議会運営委員会速記録第七号

平成十四年二月十三日(水曜日)
議会運営委員会室
午前十一時四十七分開議
 出席委員 二十二名
委員長松本 文明君
副委員長比留間敏夫君
副委員長田中  良君
副委員長石井 義修君
理事野村 有信君
理事古賀 俊昭君
理事樺山 卓司君
理事和田 宗春君
理事木内 良明君
理事木村 陽治君
藤田 愛子君
服部ゆくお君
田島 和明君
臼井  孝君
北城 貞治君
秋田 一郎君
林  知二君
河西のぶみ君
中嶋 義雄君
藤井  一君
吉田 信夫君
古館 和憲君

 欠席委員 一名

議長三田 敏哉君
副議長橋本辰二郎君
財務局長安樂  進君

本日の会議に付した事件
 第一回定例会の招集について
 第一回定例会提出予定案件について
 東京都名誉都民の逝去について
 文書質問に対する答弁書の送付について
 知事の施政方針について
 警視総監の治安状況説明について
 監査委員の口頭報告について
 包括外部監査人の説明を求める件について
 予算特別委員会の設置について
 会議予定について
 質問について
 意見書等について
 請願陳情について
 陳情の審査
 ・一三第八八号 委員会室の禁煙に関する陳情
 ・一三第八九号 サンダル履きでの本会議及び委員会傍聴に関する陳情

○松本委員長 ただいまから議会運営委員会を開会いたします。
 初めに、第一回定例会について申し上げます。
 本件につきましては、知事より、二月二十日に招集したい旨、議長に申し出がありましたので、ご報告いたします。

