知事を巡る政治資金等の問題に
知事自身が説明責任を果たせ

神林 茂(自民党)

知事の政治資金問題
第三者による調査は、客観的に信頼性を保てると考えているのか。
知事 元検事の弁護士が第三者の目線から厳格な調査を行い、信頼性は確保できている。
知事の政治資金収支報告書
〔1〕木更津市のホテル宿泊料計上に関して、会議を行ったメンバーの氏名は。〔2〕家族旅行の蛇足での政治的な打ち合わせは公私混同の極みである。見解は。〔3〕書籍の購入について、コミック等が含まれることは公私混同と認めるべき。〔4〕絵画等の購入について、私物化との批判に対し、知事の私物と政治資金で購入したものを区別し管理しているか。〔5〕政治団体解散の際に絵画を寄附することについて説明を。〔6〕知事は元会計責任者のミスが原因と発言した。元会計責任者の発言と食い違っているが、見解は。
知事 〔1〕出版会社社長を客室に招き、都知事選への出馬について相談。氏名についてはご容赦願いたい。〔2〕宿泊料を政治資金に計上したことは反省している。今後、誤解を招かないよう、別途会議室を借りる等対応を図る。〔3〕心から反省し、今後は会計責任者を事務所関係以外の政治資金に詳しい人に依頼する。〔4〕都庁の知事執務室、応接室等に展示し活用する等、私物と区別し管理している。〔5〕政治団体を解散する時、美術館に寄附したい。都の福祉施設等での活用も考えている。〔6〕元会計責任者の発言は、今般指摘されている具体的な事項を指しての発言ではないと考える。
知事の公用車の使用
〔1〕1年強の間に49回も湯河原へ行ったこと、世田谷に立ち寄り長時間滞在していたことは都のルールどおりか。〔2〕湯河原への滞在で、都政の最高責任者として危機管理上の責務を全うしているのか。〔3〕公私の「私」である湯河原の事務所売却でけじめをつけると言うが、「公」という部分でどのような覚悟があるのか。〔4〕湯河原の別荘を本当に売るのか。〔5〕都民の理解が得られるよう、公用車の使用について、問題を起こした知事の責任において厳しく見直すべき。
知事 〔1〕ルールに反していない認識だったが、懸念を持たれる事自体深く反省している。〔2〕今後は危機管理という観点も十分踏まえ、行動を律する。〔3〕一連の問題の説明責任を十分に果たし、信頼回復に向け、都民のために仕事に邁進する。〔4〕けじめをつけるため、湯河原の事務所を売却することにした。〔5〕移動元または移動先が公務場所というルールを徹底。用件を明らかにする等、より厳格に取り扱う。
美術館・博物館の視察
他の施設と比較して突出していることに対する知事の見解は。
知事 今後、視察のバランスに配慮し、東京全体の地域性も考えてスケジュールを組む。
都市外交
高額な経費をかけて知事自身が何度も海外出張する必要があるのか。海外出張を都市外交の中でどのように考えるのか。
知事 今後、出張の必要性を厳しく精査し、最小限の費用で都市外交の効果を上げたい。
知事の基本姿勢
〔1〕厳しく人を糾弾しながら、自分の利益にきゅうきゅうとする姿勢は恥ずべきもの。見解は。〔2〕知事自身の驕りや慢心が今回の事態を招いた原因の一つ。都政への信頼を失墜させた原因をどう考えるのか。
知事 〔1〕過去の発言と現在の行動の不一致が信頼を損ねた原因。再び信頼されるよう自らを厳しく戒める。〔2〕都民、都議会の皆様と真摯に向き合い、誠実に耳を傾けなかった姿勢にあると猛省している。生まれ変わったつもりで心を入れ替え、説明責任を丁寧に果たす。
熊本地震における被災地支援
復旧、復興までを見据え、取り組んでいくべき。見解は。
総務局長 観光等の産業復興等も含め、現地のニーズを的確に把握し、迅速な支援を行う。
ページ先頭に戻る