新年のごあいさつ(議長・副議長)

東京都議会議長 田中 良

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様におかれましては、明るく希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年は、7月に都議会議員選挙が行われ、第18期の都議会がスタートしました。新しい会派構成による都議会で、幅広く山積する都政の重要課題の解決に向けて議論してまいります。併せて、新銀行東京や築地市場の移転・再整備などについても調査・検討を進めてまいります。

 9月には衆議院議員選挙の結果を受け、鳩山首相が選出され、民主党を中心とする連立政権が発足しました。政策決定の仕組みや国と地方との関係など様々な分野への影響が表れつつあります。

 都議会では、都民の声を背景に、国に対しても必要な提案・議論を行い、都民本意の都政を一層発展させてまいります。

 さて、現在、地球温暖化の危機がますます深刻になっています。金融危機に端を発する世界経済の低迷から脱出する確かな道筋も見えていません。昨年メキシコで発生した新型インフルエンザは短期間のうちに全世界に広まり、国内でも多くの感染者が出ています。

 都議会では、これらの問題を重く受け止め、都民の皆様が安心して豊かに暮らせるよう、医療体制の充実、雇用・中小企業対策、耐震化の推進、豪雨対策、子育て支援、環境施策など、東京の将来を見据えた重要課題の解決に全力を尽くしてまいります。併せて、交通渋滞の解消や環境改善効果の高い東京外かく環状道路の建設を求めていきます。また、都民の代表として、執行機関と真摯(しんし)な議論を交わし、皆様の声を都政に反映してまいります。都民の皆様には、都議会への一層のご理解とご協力をお願いいたします。

 年頭にあたり、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

東京都議会副議長 鈴木 貫太郎

 あけましておめでとうございます。

 本年が都民の皆様にとりまして更なる飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

 未曾有の経済危機の中で、中小企業の経営は依然として厳しい状況にあります。資金調達力が乏しく、新たな融資を受けることができないなど、困窮を極めている企業も少なくありません。

 また、雇用情勢もますます深刻な問題となっており、失業率は過去最高水準にのぼり、非正規雇用により経済的不安を抱えている人もいます。

 さらに、新型インフルエンザが発生し、世界各国で流行が確認されました。地球規模での深刻な環境問題も顕在化しています。予測できない地震や局地的豪雨などの懸念もあります。

 このような中、都は「10年後の東京」への実行プログラムを策定し、着実に実施しているところです。中小企業の販路開拓や技術支援、意欲ある人材の就業促進、備蓄した抗インフルエンザウイルス薬の提供、街路樹や森林の再生、建物の耐震化、中小河川の着実な整備など、重要施策の確実な実現を図っています。これからも、東京をより安全で水と緑に囲まれた住み心地のよい都市へとさらに成熟させるため、都議会議員の党派を超えた総合力を発揮し、東京の将来の歩むべき道筋を示していくことが必要であると考えます。

 どうか、都議会の活動に大いにご期待をいただき、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 年頭にあたり、都民の皆様のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

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