新年のご挨拶(議長・副議長)

東京都議会議長 高島 なおき

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様におかれましては、明るく希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を5年後に控え、快適な都市空間の整備が都内各地で進められています。都市計画決定から約70年を経て実現した環状二号線新橋・虎ノ門区間の開通、多摩ニュータウンの再生など、今後とも都市再生の取組を加速させることが重要です。

 一方で、昨年は、都内での記録的な大雪や全国各地で発生した夏の集中豪雨などにより、自然災害対策の重要性を実感する一年でもありました。さらに、訪都外国人数一千五百万人を目指す首都・東京では、世界規模での拡大が懸念される感染症についても、万全の対応が求められています。

 昨年末、東京都は今後の都政運営の新たな指針となる長期ビジョンを策定しました。

 2020年大会は、世界中から訪れる人々に成熟した「世界一の都市」を実感していただく絶好の機会です。東京の将来を見据えた長期ビジョンのもと、大会の成功に向けて、経済、文化、環境、バリアフリー、交通アクセス、ボランティアなど、多様な分野で東京の魅力を一層向上させることが、防災・危機管理対策、少子高齢社会対策、景気・雇用対策、中小企業振興施策、福祉・医療施策、文化・教育施策など、都政の重要課題を解決し、安全・安心な暮らしを実現する第一歩となります。

 二元代表の一翼を担う都議会は、一千三百万都民の代表として、知事を始め執行機関との真摯な議論を積み重ね、都民の皆様の声を都政に反映してまいります。私は議長として、都議会の使命と責任を強く自覚し、都民の皆様の信頼と期待に応えられるよう、全力を尽くす決意であります。

 年頭にあたり、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

東京都議会副議長 藤井 一

 あけましておめでとうございます。

 本年が都民の皆様にとりまして更なる飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

 東京は、オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年までに、世界一安全・安心な都市にふさわしい災害対応力を備える必要があります。昨年は、全国各地で自然災害の発生が相次ぎました。昨年末公表された「東京の防災プラン」を基に、都民・地域、企業、行政の具体的な取組を進めていくことが重要です。

 少子高齢・人口減少社会への対応も、喫緊の課題です。高齢者が住み慣れた地域で暮らし続ける地域包括ケアの充実、待機児童の解消や子育て支援による女性の活用など、未来に希望が持てる東京の将来像を明確にしていくことが必要です。

 2020年東京大会の成功を全国で盛り上げる機運の醸成も不可欠です。特に、東日本大震災の被災地については、復興した姿を全世界に発信するため、開催都市である東京が、復興の取組を率先して支援していくことが重要です。

 都議会は、都民の皆様が将来にわたり安心して暮らせるよう、東京が抱える課題の解決に着実に取り組んでまいります。都議会の活動に対し、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 私は副議長として、都議会を構成する議員が党派を越えて総合力を発揮できるよう、議長を補佐し、円滑な議会運営に尽力する所存でございます。

 年頭にあたり、都民の皆様のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

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