというものです。
 検討会が設置され検討が始まりますが、条例案は、現在実際に執行されている政調費について領収書の添付に踏み切ろうとするものです。現行の使途基準等について意見があり、速やかに協議するとしても、政調費を使うことを中断するならともかく、現に月七千万円を超える税金が使われており、その使途を明らかにすることは都民から見れば当然であり、検討会での協議とは別に決断が求められています。
 現在の調査費の交付に関する条例施行規程では、第四条で、各会派の経理責任者は、調査にかかわる経理帳簿、領収書等を整理、保管し、使途基準に基づき適正な執行に努めるとされています。したがって、その気になれば、本来直ちに使途の公開に踏み切ることができるものです。もしそれができないなら、なぜできないのか都民に説明すべきです。
 しかも、都議会の政務調査費は全国最高額で、一人当たり月額六十万、年間では九億円を超える額であり、その執行に領収書がつけられていないこと自体、不適正であり、都民からは納得ができないものです。今、税金の使途、使い方を明らかにすべきという都民の声が広がっており、都議会だけが検討会での協議を理由に現在使っている税金の使途の公開をこれ以上先送りすることは、都民の理解は得られません。
 既に、都下の議会で政調費が制度化されている区市などの議会はすべて領収書添付が実行され、都道府県レベルでも実施議会が広がっています。
 さかのぼれば、前回都議会議員選挙でも都民の関心が寄せられ、当選した六割の議員が、領収書添付、透明化をマスコミのアンケートに答えるなど、公約してきました。既に二年余が経過しましたが、都民への公約に責任を負うという立場からも、可決、成立を求めるものです。

○吉野委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○吉野委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第三号は否決されました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○吉野委員長 次に、委員会の審議状況についてご報告いたします。
 各常任委員会とも付託議案の審査はすべて終了いたしました。

○吉野委員長 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布のとおり、八名の議員から通告がありましたので、議長から執行機関に送付いたしておきます。
 なお、本件は、明十九日の本会議においてその旨報告いたしますので、ご了承願います。

○吉野委員長 次に、選挙管理委員及び同補充員の選挙についてご協議願います。
 各会派より、選挙管理委員及び同補充員の推薦者届が、お手元配布の名簿のとおり提出されました。
 先ほどの理事会協議の結果、明十九日の本会議において、いずれも投票により選挙を行うことになりました。
 本件につきましては、理事会協議の結果のとおりとすることでよろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 それでは、そのようにいたします。
 それでは、投票の方法について議事部長から説明いたさせます。

○大村議事部長 まず、選挙管理委員の選挙を投票により行います。
 投票は、単記無記名、一人一票となります。投票用紙は書記が配布いたしますので、鉛筆で被選挙人の一名の氏名を書いていただきたいと存じます。なお、鉛筆は議席に用意してございます。
 姓のみ、または名のみの記入、誤字や氏名以外のことを記入したものは無効票となることがありますので、ご注意ください。
 投票中は議場を閉鎖いたしますので、宣告の際、議場にいない議員は投票できません。また、原則として、中途退席することもできません。
 投票用紙を書き損じたときは議長まで申し出てください。書記が新しい用紙と交換いたします。
 局長が議席番号と氏名を読み上げますので、議長席に向かって右側、理事者席側から登壇していただき、演台に置きました投票箱に投票いただいた上、左側、書記席側を通り議席にお戻りください。
 全員の投票が終了した後、開票を行いまして、局長から投票の結果を報告させていただきます。
 得票数上位四名が選挙管理委員に選ばれて、選挙管理委員の選挙は終了します。
 選挙管理委員の選挙に引き続き、同補充員の選挙を投票により行いますが、手順は、選挙管理委員の投票の方法と同様でございます。
 以上でございます。

○吉野委員長 説明は終わりました。
 ただいまの件につきましては、議員への周知方よろしくお願いいたします。
 また、会議規則第二十七条第二項に基づく開票立会人は、議長において、自民党は私、吉野、民主党田中議員、公明党中嶋議員及び日本共産党吉田議員を指名することとなります。ご了承願います。

○吉野委員長 次に、委員長の口頭報告について申し上げます。
 各常任委員会からの委員長の口頭報告はございません。
 特別委員会につきましては、平成十八年度各会計決算特別委員長及び平成十八年度公営企業会計決算特別委員長より、それぞれ七分程度の口頭報告があります。ご了承願います。

○吉野委員長 次に、討論につきまして、先ほどの理事会で協議いたしました結果を議事部長から説明いたさせます。

○大村議事部長 理事会におけます協議結果についてご説明いたします。
 討論につきまして、行うのは五会派、行う順序は、自民党、民主党、公明党、日本共産党、生活者ネット、所要時間は、各会派八分程度とのことでございます。
 以上でございます。

