困難を乗り越えて
新たな東京へ

都議会民主党幹事長 山下太郎

 東日本大震災の爪痕は、今なお大地に、そして私たちの心に刻み込まれています。岩手、宮城、福島三県を始めとした被災地の皆さまと共に、東日本復興に全力を挙げていきます。

 同時にこの東京も、震災や津波、豪雨災害に打ち勝つ安心・安全の東京にしていかなければなりません。とりわけ、様々な手法を駆使して木造住宅密集地域の整備を進める安心の街づくりは喫緊の課題です。そして、個々の建築物、住宅の耐震改修も積極的に支援し、促進していきます。

 昨年、私たちが提出し、可決・成立した省エネ条例に基づく省エネルギーの推進とエネルギーの安定的な供給の確保は、当面の対策と共に分散型エネルギーの確保を始め長期的な視野に立って着実に進めていきます。

 この2月には、2020年オリンピック東京招致に向けた「申請ファイル」をIOCに提出し、具体的な招致活動が開始されます。オリンピック招致=無駄な公共事業ととる向きもありますが、私たちが求めているオリンピック招致は、そのような20世紀型のオリンピック招致ではありません。東京は、これまでにも社会資本の整備を進めてきており、競技施設も既存施設を活用することができます。その上で東京が、自然と共生し世界最先端の機能を持った成熟した都市として、そして、都民がゆとりと豊かさの中でその能力を十二分に発揮できる都市として、その魅力を発信し、世界の誰もが一度は訪れたい都市としていくことが、21世紀の東京オリンピック招致につながると考えています。震災からの一日も早い復興や省エネルギー都市づくり、福祉社会の充実もその一環です。

 私たちは、そうした東京のまちづくりに今年も全力を挙げます。

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