大型開発優先の予算を改め大幅
税収増を使って都民施策拡充を

清水ひで子(日本共産党)

 石原知事が提案した来年度予算案は、福祉を切り捨て、大型開発につぎ込む、逆立ちした都政運営の基本を引き継ぐものです。

 第一に、実質5千億円も税収が増えるのに、都民の生活と営業を守る施策に回されていません。高齢者に重い負担が押し寄せている下でみるべき施策はなく、逆に老人医療費助成を6月末で廃止することは認められません。ワーキングプアの実態調査すら行おうとせず、30人学級の実施も拒み、中小企業対策予算はピーク時の半分の水準に切り下げられています。温暖化対策や地震対策なども必要な予算が計上されていません。

 第二に、オリンピックをてこにした三環状道路などの大型開発に税金がつぎ込まれています。我が党は来年度予算案に反対し、大幅税収増を切実な都民要望実現に活用する「予算の組み替え案」を提案するものです。

 我が党の追及で、石原知事のトップダウン事業のゆがみ、四男などを重用した都政私物化、豪華海外出張や接遇に名を借りた飲み食い、公用車の私的利用など税金の無駄遣いの実態が明らかになりました。石原知事には、知事の資格がないことを申し述べておきます。

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