○吉野委員長 説明は終わりました。
 ただいまの説明のとおりとすることでよろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 それでは、そのようにいたします。

○吉野委員長 次に、意見書、決議について申し上げます。
 お手元に配布してあります意見書三件、決議一件の案文は、各常任委員会において調整済みですので、明十九日の本会議に上程し、議決をすることになります。ご了承願います。
 また、先ほどの理事会協議の結果、お手元に配布いたしてあります地方議会議員の位置付けの明確化に関する意見書(案)を明十九日の本会議に上程し、議決することといたしました。
 本件につきましては、理事会協議の結果のとおりとすることでよろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 それでは、そのようにいたします。

○吉野委員長 次に、継続案件について申し上げます。
 各特別委員会から、お手元配布の継続調査事項表のとおり、それぞれ申し出がありました。
 本件は、明十九日の本会議において継続調査の議決を行うことになりますので、ご了承願います。

○吉野委員長 次に、明十九日の本会議の議事日程について申し上げます。
 本件につきましては、議長においてお手元配布のとおり作成されました。
 また、追加議事日程につきましては、作成され次第、配布するとのことです。ご了承願います。

○吉野委員長 次に、明十九日の本会議の会議順序について、議事部長から説明いたさせます。

○大村議事部長 お手元配布の平成十九年第四回定例会会議順序(4)をごらんいただきたいと存じます。
 明十二月十九日午後一時に開議いたします。
 まず、諸報告が一件ございます。
 次に、日程追加の宣告を行います。
 次に、文書質問について報告がございます。
 次に、日程に入りまして、日程第一から第三十七までを一括上程いたしまして、討論を行った後、採決に入ります。
 まず、アの日程第一よりキの日程第十一から第十四までにつきましては、それぞれ起立採決でございます。
 次に、クの日程第十五から第三十七までにつきましては、簡易採決でございます。
 続いて、日程第三十八から第五十五まで、十八年度各会計決算認定の件を一括上程し、委員長口頭報告を行った後、採決に入ります。
 まず、アの日程第三十八及び第三十九よりオの日程第四十五から第四十七までにつきましては、それぞれ起立採決でございます。
 次に、カの日程第四十八から第五十五までにつきましては、簡易採決でございます。
 続いて、日程第五十六から第六十六まで、十八年度公営企業各会計決算認定の件を一括上程し、委員長口頭報告を行った後、採決に入ります。
 まず、アの日程第五十六から第五十九までよりエの日程第六十三及び第六十四につきましては、それぞれ起立採決でございます。
 次に、オの日程第六十五及び第六十六につきましては、簡易採決でございます。
 裏面をごらんいただきたいと存じます。
 続いて追加日程に入りまして、10の追加日程第一、東京都選挙管理委員四名の選挙及び11の追加日程第二、東京都選挙管理委員補充員四名の選挙をそれぞれ投票により行います。
 次に、12の追加日程第三から17の追加日程第十までをそれぞれ上程し、議決いたします。起立採決でございます。
 次に、18の追加日程第十一、請願四件及び第十二、陳情三件を一括上程し、議決いたします。簡易採決でございます。
 次に、19の追加日程第十三から第十六まで、意見書三件、決議一件を一括上程し、進行係の動議により議決いたします。簡易採決でございます。
 次に、ただいまご協議いただきました結果、上程することになりました、地方議会議員位置付け明確化意見書を追加日程第十七として上程し、議決いたします。起立採決でございます。
 次に、都議会議員後藤雄一君の調査活動等に関する調査特別委員会及びオリンピック招致特別委員会の閉会中の継続調査の決定を行います。
 次に、請願陳情の新規分を付託いたします。請願五件、陳情三件の計八件でございます。
 次に、請願陳情の閉会中の継続審査の決定を行います。
 次に、特定事件の閉会中の継続調査の決定を行い、閉議・閉会となります。
 所要時間はおおむね二時間十分程度を予定しております。
 以上でございます。

○吉野委員長 説明は終わりました。
 ただいまの説明のとおり進めてまいりますが、よろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 それでは、そのようにいたします。

○吉野委員長 次に、本委員会の閉会中の継続審査及び継続調査について申し上げます。
 本日までに決定を見ていない陳情及びお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 それでは、そのようにいたします。
 本件は、明十九日の本会議において、それぞれ閉会中の継続審査及び継続調査の議決を行うことになりますので、ご了承願います。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後三時十分散会

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