東京の安全を取り戻し
元気な東京を実現します

自民党幹事長 大西英男

 昨年の衆院選では、東京選挙区で小選挙区、比例区のいずれも前回より5割増の議席数をいただき、まずもって厚く御礼申し上げます。

 さて、現在、東京など都市住民の一番の心配は、身近な安全の問題であります。わが国は世界で最も治安の良い国と誇ってきましたが、今はとても誇れるものではありません。

 治安の不安は、自然による災害ではなく、人間によって引き起こされるものです。地域コミュニティの崩壊による犯罪抑止力の低下、青少年の心の荒廃や倫理観の希薄化、さらに、外国人による犯罪の増加などを背景に都内の犯罪件数は激増しています。

 わが党は、緊急治安対策本部を設置し、党を挙げてこの問題に取り組んでいます。去る12月19日には緊急治安対策大会を開催するとともに、新宿駅頭で都民の皆様に治安への関心を高めていただくよう訴えた後、歌舞伎町まで街頭キャンペーンを行いました。

 安全なくしては何事も成り立ちません。「安全こそ最大の福祉」です。わが党は、今後も治安対策にしっかりと取り組んでまいります。

 次に、日本が再び世界の上位に浮上するには、東京をはじめ大都市を活気に満ちたものに創り直すことにかかっています。

 それには、まず、産業の活性化、特に中小企業の体質を強化する技術援助や金融支援。さらに、環状道路の整備促進による物流や環境コストの低減、羽田空港の国際化と再拡張。千客万来を目指した観光振興、環境や景観に優れたまちづくり。そして防災対策の充実など、しっかりとしたソフト・ハードの都市基盤を構築することにかかっています。

 一方、少子高齢社会でだれもが直面する保育や小児医療の整備。高齢者や障害者の福祉の充実。幼・小・中・高の教育改革や青少年の健全育成。また、これらを支える行財政の改革など、やるべきことは山積しています。

 都財政は昨年にも増して厳しい状況ですが、わが党はやるべきことはしっかりやることをお約束し、今年も全力投球してまいります。

ページ先頭に戻る