○松本委員長 次に、今定例会に提出を予定されております案件について申し上げます。
 本件につきまして、安樂財務局長から説明があります。

○安樂財務局長 第一回定例会に提出を予定しております議案は、お手元の平成十四年第一回東京都議会定例会提出予定議案件名表のとおり、ただいまのところ、予算案三十八件、条例案百四件、契約案五件、事件案五件、諮問一件でございまして、合わせて百五十三件となっております。ほかに人事案が八件ございます。
 初めに、予算案についてご説明いたします。
 まず、平成十四年度当初予算でございます。
 お手元に平成十四年度東京都予算案の概要という冊子をお配りしてありますが、その四ページをごらんいただきたいと存じます。財政規模でございますが、一般会計が五兆九千七十八億円、これに特別会計、公営企業会計を合わせた三十一会計で、十一兆九千七百三十七億円となっております。
 次に、平成十三年度最終補正予算でございます。
 少し飛びまして、恐縮でございますが三七ページをごらんいただきたいと存じます。中ほどに財政規模の記載がございますが、今回の補正は、一般会計と特別会計を合わせまして七百三十二億円でございます。内容につきましては、過日ご説明を申し上げておりますので、省略させていただきたいと存じます。
 次に、条例案についてご説明申し上げます。
 お手元の提出予定議案件名表に戻っていただきましてごらんいただきたいと存じます。五ページから三〇ページまでが条例案でございまして、新設の条例が八件、全部を改正する条例が一件、一部を改正する条例が八十四件、廃止する条例が十一件で、合計百四件となっております。
 そのうち、主な案件につきましてご説明をさせていただきます。
 まず、新設の条例でございます。
 六ページの三段目に記載してございます東京都緊急地域雇用創出特別基金条例につきましては、国の制度創設に伴いまして、地域の実情に応じた臨時応急の事業を実施し、雇用、就業の機会の創出を図るため、新たに基金を設置するものでございます。
 次に、同じ六ページ下段の東京都船舶の係留保管の適正化に関する条例につきましては、河川及び港湾における放置船舶問題に適切かつ迅速に対応するため、都及び所有者、事業者の責務を明確にするとともに、放置船舶に対する移動措置などを新たに条例で規定するものでございます。
 このほか、土地収用法の一部を改正する法律の施行に伴いまして、新たに審議会を設置するものなど八件でございます。
 次に、全部を改正する条例は、七ページ上段の東京都自然公園条例でございまして、自然環境に係る事務を効果的に推進するため、自然公園に係る事務を建設局から環境局に移管するため、規定を整備するものでございます。
 次に、一部を改正する条例でございます。
 まず、七ページ二段目の東京都組織条例の一部を改正する条例につきましては、保健衛生と医療に関する新たな施策展開と事業の再構築を図るため、健康局を設置するものでございます。
 次に、一〇ページをごらんいただきたいと存じます。一〇ページ下段の東京都都税条例の一部を改正する条例につきましては、小規模住宅用地の都市計画税の税額を平成十四年度も引き続き二分の一に軽減するものでございます。
 次に、一一ページ下段の東京都江戸東京博物館条例の一部を改正する条例など二十八件の条例は、使用料、手数料につきまして、負担の公平を図る観点から必要な見直しを行い、料額の新設及び改定を行うとともに、文化施設、体育施設に利用料金制を導入するものでございます。
 次に、一二ページ三段目でございます。東京都消費生活条例の一部を改正する条例につきましては、電子商取引などの新たな取引形態を不適正取引行為の禁止規定の対象に加えるほか、悪質事業者に対する迅速な勧告、公表を行えるように、手続の簡素化などを行うものでございます。
 このほか、法令等の改正に伴い規定を整備するものなど一部を改正する条例は八十四件でございます。
 また、廃止する条例につきましては、二八ページをごらんいただきたいと存じます。二八ページ二段目の東京都石油コンビナート等防災本部条例を廃止する条例など十一件でございます。
 次に、三一ページ及び三二ページが契約案でございます。
 都営住宅建設工事など合計五件、契約金額は、総額で約百三十二億円となっております。
 次に、三三ページ及び三四ページが事件案でございます。
 地方自治法の規定に基づく包括外部監査契約を締結するものなど五件でございます。
 次に、三五ページの諮問につきましては、公務傷病による恩給の請求の棄却処分につきまして審査請求がございましたので、地方自治法の規定に基づき諮問するものでございます。
 最後に、お手元配布の人事案件につきましてご説明申し上げます。
 まず、東京都教育委員会委員でございます。
 三月十二日に任期満了となります鍛冶千鶴子氏の後任につきましては、内館牧子氏を任命したいと存じます。
 次に、東京都収用委員会委員でございます。
 三月三十一日に任期満了となります坂井利夫氏につきましては再任いたしたいと存じます。また、同日をもって任期満了となります池田眞朗氏の後任につきましては、熊澤光司氏を任命いたしたいと存じます。
 次に、東京都収用委員会予備委員でございます。
 予備委員全員を収用委員会委員に任命したため、新たに池田眞朗氏、内山忠明氏、筆谷勇氏、早川通治氏、金岡昭氏の各氏を任命いたしたいと存じます。
 同意につきましてよろしくお願いいたします。
 なお、事業の執行上、中途議決をお願いいたしたいと存じますが、お手元の平成十四年第一回定例会中途議決要望案件一覧にまとめてございますので、よろしくお願いいたします。
 また、ただいまご説明いたしました案件のほかに、都立大田地区単位制工業高等学校建設工事請負契約及び秋葉原駅前の都有地の売り払いの二件につきまして、現在、契約の手続を進めております。準備が整い次第、所要の議案を提出いたしたいと考えております。よろしくお願いいたします。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○松本委員長 説明は終わりました。ご苦労さまでした。
 ただいま説明のありました案件のうち人事案件につきましては、質問終了日の本会議に上程し、委員会付託を省略の上、議決いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。

○松本委員長 次に、先ほどの理事会におきまして、自民党から、お手元配布のとおり、職員の給与の特例に関する条例案及び学校職員の給与の特例に関する条例案を提案したいとの申し出があり、協議の結果、いずれも質問終了日の本会議に上程することといたしました。
 本件につきましては、理事会協議の結果のとおりとすることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。
 なお、趣旨説明等の取り扱いにつきましては、理事会にご一任いただきたいと思いますので、ご了承願います。

○松本委員長 次に、東京都名誉都民の逝去についてご報告いたします。
 東京都名誉都民加藤シヅエ氏には去る平成十三年十二月二十二日、逝去されました。ここに謹んでご報告いたします。
 なお、本件につきましては、定例会招集当日の本会議においてその旨ご報告いたしますので、ご了承願います。

○松本委員長 次に、文書質問に対する答弁書の送付について申し上げます。
 さきの定例会において提出のありました文書質問に対し、知事より答弁書が提出されましたので、議長より、質問趣意書とともに、各議員あて送付いたしておきました。
 本件につきましては、定例会招集当日の本会議においてその旨ご報告いたしますので、ご了承願います。

