議長から新年のごあいさつ

東京都議会議長 内田 茂

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様には、清々しく希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて昨年は、アテネ五輪で日本人選手が大活躍し、日本中が感動と喜びに大いに沸いた年でした。しかし、一方では、相次ぐ台風の襲来や新潟県中越地震によって、改めて自然災害に対する備えの大切さを痛感させられた年でもありました。

 また、11月に政府がまとめた、いわゆる三位一体改革の「全体像」は、「国と地方の役割分担を議論した上で税源移譲を行う」といった根本的な地方分権の本旨に欠けたものであり、地方分権の実現には程遠い内容となっています。都議会は、国会や政府に対し、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を目指すという地方分権の基本理念に立ち返って、抜本的な改革を進めるよう強く要請してまいります。

 わが国の経済は、バブル崩壊後続いた長期停滞から脱しつつあるとはいえ、東京都の財政再建は未だ道半ばにあります。こうした中で、総合的な治安・青少年育成対策、都市の再生や少子・高齢化対策、教育改革、産業振興、環境保全など都政の課題は山積しております。

 都議会としても、石原知事との緊密な連携のもと、都民の皆様のご理解とご協力を得て、この難局を乗り切りたいと決意を新たにしております。

 本年は、三宅村の方々の帰島や新銀行東京の開業、首都大学東京の開学、都立初の中高一貫教育校の開校が予定されており、都政は大きな飛躍の節目を迎えます。更には、都議会議員の改選の年でもあります。

 都議会は二元代表制の一翼として、都民の総意を都政に反映させる重要な役割を担っております。21世紀の輝かしい都市の時代を創るために、都民の皆様には積極的に都政及び都議会に参画されるようお願いいたします。

 年頭にあたり、皆様のご活躍とご健勝を祈念し、新年のごあいさつとさせていただきます。

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