北朝鮮は、我が国を含む国際社会が強く自制を求める中、9月9日、核実験を実施した。
核実験は、一連の国連安保理決議や六者会合共同声明、日朝平壌宣言に明らかに違反するものである。本年1月の核実験及び同年2月のミサイル発射を受けて、制裁を大幅に追加・強化する国連安保理決議が全会一致で採択された。それにもかかわらず、その後の累次にわたる弾道ミサイルの発射に続き、今回5回目となる核実験を強行したことは、極めて許し難い暴挙である。
北朝鮮は、これまでも核実験、ミサイル発射などの挑発行動を繰り返している。今回の暴挙は、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であるとともに、核兵器による惨禍を唯一経験し、核廃絶を強く願う国民、都民の思いを踏みにじるものであり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく脅かすものとして断じて容認することはできない。
よって、東京都議会は、北朝鮮の核実験に対し重ねて厳重に抗議し、いかなる核実験やミサイル発射もこれ以上実施しないよう強く求める。
都においては、今回の核実験に係る影響について、放射線の測定と正確な情報の提供に万全を期し、都民の不安解消に努めるよう求める。
また、政府においては、国際社会との連携を強化し、北朝鮮による、一連の安保理決議等の確実な履行と、核、ミサイル、拉致問題の早急な解決に向けて、これまで以上に強力な外交を展開するとともに、国民の安全・安心の確保に万全を期すよう求めるものである。
平成28年9月9日
東京都議会議長 川井しげお
東京都議会副議長 小磯善彦
東京都議会自由民主党幹事長 高木けい
都議会公明党幹事長 長橋桂一
日本共産党東京都議会議員団幹事長 大山とも子
都議会民進党幹事長 尾崎大介
民進党都議団幹事長 野上ゆきえ
かがやけ Tokyo幹事長 両角みのる
都議会生活者ネットワーク幹事長 西崎光子
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