新年のご挨拶

東京都議会議長 石川 良一

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様におかれましては、明るく希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 本年は東京で56年ぶりにオリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。多くの都民・国民の記憶に残る素晴らしい大会とするため、万全の準備を進めています。

 具体的には、大会の安全・安心の確保に向けて夏の暑さ対策や治安・テロ対策などを加速させていきます。また、子供たち一人ひとりに人生の糧となるレガシーを遺していくため、大会を直接観戦する機会を提供してまいります。円滑な大会運営を実現する上で重要となる大会中の交通混雑緩和策については、都民や企業の皆様のご協力の下、交通需要マネジメントやテレワーク、時差ビズなどの取組を一体的に進めてまいります。

 大会後の将来を見据えた施策展開も重要です。東京は2025年をピークに人口が減少に転じる見込みです。こうした状況の下、東京が成長を続け日本経済を牽引していくため、中小企業の競争力強化や観光産業の振興など、東京が将来にわたり活力溢れる都市となるための施策を推進します。

 近年、大規模な自然災害が頻発し、日本各地に甚大な被害をもたらしています。今後発生が予想される首都直下地震への備えに加えて、台風や豪雨による風水害、土砂災害などの対策を強化し、都民の生命と財産をしっかりと守ってまいります。

 都民の代表として二元代表制の一翼を担う都議会は、知事をはじめ執行機関と真摯な議論を積み重ね、皆様の声を都政に反映させてまいります。

 私は議長として、都議会の使命と責任を強く自覚し、都民の皆様の信頼と期待に応えられるよう、全力を尽くす決意です。

 年頭にあたり、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。


東京都議会副議長 橘 正剛

 あけましておめでとうございます。

 本年が都民の皆様にとりまして更なる飛躍の年となりますよう心からお祈り申し上げます。

 いよいよ3月には聖火リレーがギリシャからスタートするなど、オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は目前に迫っています。都議会は、大会の成功に向けて全力で取り組んでまいります。

 東京大会は、東日本大震災の被災地の復興を後押しする復興五輪でもあります。大会の開催が被災地の皆様のお力となれるよう、復興支援を進めてまいります。

 世界で初めて二回目の夏季開催となるパラリンピックは、競技の魅力を幅広く発信し、障害者スポーツを振興する絶好の機会です。新たに始める方の支援やスタッフ等の育成を推進し、社会への定着を図ってまいります。また、大会の開催を通じてユニバーサルデザインのまちづくりを進め、東京を訪れる誰もが安全・安心に過ごせるよう、鉄道駅のホームドアやエレベーターの設置を加速させるなどバリアフリー化を推進します。

 このほか、激甚化する自然災害への備え、後を絶たない児童虐待の防止、高齢者を狙う特殊詐欺対策、地球規模の環境問題である廃プラの削減など、取り組むべき課題は山積しています。

 私は副議長として、都議会を構成する議員が党派を超えて総合力を発揮できるよう、議長を補佐し、円滑な議会運営に尽力する所存でございます。

 年頭にあたり、都民の皆様のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。