予算特別委員長報告

小宮 あんり(自民党)

 令和5年度予算案は、「明るい『未来の東京』の実現に向け、将来にわたって『成長』と『成熟』が両立した光り輝く都市へと確実に進化し続ける予算」と位置づけ、東京が抱える課題の解決に向けて、大胆な施策を積極的に展開するとともに、持続可能な財政運営との両立を図ることを基本に編成されました。

 予算規模は、一般会計8兆410億円、特別会計、公営企業会計を合わせた総額は16兆821億円、併せて審査した令和5年度一般会計補正予算は1775億円でした。

 本委員会では、3日間にわたる総括質疑を行った後、各常任委員会の部局別質疑の調査を経て、しめくくり総括質疑を行いました。

 審査では、少子化対策、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、行財政運営や中小企業支援など経済・産業振興、交通網整備など都市基盤整備、脱炭素化など環境政策、女性・高齢者・障害者の支援など福祉・保健医療、教育・文化・スポーツ振興、都市の強靭化など防災・危機管理等、都政の重要課題について幅広い議論が行われました。

 こうした審査経過を踏まえ、予算案は3月22日の委員会において各会派代表委員による討論の後、採決が行われました。一般会計予算を含めた9議案は起立多数で原案どおり決定され、これらの議案には少数意見の留保がありました。他の20議案は全会一致で原案どおり決定され、予算審査を終了しました。