新年のご挨拶

東京都議会議長 宇田川 聡史

 明けましておめでとうございます。

 都民の皆様におかれましては、幸多き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年夏にパリで開催されたオリンピック・パラリンピックでは、日本代表選手の活躍などアスリートの熱戦に多くの人々が勇気と感動をもらいました。本年は、9月に世界陸上、11月にはデフリンピックと、二つの国際スポーツ大会が東京で開催されます。スポーツが持つ力により、多くの人々、特に次代を担う子供たちに夢や希望を届けるとともに、共生社会への理解を深め、日本の未来につながる大会となるよう取組を進めてまいります。

 昨年も全国各地において、地震や集中豪雨など自然災害による甚大な被害が発生しています。8月には宮崎県日向灘を震源とする地震に伴い、初めて南海トラフ地震臨時情報が発表されました。東京においても首都直下地震などの発生が危惧されています。都ではこれまでも「TOKYO強靭化プロジェクト」を取りまとめ、ハード・ソフト両面から防災・減災対策を推進してきました。さらに昨年9月には、能登半島地震を踏まえた今後の都の防災対策の方向性をまとめたところです。今後策定予定の新たな防災プラン等へ反映し、しっかりと対策を前に進め、都民の皆様が安心して暮らせる、災害に強い東京の実現に取り組んでまいります。

 このほか、物価高騰対策や少子高齢化対策など都政の課題は山積しています。今後とも、こうした諸課題の解決に向け、都民の代表として二元代表制の一翼を担う都議会は、執行機関との真摯な議論を積み重ね、皆様の声を都政に反映させてまいります。私も議長として、都議会の使命と責任を強く自覚し、皆様の信頼と期待に応えていくよう全力を尽くしてまいります。

 年頭に当たり、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。


東京都議会副議長 増子 ひろき

 新年、明けましておめでとうございます。

 都民の皆様には、清々しい新春をお迎えのことと存じます。

 さて、街中では、海外からの多くの旅行者や、地域のお祭り・イベントなどでにぎわう光景が見られるようになるなど、コロナ禍を経て、東京は活気を取り戻してきています。こうした中、東京の経済が今後も持続的に発展していくためには、働く人の環境を整え、事業者が安定した事業活動を行えるようにしていくことが重要です。都議会は昨年秋に、全国初となる「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」を全会一致で可決いたしました。深刻化するカスタマーハラスメントを防止し、公正で持続可能な社会を実現するため、これからも力を尽くしてまいります。

 また、長引く物価高騰から都民・事業者の皆様を守るための取組や、脱炭素化をはじめとする環境対策、自然災害への備え、少子高齢化対策などの取組も推し進めていかなければなりません。

 都議会では、都民の皆様が未来に希望を持ち、いきいきと暮らせる東京を目指し、課題解決に着実に取り組んでまいります。皆様には、都議会の活動に対し、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。私は副議長として議長を全力で補佐し、円滑な議会運営に尽力してまいります。

 新しい年が皆様にとりまして更なる飛躍の年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。