議長から新年のごあいさつ

東京都議会議長 比留間 敏夫

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様には、明るく希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて、昨年は、2月に、三万人が都心を駆け抜ける第1回東京マラソンが開催され、あらためてスポーツの素晴らしさを実感しました。この成功は、大人にも子どもにも夢と希望を与える「2016年オリンピック」の東京招致に弾みをつけることになりました。

 一方、世界へ目を転ずると、地球温暖化の危機が現実のものとなり、紛争やテロ事件も頻発しています。国内においては、地震災害、原油価格の高騰、さらに救急医療問題など、人々の生活の不安が大きくなった1年でもありました。

 東京都議会は、都民の皆様が安全に豊かに暮らせるよう、水と緑の保全、適切な医療の確保、建物耐震化の推進など、東京の将来を見据えた重要課題の解決に全力を尽くしてまいります。

 地方税財政制度については、昨年、国をあげて様々な議論がありました。地域の人々の生活を守る役割は地方自治体が担っています。地域の特性を活かし、わが国が真に豊かな発展を遂げるためには、地方自治体の自立が不可欠であり、国から地方への権限と財源の移譲が急がれます。

 都議会は、このような地方分権の実現に努めてまいります。また、都民の代表として、執行機関と真摯な議論を交わし、皆様の声を都政に反映してまいります。都民の皆様には、都議会への一層のご理解とご協力をお願いいたします。

 年頭にあたり、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

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