○松本委員長 次に、知事より、定例会招集当日の本会議において施政方針の説明を行いたい旨、議長に申し出がありました。
 本件は、申し出のとおり発言を許可したいと思いますので、ご了承願います。時間は、四十分程度とのことであります。

○松本委員長 次に、警視総監より、定例会招集当日の本会議において、都内の治安状況について説明を行いたい旨、議長に申し出がありました。
 本件は、申し出のとおり発言を許可したいと思いますので、ご了承願います。時間は、二十分程度とのことであります。

○松本委員長 次に、山本賢太郎監査委員より、定例会招集当日の本会議において、監査結果について口頭報告を行いたい旨、議長に申し出がありました。
 本件は、申し出のとおり発言を許可したいと思いますので、ご了承願います。時間は、十五分程度とのことであります。

○松本委員長 次に、包括外部監査人の説明を求める件についてご協議願います。
 本件につきましては、先ほどの理事会協議の結果、定例会招集当日の本会議において議決の上、包括外部監査人に平成十三年度包括外部監査結果の報告について説明を求めることといたしました。
 本件につきましては、理事会協議の結果のとおりとすることでよろしゅうございましょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。

○松本委員長 次に、予算特別委員会の設置についてご協議願います。
 先ほどの理事会で協議いたしました結果、平成十四年度当初予算につきましては、お手元配布の設置要綱案のとおり、予算特別委員会を設置し、これに付託するということになりました。
 設置要綱案及び委員の割り当て等につきまして、議事部長から説明いたさせます。

○川島議事部長 お手元の予算特別委員会設置要綱(案)をごらんいただきたいと存じます。
 まず、1の委員会の目的でございますが、平成十四年度当初予算を総合的に審査することを目的といたしております。
 次に、2から4までの名称、設置の根拠及び権限につきましては、それぞれ記載のとおりでございます。
 次に、5の委員会の組織でございますが、(1)にございますように、従前の例により、委員は三十九名とし、委員長一名、副委員長三名及び理事六名を置くことといたしております。また、(2)にございますように、各常任委員会の委員長はこの委員会の委員になるものとし、委員の割り当てにつきましては、(3)にございますように、三十九名から常任委員長九名を除いた三十名につきまして、各会派の案分比によることといたしております。案分による各会派の割り当てでございますが、自民党十七名、民主党八名、公明党八名、日本共産党五名及び生活者ネット一名となります。なお、役員の構成でございますが、委員長は自民党から、副委員長三名につきましては、自民党、民主党及び公明党から各一名となります。また、理事六名につきましては、自民党三名、民主党、公明党及び日本共産党から各一名となります。
 次に、6の審査の方法でございますが、(1)にございますように、審査は、提案説明、総括質疑、部局別質疑、締めくくり総括質疑、討論、採決の順序で行うことといたします。このうち、部局別質疑につきましては、(2)にございますように、各常任委員会の調査をもってかえるものとし、締めくくり総括質疑は、(3)にございますように、各常任委員会の調査報告の後、行うものといたしております。
 以上でございます。

○松本委員長 説明は終わりました。
 ただいまの説明のとおりとすることでよろしゅうございましょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。
 なお、準備の都合がありますので、委員の選定届は、二月十五日正午までに議長までご提出願います。

○松本委員長 次に、今定例会の会議予定につきまして、先ほどの理事会で協議いたしました結果を議事部長から説明いたさせます。

○川島議事部長 理事会協議結果をご報告します。
 お手元の平成十四年第一回定例会会議予定表(案)をごらんいただきたいと存じます。
 本日、十三日が告示日でございまして、会期は二月二十日から三月二十八日までの三十七日間でございます。
 二月二十日が招集日でございまして、本会議を開きまして、会期の決定、施政方針についての知事説明、都内の治安状況についての警視総監説明、監査結果についての監査委員口頭報告などがございます。
 二月二十一日から二十五日までの五日間、議案調査のため休会といたします。
 二月二十六日から二十八日までの三日間は、本会議を開きまして、代表質問及び一般質問を行います。
 二月二十八日の一般質問終了後、予算特別委員会を設置いたしまして、平成十四年度予算を付託し、また、議案の常任委員会付託等の議決を行います。
 三月一日から六日までの六日間、休会いたしまして、三月四日及び五日に常任委員会審査を行います。
 三月七日は、本会議を開きまして、平成十三年度関係議案等を上程いたしまして、議決いたします。
 三月八日から二十七日までの二十日間休会いたしまして、この間、三月十二日から十四日までは予算特別委員会を開催いたしまして総括質疑を、三月十五日から二十日までは常任委員会審査を、三月二十五日及び二十六日は予算特別委員会を開催いたしまして、締めくくり総括質疑、討論及び採決を行います。
 三月二十八日は最終日でございます。本会議を開きまして、議案の議決等を行い、閉会となります。
 以上でございます。

