新年のご挨拶

東京都議会議長 三宅 しげき

 明けましておめでとうございます。

 都民の皆様におかれましては、幸多き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて、ここ数年は長引くコロナ禍の影響等により、日常生活や経済活動において、様々な制約がありました。今後は、都民の皆様の命と健康を守りつつ、持続可能な経済成長により生活の豊かさを高める取組を一層加速していく必要があります。また、行政手続を始め、遠隔教育・医療、テレワークなど、様々な分野でデジタル技術の導入を進め、東京をより快適で暮らしやすい都市に成長させていくことも大切です。

 昨年5月、都では10年ぶりに首都直下地震等の被害想定の見直しを行いました。これまでの減災の取組も功を奏し、死者数等の被害想定が大幅に減少した一方、水道、ガス等のライフラインや、道路や鉄道等の生活環境における様々な障害など、新たな課題も浮き彫りになりました。都議会といたしましても、都民の皆様の生命と財産を守るため、防災・減災対策を進め、引き続き安全で安心な首都・東京の実現に尽くしてまいる所存です。

 また、昨年の第2回都議会定例会において、「東京都手話言語条例」を議員提案により提出し、全会一致で可決いたしました。2025年には、デフアスリートのための総合的な国際大会であるデフリンピックが東京で開催されるなど、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の理念でもある共生社会の実現に努めてまいります。

 さらに、少子高齢化対策や教育の充実、多摩・島しょ振興等の諸課題への取組も重要です。今後とも、都民の代表として二元代表制の一翼を担う都議会は、執行機関との真摯な議論を積み重ね、皆様の声を都政に反映させてまいります。

 私は議長として、都議会の使命と責任を強く自覚し、都民の皆様の信頼と期待に応えられるよう全力を尽くす決意でございます。

 年頭に当たり、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


東京都議会副議長 本橋 ひろたか

 新年、明けましておめでとうございます。

 都民の皆様には、健やかに新春をお迎えのことと存じます。

 昨年は、東京2020大会から早年が経ち、都では周年を記念して、国立競技場でのセレモニーを始め、パラスポーツのエキシビションや東京レガシー・ハーフマラソンなど、様々なイベントが開催されました。都議会といたしましても、東京大会の経験をレガシーとして次世代に引き継ぎ、誰もが生涯にわたり、身近にスポーツや文化に親しめる環境づくりを推進してまいります。そして、東京大会の理念を踏まえ、多様性と調和を重んじ、あらゆる人が互いに尊重し合い、認め合うことのできる社会の実現に向け取り組んでまいります。

 また、これからの未来を担う子供たちを社会全体で育む環境づくりも重要です。都議会では、全ての子供の健やかな成長を後押しするため、令和3年に「東京都こども基本条例」を全会一致により可決しました。都においても、昨年4月に子供政策連携室を設置し、子供目線で総合的に政策を推進する体制を整えました。今後とも、執行機関との議論を通じ、子供たちが将来に夢と希望を持って生き生きと活躍できるよう、力を尽くしてまいります。

 さて、近年は、毎年のように日本各地で地震や記録的な豪雨災害が発生し、甚大な被害をもたらしています。災害の脅威から都民の皆様を守るため、首都直下型地震への備えや風水害への対応を一層強化していく必要があります。このほか、高齢者施策、金融・経済の活性化や持続可能な循環型社会への転換に向けた取組など、都政の課題は山積しています。私は副議長として、こうした課題を克服するため、議長を補佐し、議会の機能を最大限に発揮できるよう全力で取り組む所存です。

 新しい年が、皆様にとりまして更なる飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

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