東京経済の活性化で
より豊かな福祉・教育を

民主党幹事長 名取憲彦

 景気回復の兆しが見えてきていますが、都財政は、いまだ危機を脱していません。私たちは、デフレからの脱却と財政再建という一見相反する課題を成し遂げるために、限られた財源をより有効かつ効率的に投入することによって経済の活性化を図り、都財政の再建につなげていかなければなりません。

 まず第一に、人と物の流れを阻害している要因を取り除き、経済活動のコストを削減するために、区部環状、多摩南北方向などの幹線道路の整備、JR中央線や京急線などの連続立体交差化事業の推進、物流のボトルネックとなっている橋梁の耐荷力向上、交差点改良などを重点的に実施する必要があります。

 こうした基盤の上に、東京人の持つものづくり現場における技術力の強化やものづくり人材の育成を進めるとともに、雇用のミスマッチを解消し、経済の活性化につなげていく必要があります。

 同時に、住まいの質を高め、歴史と風格ある環境重視のまちづくりを進めることによって、より多くの観光客を招き、より優秀な人材を引きつけることも東京の活力を引き出していきます。

 このように都政、企業、都民が連携して東京の活力を高めることが、東京の福祉・教育をより豊かにしていくことにつながります。

 民主党は、そのために今年も全力を挙げます。

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