○松本委員長 説明は終わりました。
 ただいまの説明のとおりとすることでよろしゅうございましょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。

○松本委員長 次に、質問につきまして、先ほどの理事会で協議いたしました結果を議事部長から説明いたさせます。

○川島議事部長 各会派の質問時間につきまして、理事会における協議結果をご説明いたします。
 質問日は三日間でございまして、各会派の質問時間は、自民党二百三十四分、民主党百二分、公明党九十八分、日本共産党六十四分、生活者ネット二十六分、無所属の1/2の会、行革一一〇番及び自治市民はそれぞれ十分ずつ、合計三日間で五百五十四分となりました。
 以上でございます。

○松本委員長 説明は終わりました。
 ただいまの説明のとおりとすることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。
 なお、質問通告書は、二月二十二日正午までに議長までご提出願います。
 また、念のため申し上げますが、質問通告書につきましては、「都政一般」、「知事の基本姿勢」、または「その他」ということではなく、具体的にご記入いただきたいと思います。ご協力をお願いいたします。

○松本委員長 次に、意見書、決議について申し上げます。
 本件につきましては、提出要領に基づき、三月二十七日正午までに議長までご提出願います。

○松本委員長 次に、請願陳情について申し上げます。
 二月二十一日までに受理した分は質問終了日に、その後の分で三月二十七日正午までに受理した分は最終日に、それぞれ所管の委員会に付託することとし、付託審査中のもので報告のありました分につきましては、最終日に上程して議決することにしたい旨、議長から申し出がありました。よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 それでは、そのようにいたします。

○松本委員長 次に、陳情の審査を行います。
 まず、一三第八八号、委員会室の禁煙に関する陳情を議題といたします。
 事務局の説明を求めます。

○川島議事部長 それでは一三第八八号、委員会室の禁煙に関する陳情についてご説明申し上げます。
 陳情者は、杉並区在住の大森正隆氏でございます。
 陳情の要旨は、委員会室を禁煙にしていただきたいというものでございます。
 陳情の理由は、お手元配布の文書表に記載してあるとおりでございます。
 都議会の現状などをご説明申し上げます。
 委員会室の禁煙につきましては、平成七年八月、第二次の都議会の改善を進める研究会によって、委員会室での禁煙について提言がございました。この提言を受け、議会運営委員会等で協議の結果、各委員会においてそれぞれ対応することとなり、現在に至っております。
 現在、禁煙としている委員会は一常任委員会、自粛としている委員会は二常任委員会、分煙としている委員会が三常任委員会となっております。
 なお、国会と十二都道府県議会議長会を構成しております他の十一道府県議会の状況でございますが、衆議院と三府県議会が、申し合わせにより全委員会を禁煙にしておりますが、参議院と七道府県議会は、各委員会の判断にまかせているとのことでございます。
 説明は以上でございます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。

○松本委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○木村委員 私ども日本共産党としましては、この陳情は積極的な意味があるということで、採択をするように主張したいというふうに思います。
 喫煙の被害については、愛煙家よりも、間接的に煙を吸う人の方が健康被害は大きいという話も聞いているわけでありまして、この問題は、そういう意味では、喫煙しない人の健康あるいは人権を守るという、ある意味では、非常に重要な民主主義のルールにかかわる問題だというふうに認識しております。これが第一であります。
 第二は、しかも、今お話がありましたように、都議会の委員会は、禁煙の常任委員会は一委員会にすぎないということでありますが、現実の日本の社会状況から見ますと、駅のホームでも終日禁煙ですということが行われて、国民の常識になっているように、日本の社会常識からいって、大変かけ離れている現状じゃないかというふうに思います。
 少なくとも公式の会議のように、勝手に席を離れることができないような場で禁煙をするというのは、今日、都議会であれば当然のことではないかというふうに思い、愛煙家には大変気の毒ですが、それは委員会の運営を、休憩などを適宜とるという工夫をして、委員会禁煙はこの際、実行すべきであるというのが私どもの考えであります。
 この陳情は採択すべきだということを申し上げたいと思います。

