第43代議長 和田 宗春
北区選出(民主党)
第2回東京都議会定例会におきまして、第43代東京都議会議長に就任いたしました和田 宗春でございます。
都政史はもとより、わが国の政治史上に燦然と輝く東京市長、後藤新平氏の系譜に広く連なることを改めて実感し、身の引き締まる思いです。
現在、国や政府では、地域主権を目指す法案が審議されようとする中、国や地方などの新たな自治関係が模索される重要な局面を迎えようとしています。
こうした取組を国や政府に更に強化させ、我が国の大都市問題への理解、地域主権を一層推進させるために、現場である東京都議会から、国や政府に向かって主張すべき点は主張し、要求すべきは断固として要求していくべきです。
そのためには、党派を超える紐帯が今こそ希求されます。
また、東京都におきましては、長引く景気低迷、デフレを受けた財政事情を抱えて、厳しい雇用情勢、中小零細企業支援、出産・子育て支援対策、環境対策、ガン対策、自殺対策、加えて特別委員会が設置されている諸課題など、都民の安全・安心を脅かす様々な課題が山積し複雑に錯綜しています。
東京都が抱える諸課題に、迅速かつ適切に対処し、都民の期待に応えていくためには、私たち東京都議会が執行機関と対等な関係・立場で議論し、解決に向けた取組をしていくことが肝要であります。
私は、一千三百万人都民の皆様の負託を受けた東京都議会の使命と責任を強く自覚します。
かつてフランスの哲学者ヴォルテールが「あなたの言う事には同意はしない。しかしあなたがそれを発言する権利は死をもって守る」と述べています。民主主義の規律を守る議場こそ、最高の政治教育が実践される神聖な場である事を信じて、全力を尽くしてまいります。
何よりも、都議会の公平で円満な運営に微力を注いでまいります。
都民の皆様が、ますます東京都議会に注目し、都政参加を活発にされますようお願いいたします。
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