知事のメンツのためではなく
都民のための都政へ

民主党幹事長 田中 良

 麻生総理は、相次ぐ迷走、暴言、不決断で国民の支持をますます失ってきています。国民の支持があってこそ果敢に政策が実行できるのです。一刻も早く、国民の審判を経て新しい政権を創らなければなりません。

 一方、石原知事も今や破綻(はたん)同然の新銀行東京についての責任逃れに汲々(きゅうきゅう)としています。この銀行に関するこれまでの石原知事の発言は、そのほとんどが反故(ほご)にされています。繰り返し都民を裏切り、責任については口を閉ざしている姿は、知事の職にある者の姿ではありません。築地市場の移転予定地であった豊洲地区の高濃度汚染に対する対策も先送りが続いています。招致機運が課題のオリンピック招致も、計画が二転三転し、その成功が危ぶまれています。そして、度重なる「たらい回し」で死者まで出してしまった産科救急医療の改革についても及び腰です。

 こんな都政であっていいわけがありません。民主党は、新銀行東京からの速やかな撤退、築地市場移転計画の再検討、平和運動としての歴史的次元での高い理念の構築と将来負担も考慮したコンパクトなオリンピック招致への転換などを主張するとともに、産科救急医療の改革については、具体的な対策にまで踏み込んで提案してきました。今年も、停滞する石原都政を乗り越え、新たな都政を前進させるために全力で取り組んでいきます。

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