○石井委員 陳情者の趣旨はよくわかります。ただ問題は、たばこを吸う吸わないは個人の嗜好の問題でありますから、余り議会で決めるのはいかがなものかなと。したがって、従来どおりそれぞれ各委員会の委員の判断にゆだねて、良識にゆだねるという意味で、従来どおりでいいというふうに思います。
 ただし、今、分煙というのは時代の大きな流れですね。なぜ流れなのか。それは、この間も新聞に出ていましたけれども、たばこの健康被害、心臓病、肺がん等、吸う人と吸わない人の発症率が一・六倍、今木村さんからありました、副流煙というのだけれども、たばこの煙を吸わされるその発症率が、確かにさらに上がると。
 税収があるではないかというけれども、確かに税収はあるけれども、税収をはるかに超える健康被害による医療保険の増嵩、それから、たばこを投げ捨てることによる山火事、さらに地球温暖化への寄与等を考えると、税収のはるか四倍、五倍の被害があるという、これは事実があるということを指摘しておきます。
 だから都庁舎も分煙になっているわけだし、すべての公共機関は分煙になっている、これは時代の流れ。ひとり議会だけがいつまでもたばこを吸っていたのでは、これは笑われるのじゃないかというふうに、私は個人では思うわけであります。(笑声)しかしながら、議会で押しつけるのは申しわけないので、それはやらないと。
 なお、私は公明党の幹事長になりまして、公明党の部屋は禁煙にお願いいたしました。
 私はこの際、(「首尾一貫してないじゃないか」「おかしいよ、それは」と呼ぶ者あり)中道のやり方ね。なお、たばこを吸う人にぜひとも一言いっていただきたい。ぜひとも吸う人は吸わない人への気配り、心配りをしていただきたい。きのうも行革委員会で、あの狭い、天井の低いところで、四時間あそこにいたけれども、たばこを吸う人は吸わない人のことなんか何ら考えない。後は野となれ山となれ、自分だけよければいいという、そういう傾向性が見られますので、ぜひとも気配りをして吸っていただくということを申し上げまして、この陳情には賛成しないということです。(笑声)

○藤田委員 今、お二方がおっしゃったとおりなんですが、実は最初に懇談会ができたときに、それぞれの委員会でというふうになったのですが、実は出ていらっしゃる方々は、大方理事会の中で、こういうことをしましょうと大体決めるわけですね。ところが、理事会から、それぞれの委員のところへつながらないという状況がほとんどなんです。
 ですから、ここの委員会の中では自粛しましょうといっても、自粛という意味が全然伝わってない。そういう意味からいうと、やはり私は現在の流れの中で、しっかりと分煙をすべきだというふうに思いますし、先ほどおっしゃったように、まさに税収よりも医療費の方が高いことは明白でありますので、積極的にこの問題を採択していただきたいと思っています。
 私たち、部屋の中で、委員会室の中で、こっち側は吸ってもいい、こっち側は吸わないというふうに一度やったことがあります。これは全く無意味です。この換気扇の状況から考えれば、やはりこれは問題があると思っていますので、積極的に賛成をいたしたいと思います。

○松本委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○松本委員長 起立少数と認めます。よって、陳情一三第八八号は不採択と決定いたしました。

○松本委員長 次に、一三第八九号、サンダル履きでの本会議及び委員会傍聴に関する陳情を議題といたします。
 事務局の説明を求めます。

○川島議事部長 それでは、一三第八九号、サンダル履きでの本会議及び委員会傍聴に関する陳情についてご説明いたします。
 陳情者は、先ほどと同じ杉並区在住の大森正隆氏でございます。
 陳情の要旨は、サンダル履きでの本会議及び委員会の傍聴は禁止なのかどうかを明確にしていただきたいということでございます。
 陳情の理由は、文書表に記載してあるとおりでございます。
 都議会の現状について申し上げますと、都議会におきましては自由な傍聴を原則としておりますが、議会の品位を損なうような服装等の傍聴者については、傍聴をご遠慮いただいており、そのようなたぐいのサンダルを履いていらっしゃる方についても、ご遠慮いただいているところでございます。
 以上、簡単でございますが、説明とさせていただきます。よろしくご審査のほどをお願い申し上げます。

○松本委員長 説明は終わりました。
 本件について発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、不採択とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松本委員長 異議なしと認めます。よって、陳情一三第八九号は不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
  午後零時十五分散会

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