新年のごあいさつ(議長・副議長)

東京都議会議長 中村 明彦

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様におかれましては、明るく希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 私は昨年第4回東京都議会定例会で第44代東京都議会議長に就任いたしました。議長として全力を傾けて円滑な議会運営に取り組んでまいります。

 さて、昨年は3月に発生した東日本大震災により東北地方の太平洋沿岸を中心に未曾有の被害が発生しました。都内でも建物などへの直接的な被害に加え、交通機関などの混乱や通信の障害などが発生し、多数の帰宅困難者が徒歩で帰宅したり、都内の公共施設などで一夜を明かしました。また、計画停電の実施により医療や介護現場にも影響が生じ、その後も、農産物等の出荷制限や電力使用制限が発せられるなど、都民生活への影響が続きました。

 その中で、6月には、小笠原諸島の世界自然遺産への登録が決定しました。7月には、2020年オリンピック競技大会に、東京都が正式に立候補を表明しました。

 一方、長引く不況や記録的な円高などの影響で、中小企業や雇用情勢は依然厳しい状況にあります。待機児童や児童虐待などの問題も引き続いています。また、猛暑などによる熱中症や記録的豪雨により道路冠水などの被害も発生しました。

 都議会では、都民の皆様が安心して豊かに暮らせるよう、防災対策、雇用・中小企業対策、子育て支援、医療対策、豪雨対策、環境の保全など、東京の将来を見据えた重要課題の解決に全力を尽くしてまいります。併せて、都議会は執行機関と対等な関係・立場で真摯に議論し、解決に向けた取組を行ってまいります。

 都民の皆様には、都議会への一層のご理解とご協力をお願いいたします。

 年頭にあたり、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のあいさつとさせていただきます。

東京都議会副議長 ともとし 春久

 あけましておめでとうございます。

 本年が都民の皆様にとりまして更なる飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

 さて、昨年起きた東日本大震災は、従来の災害の概念に収まらない未曾有の大災害となり、震源から遠く離れた都内でも、地盤の液状化や大量の帰宅困難者が発生し、放射性物質の拡散や計画停電の実施などにより様々な影響が生じました。

 また、緩やかに回復しつつあった我が国の景気に深刻な影を落とし、記録的な円高などの影響も受けて困窮を極めている企業も少なくありません。雇用情勢もより深刻になってきています。

 都は、東日本大震災を受けて「東京緊急対策2011」を策定し、被災者支援や産業の再生など首都東京として直ちになすべき緊急対策に取り組みました。その取組を通じ、今回の教訓を重く受け止め、いつ発生するか分からない首都直下地震などへの備えを万全にしていく必要があります。

 加えて、世界の「範」となる成熟した都市東京を実現していくため、防災対策や景気対策のみならず、環境や医療対策、福祉や教育の充実、安全・安心なまちづくりなどの課題があります。

 私は、副議長として、全議員が英知を結集し、党派を超えた総合力で、東京の抱える様々な課題を着実に解決すべく、全力を尽くしてまいります。

 どうか、都議会の活動に大いにご期待をいただき、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 年頭にあたり、都民の皆様のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げまして、新年のあいさつとさせていただきます。

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