2016年オリンピックの東京招致に関する決議(関東甲信越1都9県議会議長会)

 地球温暖化、頻発するテロ、文化や民族の違いに起因する地域間紛争など、世界はいまだに平和とは程遠い状況にある。そうした中で、オリンピックは、世界の国々が競い合う、喜びと希望に満ちたスポーツの祭典であり、世界平和を希求する人類の祭典である。

 1964年の第18回オリンピック東京大会は、我が国の戦後復興の象徴として開催され、多くの国民に感動と自信を与え、生まれ変わった日本の姿を世界にアピールした。これを機に我が国は更なる発展を続け、世界第二位の経済大国となり、先進国の一員として世界平和と繁栄に積極的な役割を果たしてきた。

 21世紀に入り、我が国は、本格的な人口減少社会を迎え、社会・経済システムを新たな時代に対応したものへと変革し、地域全体の再生を図ることが求められている。

 このような折、再び、東京でオリンピックを開催することは、この60年間、一度も戦火を交えていない、世界に誇る平和国家・日本の世界平和を希求する強い意思を世界にアピールするとともに、東京だけでなく関東甲信越地域、ひいては我が国全体の地域再生を促進する契機となる。また、アスリートたちの崇高な競い合いが、未来を担う子どもたちに感動を与え、スポーツを通じた健やかな成長を促していく。

 よって、関東甲信越1都9県議会議長会は、2016年開催のオリンピック及びパラリンピックの東京招致を強く求めるものである。

 以上、決議する。

 平成18年5月11日

ページ先頭に戻る