北朝鮮のミサイル発射への抗議について

 去る7月5日の未明より複数回にわたり、北朝鮮から弾道ミサイルなどが発射されたが、こうしたミサイルの発射は、北東アジアの平和と安定を脅かし、我が国の国民生活に重大な影響を及ぼす許しがたい暴挙である。

 報道によると、北朝鮮は、これを自主権に属する問題であるなどと主張しているが、我が国を含む関係各国による事前の警告にもかかわらず、このような独善的な行為を行ったことは、我が国の安全保障にかかわる重大な問題として、絶対に容認することはできない。

 そもそも、ミサイルの発射は、船舶・航空機の航行の安全に関する国際法上の問題であるとともに、日朝平壌宣言にあるミサイル発射モラトリアムにも違反するものであり、核問題に関する6カ国協議の共同声明とも相入れないものである。

 今回の事態は、こうした国際的な努力に対する背任行為であり、今まで積み上げてきた成果をすべて崩壊させるものである。

 よって、東京都議会は、北朝鮮のミサイル発射に厳重に抗議するとともに、政府においては、北朝鮮が断じてかかる行為を繰り返すことのないよう強力な外交を展開し、加えて、北東アジアの安定と信頼醸成の構築に努めることを強く求めるものである。

 平成18年7月10日

東京都議会議長 川島忠一 
東京都議会副議長 木内良明 
東京都議会自由民主党幹事長 野村有信 
都議会民主党幹事長 中村明彦 
都議会公明党幹事長 石井義修 
日本共産党東京都議会議員団幹事長 吉田信夫 
都議会生活者ネットワーク幹事長 大西由紀子

問い合わせ先
議会局議事部議案法制課
電話03-5320-7135
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